IS《ISの帝王:MAD版》   作:只のカカシです

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B 友の忠告だ
A なんだい
B 早く寝た方がいいよ?
A (だったらお前も)書け!書けッてんだ!


第53話 キャプテン一夏のワークアウトだ!

-保健室-

 「楯無、傷は治ったか?」

 「前から言おうとは思っていたんだけど、一夏くん。せめて『さん』くらいは付かない?」

 「何で?必要か?」

 「いや、そう言うんじゃないんだけど。」

 「じゃ、刀奈か?」

 「!?!?」

 「安心しろ。誰も聞いちゃいない。」

 「ちょっと待って!何で知ってるのよ!?」

 「役所に行ってチョチョッと手先を動かすだけで、その程度のことは調べられる。違うか?」

 「私の戸籍は存在してないはずなんだけど?」

 「そうか?だがあったのは事実だ。」

 「」

 「ところで怪我は?」

 「弾を一発も撃ち込まれたのよ?遺体に決まってるでしょ。」

 「そうか?じゃあ、AEDがいるな。あのオレンジのヤツだ。」

 「あ、あの一夏くん?冗談だよ?」

 「刺激が欲しいかえぇ?ビリビリするような刺激だ!刺激が欲しいだろ!」

 「いやー!結構!遠慮させて貰うわ!!」

 「安心しろ。急所は外してやる。」

 「しなくていいわよ!弾ももう取りだしたし!!」

 「分かったなら、体の調子がどうかを答えるんだ。」

 「もう傷口は塞がったわよ!」

 ガバッ!

 「見なさいよ、ほら!」

 「分かったよ。分かったから腹を仕舞え。」

 「ちゃんと見なさいって言ってるでしょ!!ホラホラ!!」

 「見てる。あまり騒ぐな、傷口が開くぞ。」

 「あっそう。じゃあ、本当に塞がっているか、触ってみなさいよ!!」

 「お前もセラピーが必要だな。」

 「なぁ!一夏くんは、私がおかしいって言うの!?分かったわ!だから触ってみなさい!そうすれば、治っているって分かるから。」

 「分かった。だから仕舞え。」

 「そうやって逃げ――」

 「時間だ。」

 「何をやっとるんだ、楯無。」

 「お、織斑先生!?」

 「い、いけませんよ!教育的指導で――」

 「山田君、黙っててくれ。話しがややこしくなる。」

 「織斑先生!!女子生徒と男子生徒が、鍵が掛かっていなかったとは言え密室で――」

 ドベキシ!「オフィ・・・」【1/3000】

 「この手に限る。」

 「いい感じだ。」

 「」〈こうなったら、アレをするしかないわね。〉

 

-それから何日か後の、夜の一年生寮食堂にて-

 「面倒くさい前置きはなしにして!ここに宣言するわ!」

 「OK!」

 ズドォォォォォォォーンッ!【4801/5000】

 「水でできた化身よ!」

 「腕を上げたな。見破れなかった。」

 「ふっ、これからは楯無お姉さんを甘く見ないことね。」

 「で、宣言って何だ。」

 「無粋なんだから。一夏くんは、口の利き方を学んだ方がいいわよ。」

 「あたしもそう思うわ。」

 「良く言うよ。」

 「宣言って何よ。」

 「・・・一週間後。」

 「何が?」

 「一年生対抗一夏争奪代表候補生ヴァーサス・マッチ大運動会を開催するわ!!」

 「よく一息で言うな。」

 「えぇ、わたくしでもあの長さを噛まずに言い切る自信はありませんわ。」

 「で、何の詠唱だったのだ?」

 「さあ、長くてよく分かんなかったわ。」

 「」

 「宣言は終わりか?」

 「えぇ。今から説明するわ。」

 「まだ喋るのか。」

 「目的は二つ!優勝者には一夏くんと同じ一組になる権利を与え、それ以外の代表候補生は別クラスに移動。そして、一夏くんと同じ部屋で暮らす権利を与える。」

 「待て待て待て、最後の大佐と同じ部屋で暮らすというのは何の拷問だ?」

 「おいラウラ。俺はそこまで鬼か?」

 「アンタの筋トレ、篠ノ之さんしかついて行けっこないわ。」

 「慣れればどうと言うことはない。」

 「篠ノ之さんだけですわ!」

 「というか、誰得なのよ。その何たら運動会。」

 「・・・。」

 「ずっと温めていたってところかしら。」

 「みたいだね。でなきゃ、こんなこと思い付くはずがないと思うもん。」

 「・・・。」

 「どうした、冷や汗なんかかいて。」

 「・・・注文しちゃったわ。」

 「「「」」」

 「というわけ――」

 「「「断る。」」」

 「」

 「だが、手伝いだけならやってやる。」

 「私達を参加させない。それが条件だ。」

 「し・・・仕方ないわね・・・。」

 「契約成立だ。」

 

-一週間後-

 「それでは、これよりIS学園大運動会を開催します!」

 「「「ワァァァァァァァッ!」」」

 「それでは、選手宣誓!織斑一夏!」

 「・・・。」

 「大佐、呼ばれました。」

 「契約違反だ。」

 「安心して。競技には出場しなくていいから。てか、しないで。」

 「OK!」

 スタスタスタ・・・

 「選手宣誓。」

 『織斑君頑張って!』

 『格好いいところ見せて!』

 「ちょっとでも競技の手を抜いてみろ、嫌ってほど鍛えてやる!みんな覚悟はいいか?それでは始めよう、キャプテン・一夏のワークアウトだ!」

 「「「キャァァァァァァァァァァ!!!」」」←大多数の生徒

 「「「ギャァァァァァァァァァァ!!!」」」←一組の生徒

 「・・・あの、一夏くん?運動会だからね?」

 「手遅れ。」

 

-二時間後-

 「何だ!全員寝ているのか?」

 「ぎ、ぎぶ・・・。」

 「設営を手伝った。もっと(根性を)見せろ!」

 「い、一夏くんたち!それぐらいにしとかないと、もうみんな限界よ。」

 「この程度でか?我がドイツ軍なら新兵でも楽々こなせる。」

 「全くですわ。どうしてIS学園に入っただけで油断するのでしょうか。わたくしでも努力を怠っていないというのに。」

 「まあ、織斑筋が相手だし・・・仕方ないわね。」

 〈・・・デュノア社のテストパイロットは、これに耐えられるかな。〉

 〈・・・何で、これだけできて私を仲間にしようとするの?〉




 IS《冬の帝王:MAD版》、2018冬の陣はこれで終わりだ。2019春の陣で、また会おう。

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