IS《ISの帝王:MAD版》   作:只のカカシです

34 / 77
感想100件目、ありがとうございます。
これを記念して!特番を・・・やりません。
実は、100件目の時にこのすばの方を出そうと思っていたんですが・・・待ちきれませんでした(笑)。


第31話 バトルサマー

- 8月、夏休み -

 ドン、ドン、ドン!

 「一夏!いるんでしょ?出てきなさい!」

 ドン、ドン、ド、ガチャッ

 「うるせえぞ鈴!そこは壁だ!」

 「何でドアのだまし絵描いてんのよ!」

 「提出し遅れたレポートの催促に山田先生が来るからだ。」

 「くだらん。恐怖でおかしくなったか?相手はただの先生だ。どうってことない!」

 「なに、諦めてくれるまで気長に待つさ。・・・あんまり空けているところを見られたくないんだ。中に入らないか?」

 「そうよ、思い出したわ。お茶を飲みに来たんだった。」

 「・・・自分で入れろ。」

 「お邪魔します!」

 バタンッ・・・

 「それにしても、今日は暑いわね。」

 「当然だ。山田先生が来ないように、寮棟の空調を全部暖房にしておいた。」

 「アホか!アホなの!?どんだけレポート書きたくないの!?」

 「そうか、お前は暑いのが苦手だったな。だが、安心しろ。留守じゃない部屋はクーラーにしてある。」

 「ならいいわ。それより、飲み物頂戴。」

 「何がいい?」

 「何でもいいわよ。冷たけりゃ。」

 「そうだな・・・、今じゃ、殆どの家庭に設置されている、コックを捻れば出てくる素敵なドリンクバーのお水なんてどうだ?」

 「いいわ・・・浄水器の水じゃないのよ!お茶だ!お茶を出せ!」

 バカッ

 「待て鈴!浄水器に茶葉を入れるな!お茶なら、ミネラルたっぷりの麦茶が冷凍庫で冷えてる。」

 「最初から出しなさいよ、全く・・・。」

 パカッ・・・バタン、カキュッ・・・

 「あら、キンキンッに冷え・・・凍ってるじゃない!」

 「じき溶ける。」

 「待ってられないわよ!」

 ガタッ!

 「分かった!悪かった!だから浄水器に茶葉を入れるな!!」

 「茶葉じゃないわよ!お茶パックよ!!」

 「分かったから、浄水器に入れようとするな!!」

 ゴトッ←たらい

 「まったく、あるなら最初から出しなさいよ。」

 チウッ、チウッ、チウッ・・・ズズズズ・・・

 「・・・これ、アルバム?」

 「あぁ、そうだ。見ていいぞ。」

 パラッ・・・パラッ・・・

 「段々マッチョになっていくわね。」

 「あぁ、俺の筋肉アルバムだからな。」

 「・・・・・。」

 「・・・いるか?」

 「え?いる。」

 ゴトッ

 「あんがと。・・・って、お茶じゃないわよ!もうたらふくよ!このアルバム頂戴って言っての!」

 「別にいいが・・・何に使うんだ?」

 「知らない方がいいわ。」

 「」

 「・・・あ、そうそう、アンタ、夏の予定は?」

 「そうだな・・・、筋トレとトレーニングと、体作り、それ――」

 「分かった。筋肉を鍛えまくるのは分かった。ちょっとは遊びに付き合いなさい。」

 「別に構わんが・・・何処に行くんだ?」

 「聞いて驚かないでよ。ウォーターワールドよ!今月完成したばかりで、今月分の前売り券は完売。当日券も、2時間並ばないと取れない代物よ!」

 「そうか。」

 「反応薄いわね。」

 「遠泳じゃダメなのか?」

 「いい分けないでしょ!?焼けちゃうじゃない!この前の臨海学校でもやばかったのに。」

 「悪かった。・・・で、チケットはあるのか?」

 「寝ボケた事を・・・、私を何だと思ってるの?いつも突撃あるのみじゃなわよ?代表候補生で、しかもIS学園に行かせもらえるレベルなのよ。さっさと前売り券を買うのは当然でしょ?」

 「あぁ、そうだな。で、お前のことだ。幾らで売りつけるつもりだ?」

 「なあに、くれてやるわよ。」

 「随分と気前がいいな。何か企んでいるのか?」

 「別に。このアルバムと取り替えっこするだけだから。」

 「そうか。で、いつだ?」

 「土曜よ。明日のね。10時ぐらいに、ウォーターワールドのゲート前に集合よ。」

 「OK、準備しとく。」

 「約束だからね。」

 チウッ、チウッ、チウッ・・・ズズズズ・・・

 「ごちそうさま。じゃあ、帰るわね。」

 バタンッ・・・

 「・・・よく飲むな。」

 

- 職員室 -

 「ふう、ようやく書類の整理が半分終わりました。にして、枚数多過ぎじゃないですかね?まあ、織斑君と篠ノ之さんのことを考えると妥当なのかも知れませんが・・・。」

 バサァッ・・・

 「あぁ!書類が!・・・面倒です。」

 ヒョイ、ヒョイ・・・トン、トン

 「ふう。・・・え?こ、コレは!?」

 ダラダラ・・・

 「私は!自分のした事がなんにも分かってない!よくこんな事が出来たな・・・・・私が追い詰めたんだぁ・・・。私はもうおしまいだぁ!ギョワアァァァ!!」

 バタァンッ・・・

 

- 翌朝、9時 -

 「無い!織斑君の部屋のドアがありません!!お、織斑君!?出てきて下さい!!」

 「喧しいぞ!山田君!此処は寮だ!!静かにしろ!!」

 「す、すいません織斑先生!!し、しかしですね、織斑君にどうしてもして貰わなくてはならないことが出来まして・・・。」

 「そんなものは、もっと早く済ませとけ!分かったら今日はもう休め。いいな!」

 「は、はい!」

 バタンッ

 「お、織斑くーん、出てきて下さい・・・。」

 コンッ、コンッ・・・コッ

 「!!織斑君!ドアの位置は分かりました。出てきて下さい!・・・合鍵で開けますよ???嫌なら返事して下さい?・・・開けます!」

 ガチャ・・・チュドォォォォォォォォォォォォン!!!

 「は、はずれ・・・。で、ですが、こんなことでは挫けません!!」

 「・・・ハッハ、参ったよ。降参だ。」

 「お、織斑君、こ、コレをして下さい。」

 ピラッ。

 「悪いな。今日は先約が入っているんだ。勝手にしろ。お前のミスだ。昇進し遅れても知らんぞ。」

 ガシッ

 「そ、そこを何とか!!」

 「・・・。」

 キョロキョロ・・・

 「山田先生。」

 「はい?」

 ドベキシッ「オフィッ・・・」【1/2000】

 ズルズル・・・ドサッ←休憩スペースへPOI☆

 「コレで片付いた。」

 

- 10時、ウォーターワールド前 -

 「待ったか?」

 「10分ぐらいね。入りましょ。」

 「・・・何かあるのか?」

 「直に分かるわよ。」

 ピン、ポン、パン、PON☆

 『これより、第1回ウォーターワールド水上ペア障害物レースを開催します。』

 「成る程。で、お前が参加すると言うことは、何か裏があるのか?」

 「そうよ。これに優勝すると、沖縄の旅5泊6日が貰えるの!」

 「お前、焼けるのがどうのこうのいってなかったか?」

 「・・・気のせいよ。それより、アンタもシュロより椰子の木陰の方が好きでしょ?さあ、受付に行くわよ。」

 「あぁ。」

 「・・・随分と視線が痛いわね。何でかしら?」

 「さあな。さっさと受付を済ませよう。」




このすばの方が異常なまでに人気があって、逆転されないかびびっている今日この頃。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。