「あぁ!!見ぇたぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
「でかい水たまりだな。」
「違うよ、この織斑筋!」
「違うのか?じゃあ、小っさい池だな。」
「それも違う!海だよ、海!」
「海?そりゃ丁度良い。学校生活で白ポケちまった――」
「肌を早く棕櫚の側で焼きたいねって言うんでしょ?」
「・・・シャル、何で分かった。」
「前に言ってたでしょ。」
「そうだったか。」
「あ、一夏!!見えてき――」
「シーッ・・・。」
「・・・・・何で皆静かなの?」
「旅館に着くからだ。」
「良い子にしてろってこと?」
「違う。・・・黙って(心の)準備しとけ。遅れても知らんぞ」
「???」
キーッ←バス停車
「今だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ガラッ!←窓☆OPEN
「ハッチ(荷物室)開けろぉぉぉぉぉぉ!!」
ドサドサドサッ!!
「整列うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ザッ!
「見ろ一夏、あの間抜け面を。他クラスの連中、まだバスの中で風船膨らまして遊んでるぜ。」
「み、皆さん!バスはドアから降りてください!」
「山田君、何寝ぼけたことを?ここは幼稚園じゃないぞ。高校で!しかも
「バスを飛び降りることが我が校の教育なんですか!?」
「我が校?私のクラス、だろ?」
「」
ワイワイ、ガヤガヤ
「見ろ、連中ようやく降り始めたぞ。」
「ただのカタツムリですな。」
「馬鹿言え、デンデンムシの方が速えよ。奴ら、角出したら外出だからな。」
「違えねえ。」
- 5分後 -
「揃ったか?・・・諸君が整列するまでに――」
「「「勿論、俺らはマッチョになったで。筋トレで!」」」
「1組は少し黙ってろ。」
「「「」」」
「諸君、この旅館が3日間お世話になる花月荘だ。従業員に迷惑をかけるなよ。壊したら、直ぐ元通りに直せ。OK?」
「「「OK!」」」←1組
「・・・織斑さん?今、何と?」
「「「よろしくお願いします!!」」」
「元気があってよろしいですが・・・、何か誤魔化されたような気が・・・。」
「乗り込めェェェェェェェ!!」
「窓に鍵掛かってるよ!?」
「馬鹿者共!旅館ぐらい玄関から入れ!!」
「・・・まぁ、何というかパワフルですね。・・・こちらが噂の?」
「織斑一夏だ。よろしく。」
「いい男の子ですね。しっかりしていそうな感じを受けますよ。」
「(拳で)試してみるか?」
「いえ、遠慮させて頂きますわ。骨が惜しいですから。」
「清洲さん。人間には215本も骨があります。1本ぐらいなんですか!ドカンと行ってみてください。」
「織斑先生のそれは当てになりませんので、丁重にお断りします。」
「千冬ね・・・織斑先生。そろそろ海に行かないか?こんな所に立ってちゃ、焦げちまう。こんがりと真っ黒にな。」
「では、ごゆっくりとどうぞ。」
「「世話になる。」」
スタスタ・・・
「しおりに書いてなかったが、俺の部屋は?屋根裏で寝ろってのかい?」
「安心しろ、ちゃんと部屋だ。・・・私と一緒のな。全く。上の連中、何を考えてるんだか。」
「ああ、ならいいんだ。」
「それより織斑。今日は自由行動だ。棕櫚の木の下で、肌でも焼いてこい。」
「そうさせて貰うよ。」
- 廊下にて -
「箒か。今から浜に行こうと思うんだが・・・どうだ?」
「いいな、乗った。・・・・所で、そこに何か生えてないか?」
「生えてるな、ウサギの耳が。」
「「・・・ほっとくか。」」
キィィィィィーーーン!←高速落下物
「フンッ!」←漢・一夏、魂のスカイアッパー
「キエェェェイ!!」←乙女・箒、魂の一閃
カキィィィィィィィンッ!
「で、暫くしたら、この生えてるのから出てくるんだろ?全く、便利な体だ。変えて欲しいくらいだ。」
「馬鹿なこと言ってると、時間切れになるぞ。そうだ、中庭の小石でも積んどくか。どうだ一夏?」
「いい案だ。ちょっと待ってろ。拾ってくる。」
トットット・・・
ズドッズドッズドンッ・・・ドォォォォン!!!【0/100】←うさ耳
「これで良し。」
「随分と小さいな。もっと大きいのがなかったか?」
「贅沢言うな。コレが最大だ。さて、海に行くか。」
「いや待って岩サイズですわよね・・・ですわよね?」
「篠ノ之束の残基は215もあるのよ?1回くらい何よ!」
「」
「ああ、ところでセシリア、今から海に行くんだが一緒にどうだ?」
「ええ、行きますわ。勿論行きますとも。そこで、ですわね。私の背中にサンオイルを――」
「奇遇だな。俺も持ってきたんだ。何かSW30って書いてあるけどな。」
「・・・それはエンジンオイルですわ。」
「ん?何が違うって?」
「いいですか!?サンオイルと意宇のですわねぇ!」
「よし箒。自分の世界に入った。行くぞ。」
- 海 -
「あ、織斑筋だ!」
「え、嘘!?私の水着変じゃないよね?」
「大丈夫よ。あなた変なのは中身だからどうしようもないもの。」
「わー、体かっこいー!ランボーみたい・・・。」
「おい、誰がスタローンだって?シュワルツエネッガーだろ?」
「・・・うん、まあどっちでも良いんだよ!どっちでも!それより後でビーチバレーしようよ!」
「時間があればな!お、なんだこの砂冷たいぞ!」
「それ、織斑君の筋肉がおかしいんだよ。きっと。」
「そうか・・・じゃ、シュロの下で肌でも焼くか。」
「いぃぃぃぃぃぃぃちぃぃぃぃぃぃぃかくぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!」
「演出ご苦労!」
ベギョッ!【1300/1600】
「ぐべっ!?何すんのよお!」
「空飛ぶか?ほらよ!」
ドボォォォォォォォォォォォンッ!!!
「ギャァァァァァァァァァァァ!?冷たい!冷たいわよこの水!一夏も早く来なさいよ!」
「止してくれ。海を蒸発させようってのか?」
「いぃぃぃぃぃぃぃちぃぃぃぃぃぃぃかさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
ザクゥッ!←パラソル
「おい、折角シュロがあるのに何で傘さしてんだ?」
「違いますわよ!一夏さんにサンオイルを――」
「よし任せろ!」
ダバーーー
「アァァァァァァァァァ!?!?!?だからそれはエンジンオイルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!ンンホォォォォォォォォオッォォォォ!!!」←何かに目覚めてますねえ・・・
「おい、誰かティンd・・・火打ち石持ってないか?」
「あるよー?」
「丁度よかった。コイツに付けてやってくれ。さっきからオイル臭くて敵わん。」←お前のせいなんだよ!
「オッケイおりむー着火して?」
「ちょ、ちょっとお待くださいな!?何故私は燃やされそうに!?」
「安心しろ。エンジンオイルはそう簡単には燃えん。」
「そういう問題ではありませんわ!ああもう、オイルを落とすので少し泳いできます。」
「一夏、私達も行くわよ?」
「そうだな、久しぶりに私達もやるか。」
「仕方が無い。2人が行くなら着いていこう。」
シュババババババババババババババ!!!←水面歩行(ダッシュ)
「「「!?!?!?」」」
「は、反則ですわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
えー、間もなく感想が100件に達しようとしていますが、未だに1つ来る度に大喜びしております。
昨日は餅つきでした。餅が死ぬほど食いたかったんだよ!もう半年も食ってねえ!やってられっかぃ!