ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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はいどうも皆さん、こんにちは。超次空殲滅魔法です。
中々いい感想をいただきました。ここから、改善していき、楽しませられるものにしていきたいです。

ここで11話に関して、注意があります。
単刀直入に言って、時間が飛びます。ものすごく。イッセーは基本魔法の研究からの修行の日常なので。それを何年もやっているので同じになってしまいますし、飽きると思うので。

その間、何があったかは描写していきます。
それと、指摘を受けて一人称でこのままいくか、三人称に変えるか悩みました。
結果、一人称のまま行きたいと思います。一人称の方が心情描写などがしやすかったからです。ただ、場面が変わると、視点がコロコロ変わってしまうのが難点ですが。
もし、意見があれば言ってくれると嬉しいです。


No,XI ~進化の道筋と魔導書~

 ―イッセーSIDE―

 

 「えっと、ここが・・・―――であって・・・」

 

 [そうだなイッセー、ここは・・・・で、そこは―――――だな。]

 

 「ああそういうことか・・・ふー、それにしてもこれ、凄い魔法だな。そう思わないか?ニトラ。」

 

 [ああ、まさか、私と同じような魔法をつづっているとはな。全く、イッセーの両親はとんでもないな。この私と思考が同じとはな・・・]

 

 「ああ、全くだ。なんせ、魔法神と似たような魔法理論を構築しているとはな。父さんと母さんが恐ろしく思えてくるな。流石としか言いようがない。」

 

 よう、俺イッセー。

 あれから9年くらいたった。

 今の俺も、昔の俺も相も変わらず、こうやってニトラと一緒に魔法の研究を続けている。そして、その合間に神器を使って特訓したりしていた。昔よりも俺ははるかに強くなった・・・と思いたい。自分自身に多大な負荷を掛けながらの修行に鍛錬。基本に忠実にこなしてきた。しかし、時には負荷をかけ過ぎてつらい時もあった。だが今はこうして乗り越えている。

 

 『大丈夫よ、イッセー。あなたは昔よりも格段に強くなっているわ。そのことはこの私が保証するわ。魔法の研究を優先にしていたから、あまり鍛錬には時間を割けなかったのはあるけれど、十分すぎるくらい成長している。というか、このことは前にもいったわよ?』

 

 [そうだぞ、イッセー。昔のお前と今とでは明らかに違うぞ?生身の状態でもはやあの時の悪魔を間違いなく越しているのだぞ?昔は神器の力を使わなければ、超すことはできなかったのだから。]

 

 俺はホントに成長しているのか、少し不安に思っていると、ドライグとニトラが声をかけてくれた。 

 

 「いや、それでも少し心配でな。この頃はあまり鍛錬に時間割けてないしな。」

 

 『もう、心配性ね。イッセーは。少しは自分に自信を持ったらどうなの?昔は幼かったから仕方ないけど、今やイッセーを倒せる者は多くはない。それこそ、イッセーの上位禁手、赤龍帝の焱方天戟〘ブーステッド・ギア・スケイルメイル・ブレイズ・ハルバード〙を使えば、それこそ倒せるものなどさらに限られてくるわよ。』

 

 「それはそうだが、はっきり言って、今のままじゃ、二天龍レベルには届かないよな?」

 

 『うっ・・・まあ、そうだけど。』

 

 俺の言った言葉にドライグは言葉を詰まらせる。しかし、ニトラは俺に言う。

 

 [イッセー、一人の人間がドライグに並ぼうなど、普通は考えないことだがな。後から聞いた話ではあるが、ドライグを含めた二天龍はその昔、聖書勢力というのはこの世界の組織の中では一番の数を誇っていたらしい勢力と戦った。そんな一勢力をもドライグとアルビオンはたった二体だけでそれらを圧倒していたという話だ。そりゃ、強いに決まっているさ。イッセーは聖書勢力を単騎で上回ろうというのか?]

 

 ニトラは適格なことを言う。確かにそうだ。一勢力を単騎で圧倒できる力を求めるなど、少しばかり傲慢が過ぎるというもの。

 

 「それほど強いのは知っている。だけどな、俺は強者と戦いたい。その強者はドラゴン。それらと戦うならば、それだけ強くならなきゃいけないだろ?」

 

 ニトラとドライグは俺の思いを聞くと、二人ともふっ、と笑う。

 

 [イッセーも強者との戦いを求め、力を求めるか・・・やれやれ、もはやドラゴンだな。思考が。はてさて、一体誰に似たのやら・・・]

 

 ニトラは少し苦笑いしながらドライグの方に目を向ける。

 

 『何よ、ジルニトラ。私のせいだって言いたいの?』

 

 [いやいや、そんなことは一言も言っていないが?]

 

 『じゃあ何なのよ?その眼は?』

 

 ドライグはニトラに向けられた目を不満に思っているようだ。

 

 [ああ、誰とは言わないけど、どっかで似たような者をみたな~~と思って。]

 

 『へぇ~~~、それは誰よ?』 

 

 [さあ?誰だろな~~?]

 

 ドライグとニトラはそのような冗談混じりの軽口をたたき合っていた。聞いていると微笑ましいように聞こえなくもない。だが、放置しておいたら戦いに発展してしまうかもしれないので、ここは俺がおさめる。

 

 「二人とも、俺がこうな思うようになったのは俺の意思だ。まあ、100パーセントそうかと言われれば違うが。ニトラとドライグの二人に影響されたのは事実だが、今は間違いなく俺の意思で戦いたいとおもっている。」

 

 『そう。ふふ、なんだかんだ言って、赤龍帝はやはり戦いをもとめちゃうのね。』

 

 ドライグがそういのも仕方ない。この思考は歴代らと何ら変わらない。

 

 [というか、さり気に私も入ってたな・・・まあ、しかしだ。戦いを求める、そこだけが歴代、私が消し飛ばしたあの怨念たちとの共通点であって、他は違う。力に飲まれずにここまでやってきたのだ。魔法の研究というものをしながら、無謀なことをせず、着実にここまできているのだ。]

 

 だが、ニトラがそう言ってくれた。大事な人にそう思ってもらえているのは素直にうれしい。

 

 『そうね。イッセーはあいつらとは違うわね。それにイッセーはまだ二天龍にはとどかないって、言っているけど、背中が見えないってほどでもないわよね?ほら、あるじゃない?イッセーが自身に掛けている魔力制限魔法と、重力魔法。あれを解除すればさらに力はあがるじゃない?』

 

 「ああ、そうだったなーー」

 

 ドライグが言っているのは俺が自身に制約として掛けている魔法。いわば、パワーダウンをさせている。

 

 『イッセー?まさか忘れてたの・・・?』

 

 「ああ・・・長い時間かけ続けていたから・・・」

 

 そう、俺はその魔力を制限している魔法と重力魔法はあの時から一度たりとも解除したことは無い。年齢をおうことに連れ、その重力もどんどん上げていった。今はこの地球の重力のおよそ50倍くらい。最初はきつかったが、今じゃ慣れてセイクリッド・ギアを使わなくても何ら問題なく日常生活を送れるまでになっている。

 

 [それだけかけ続けていたらわからなくもないがな・・・しかしそれを解除した時はどうなるのだろうな。]

 

 ニトラは解除することを少し楽しみにしているようだ。

 

 「まだ、この魔法を解除するつもりはない。時が来るまで・・・」

 

 [ふっ、なるほどな。戦うときまでか・・・]

 

 ニトラは悟ったようだ。俺のことをよく理解している。もちろんドライグもな。

 

 『ならイッセー、もっと鍛錬しなきゃね。こんどは重力100倍なんて言うのはどう?』

 

 ドライグはさらに負荷をかける提案をする。

 

 「そうだな。50倍にもなれたし、今は鍛錬できないからそうするか。今の重力を乃4倍。地球の200倍で行くか。」

 

 『ええ・・・さらに掛けるの?冗談半分だったんだけど・・・しかもいまの四倍じゃない・・・』

 

 「半分は本気なんだろ?それに最近物足りなくなってきたからさ。」

 

 呆れているドライグにそう言って、魔法を唱え、自分にかかる重力をさらに上げる。

 ドンッ!

 

 「ぐっ」

 

 自分に重力がさらに強くかかり、身体の重さが増した感覚がした。

 

 『イッセー?大丈夫?』

 

 ドライグが心配してくる。

 

 「ああ。心配ない。むしろいい負荷だな。」

 

 [このようなことを進んでやっているのはイッセーくらいだろうな。]

 

 ニトラは俺の行動に呆れながら言った。

 

 「そうでもしなければ、強くなれないだろう?それに俺は人間。一番弱い種族だ。俺にやれることはなんでもやるさ。ドライグや、グレートレッドみたいな超常レベルの強さをもった者に届かせるにはこれじゃ温い方だろうな。」

 

 俺がそういうと、ドライグは呆れながら言う。

 

 『いやいや、イッセー?私はともかく、グレートレッドは次元が違うからね?あれは私でも勝てないから。』

 

 「たとえだよ、たとえ。」

 

 『引き合いに出すレベルじゃないから、それ・・・・』

 

 ドライグのツッコミが入る。中々切れがある。

 

 「まあ、それはともかくだ。とても鍛錬をしたいが・・・この魔導書にも大変興味があってこっちからも離れ慣れん。」

 

 [それは同感だな。実にこれは面白い・・・]

 

 『もう、イッセー!・・・少しは私の力も使ってよ・・・』

 

 「す、すまないドライグ。しかし、どうしても本分がな・・・」

 

 『私、魔法まったくのからっきしだからわかんないのよ!イッセーともまったくかかわれないじゃない・・・最近どころか結構前から神器の鍛錬もやってないし・・・』

 

 ドライグがシュンとして悲しそうに言った。

 

 「うう・・・そ、それは・・・すまん。」

 

 いわれてみれば、最近はずっとニトラと一緒にこの魔導書を解析している。

 

 『うう・・・』

 

 もうドライグは泣きそうになっていた。あの逞しく、凛々しいドライグは何処へ行ったのか・・・

 

 [なら、ドライグの為にも、早くこれを解析しよう。それしかない。]

 

 ニトラはドライグのことを思ってか、解決策を言う。

 

 「そうだな。済まない、ドライグ。も少しだけ待ってくれ。」

 

 俺は申し訳なく、ドライグに言う。

 

 『うん。わかった。』

 

 ドライグは分かってくれたようだ。ホントいい人だ。感謝しかない。あとで、絶対お礼をしなきゃならないな。そういえば、あの時からずっと俺を支えてくれたもんな。

 

 [ああ、それなら、精神世界でドライグと戦えばいいのではないか?ほら、私とドライグがいつもやっているようにな。]

 

 さらにニトラは名案をいった。

 

 『ああ!!それよ!なんでいままで気がづかなかったのよ!それなら、わざわざ人気のいない場所まで移動することなくできるわね!』

 

 ニトラが言った案を聞くと、ドライグは今まで悲しそうだったのだが急に明るくなっていた。もうニコニコである。

 

 「そーいえば、前にニトラとドライグは戦い続けているって言ってたね。」

 

 『ええ。イッセーも頑張っているからね。私も、と思って。それに個人的にもジルニトラとは戦ってみたかったの。』

 

 「へえ。ニトラ、ドライグはどれくらいなんだ?ニトラから見て。」

 

 ドラゴン同士の対決。とても面白そうなのでニトラに訊いてみる。

 

 [ああ、今は最初に戦った時と比べれば、はるかに強くはなっているな。だが、伸びしろはイッセーの方が上だ。]

 

 「え!?そうなんだ。」

 

 俺はニトラから意外な吉報を聞いて耳を疑った。

 

 [ああ。ドライグはいはば、完成された強さだからな。伸びはやはりイッセーに劣る。しかし、それでも中々に強くなったがな。]

 

 「へえ、やっぱ凄いなドライグは。これじゃあ、俺との差が縮まらないな。」

 

 俺はドライグの様子をニトラに訊くと、どうやら、ドライグはまだ進化をするらしい。そんなドライグを見て、俺は素直に驚いたし尊敬した。背中を追い続ける身としてはその背中がさらに大きく、遠くなるのは悔しいがそれと同時に嬉しくもある。それだけ、肩を並べたときの達成感は大きい。

 

 『そ、そう?ありがと、イッセー。でも、伸びしろはイッセーの方があるから、差は少しずつだけど縮まっているわ。今のイッセーだったら多分吸血鬼の始祖や大妖怪、聖書勢力の熾天使たちや魔王たちと戦えると思うわ。』

 

 すると、ドライグからそんなことを言われる。魔王、天使か。そいつらも中々強いんだろうが、俺はまだ足りない。もっとだ。もっと強くなる。妥協はしたくない。

 

 「なるほど、魔王に天使か。そいつらとも戦ってみたいが、今は魔法に専念したいからな。それに、実力がまだ足りん。今の状態じゃ、一勢力はまだ相手にできんからな。」

 

 魔王や天使は一勢力の者たちだ。ケンカ売ればそれまるまる相手にしなければいけないかもしれないからな。

 

 『あら、戦わないのね。』

 

 「ああ。まだ、な。」

 

 [まだ、ということは、いずれは戦うのだな?]

 

 「可能性としてはな。今は魔王や天使たちより、ドラゴンの方が興味ある。いっそ、ドラゴンに関する研究でもしてみたいとも思っている。」

 

 俺がドラゴンに対して思っていることを言うと、ドライグは笑いながら言う。

 

 『うっふふ。ドラゴンの研究をしてみたいなんて・・・そんなことを言うのはもうこの世界でイッセーだけね。』

 

 [はは、そうだな。だがそれほどまでにドラゴンへの関心を示すのは何か理由でもあるのか?]

 

 ニトラから質問がくる。

 

 「ああ、あるよ。」

 

 [そうか。]

 

 俺がこう答えると、ニトラは笑ってそうか、とだけ言った。それ以上は聞いてこなかった。

 

 [まあ、どちらにせよ、ドラゴンと戦うのなら、この魔導書を完全解析し、この魔法を得とくしていかねばな。]

 

 「ああ、そうだな。」

 

 このごろ、俺がずっと家を出ずに魔法の研究に没頭している理由。それはこれらの魔導書にある。

 

 【ローゼンクロイツの魔導書】

 

 【アンブロジウス魔法典章】

 

 これは俺の父さんと母さんが書いたものだ。こいつを見つけたのは今から1年くらい前の話だ。

 

 ―――一年前

 

 『よし、今日も始めるか。』

 

 俺はその日のことはよく覚えている。その日はいつもと変わらず魔法の研究をおっぱじめていた。午後には鍛錬でも行こうかと思っていた。だが・・・

 パサッ

 

 『ン?何だこれは?手紙?』

 

 とある魔導書を開いたとき、挟まれていた紙が床に落ちた。

 最初はただの紙きれかと思ったが、織り込まれていて、簡単な魔法までかかっていて、開いてみると手紙だったのだ。父さんと母さんからのものだったのだ。

 俺は母さんが残してくれた手紙を読んだ。

 

イッセーへ。

 

 この手紙をあなたが読んでいるってことは、まず間違いなく、私はもうこの世にはいないでしょうね・・・

 

 元気でやっているかしら・・・?

 多分あなたのことだから、いつも魔法の研究に明け暮れて言うでしょうね。

 まあ、それでこそ、私たちの子供ね。私たちが歩んできた道を、貴方も進んでくれるのは嬉しいわ。もし、イッセーが魔法とは別の道へ行くというのなら、私たちは止めないでおこうと夫と相談していたの。

 

 でも、そんなことは無く、あなたが生まれて、魔法に興味を持って。一緒にやってこれたことはホントにかけがえのない時間だったわ。

 ホントはもっと、イッセーと、夫と魔法に携わりたかったのだけどね・・・

 でもいまさらそんなこと思っても、もう後の祭りだものね・・・・

 

 

 ⦅俺もだよ・・・・母さん、父さん・・・⦆

 その手紙はまるでもう自分が死ぬのは分かってた、そんな書きぶりだった・・・

 

 あ、そうそう、イッセー?ちゃんと規則正しい生活、送ってる?

 

 ギクッ!!

 手紙に書かれた言葉にヒヤッとさせられる俺・・・

 痛いところを突かれた・・・

 俺は魔法に集中するあまり、入浴もしない、徹夜も当たり前、食事をとらない。なんてことも数えきれないほどあった。

 そんなことを思い返しながら、手紙の続きを見た。

 

 もう!!イッセー!!ダメじゃない!!食事を抜いて、お風呂にも入らない、寝ずに夜通し魔法の研究に没頭するなんて。まったく!魔法にのめり込むのは良いけど、休む時はしっかり休みなさい!!

 

 手紙に怒られた・・・・

 手紙にはオレガしていることがばっちり書かれていた。何なの?エスパーなの?ていうか、なんで俺の生活ばれてんの?

 

 当然じゃない!!かわいいかわいい息子のことを知らない親なんていないわよ。

 

 マジっすか・・・・もうそれは知っているなんてレベルじゃないんじゃないですかね・・・・

 

 と・に・か・く!!私の言いたいことは!しっかり寝て、しっかり食べて、身なりを整えた上で、やりなさい!!そうじゃないと、少なからずは集中力とか、効率は下がるのよ?

 

 うう・・・いや、でも、俺こうした生活おくっているけど、集中力とか効率下がってn

 

 口答えしない!!い・い・わ・ね?

 

 ひぃぃ・・・・さらに怒られてしまった・・・

 はい・・・わかりました・・母さん・・・ 

 

 うん!!よろしい!!そういう素直なところ、大好き。

 

 ありがとう・・・

 なんだかんだ怒るときはしっかりと怒ってくれる、そして、やさしい母だ。こんな人の子供であることには感謝しなきゃな。

 このような手紙でまで俺のことを思ってくれていた母さんのことを思いながら、まだまだ続く手紙を見る。

 ポタッ

 あ、やば、涙で手紙が。

 自然と涙が垂れてきて、手紙に滴り落ちる。字の上に落ちたというのになのになぜか、その字はにじまなかった。凄いな・・・この紙・・・

 

 さてと。ちょっと無茶をするかわいいおっちょこちょいな息子の説教はこれくらいにしてと。本題に入りましょうか。

 

 え?さっきまではただの茶番だったの・・・・?

 

 そんなことないわよ。あれも大事なメッセージ。それでね、イッセー。

 

 何?

 

 貴方に、託したいものがあるの。

 

 たくしたいもの?

 

 ええ。それは私こと、マーリン・アンブロジウスが書いた魔導書と、私の夫である、大魔術師、クリスチャン・ローゼンクロイツが書いた魔術書よ。

 

 ま、魔術書!!?そんなものあったの!?

 

 ええ。あるのよ。

 

 そ、そんなもの。いつの間に・・・

 

 ふふふ。実はね?まあ、これは昔話になるのだけどね。夫であるクリスと出会うまでは私はとあるところに仕えていたの。宮廷魔術師として。

 

 きゅ、宮廷魔導師・・・・

 

 ええ。私がそこにいるときに書いたもの。そして、夫であるクリスも同じ宮廷魔術師だった。そこで出会ってね。こうしてイッセーが生まれたの。みんないわってくれたわよ。

 

 そ、そうだったんだ。

 

 それで、今でもその魔術書は残っているの。だから、それを、貴方に。

 

 母さん、父さん・・・・ありがとう。

 

 うふふ、お礼はいいのよ。どっちみちイッセーに託そうと思ってたから。でもね、イッセー。あれは今まであなたが研究してきた魔法とは比べ物にならないほどの難易度を誇るわよ?なにせ、私やクリスでも、理論だけで終わってしまってね・・・実際に発動させることはほぼなかったの。それにね、中にはほとんど未完成なものや、途中で止まってしまっていたものもある。それにとても古いもの、遺跡で見つけたものまである。それでも投げ出さないで出きる?

 

 ああ、やってやるさ!簡単に解けてしまっては面白くないからな!!

 

 うふふ、その意気よイッセー。あなたならきっと完成させることができるわ。

 

 それで、その魔導書は何処に?

 

 それはあなたも一度行ったことのある場所にあるわ。

 

 なるほど。あそこにあるのか・・・おじさんに一度言っておこうかな。

 

 大丈夫。もう言ってあるから。私の息子が行きますよーって。

 

 はや!もういってあるの・・・・

 

 とにかく、イッセー私はいつまでも見守っているからね・・・達者でね・・・

 

 うん。おとーさんもおかーさんも――――――――――

 

 

 

 ―――――――――

 

 そんなことがあって俺はその手紙を読んだ翌日に其の場所へ向かい、そのお目当ての魔導書を手に入れてきた。おじさん達に合うのはとても久しぶりだった。母さんと父さんの死を知っていたのでとても心配された。こちらに住んでもいいのだぞ?とまで言われた。

 でも、おれは自分の生まれたところで研究したいといって、丁重に断った。

 でも、おじさんはいつでもきてくれていいから、と言って見送ってくれた。ホントにいい人だ・・・

 

 そうして持って帰ってきたのがこれだ。

 

 【ローゼンクロイツの魔導書】 【マーリン・アンブロジウスの魔法典章】

 

 この二つ。マジで分厚いうえに難解であった。一年かけて進んだのはたった十数ページくらいだった。しかも、これ、父さんと母さんだけの知識や文字じゃない。大量の知識が詰まっていた。

 おじさんによれば、これはとんでもないレアものだという。あと何十年かたてば、この二つはどんな金銀財宝よりも価値が付くという。まあそれも当然か・・・

 ああ、ちなみに名前は俺が勝手に付けた。父さんと母さんの名前をとらせてもらった。

もともと魔導書と魔法典章と言う名しかなかったからな。

 

 [ふむ。イッセーでもこれくらいのスピードだったか。これは掛かるな。時間が。]

 

 「ああ。だがそれでこそやりがいがある。」

 

 [そうだな。じゃあ、続きをやるか。]

 

 「おう!」

 

 そう言って、また研究に没頭した。

 

 ――――――

  

 [ふむ。イッセーよ、今日はもうこんな時間だ。今日はもう終わりにしようか。イッセー、両親たちからの手紙・・・忘れたわけではあるまいな?]

 

 「ああ、分かっているよニトラ。徹夜に食事抜きなんて生活をしていたら、ま~た父さんと母さんに叱られちまうからな。」

 

 あの手紙を読んで、天国にいる父さんと母さんに叱られてからというもの、ちゃんといいつけを守っている。

 徹夜をしないで、食事をきちんととり、入浴も欠かさずにしている。しかし、意外なことにそうするようになってから心なしか、進みが早くなっていることも無きにしも非ずであった。まあ、ニトラとドライグがそうしないとうるさいほど言ってくるのでどっちみちダメなのだが・・・

 

 そんなことを思いながら、食事をとり、入浴を済ませる。

 すると、ドライグが話しかけてきた。

 

 『ところでイッセー?今日も当然、やるわよね?』

 

 「ああ、勿論だ。」

 

 何をするのかと言えば、言うまでもなく、実戦だ。精神世界でな。

 あれから時がたって自分の意思で精神世界に入り、戦えるようになった。

 

 〈お、今日もやるのか!イッセー〉

 

 「ああ、今日もよろしく頼む。ベルザードさん。」

 

 ちなみに、この修行にはベルザードさんも一緒にやっている。

 まあ、現実で出会うはずのない、歴代先輩と対決できるのは面白い。

 

 「それにしても、歴代最強、赤龍帝王と戦えるなんて嬉しいね。精神世界とはいいものだ。」

 

 〈おいおい、それはお互い様だ。イッセー。俺だって、一つ下の後輩で、真なる歴代最強にして、過去・現在・未来永劫の最強。それどころか、ドライグの全盛期の強さに至る可能性を持つ者と一戦も二戦も交えることが出来るなんてな。願ったりかなったりだ。〉

 

 ドライグとニトラはもう準備満タンだ。

 

 [よし、では始めるとするか。ドライグよ。]

 

 『ええ、こっちはもうとっくに準備は出来てるわ!』

 

 [ふっ、ならば行くぞ!]

 

 〈おし、じゃあイッセー。こっちも始めようぜ!〉

 

 「おう!」

 

 〈禁手(バランス・ブレイク)!!〉

 

 『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!』

 

 ベルザードさん()()()バランス・ブレイクを発動させ、俺は生身のままで戦う。そのかわり、こちらは魔法を主に使う。さらに、自身に掛けている重力は軽くする。魔力を制限はいつもと同じでいっている。これで俺はベルザードさんより少し劣る力関係になる。

 

 〈「はあっ!」〉

 

 ズガン!!

 ファーストアタックはお互い体術のぶつかり合い。

 俺はそこから、魔法を高速で連射していく。だがベルザードさんはその屈強な肉体に赤龍帝の鎧もあってほとんど無傷だ。俺はこうした自分の力が少し届かない状況で戦っている。完全に負けはしない。が、ベルザードさんの禁手を崩すのは難しい。今までこうした戦いは100回はやっている。だが、勝ったことがあるのはせいぜい10回もない。それ以外は俺の劣勢もしくは負けという状況で終わっている。

 だが、ベルザードさんは切り札である、覇龍、朱紅の極覇龍〘エヴァンズヴィル・エクストリーム・ドライブ〙を使っていない。一度頼んでなってもらったが、勝てなかった。負けた。惜敗だった。

 それから、俺はまずベルザードさんの普通の禁手との勝率を上げるために努力している。

 ―――しばらくして、今日の分の戦闘はおわりだ。

 

 「ふぃー今日も勝てなかった~~~」

 

 どさっと大の字で倒れ、悔しさを孕んだ声をだす。

 

 〈いやいや、イッセー?あなた神器を使わず、さらに自身の魔力をあんなに制限した状態で禁手状態のベルザードとあんなに戦えるとかおかしいからね?普通は負けて当然なのよ?〉

 

 すると、近くにいたエルシャさんがツッコミを入れる。

 

 「でもなぁ。ベルザードさんはその分魔法使えないし。」

 

 〈それも込みの話よ・・・〉

 

 〈ふう~~イッセーマジでつえぇな・・・全く倒しきれねえ・・・俺は禁手使ってるてのによぉ・・・〉

 

 ベルザードさんは悔しそうに謂う。

 

 「ベルザードさんは切り札の朱紅の極覇龍〘エヴァンズヴィル・エクストリーム・ドライブ〙使ってないじゃないか。」

 

 〈それをいうならイッセーもだろ?赤龍帝の焱方天戟〘ブーステッドギア・スケイルメイル・ブレイズ・ハルバード〙。あれ使ってねえじぇねえか。〉

 

 「まあ、そうだけど・・・」

 

 〈それにしてもイッセー君。強くなったわね・・・〉

 

 〈全くだ。禁手なしの生身の状態で俺の禁手レベルとか笑えねえぞ・・・〉

 

 〈当然、私は禁手使っても、生身のイッセー君にすら勝てないわね・・・〉

 

 二人は半ば呆れながら目を遠目にしていった。

 

 「それは魔法があるからだよ。もし、魔法を全面禁止にされたら、勝機はゼロだ。そうなったら、禁手使うしかない。」

 

 〈つーか、俺まだ、イッセーの禁手と戦ったことねえなあ・・・〉

 

 「ああ、そういえばそうだ。」

 

 〈なあ、イッセー。〉

 

 ベルザードさんは何かを言おうとしたが、察せたので俺は言った。

 

 「ああ。わかった。次は俺も禁手を使う。」

 

 〈ああ、頼むぜ。イッセーの禁手はマジエグイからな。俺も、朱紅の極覇龍〘エヴァンズヴィル・エクストリーム・ドライブ〙を使うか・・・〉

 

 「楽しみにしてる。」

 

 〈どうやら、ドライグ達も終わったようね。〉

 

 ドライグ達も決着が付き、今日は終わりということで、俺は精神世界を後にし、眠った。

 

 ―イッセーSIDE OUT― 

 

-----to be continued

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、いかがでしたでしょうか?
イッセー、17歳になりました。

一人称は俺に変えてあります。
この年を書いたのは色々この後の展開を考えてのことです。
これから、また、物語は展開していきます。お楽しみに。

―――――――――――――――――――――――――――――――
ハイスクールD×D ―魔法使いと龍― 設定ミニコーナー

*イッセーの両親が託したもの
 マーリンと、クリスチャンは息子に魔導書を託します。それらにはこれから登場する魔法、魔術が記されている。
 
*二人の出会い。
 マーリンとクリスはどちらも元宮廷魔術師で、結婚したから辞めた、ということです。

*容姿
 マーリン・アンブロジウスの容姿はストライク・ザ・ブラッドの南宮 那月を金髪にして、もっと成長させ、そんでもって、かわいらしさを目立たせた感じ。
 クリスチャン・ローゼンクロイツはFateの衛宮 切嗣を白寄りの銀髪にして、年を19、20にした感じ。
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