ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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どうも、皆さんこんにちは。
超時空殲滅魔法です。

さてさて、第1章も終わりに近づいてきました。
このイベントが終われば、皆さんお待ちかね、旧校舎のディアボロス編へと入ります。
それと同時にイッセーの身に何かが起きます。
まあ、察しがいい人なら分かるかと。
では、どうぞ。


No,XIV ~襲撃~

 ―イッセーSIDE―

 

 よっす、俺、イッセー。

 今日も相も変わらず、魔法の研究をしている。

 いつもこんなことしかやってないじゃないか、だって?

 魔法使いなんだから、仕方ないだろ。本分なんだから。

 まあ、それはともかくとして、また魔法の成果が上がったんだ。

 その魔法を完成させ、次なるステップへ上がるために日々努力している。

 

 昨日の精神世界での鍛錬、あれは凄かった・・・・いろんな意味で・・・

 ドライグが鍛錬終了後に抱き着いてくることは日常茶飯事なことだ。しかし、昨日はニトラまで抱き着いてきた。全くもって、恥ずかしいことこの上ない・・・

 ニトラのことだ。きっと俺の反応を見たいから、冗談半分で俺をからかっているのだろう。しかし、こっちからしてみればとんでもない。ただでさえ綺麗なんだから。あんなに抱き着かれて密着されたらたまったもんじゃない。

 それにドライグはその間とんでもなく不機嫌になっていた・・・・ニトラもニトラでドライグを煽っていくスタイルだし・・・これじゃ、今日の鍛錬後はもうやばいだろうな・・・

 

 「ああ、そーいえば、もうすぐだな。」

 

 そんなことを思っていると、ふと頭にあることが浮かぶ。

 

 [何がもうすぐなの?イッセー。]

 

 俺のつぶやきに先ほどまで共に研究に携わっていたニトラが訊いてくる。

 

 「実はもうすぐなんだ。9回目の、命日だ。」

 

 俺はキーワードだけ答えた。

 

 [ああ、そうか。そういえば、イッセーの両親の命日がもうすぐだったな。]

 

 ニトラが思い出したように言った。

 そうだ。あのときだ。あのときから、俺の生活が、がらりと変わったのだ。忘れはしない。いや、決して忘れてはいけない日なのだ。

 

 「うん。だから、その日にまた、お墓に行かなきゃ。それと、アヴァロンにも行かないとね。父さんと母さんの元居たところだし。」

 

 実はユーサーおじさんから、命日の儀式の招待状をもらった。母さんと父さんを弔い上げるための。

 お墓は父さんと母さんが殺された場所にあるが、立派なものがやはり欲しかった。そこで、遺体は流石に運べなかったが、アヴァロンにも、石碑を立ててもらった。以来、毎年その儀式に呼ばれて参加している。

 ユーサーおじさんや、イグレイン叔母さん、アーサー兄さん、アルトリア、他の騎士たちも皆そろって俺の母さんと父さんの冥福を祈ってもらっている。毎度毎度申し訳がないが、向こうも向こうでこれくらいはする、と言ってくれている。そして、その命日の日にアヴァロンの城へ行くとこっちに住まないかとか、心配だとか言われる。確かに、命日の日にしか、会わないが、やはり自分の家が安心する。だからいつも申し訳ないが断っている。

 

 [ならせめて、もう少し顔を合わせる頻度を高くした方がいいのではないか?一年に一回などという寂しい回数しか会わないから、毎度のごとく心配されるのではないか?]

 

 ニトラが的確なことを言ってくる。ううん・・・確かにそういわれればそうだ・・・・

 

 「そうだなぁ・・・・もう少し向こうに行った方がいいのかな・・・一年に5回くらい・・・」

 

 俺は早速その案を出してみる。

 

 [まあ、それくらいならいいのではないか?]

 

 「そうだね。じゃあ、今回言ったら、このことを伝えようかな。」

 

 [それがいいさ。]

 

 ニトラもこれに納得してくれた。

 

 [それとだな、イッセー。]

 

 先ほどのような柔らかい口調ではなく、ニトラは少し真剣な様子で言った。

 

 「ん?なんだ?」

 

 俺は少し疑問に思ったので、ニトラに訊いた。

 

 [イッセーの両親の命日の話とはそれてしまうのだが・・・・最近、この辺がおかしくはないか?]

 

 「そういわれれば、最近周囲がな・・・・・」

 

 ニトラの懸念に俺は同意する。

 

 [ああ。もしかしたら、また何者かが、この辺をうろちょろしているかもしれんな。]

 

 

 俺はニトラが言った、その()()()()のところに反応する。

 

 「何者かが、ね・・・・・しかしだ。この雰囲気と言い、この気配といい・・・・・似ているな。」

 

 [そうだな。悪魔か・・・・]

 

 『イッセー。』

 

 「ああ。ドライグも気づいていたか。」

 

 『ええ、もちろん。最近何かおかしな気配がしていたのよ。』

 

 すると、ドライグもこの会話に参加してきた。

 ここで、ドライグ、ニトラ、俺の見解は一致した。

 

 「しかも、よりによって、両親の命日に近いとは・・・・」

 

 そう、あの日。悪魔たちが襲来してきたときとそっくりだ。ここで俺の頭の中にある懸念が生じた。

 

 「まさか、復讐に来るとでも言うのか・・・・・?」

 

 [どうだろうな。しかし、その可能性もゼロではない。あのような品のかけらもない種族のことだ。きっと恨みを持っていることかもしれん。自分たちは他の種族に好き勝手働く癖に、いざ自分がやられるとなると許せなくなる。大方そんなような連中だと、私は思うがな。]

 

 ニトラはそう主張する。しかし、とても説得力のあるものだ。

 

 「なあ、ニトラ、ドライグ。」

 

 そこで、俺はドライグとニトラに声を掛けた。

 

 [ああ。]

 

 『ええ。』

 内容を言わなくてもそれは通じた。

 

 「もしかしたら、来るかもな。どうもあの時、あの日に似ているからな。」 

 

 [ああ。今度はどんな奴が来るのか・・・イッセー。]

 

 ニトラは俺の名を呼んだ。

 またしても内容など言っていないが、俺にはニトラが何を言おうとしているのか分かった。

 

 「ああ。たとえどんな奴が来ようが関係ない。戦ってやるさ。」

 

 俺はニトラにそう言った。

 

 [そうか。ということはイッセー。今周りをちょろちょろとしている小者は排除しない、ということだな?]

 

 「ああ。しばらく泳がせておく。あの日と同じ、俺の近辺を調査しているのだろうな。恐らくそいつらがここから引いたとき、真打ちが登場ってところだろう。わざわざこちらから行かなくても、向こうから現れてくるはずだ。だったら、仕掛けてくるところを返り討ちにすればいいだろうさ。今ここで雑魚を消しても、真の敵が炙り出せない。」

 

 [それがいいな。その雑魚と真打ちをまとめて一網打尽にすれば、手間もかからない。]

 

 ニトラは俺の見解に賛成する。

 

 『そうね。それにしても、あちらは私たちに気づかれていないと思っているのかしらね。』

 

 ドライグが悪魔たちを小ばかにしているように言う。

 

 [さあな。こちらをさそっているのか、それともただのバカなのか。これで気づかれていないなどと思っているのならば、相当技量がないな。甘すぎる。わざと気づくようにしているというなら、それはそれで嘗められているな。]

 

 ニトラはこちらが見下されていると思っていても、客観的に言う。全く油断していないということなのだろう。

 

 『でも、今回はもうあの時のようにはいかないわ。』

 

 [ああ。イッセーは怠ることを決してしないで、鍛錬をしてきたのだから。]

 

 「まあ、最近は魔法にかまけてしまったがな。」

 

 俺は少し自虐的に言う。

 

 [そのかわりに、精神世界での修行があっただろう?]

 

 「まあな。」

 

 [ふっ、そうだろう?] 

 

ニトラが言った、精神世界での修行。あれはとてもすごかった。ドライグやニトラのようなドラゴンたちとの手合わせはもちろん、歴代最強の赤龍帝であり先輩でもあるベルザードさんとの戦いもあった。ベルザードさんが赤龍帝王と呼ばれた所以、あの覇龍は強かった・・・・しかし、とてもいい経験だったことは間違いない。

 

 『ふふ。今のイッセーは強いわ。あのときの悪魔レベルなら禁手(バランス・ブレイカー)にならなくても十分対抗できるわ。今のイッセーは、魔王が来たって勝てるのだから。』

  

 「ありがとう、ドライグ。」

 

  ドライグからお褒めの言葉をもらう。

  そうだ。何度来ようが、真正面から叩き潰してやる。

 

 「かかってこい。悪魔ども。来るなら、返り討ちしてやる。新しい魔法、味合わせてやるよ。完成途中だが。」

 

 俺はニヤッとしながら言った。

 

 [ほう。では、イッセー。あれを使うのか?]

 

 俺の言ったことにニトラは反応する。

 

 「ああ。どうせ片付けなければならないからな。これを使うにはいい機会じゃないか?」

 

 [悪魔などという者にはもったいない気がするがな。まあいいのではないか?しかし、完成途中のあれは大丈夫なのか?]

 

 すると、ニトラは魔法のことを聞いてきた。

 

 「あれも確かに途中だが、試しに行使してもいいだろ。どれほどの効果か分かるだろう?」

 

 [まあ、実戦で使ってこそ、魔法なのだからな。だが、無理はするなよ。]

 

 ニトラは俺に忠告というか、注意を喚起する。

 

 「ああ、分かっている。」

 

 俺はそんな意思を再確認して、また魔法の研究に励む一方、父さんと母さんの命日の準備と、アヴァロンに行く準備をした。

 

 ―イッセーSIDE OUT―

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 ―悪魔SIDE―

 

 冥界の豪華な屋敷。それは屋敷というよりはもう城である。

 その巨大な城の入り口、門を老若男女、何人もの悪魔たちがぞろぞろとくぐり、屋敷の敷地内に入っていく。

 

 「おお、イベリア殿。久しぶりですな。」

 

 この屋敷は私の実家、ヴェルフェゴール家の屋敷。

 私が門の前に立ち、来賓される方々をお出迎えしていると、とある方に名を呼ばれる。

 

 「これはゼルドルフ・マモン様。ご機嫌麗しゅう。」

 

 私は呼ばれた方の方へ行き、挨拶をする。 

 この方は現マモン家当主、ゼルドルフ・マモン様である。我が主の父君。

 

 「お綺麗になられましたな。」

 

 「ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。」

 

 私は今日の会議のことを言い出す。

 

 「ああ、こちらこそ。それで、わかったのですな?我が息子の一連の出来事が。」

 

 ゼルドルフ様は真剣な顔でこちらに確認を取る。

 

 「はい。このことは後程、会議にてお話しします。とりあえず、御早く指定の場所へ向かってください。」

 

 「ふむ、了解した。では頼むぞ。」

 

 「はい、お任せください。」

 

 ゼルドルフ様はこちらに念を押した後、屋敷の門をくぐり、庭の中に入っていった。

 

 ――――――――

 

 最後の呼ばれた方が来た後、門を閉め、屋敷の中に入り、父のもとへと向かう。

 

 「父上。最後の方をお出迎えしました。準備は出来ています。」

 

 「分かった。では向かうとしよう。」

 

 私は父と一緒に今日の会議の場所へ向かう。

 

 「皆さん、ごきげんよう。」

 

 ガチャっとドアを開け、その会議室に父と共に入る。父はここにいる方々に挨拶をする。

 

 「おお、来ましたか。お久しぶりですな、ベルフェゴール卿。」

 

 そうあいさつしたのは、私が先ほどあいさつしたマモン卿。

 

 「お久しぶりですな。元気でしたかな?ベルフェゴール卿。」

 

 次にあいさつしたのは、ベルファスト・アルシエル様。主様の婚約者、カレリア様の父君。

 

 「お久しぶりです。マモン卿、アルシエル卿。私はこの通りです。心配ありません。」

 

 父上もいつも通り、挨拶を返す。

 

 「ベルフェゴール卿、席にお着き下され。あとはあなただけですぞ。」

 

 「ええ。」

 

 父は短い返事を返した後、あと一つ残っている席に座る。

 父上が席に座ると、全員の視線が父上に集中する。

 

 「さて、皆さん。今回はこのような会議にご集まりいただき、感謝する。」

 

 ここにいるのは、マモン卿、アルシエル卿、主様の眷属、主様の婚約者のカレリア様、つながりのあるマルバス家、ブザス家、グサイン家の当主様とそれぞれの御家の付き人である。 

 父前置きから始める。

 

 「何故、皆さんにご集まりしてもらったかはもう既に知っておられるだろう。そう、我が娘の主である、アヴァディーダ・マモン殿の失踪事件だ。」

 

 その言葉を聞くと、皆顔がこわばる。

 

 「皆さまに以前伝えた通り、マモン卿の御子息は8年前、失踪し、行方が分からずじまいだ。」

 

 この言葉を聞いても、皆無言で話を聞いている。

 

 「だが、眷属の皆と我が娘のイベリアがその真相に迫ることが出来た。」

 

 「おお・・・・」

 

 すると、会議室内が少しざわざわとした。 

 

 「まず、そのことについて報告する。イベリア。」

 

 「はい。」

 

 父に呼ばれて、私は前にでる。皆さんの注目が父から私へ移る。

 

 「では、私たち眷属が新しく得た情報を申し上げます。我が主は8年前、とある人間に目を付けられました。」

 

 「人間じゃと?」

 

 人間という言葉に、マルバス卿は反応した。

 

 「はい。どうやら、眷属化することが目的だったようです。私たちが復元した資料をみるに、その人間はかなりの逸材だったようです。そのため、主様は極秘でそれにあたったようです。眷属を半分のみ引き連れ、人間界へ向かわれました。資料は破棄されており、復元するのも時間がかかったため、このようなことになりました。」

 

 このことを聞き、みなそれぞれの反応を示す。

 私は続けた。

 

 「私も、残った私たちはこのことをまったく知らされていません。女王の私でさえ、人間界へ行く、としか知らされていませんでした。そして、主様は行ったまま帰ってこず、8年の月日が流れました。」

 

 「アヴァディーダ殿が向かわれた場所は?」

 

 「はい、人間界、ブリテンです。先日、その場所へ偵察部隊を派遣。結果、8年前主様がターゲットにしていた人間の存在を確認しました。私たちが恐れていた最悪の展開となりました。これが全てです。」

 

 またもや、この室内がざわっとなる。

 

 「というわけです。これを聞いて、あなた方の意見を聞きたい。」

 

 私の報告の後、父上が皆様に訊く。

 

 「つまり、私の息子は、人間に負けたというのか・・・・・・なんということだ!!」

 

 「「「「・・・・・・・」」」」

  

 マモン卿の悲痛の叫びに一部の者たちは黙る。

 

 「そのようなこと、あってはなりませんな・・・・」

 

 それに同調するようにグサイン卿は言う。

 

 「その通りです。私はその人間を許しません。その人間に裁きを降します。」

 

 カレリア様はとても低い声で言う。なんというか・・・・黒いオーラが出ています・・・・

 

 「私もです。」

 

 「こちらも。」

 

 カレリア様の発言を皮切りに、みな発言をしていく。

 

 「・・・・・満場一致で、その人間に仕掛ける、ということでよろしいですかな?皆さん。」

 

 父上が最後の確認を取ると、ここにいる全員がこクリと頷いた。

 

 「では次のステップに移りましょう。どういった方法で奴をやるか、です。」

 

 「そうですな・・・・」

 

 会議の主な主題に移る。みな、少し悩んでいる。

 

 「相手は、アヴァディーダ殿を倒した相手・・・・アヴァディーダ殿はこの冥界でも名のある悪魔であり、かなり力を持った最上級悪魔だ。そのアヴァディーダ殿を倒すということは中々やりますぞ。」

 

 アルシエル卿は冷静に言った。

 

 「確かに・・・」

 

 「その者は何者なのだ?イベリア殿。」

 

 「分かりません。魔法使いということ以外、全て不明です。」

 

 「なんと・・・魔法使いだと・・・」

 

 「魔法使いはそんな脅威ではなかったはずだ・・・・」

 

 みな魔法使いということに驚く。

 私も、ここまで魔法使いが強いのは聞いたことが無かった。

 

 「となりますとこちらは数で押すということが一番よいでしょう。」

 

 マモン卿が一つの案を出す。

 

 「私もそれがいいかと。私の家から、戦闘部隊を出しましょう。」

 

 ブサス卿からそのような提案がでる。

 

 「ブサス卿、とてもありがたいが、良いのですか?」

 

 マモン卿が訊く。

 

 「ええ。私もあなたの御子息にはいろいろ世話になっているのです。このような事態なのだ。手を貸すのは当然でしょう。」

 

 「かたじけない。」

 

 マモン卿は頭を下げる。

 

 「私の家からも部隊を派遣します。」

 

 「私の家からもだ。」

 

 ブサス卿の支援を皮切りに他の御家からも支援をしていただけることになった。とてもありがたい。

 

 「そうなれば、私の家から出さないわけにはいかないな。」

 

 父上もそう言った。

 

 「私も、眷属を総動員します。」

 

 そう言ったのはカレリア様。彼女の眷属は相当な実力者集団。とても心強い。

 

 「ということは、この兵力全員でそのブリテンに乗り込むのですかな?」

 

 方向性が決まったことで、つぎはどう戦闘に持ち込むかというの話になる。

 

 「しかし、向こうにターゲットの仲間が居れば、それらとも戦うことになるのではないか?」

 

 「いや、ターゲットはそもそも仲間がいるのか?」

 

 今度はそのことでまた議論になる。

 此処で私の頭に案が浮かぶ。

 

 「皆さん。私に案が。」

 

 私が発言すると、皆私の方に注目する。

 

 「ふむ、聞こう。」

 

 「はい。少数でまず、ブリテンに乗り込み、仕掛けをするのです。」

 

 「仕掛け?」

 

 皆私の発言を疑問に思っている。

 

 「はい。偵察によると、ターゲットの近くに墓があるようです。そこにわなを用意し、ターゲットが来たところに発動し、ターゲットを冥界に強制転移させます。」

 

 「そうか!」

 

 私が言わんとしていることが伝わったのか、マモン卿が声を上げる。

 

 「はい。強制転移させた場所にあらかじめ、こちらの部隊を待機させておき、そこで攻撃を開始します。大勢を向こうに転移させて敵地に乗り込むより、ターゲットをこちらに来させた方が、何かと都合がいいでしょう。大勢で移動すれば、気づかれる危険性も高まります。」

 

 「なるほどな。しかも我らの地である冥界ならば有利になるな。」

 

 「ほほう・・・それは名案ですな。」

 

 みな、私の案に感嘆する。

 

 「ふむ、皆さん。これ以外に案は?」

 

 父上が訊くと、みな何も言わず、こちらを同意の目で見る。

 

 「ふむ。異論はないようですな。では、この作戦で行こう。」

 

 「ですな。」

 

 全員一致で作戦が決まる。

 

 「では、いつに決行しますかな?」

 

 「作戦決行は、4日後。主様が屋敷を出られる前日です。調査から推測しますと、あの人間はその日にその墓に現れると思います。」

 

 「皆さまも異論有りませんな?」

 

 「ああ。」

 

 「それでいこう。」

 

 「ターゲットを強制転移させる魔法陣はこちらが準備しておきます。」

 

 私は名乗りを上げる。

 

 「ふむ、了解した。」

 

 「頼みましたぞ、イベリア殿。」

 

 「はい、お任せください。」

 

 私は皆さまに念を押される。

 

 「これで、すべて決まりましたな。皆さん、今回の会議ですべてが決まりました。ありがとうございました。これで、行けますな。」

 

 「いや、ベルフェゴール卿。わたしも今日は有意義な時間を過ごさせてもらった。感謝する。」

 

 「私もだ。勝てますな。我々は。」

 

 「その通りですな。イベリア殿も、アヴァディーダ殿と同じくらいの強さ。そして眷属も強力だ。そして、こちらの戦闘部隊もいる。」

 

 それぞれの御家の方々はみな勝利を確信していた。

 そうなるとよいのですが・・・

 

 「イベリアさん。」

 

 私が弱気になっていると、カレリア様から声を掛けられた。

 

 「あ・・・カレリア様。」

 

 「今回はアヴァディーダの為にありがとう。」

 

 カレリア様からお礼を言われる。

 

 「い、いえ、これくらい当然です。私の主様なのですから。」

 

 「それでもです。絶対に、人間を討ち取りましょう。」

 

 「は、はい・・・」

 

 カレリア様からの言葉に私は弱々しく応える。

 

 「不安なのはわかりますよ。」

 

 「やはり・・・わかってしまうのですね。」

 

 カレリア様は私のことを見抜いていた。

 

 「敵はアヴァディーダを倒した人間。確かに一筋縄ではいかないでしょう。しかし、私はその人間を許せない。絶対に。こう見えても私、もう我慢の限界なのですよ。アヴァディーダを殺した人間が憎くて仕方ない。その人間を早く殺したいの。何より、アヴァディーダの為に。」

 

 カレリア様は思い思いに語っていく。そんなに思いつめいてられたのでしょうか。

 そうですね、いけません。弱気になっては。必ず!主様の敵を取る!

 

 「はい。すみません。私もその人間に復讐します。絶対に。もう迷いません!」

 

 「ふふ。お願いしますね。」

 

 「はい!」

 

 私の決意を聞くと、カレリア様は朗らかに笑い、この部屋を後にした。

 カレリア様は私に克を入れてくれたのか・・・

 

 「私です。はい、会議は終わりました。さっそく準備を。」

 

 私は彼女に感謝しながら、さっそく眷属に指示を出し、動いた。 

 

 ――――――――

 

 4日後。

 強制転移させる予定地に、今回の作戦の実働部隊全員が集まった。

 この地に集まったのは予想を超える人数だった。ゆうに100人を超えていた。

 

 「皆さん。集まっていただき、ありがとうございます。」

 

 そう全員に言うのはカレリア様。

 いつになく強気でいらっしゃった。

 

 「私たちは、冥界の宝を失いました。今は亡きアヴァディーダの為に、人間を屠って差し上げましょう!」

 

 「「「「「おおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!」」」」」 

 

 カレリア様の言葉に皆声を上げた。

 皆とてもやる気だ。

 

 『イベリア様。』

 

 すると、ブリテンに行き、ターゲットを転移させる役のトリエステから連絡が来る。

 

 「トリエステ、どうなっていますか?」

 

 私はあちらの状況を確認した。

 

 『準備は完了しています。いつでも行けます!』

 

 「分かりました。ではそちらで待機を。あとはこちらから指示をだします。」

 

 『了解です。』

 

 指示を出し、通信を切る。

 そして、今回の作戦の指揮するカレリア様に状況を伝える。

 

 「カレリア様。転送魔法陣の準備は完璧です。いつでも行けます。そろそろ配置についた方がいいかと。」

 

 「分かりました。では皆さん!所定の位置へ移動を。」

 

 カレリア様の指示で、それぞれの位置に行き、この場には私とカレリア様のみとなった。

 

 「いよいよですね。」

 

 「ええ。ようやく、この日が来ました。」

 

 「絶対に、成功させましょう。」

  

 「ええ、そのためにやってきたのですから。」 

 

 そう言って、私たちはそれぞれの持ち場に行った。

 

 ―――――

 

 『イベリア様、ターゲットが現れました。』

 

 しばらく経った後、トリエステからの通信が入る。

 

 「魔法陣には入ったのですか?」

 

 『もうすぐです。』

 

 「わかりました。皆さん、もうすぐ発動させます。よろしいですね?」

 

 『了解。』

 

 『こちらも。』

 

 『いつでもどうぞ。』

 

 強制転移地にスタンバイしている他の部隊に確認を取る。

 すべての確認を得たところで、通信をそのままにして、トリエステとの通信に戻る。

 

 『イベリア様、今魔法陣有効範囲に入りました。』

 

 「よし、では転移魔法を発動させて。」

 

 『了解!』

 

 すると、強制転移地に定めた魔法陣が光る。

 

 「皆さん!ターゲットが来ます!!」

 

 通信で皆さんに伝える。全員、攻撃態勢に入る。

 そして、そのターゲットが現れる。

 

 「全員、攻撃ーーーーーーーーーーーー!」

  

 カレリア様の指示でそのターゲットに一斉攻撃した。

 

 ―悪魔SIDE OUT―

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 ―イッセーSIDE―

 

 「さてと、それじゃあ。行きますか。」

 

 そう言って俺は自宅を出る。

 あれから数日後、今日は父さんと母さんの命日の前日だ。

 家を出る前にその準備をしていた。明日はユーサーおじさんのところで父さんと母さんの弔いあげをするから、父さんと母さんの墓参りをしたあと、そこに行くことになっている。だからそのための準備だ。

 

 そしてしばらく移動した。

 そして、父さんと母さんが眠っているところへ到着した。

 俺の視界には父さんと母さんのお墓の目印である石碑が映る。俺はそこへ向かって歩き出した。

 

 「ン?」

 

 すると俺は少し違和感を感じた。

 

 「なんだ?まさか、来たのか!?」

 

 予想していた悪魔たちが襲来したのかと思い、俺は戦闘態勢に入る。

 しかし、敵は現れない。

 

 [イッセー!足元だ!]

 

 ニトラから声がする。

 

 「これは・・・」

 

 ニトラの言う通り、足元を見ると魔法陣が浮かんでいた。

 一瞬攻撃魔法かと思ったが、それは違った。

 

 「くっ!」

 

 魔法陣は光りながら発動する。

 するといつの間にか、さっきまでの俺の視界とは違った景色が映る。

 

 「ここは・・・・どこだ?」

 

 あたりを見回すと、森で囲まれているが、俺が経っている場所は草原で周囲にはリンゴのような果実を実らせた木が立ち並んでいた。空は青ではなく、紫色だ。

 

 「!?」

 

 [イッセー!]

 

 すると、急に周りからたくさんの悪魔の気配が現れる。

 一斉に魔力が自身に飛んでくる。ニトラもこの攻撃を感知し、俺に叫んだ。

 俺は即座に魔法で障壁で自身を囲み防御する。

 ドゥン!!!!!!!!!!!

 大量に向かってきた魔力弾が障壁に当たって大きな爆発となり、それに伴い、騒音が鳴り響く。濃い煙も発生する。

 

 「やったか!!」

 

 「ざまあねぇなぁ!!」

 

 すると周囲から下品な声が聞こえた。悪魔たちか・・・・

 やった気になっていられるのは癪なので、俺は口を開けた。

 

 「いきなり俺が居た場所から強制的に転移させ、挙句に待ち伏せて不意打ちとはやってくれるじゃねぇか。」

 

 煙がまだ残っているが俺は言った。

 

 「!やはり、防ぎましたか。」

 

 今度は女性の声が聞こえた。

 

 「なあ・・・悪魔さん達よぉ。」

 

 煙が自然消滅し、悪魔たちの姿があらわになる。

 正面には女の悪魔が立っていた。それだけじゃない。俺の周囲を悪魔たちが取り囲んでいた。

 多いな・・・

 

 [イッセー、どうやら、100匹はいるようだ。]

 

 ニトラから正確な数が伝わる。

 よくもまあ100人も集めたものだな。

 

 「来ましたね。人間。」

 

 その女は憎悪の目でこちらをにらむ。

 

 「何の用だ?悪魔。俺はこんなことをしているほど、暇じゃないんだが?」

 

 俺はそう言いながら睨み返す。

 

 「あなたになくても、こちらにはあるのですよ。人間。」

 

 女悪魔は俺のにらみに臆することなく言った。更に女悪魔は続けた。

 

 「単刀直入に聴きます。アヴァディーダ・マモン、この名に心当たりは?」

 

 「マモン?ああ、前にそんなような奴いたなぁ。」

 

 上の名は覚えてねぇが、マモンという名は、忘れてなかった。いや、忘れるはずもない。

 

 「その方を、どうしたのです?」

 

 その質問から察するに、仇討ちか・・・・

 俺は隠す理由などないから、真実を言う。

 

 「殺したよ。そいつに付き添っていた奴らもな。」

 

 「そうですか、それだけ聞ければ十分です。死になさい!!!!」

 

 俺の短い返答を聞いただけで、目の前の悪魔はさらに憎悪を強めた。そして、攻撃をしてきた。

 俺は構わず障壁を展開して防御する。

 

 「そうか。なぜか最近周りをうろちょろとする奴が居たかと思えば、てめえらか。」

 

 「なるほど・・・気づいていましたか。」

 

 女悪魔は俺の問いに驚きながら答えた。

 

 「気づいてた?おいおい笑わせるなよ、悪魔。あの程度で気づかれていないと思っていたのか?うぬぼれ過ぎだ。どうやら悪魔は相当弱いようだな。」

 

 俺は挑発するように言った。

 

 「んだとてめぇ!!」

 

 「調子に乗るなよ!!クソが!!」

 

 俺の挑発に案の定乗ってきたヤツラが居た。

 

 「バカが。」

 

 そいつらは馬鹿の一つ覚えみたいに突っ込で来る。そいつらを魔法で難なく撃破し、吹っ飛ばした。

 

 「こいつ!!」

 

 「やりあがった。」

 

 これを見て周りの悪魔はさらに冷静さを失う。

 

 「奴の挑発に乗るな!!陣形を乱すな!」

 

 しかし、先ほどの女悪魔が冷静に指示を出す。

 

 「へえ、悪魔にもあんたみたいなやつがいるんだな。挑発すればすぐに乗るバカしかいないと思っていだが。」

 

 さらに俺は挑発する。

 

 「貴様。その減らず口をすぐに閉じさせてやる!」

 

 その女はさらに攻撃してくる。

 さらにそれに同調し、周りの奴らからも魔力攻撃をしてくる。

 

 「ふっ!」

 

 俺は防御魔法陣で防ぎながら空を飛ぶ。

 

 「くっ!!こいつ、素早い!」

 

 悪魔たちは集団で攻撃してくるが、俺には当たらない。俺に当たらない魔力弾は周囲の木々や岩にぶち当たっていく。森林はどんどん焼けていく。

 

 「そろそろ反撃だ。」

 

 俺は幾重にも魔法陣だし、火、雷、水、風などのあらゆる属性の魔法で攻撃する。

 

 「「ぐあぁ!」」

 

 「「ぐぉっ!」」

 

 魔法攻撃が悪魔たちに炸裂していく。それと同時に、木々にもぶち当たって、そこが消し飛んでいく。果実が出来ている木々はほとんどが消滅してしまった。

 

 「ん?」

 

 「はあっ!」

  

 シュン!!

 突然現れた剣士が剣を振るう。

 しかし、気づいていたので、身体をひねって斬撃を躱す。

 

 「なっ!!これに反応するのか!!」

 

 「まだまだ甘いってことだ!」

 

 「グハッ!」

 

 その剣士を蹴りでぶっ飛ばす。

 

 「てめぇ!!」

 

 間髪入れずに新手が攻撃してくる。その相手は拳を振るって来る。

 俺は同じくそれを拳で迎え撃つ。ドゴンという音を立て、俺の腕に拳が当たる。

 

 「人間が!殺してやる!!」

 

 その悪魔は憎しみを込めて言う。

 

 「はっ!やってみろ!」

 

 「くっ!」

 

 俺はカウンタ―で攻撃を食らわす。

 

 『イッセー、どうしたの?神器を使って!』

 

 戦っていると、ドライグからそう言われる。

 

 (ドライグ。ここは恐らく敵地、十中八九冥界だろう。ここで神器を使えば、悪魔たちに気づかれる。ここで使うわけにはいかない。)

 

 『それはそうだけど・・・・』

 

 (心配ない。この程度ならば、使うまでもない!)

 

 「はっ!!」

 

 俺は攻撃の手を緩めることなく、攻撃していく。

 あらかた攻撃した。しかし、相手は弱っていなかった。

 

 「ふふふ。これはフェニックスの涙。この日の為にためておいたのよ。これを使えば傷は治るわ。」

 

 それを聞いて俺は素直に驚く。

 

 「ほう。悪魔にもそんなものがあったのか。少しはやれるようだな。」

 

 「悪魔を、甘く見ないで!」

 

 女悪魔はそう言って、攻撃を仕掛けてくる。

 

 だが、攻撃は全く俺には届いてこない。そして、魔法でそいつを吹き飛ばす。

 

 「カレリア様!」

 

 「くっ、想定外です。ここまでとは・・・」 

 

 「な、何故だ・・・・?何故勝てない・・・・?この人数差だぞ・・・・?しかも相手はたった一人の人間・・・・・なぜだ・・・・何故なんだ!?」

 

 悪魔が顔を歪ませながら嘆く。

 俺はこれから消え去る悪魔にその答えをつげる。

 

 「なぜ勝てないか・・・?それは貴様らが鍛錬をしないからだ。」

 

 「鍛錬だと・・・?」

 

 俺の答えに悪魔がそう言う。

 

 「才能。それは貴様らにも才能の有る無いはあるだろうな。それは一般に言えば魔力と言うやつだろう。だがな、才能をもってしても、それを生かせない奴は、時として努力をし続けた才能のない奴に劣る。どうせ、貴様らは才能に驕って鍛錬もろくにしてないのだろうな。もったいないとは思わないか?才能を持ったのなら、何故その先に行こうとしない?貴様らはそんなことだから、弱いんだよ。」

 

 「くっ・・・・・」

 

 奴らは図星を疲れたのか、沈黙した。

 

 [イッセー。この人数だ。面倒だから早くかたづけてしまおう。]  

 

 すると、ニトラがかったるそうに俺に言う。

 

 「そうだな。あれを使う。」

 

 俺は両手を前にかざし、ある魔法式を演算する。

 

 「なっ!!なんなんだ・・・・あの光は・・・・」

 

 悪魔は驚きと恐怖を含んだ声を上げる。

 俺の手には文字が輪のように囲む光の弾があらわれ、おれの後ろには八芒星が現れる。

 悪魔たちはみな俺を畏怖の目で見ている。

 

 「な、なんなのだ。あんな魔法(もの)、見たことがないぞ・・・・」

 

 「よろこべ、俺が今開発途中の新魔法だ。こいつをお見舞いしてやるよ!」

 

 さらに光が強くなる。

 

 「くらえ!!太古の魔法(エンシェント・スペル)審判魔法(ジャッジ)!!」

 

 俺がそういうと、更に光が強くなり、とんでもない波動がこの一帯にふきあれた。

 

 「「「「「「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」」」」」」

 

 悪魔たちは断末魔を上げながらどんどん消し飛んでいく。

 

 「こ、こんな・・・・こんな人間が・・・・いたなんて・・・信じられない・・・・」

 

 最後に残っていた悪魔も無念の声を上げながら消えていった。

 

 「終わったな。それにしてもこの魔法、相当な代物だ。加減してもこれだ。まだまだ改良の余地はあるな。さて、帰るとするか。」

 

 そうして、俺は魔法陣で人間界へと帰った。

 

 「ふう、帰ってきたと。」

 

 俺は父さんと母さんの墓のもとへ行き、祈った。

 そして、おじさんのもとへ向かった。

 

 [イッセーよ、あの魔法を使ったはいいが、問題ないな。]

 

 その途中、ニトラに心配される。

 

 「大丈夫だ。しかし、あれはまだ改良の余地がある。これからだ。」

 

 [ああ、そうだな。あれはまだ使い勝手が良くない。しかも未完成だ。]

 

 「これからってところだ。」

 

 俺はニトラを心配させないようにいう。

 しかし、そうはいったが何なんだろうか・・・・この違和感というか・・・不快感というか・・・

 俺は少し不安に思ったが、すぐ直るだろうと思いこんだ。

 

 ――――

 

 「くっ・・・はぁ、はぁ・・・」

 

 おかしい・・・明らかにおかしい・・・

 今俺はおじさんの城の近くまで来ている。

 少し前はわずかな不快感しかなかった・・・・しかし、今は明らかにおかしかった。

 動悸がするし、呼吸も荒い。冷や汗も掻いていた。

 

 『イッセー?どうしたの?さっきからおかしいわよ?』

 

 ドライグが心配そうに言う。

 

 「だ、だい・・・じょうぶ、だ。」

 

 俺は途切れ途切れにいった。 

 

 [大丈夫なものか。明らかに異常をきたしているぞ。イッセー、どこかおかしいのだろう?正直に言え。]

 

 「そ、それは・・・」

 

 もう隠しきれないところまで来ていた。

 自分でもわからない・・・俺は一体・・・どうしたというのだ・・・・?

 俺はそう思いながら、城の中に入っていった。

 

 「おお!イッセー殿!待っていましたぞって、イッセー殿、顔色が悪いですぞ?具合が悪いのですか?」

 

 王宮に入り、おじさんの側近の騎士に出会う。

 

 「ああ、だ、大丈夫だ。とにかく、おじさんたちは?」

 

 「いや、明らかに大丈夫ではないですぞ・・・王ならば、いつもの場所にいらっしゃいますが・・・」

 

 「そうか、すまない。ありがとう。」

 

 「ちょ、イッセー殿!休んだ方が!」

 

 「ああ、でもまずはおじさんに会っておきたいんだ・・・」

 

 俺はその忠告を聞かずにその場所へ行った。

 

 「あっ!!イッセー!!」

 

 途中でアルトリアが見えた。キラキラと輝くような笑顔でこちらに手を振っている。

 

 「おお、アルトリア、久ぶり・・・・」

 

 アルトリアのもとへ行こうとしたら、視界がぐらッと歪む。

 そして俺は床にドサッと倒れる。

 「え、イッセー、イッセー!!」

 

 アルトリアは急いで俺の方へ走ってくる。

 

 『イッセー!!どうしたの!!しっかりして!!』

 

 [おい!イッセー!!どうしたというのだ!!意識をしっかり保て!!]

 

 ドライグとニトラも俺に声を掛ける。

 しかし、その声がどんどん遠のいていった。

 

 「イッセー、いっ――――――――――」

 

 そして、俺は意識を失ったのだ――――――――――

 

  

 ―イッセーSIDE OUT―

 

 to be continued

 

 




はい、というわけで、これで第2章が終わりました。
いかがでしたでしょうか?
次回から、第3章、旧校舎のディアボロスに入ります。

悪魔たち、今回は速攻でした。まあ、当然かと。


さて、現在、感想、リクエスト、指摘などを受け付けています。
(例としては登場させてほしいキャラなど。)
もしあるならば、【メッセージ】、もしくは【活動報告】←(ここ重要!)によろしくお願いします。

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設定ミニコーナー

*悪魔たちの名はヨーロッパの地名から。

*太古の魔法:審判魔法〘ジャッジ〙
 多人数を一斉に攻撃できる魔法。これでもまだ未完成の魔法なので、今後、名前などが変化する予定。
 元ネタはFTのあれ。
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