ので、ヤケクソで投稿(゚Д゚;)
ソードアート・オンラインが年末にスペシャルでやるので次はソードアート・オンラインかも(´▽`)
活動報告のアンケートにご協力下さい<(_ _)>
レーティングゲームの会場で二人は向かい合っていた。
「やっぱり、俺の相手はお前なんだな」
「兵藤、お前の活躍は素直に認めるよ。ライザー・フェニックス、堕天使コカビエル、白龍皇ヴァーリを退けたお前を相手に、見くびることはしない」
「匙……」
「だからこそ、俺は勝たなきゃいけない! 魔王様が血筋による世襲制ではなく、実力による役職になっている今こそ、会長の夢は悪魔社会に必要なものだ! それなのに、地位に縋るしかない屑共に、どうして笑われなきゃならない!」
「お前の怒りは分かる。……それでも、部長のために俺は勝つ!」
「悪いが、それは出来ない相談だ。俺はお前も、若手最強のサイラオーグさんも倒す。……禁手の為の時間稼ぎは終わったか?」
「ッ!?」
『気づいていながら待っていたのか!?』
一誠とドライグは時間稼ぎだと知っていながら、攻撃してこなかった匙に驚愕した。
「当たり前だ、卑怯な手で勝っても意味がない。全力のお前を倒して、俺は会長の夢を叶える」
『そういう事だぜ、赤龍帝』
一誠はいきなり聞こえた声に訝しげな顔をするが、ドライグはその声に聞き覚えがあった。
『貴様、まさかっ! いや、だが人間に封じられる訳ない!』
『現実逃避すんじゃねえよ。それと勘違いすんなよ? 俺様は自分の意志でシロウに力を貸してんだ』
「よくわかんねぇけど、いくぜドライグ!」
《Welsh Dragon Balance Breaker !!!!!!!!》
一誠は
「やるぜ、クロノ!」
『ああ、かびの生えた赤蜥蜴に目にもの見せてやれ!』
「全封印術式・解放!!!」
匙は左手に巻かれた
「な、んだよ、それ……」
『馬鹿なっ、あの『天災』の力を制御していると言うのか!?』
一誠とドライグは匙の姿を見て絶句した。
どす黒い龍のオーラを纏い、龍のような牙と爪が目を引く。加えて、服の隙間から覗く肌には鱗のようなものが見える。
「見せてやるよ、
♠ ♧ ♦ ♡ ♥ ♢ ♣ ♤
『やっと目が醒めたのか』
俺はその声によって意識が覚醒した。寝ていたはずなのに、目が覚めたのか、なんて言われると凄い違和感があるな。
「って、え?」
俺は目を覚ますと、まずここは自分の部屋ではないと思った。だが、そんなことを思った割に、自分の部屋を思い出すことが出来ない。
『おい、まず俺様に反応しようぜ』
「は? ってうわぁぁぁあああ!!」
驚きすぎとか言わないで欲しい。自分の体から自分以外の声が聞こえたらこうなるって。
『落ち着いたか?』
「ああ、なんかすまないな……」
あの後、一度は落ち着いたんだが、鏡で自分の姿が自分のものだと思えず、加えて知っている姿だったため、これまた取り乱してしまった。
『まあいいさ。取りあえず現状は理解できたか?』
「ああ、嫌でもな……。どうやら転生というものを体験したらしいな。しかも、匙元士郎って……」
死亡フラグ満載のハイスクールD×Dの世界に来てしまったようだ。前世の記憶は曖昧だが、この世界で匙元士郎として生きた十五年の記憶はちゃんと覚えている。ただ、原作とは違い、両親は交通事故で亡くなっていて、一人暮らしだ。
『それじゃあ俺様の事も説明しておこう』
「確実にヴリトラじゃないよな」
『その通り、俺様は『災禍の終焉龍』アクロノギアだ。
「アクロノギアって……、作品違うだろ」
驚きが一周回って冷静になれた。
『まあそうなんだが、この世界での記憶はちゃんとあるぞ。ただ、人のやってるRPGを横から見てるかんじだがな』
「俗世に染まりすぎだろ、何があった……」
時代の終わりを告げる黒き龍が何故こんなことに……。
『お前と知識、記憶を共有してるからな』
俺のせいか……。
「そういや、お前ってどういう存在なんだ?」
『FAIRY TAILの俺様に色々と足した感じだ。ちなみに、「時代の終わりを告げる」っていうのが俺様の役目らしくてな、次元の狭間で眠っていたみたいだ』
「それで『災禍の終焉龍』か。告げるって言うよりお前自身が時代を滅ぼす存在だろ……。そういやグレートレッドやオーフィスに会わなかったのか?」
『それなんだがな、俺様は滅竜魔導師が竜になった存在だ。だからか分からんが龍殺しの力を持っているんだよ。それもサマエル並の』
絶句してしまった俺は悪くないと思う。そのせいで近寄ってこなかったのか。
「……今まで触れなかったけど『神喰の邪龍』ってことは神殺しの力もあるのか?」
『その通りだ。恐らく転生させた神様とやらの贈り物じゃないか? 滅竜魔法と滅神魔法を併せて使えってことだろ』
「神殺しまでフェンリル並とか言わないよな?」
『人はそれをフラグというらしいな』
オーバースペックすぎるだろ! これ悪魔に転生出来なかったら原作どうなるんだ!?
『ちなみになんだが、俺様は元人間で龍殺しの力を持ってたからだと思うが、
もう嫌だよこの神器……。ん? 神殺しの力を持って、なおかつ次元の狭間で眠っていたこいつを神器に封印出来るのか?
「なあ、お前って神器なのか?」
『ほお、よく気がついたな。俺様は神器ではない。例えるならば、俺様が尾獣でお前が人柱力といったところだ』
「なるほどな……。なあ、お前はいいのか?」
『なにがだ?』
こいつほどの力があれば、それこそ世界最凶になれるだろう。俺に力を貸すのが無理やり封印されているからなのだとすれば、俺は封印を解くべきだと思う。
「俺に封印されてることが、だよ」
『何か勘違いしているな。俺様は確かにこの世界に連れてこられたが、封印されてなどいないぞ。俺様が俺様の意志で、同じ境遇のお前に力を貸すと決め、お前に宿っているのだ』
やべ、なんか泣きそうだわ……。
『ふ、安心などするなよ? お前が俺様の力を使いこなせないならば、俺様はお前を殺すかもしれんぞ?』
「ああ、頑張るよ。これからよろしくな、クロノ」
『クロノ?』
「アクロノギアって長いからな」
『いいだろう、ならば俺様はお前をシロウと呼ぶことにしよう』
まだ原作開始まで一年という時間がある。取りあえず、
♠ ♧ ♦ ♡ ♥ ♢ ♣ ♤
「左手に魔力、右手に気───合成」
『その龍闘気とやらを使うのに念能力の運用術を使うとはな』
「これが一番やりやすいからな」
『覇気に六式、それとオリジナル術式と、一年で随分成長したな。滅竜魔法も滅神魔法も合格点、惜しむらくは実践経験が少ないことか……』
あれから一年。机の上においてあった箱に、修行用の魔法球と魔封じの鍵があったので、だいぶ成長したと思う。魔法球は一時間が一日になるものだったので、そこで基礎的な筋トレはじめ、気や魔力の運用、その他を鍛えた。FAIRY TAILの原作でナツは明らかに覇王色の覇気っぽいものを使っていたし、俺も出来るかもと思ってやってみると普通に出来た。覇気を使えると自覚したおかげで、武装色や見聞色もとくに苦労することなく習得し、その流れでとノリと気合いで六式も習得した……。オリジナル術式とクロノは言ったが、それも前世の記憶を参考にしたし、つっこまれたときに悪魔の魔力と人間が使う魔法、両方のいいとこ取りの術式と言っているだけで大したことはない。
魔封じの鍵はクロノの力を封じるのに使っている。悪魔の巣窟と言える駒王学園に龍のオーラを隠さずに通うのは自殺行為だからな……。
「クロノからすればそうかもしれないが、結構戦ったぞ」
『魔獣に偏り過ぎなんだ。悪魔や堕天使なんかとも戦わないと、実際相手にしたときに苦労するぞ』
「まあ確かに……」
魔法球内でクロノに及第点をもらうと、冥界の辺境の魔獣と戦って試す、というのがパターンになっている。
ちなみに、俺がクロノに薦められるまま赴いたのが「死界」という、上級悪魔程度では簡単に殺され、最上級悪魔でも苦戦するような魔獣が闊歩する地域だった。なんでも、完全に住処を無くすと街に入って来てしまうために作られた、言わば魔獣の住居スペースらしい。
この一年、そこで魔獣を相手にしていたのだが、他の魔獣を襲っているヤツを標的にしたり、その死界の大地の王者と言える魔獣と空の王者と言える魔獣を使い魔にしたせいで、俺が現れるとスペースを開けてくれるようになったし、頼めば魔獣達が模擬戦の相手をしてくれるようになった。その代わりに、無法者や調子に乗った新人をぶちのめしたりしている。
『まるで番長だな。まあ、力があっても知性が低い魔獣達が、圧倒的な実力差のシロウに従順になるのは当たり前か』
「そろそろ戻るか」
今回は暴れている魔獣もいなかったので、早めに家に帰ることにした。
家に着くと、まず自室の窓を開ける。すると、一匹のカラスが窓枠に止まる。
「カァー」
「異常なしか、引き続き頼む」
こいつは使い魔の一匹であるキッス。分かる人もいるだろうがエンペラークロウだ。今は小型化してもらって、街のカラス達を支配し、空気中の微量の魔力を利用してネットワークをつくって街を監視してもらっている。死界で空の王者だっただけあって、クロノを唸らせるほどの隠蔽術を使っているので魔王でもキッスが魔獣であるとは気づけないだろう。
キッスの報告を受けた後はキッチンへ向かい、冷蔵庫から生肉を取り出した後、庭に向かう。庭には、これまた小型化してもらった使い魔の一匹、テリーがいる。テリーは死界の大地の王者バトルウルフであり、フェンリルのような突出した武器が無いにも関わらずドラゴン並の力を持った最強クラスの魔獣だ。クロノは野生を忘れないように死界に居させろと言っていたが、この毛並みをさわりたいがために殆どの時間を庭で過ごしてもらっている。週三回は死界に戻しているので大丈夫だろう。
『もうすぐ二年生、つまり原作が始まるな』
「正直、悪魔に転生出来るのか分からないんだが……」
『大丈夫だろう。原作補正というのは意外と強いんだぞ』
「俺がヴリトラの神器所有者じゃなかったり、すでに使い魔を持ってたりするんだけど」
少し不安だ……。まあ今はクロノの言う原作補正とやらを信じるか。
「ん? そういや俺は何で原作に関わりたいんだろう?」
『俺様に憑かれたからじゃないか? ドラゴンに憑かれた者がどうなるか、今代の白龍皇がいい例だ』
「なるほど……」
どうやら知らぬ間に戦闘狂になっていたらしい。……そういや、すっかり忘れてたことがあった。
「そういえばさ、お前ってどれぐらい有名なの?」
『ん? ああ、俺様は全然名を知られていないようだ。『災禍の終焉龍』であり、「時代の終わりを告げる」という役割があるということは前も言ったな? つまり俺様は一度として表には出ていないんだ。ただし龍殺しの力のせいでドラゴン達には有名だぞ。『災禍の終焉龍』という名にちなんで「天災」なんて呼ばれているな』
「ドラゴンには有名か、なら赤龍帝の前ではなるべくクロノの力は使わないようにするか」
『それがいい。そしてシトリー対グレモリーのレーティングゲームで叩き潰してやろう』
二人──一人と一匹で、あくどい笑顔をしていたのを見た俺の使い魔達が震えていたのを俺は知らなかった。
匙 元士郎
いつの間にかハイスクールD×Dの世界に匙として転生していた転生者。アクロノギアと共に、原作に介入していく。
原作知識と、前世の記憶にある知識を元に再現した魔法などを武器に戦う。