-午後、1組-
ガラガラ・・・
「一夏君いる?」
「厨房にいらっしゃいますわ!」
「あら、ありがとう。」
スタスタ
「一夏くーん、いる?」
「フロアにいらっしゃいますわよ!」
「あら?そうなの?
クルッ
「・・・!?」
「何やってんだアンタ?」
「あ、一夏君。さっきフロアと厨房に同じ人が・・・。」
「それが普通だ。俺なんかしょっちゅう(厨房と往復)だ。」
「ところで一夏く――」
「この馬鹿!ヴァカ女!マヌケぇい!」
ベリッ!
「楯無!なんだこのザマは!この私の安物の仮面に騙されやがってぇ!」
「」
「まあ箒、そのくらいにしといてやれ。で?用は何だ?」
「今から演劇をやるから来ない?」
「炎撃?いっちょ派手に殺るか。」
「流石!分かってる。」←勘違い
「その炎撃は私も参加して良いのか?」
「えぇ、どうぞ。他の人は?」
「勿論です。」
「やりますわ!」
「何か間違ってる気もするけど・・・みんながするなら僕も。」
-20分後、更衣室-
ガチャ
「一夏君、開けるよ?」←もう開けてる
「開演か?」
「何その格好・・・。もう時間がないわね。はい、これバンダナ。」
「・・・ラソボーでもしようってのかい?」←隠語
「間違えたわ。はい王冠。」
「付けろってのか?」
「そうよ。それから台詞はアドリブだから。頑張ってね。」
-開演前、舞台上-
『昔々、あるところに――』
「茶番はいい。早く始めろ!」
『こういうのは雰囲気作りが大事なの。シンデレラという――。否!ソレは最早――群がる敵兵を――ふさわしい称号!それがTHE☆肉体派シンデレラ!出でよ!猛者達!』
「もらったわよ!」
ドベキシッ「オフィッ」【1/1600】
「鈴、お前にやれるほど俺は柔じゃない。」
パシュッ!パシュッ!
パシッパシッ!
「俺に当てたきゃ、気付かれないようにゼロ距離から撃つんだな。返すぞ!」
ブンッ!
バスッバスッ!【1/1500】
「く、この私が・・・。」
ドサッ・・・
「大佐ァ!腕(の調子)はどんなだ?」
「こっちへ来て確かめろ!」
「いいや結構。遠慮させてもらうぜ。・・・大佐ぁ、頭出してみろ。一発で、王冠をぶち抜いてやる。古い付き合いだ、苦しませたかねぇ」
「ラウラ、楯無の劇は関係ない、無視してやれ!目的は俺だろう!」
「ヘハハハハハハ!」
「・・・来いよラウラ。銃なんか捨てて、かかってこい!楽に落としちゃつまらんだろう。ナイフを突き立て、俺が苦しみもがいて、王冠が落ちていく様を見るのが望みだったんだろう。そうじゃないのかラウラ!」
「てめぇを倒してやる!」
「さぁ、台本を放せ、一対一だ。楽しみをふいにしたくはないだろう。・・・来いよラウラ。怖いのか?」
「ぶっ殺してやる!台本なんて必要ねぇ!へへへへっ・・・。台本にはもう用はねぇ! へへへへっ・・・ハジキも必要ねぇや、へへへへっ!誰がてめぇなんか、てめぇなんか怖かねぇ!・・・・・野郎、ぶっ殺してやぁぁる!!!」
ドベキシッ「オフィッ」【1/8000】
「さて、次はシャルか?」
ブンブンブンブンッ!!!←脱兎
「さて、楯無!」
『何かしら?』
「校舎は何棟まで潰して良いんだ?」
『ISの重爆撃にも耐えられるように造ってあるのよ?壊せるものなら壊してみなさい。』
「言質は取った。やろうじゃないか。箒。」
「久しぶりだなぁ。お前と本気でやり合うのはいつ振りだ?」
「前は剣道場を壊さないようにセーブしてたからな。篠ノ之道場以来だろう。」
「では・・・」
「「行くぞォォォォォ!!」」
チュドォォォォォォォォォォォォン!!!
ドゴォォォォォォォォンッ!
バキャッ!ガシャァァァァァァァン!!
ガラガラ・・・ガシャァァァァァン・・・・・←校舎崩壊
『!?!?!?』
〈クソッ、砂埃が。〉
パカッ
「!?」
ズサァァァァァ・・・←落下
「いらっしゃい。」
「どっかで見た顔だな。」
「午前にお会いしましたわ。」
「あぁ、あのマヌケか。何でまだいるんだ?」
「えぇ。この機会に白式を頂こうと思いまして。」
「欲しいのか?」
「とっとと寄越せやガキィ!!」
「面白い奴だな、気に入った。殺すのは最後にしてやる。」
「へ、その余裕がいつまで持つか楽しみだなぁ。えぇ?」
バキッ!【2800/3000】
「・・・。」
「てめぇ、どんな体してんだ?もう手加減なんてしてやらねえ!こいつを使ってやらぁ!」
「ISか。」
「刺激が欲しいかえぇ?ズキズキするような刺激だ!刺激が欲しいだろ!お前にも痛みを味わわしてやる!」
ヒョイッ、ヒョイッ
スカッ、スカッ
「一つ聞きたいんだが、お前何者だ?」←余裕
「あぁ!?教えてやるよ!悪の組織・・・秘密結社『亡国企業』のオータム様だ!」
「亡国企業!?滅ぼした筈じゃあ。」
「残念だったな。トリックだよ。・・・お前かぁ!!第2回モンドグロッソのときに私達を地獄に送ってくれたヤツは!あんときの仮を返してやらぁ!」
「できるならな。」
「へ。ところで何か気付かないか?私の動きをよ。」
「糸を張ってんだろ?知ってるぞ?」
スッ
「勿体ないから集めておいたぞ(ニッコリ)。」←ぐう畜
「」
「さて、俺も少し遊ぶとするか。」
ブォン←IS展開
「!!待ってたぜぇ!?そいつを使うのをなぁ!」
バシッ・・・バシュゥゥゥゥゥゥ・・・。
「!?」
「これをお探しぃ?は!大したことねえな!」
「オータム!そのアッシーは関係ない、放してやれ!目的は白式だろう!」
「ヘハハハハハハ・・・は?」
「お前の狙ってる白式はここにある。」
チラッ
「は!そんな嘘に誤魔化されるかよ!」
「なら、返してもらうぞ!」
「どうやってだ?」
「こうやってだ!」
ダダダダダッシュ!
「フハハハハハッ!?手前はもう終わりだ!ISに正面から突っ込むなんてよ!この馬鹿!ヴァカ野ろ――」
バキッ!【20000/30000】
「馬鹿野郎!何やってんだ!てめえ正気か!死にてえのかてめえ!どっかし天丼!てめえ何やってんか分かってんのかい!」
「お前がわざわざ構えて待ってくれてんだ。正面からぶっ飛ばす以外の方法があるのか?」
「」
「アッシーは返してもらったぞ。」
「手前!」
「約束だ。白式をくれてやろう。受け取れ!」
「おわ!?」
パシッズシィィィィンッ!!
「何してんだ?」
「手前、舐めてんのか!?展開状態のISでもこんな質量はないぞ!!」
「だから聞いたろ?こんなのが欲しいのかって。」
「あぁ、笑えない冗談だ。手前、マジで何者だ?ISはぶっ飛ばす、ISで持ち上げられないものを(片手で)ぶん投げる。てめぇ人間なのか!?」
「残念だが、お遊びもここまでだな。」
パーフェクトに近い出来だな。
優秀な組合員と高い語録量のおかげだわ。だけどマッスル・バーストはやりすぎ。
やむを得ない事だってあるさ、この業界で上手くやっていく為にはな。