ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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どうも、受験失敗した超次元殲滅魔法です。
結果見たのですが、第一志望落ちてました。
うちは浪人ダメなので、大人しく第三志望に行くことにしました


No,XVIII ~学園の悪魔~

 誠一SIDE

 

 『さようなら、誠一くん♪』

 

 夕麻ちゃんは笑みを浮かべながら顕現させた光の槍を俺目がけて投げる。

 ドッ!!

 放たれた槍は見事に俺の腹に突き刺さる。

 

 『ゴフッ・・・・・』

 

 俺は吐血しながら倒れる。

 夕麻・・・・・ちゃん―――――――

 

 『オキナサイ!オキナサイ!オ、オキナインダッタラ・・・・・・キ、キス、スルワヨ?』

 

 「・・・・・う~~ん・・・・」

 

 夢か・・・・

 目を開けると朝を知らせる光が窓から入ってきている。

 今なった声はツンデレバージョンか・・・・残念なことに声だけで、起こしてはくれないものだが。

 それにしても最悪の夢だな・・・・汗びっしょりだ。

 夕麻ちゃんに殺される夢だ。冗談ではない。せっかくできた初彼女に殺されるとか笑えない。

 ん?夕麻ちゃん?

 

 「はっ!!」

 

 ガバッっと俺は勢いよくベッドから体を起こす。

 あれだけ目覚めが悪かったが、この時だけはしゃっきりしていた。

 

 「き、傷は?!」

 

 俺は自身の体を確認した。

 

 「傷が・・・ない・・・・・?」

 

 着ているパジャマをめくってみたものの、傷は無かった。おかしい。全く持って不可解だ。

 俺は間違いなく、あの時――――

 

 『さようなら、誠一くん♪』

 

 って夕麻ちゃんに殺された。そのはずだ。

 しかし、俺はいまこうして生きている。マジで夢だったとでも言うのか・・・・・?

 どういうことだ?それとも不思議なパワーでも働いたのか?

 俺があれこれ考えていると、下の方から俺を呼ぶ声が聞こえた。

 

 「ちょっと誠一ー!何やってるのー!早く起きなさい!!」

 

 母さんの声だ。結局呼ばれてしまったな。

 

 「ああーー!!今行くーー!」

 

 「速くしなさいよーー!」

 

 取りあえず、考えていても仕方ねぇ。

 こうして生きているのなら、ラッキーと思えばいいか。

 俺はとりあえず、今まで通りの生活を送るようにした。

 しかし、これは俺の生活が180度変わる兆候の始まりだったのだ。

 俺はベッドから立ち上がって着替えを始めた。

 

 「ん・・・・?おかしいなぁ。なんか身体がだるいぞ・・・」

 

 

 ―――――○●○―――――

 

 一週間後

 

 「誠一ーー!!起きなさーい!!」

 

 「うう・・・朝か・・・・」

 

 あれから一週間半くらいたった・・・

 今日も最悪の目覚めだ・・・・

 あれからいつも夕麻ちゃんに殺される夢を見ては起きるの繰り返しだ。そのうえに学園だ。

 

 「誠一ーーーー!!まだ寝てるのーー!」

 

 「わかった、今起きる!!」

 

 俺は鉛のように重い身体に鞭を打ちつつ、学園へ行く準備をした。

 

 「誠一、遅刻ギリギリよ?この頃多いわ。夜更かしのし過ぎよ。」

 

 階段を下りて行ってダイニングに行くと母さんが少しご立腹でいらっしゃった。

 

 「ああ。わかってるよ。」

 

 「全くもう・・・・ホントにわかってるのかしら」

 

 「わかってるって。じゃあ、行ってきまーす!」

 

 ―――○●○―――

 

 「ふぁ~~~あ」

 

 あくびをひとつかみ殺しながら学園へ向けて歩を進める。

 通学の途中、朝日がどうしても厳しい。そのせいで目を細めてしまい、視界も悪くなる。

 あーーーーホンとーーにダルイ。

 最近。いや、正確に言えば殺されたおかしな日からどうにも俺は朝が極端に苦手になった。いや、そりゃもとから朝は苦手だったけどさ。ここまでひどくはなかったはずだ。おまけにいつも必ず山から顔を出す太陽が苦手だ。陽光が俺の肌を突き刺すようでキツイことこの上ない。

 このおかげで朝は全く起きられなくなった。今では母さんの朝の一声なしでは起きられない。

 さらに悪いことに、逆に夜は活発になってしまう。体の内側からスゲェパワーが満ち溢れるような感覚がしてならない。俗に言う夜の超ハイテンション状態と言うやつだ。夜の時の俺はそれはもう凄い。ひとたびエロ本を見れば興奮マックス状態。お得意の自家発電も効率アップ。パンツいっちょで町内一周できるってくらい。

 まあ、簡単に言えば夜型人間だ。これが朝起きられない原因の一つだ。

 おかしい。吸血鬼かよ!!

 今まで徹夜なんてしたこともない。夜更かしって言ってもせいぜい1時くらいまでだ。

 それが今は3時4時は当り前になっていた。

 夜の感覚は恐ろしい。頑張れば起きていられるくらいな。

 試しに夜、そとに出てみた。走れば体育測定のときの俺の走りが何だったんだって位くらいの速度が出た。どんだけ走っても疲れない。フルマラソンも余裕ってくらいだ。

 どう考えても俺は異常者だが、夜はホントに心地よかった。

 

 「はあ・・・・辛・・・・」

 

 なのに朝はこれ。夜型人間乙。 

 

 ―――●○●―――

 

 朝のダルさに耐えつつ、学園に到着する。

 私立駒王学園。

 初等部から大学部まであるエスカレーター式の学校。偏差値は西東京では私立公立合わせて8番目。

 俺は高等部から外部生として入った。その理由は単純。女子生徒が多いから。

 そこに目をつけて俺は必死こいたのも今は昔の話だ。

 さて、この学園には大きく分けて2種類の男子生徒が存在する。

 容姿良し、学力良し、運動神経良し、性格良しで女子生徒に好意をもたれ、モテるイケメン。それが優等生。そしてその他、どれか一つはあっても他が足を引っ張ってモテない男。それが劣等生だ。残念なことに俺は劣等生だ。

 入学当初、この学園に通う男子は全員彼女持ちになれると思ったいた。しかし、現実は甘くない。女子が自分から寄ってくるのは一部のイケメンだけだった。どれかが欠けた俺たちには寄ってこない。この学園に入学した時から優等生と劣等生は決まってたかのように。

 そんなことを思いながら俺は自分のクラスの教室の自分の席に座る。

 

 「はあーーーーー」

 

 ため息が自然に出る。

 

 「よー、心の友よ。貸したお宝DVDはどうだったよ?素晴らしかっただろう?」

 

 と、声をかけてきたこいつはセクハラ発言は日常茶飯事である変態、『エロ坊主』『セクハラパパラッチ』こと松田。

 

 「ふっ・・・・・二人とも、今日は風が強かったな。おかげで女子高生のパンチラが拝めたぜ。」

 

 と、キザ男のようにカッコつけるこいつはメガネを通して女子の体型を数値化するという能力をもつ特殊能力保持者(レアスキル・ホルダー)。『エロメガネ』『スリーサイズスカウター』こと元浜。

 とまあ、いつものメンバーが集まる。

 

 「いいものが手に入ったぞ。」

 

 松田が鞄から惜しげもなく堂々と卑猥なものを机の上に並べていった。

 

 「ひいっ!!!!」

 

 女子生徒の悲鳴が聞こえる。

 

 「うわっ!朝から最悪!!」 「死ね!エロガキ!」

 

 女子たちは俺たちを蔑みの目で罵倒する。

 

 「騒ぐな!これから俺たちのお愉しみタイムなんだ!女子共は禁制だ!脳内で犯すぞ!!」

 

 普通に聴いてたらとんでもない事を言い出す松田君。君、マジで最低だぞ。

 机に置かれたものはどれもお宝だ。

 しかし、生憎俺は素直に喜べない。

 

 「おーおー、これだけのお宝前にしてなんだよ。おめえのその顔はよぉ。」

 

 嘆息する松田。 

 

 「誠一、最近ノリが悪いぞ。おかしい。いや実におかしいぞ。」

 

 メガネをくいっと上げながら言う元浜。

 

 「そりゃよ、俺だって声を上げて叫びたいが、いかんせんこのところ精力がな、減退しててよ・・・・」

 

 「病気か?誠一。エロの権化であるお前がそんな簡単に風邪を患うわけがない。」

 

 失礼なやつだ。俺だって風の一つや二つひくさ。

 

 「それともあれか?お前に彼女がいたって話か?夕麻ちゃんだっけか?」

 

 「ああ・・・・・なあ、ホントに覚えてないのか?」

 

 俺はそういうものの、二人は哀れなものを見る目で言う。

 

 「だから知らねえって。」

 

 「そうそう。何度も言うが俺たちはそんな女の子のことはお前の口からきかされてない。病院に見てもらったらどうだ?」

 

 そう。俺が夕麻ちゃんの話を振ってもこれだ。「知らない」だの「病院に行け」の一点張りだ。

 確かに俺はこいつらに言ったはずなんだ。写真も見せた。こいつらは「なぜこんな美少女が誠一なんかの彼女にーーー!?!?」「貴様、金で女を作ったのかーー!?」などと失礼なことを言ってきた。

 俺も上から目線で「お前らも早く彼女作れよ。」と、かましたはずだ。

 しかし、その記憶がこいつらにはない。いや、まるで最初からいなかったかのように。

 この世には超常現象とか幽霊などのオカルチックなものがいるとうわさされる。俺は今まで信じてなかったが、おれは本当にあるんじゃないかと思い始める始末。

 他にも夕麻ちゃんの正体を突き止めようと奔走したがそんな人物はいなかった。

 

 「ま、誠一よ、そんな時もあるさ。」

 

 いや、ねえよ。こんなことホイホイあってたまるか。

 

 「とにかく、誠一を元気づけよう。今日、俺の家で鑑賞会だ。」

 

 「それはいい。松田君。是非とも誠一を連れていくのだ。」

 

 「はあ・・・わーったよ。今日は無礼講だ。」

 

 「ふっ、分かっているじゃないか。それでこそ誠一だ。」

 

 初彼女が幻として消えたのは納得できないが、今日のところは気を紛らわすことにした。

 

 「おい!!外見てみろ!『お姉さま方とその一行』が歩いてるぞ!!」

 

 そんなとき、誰かが叫びだした。

 その叫びと同時に、クラスの奴らのほとんどが窓の外を見た。

 お姉さま方。それを指すのはリアス先輩のことだ。

 本名リアス・グレモリー。紅色の髪をもつ美少女。聞いたところによると北欧の人だとか。あんな綺麗な髪のを持つ人、北欧にもそんなにいないのではないだろうか。

 この学園の三年生だ。一年と三年の男子には絶大な人気だとか。二年生にももちろん人気はあるが、我がクラスの三大マドンナにも人気があるため、5:5といったところだろう。実際告白する奴も多いと聞いた。そんな三大マドンナたちもリアス先輩を見ている。やはり相当な人だ。

 そんなふうにリアス先輩とその一行を見ていると彼女の眼が俺をとらえた。

 ―――っ!

 心まで見透かされるような視線。

 今のは何だ?俺を見ていた?しかし、俺と先輩に接点はない。一体何だったのだろうか?

 しばらくして彼女たちはもう視界から消えていた。

 

 ―――――○●○―――――

 

 あのあと、俺は松田の家に行ってDVDの鑑賞を行った。

 松田が泣きながら体育館裏で女子にカツアゲされたと言っていだが、あれは流石に同情したな。危うくもらい泣きしそうだったな。

 もう夜の10時だ。真っ暗な道を家に向かって歩いている。

 やはり夜はいい。実にいい。

 この時間になってくると力があふれてくる。

 しかし、今回は良いことだけではなかった。

 さっきから感じる視線。得体のしれない空気を感じる。

 体が小刻みに震え始めた。

 スーツ姿の男がこちらをうかがっていた。

 やべえ。あの殺意の眼は以前にも感じたことがある。

 すると、男はこちらへ近づいてきた。

 間違いない。これはやばいやつだ。

 

 「これは数奇なものだ。このようなところで貴様のような存在と遭遇することになるとはな。」

 

 男はそう言いながら距離を詰めてくる。

 俺は警戒する。

 こいつの言っていることが正直分からんが、こいつがおかしな奴だということが分かる。

 とにかく、夜でパワーアップしている状態なら逃げ切れるかもしれない。

 そう思って俺は全力ダッシュをする。

 

 「逃げ腰だな。貴様の主は誰だ?このようなところを縄張りにしているような輩だ。低級なものか、物好きのどちらかだ。貴様の主は誰なんだ?」

 

 こいつは俺の全力ダッシュについてきやがった。

 そして更にわけ分らんことを言い出す。

 とにかく俺は無視して突っ走った。

 そして、公園にたどり着いた。

 ここは――――――

 

 「逃がすと思うか?低級なものはこれだから困る。」

 

 追いかけてきた男は見覚えのある翼を生やし、宙に浮かんでいた。

 

 「お、おまえ、その姿は・・・・・」

 

 殺された、夕麻ちゃんそっくりの翼。

 やばい――――これ、あの時と同じだ。

 

 「ふむ。主の気配はなし。仲間もいない。消えるそぶりも見せない。魔法陣も使えないか。お前は『はぐれ』か。ならばここで始末してもいいだろう。」

 

 男は手をかざし、光のようなものが集まっていく。そしてそれは槍の形になる。

 マジかよ!!??こいつも夕麻ちゃんと同じ存在とでも言うのかよ!!??

 しかし、気づいたときには俺の腹に穴がまた開いていた。

 血が大量に流れる。

 なんだこれ?超痛ぇ!!

 夕麻ちゃんやられたときとは比較にならんぞ・・・・・

 

 「っぐ・・・・・クソ・・・・・」

 

 しかし、意識はなぜかあった。あのときはすぐに眠たくなったってのに。

 とにかく俺ははっきりと見える男を睨んだ。

 

 「ほお。かなりの強さの光力を込めたというのに貴様にそんな目を向ける力があるとはな。低級なものと高をくくっていたが、思いのほか力があるじゃないか。次は全力を出そう。これで貴様を葬れるはずだ。」

 

 男は先ほどよりも強い光の槍を作る。

 あれをくらえばもうダメだ・・・・・

 

 「その子に触れないでちょうだい。」

 

 「ぬっ!!??」

 

 その時だった。俺の目の前に颯爽と現れた紅の髪の少女。

 見れば男の手からは煙が上がっており、鮮血が流れている。

 この人が攻撃してのだろうか。

 

 「・・・・紅い髪・・・・・グレモリー家の悪魔か・・・」

 

 男は憎々しげに女性を睨みつけた。

 グレモリーって言わなかったか?あの男。ならばこの人は・・・・・

 

 「私はリアス・グレモリーよ。ごきげんよう、堕ちた天使さん。取りあえず、消えてもらえないかしら?この子にちょっかい出すというのなら、私も容赦しないわ。」

 

 リアス・グレモリー。

 学校で人気な先輩。まさにその人であった。 

 あの先輩が守ってくれるとは・・・・・

 

 「ふ・・・ならばその者はおたくの眷属だったか。それならば今日のところは詫びよう。だが、そうやすやすと放し飼いにするのは控えることだ。こちらとしても、散歩がてらに狩ってしまうかもしれん。」

 

 「ご忠告痛み入るわ。この街は私の管轄。邪魔をするなら、そのときは容赦なく消させてもらうわ。」

 

 「そうか、ならばそのセリフ、そっくりそのまま返そう。我が名はドーナシーク。再び見えないことを願おう。」

 

 その男はそう言って去っていった。

 その光景を最後に俺の視界は暗転した。

 

      ―――○●○―――

 

 『オキナサイ・・・・オキナサイ・・・・オキナサイ・・・』

 

 「う、ううん・・・」

 

 目覚ましが鳴り、目を覚ます。

 いつもの苦しい朝だ。

 全く、昨日は散々だった・・・・・・・

 また腹刺された・・・・全く。なんてことだ。

 しかし、もう痛みはない。おかしい。また不思議なパワーってやつか?

 しかもおれ全裸だし。

 とにかく俺は起きる準備をする。

 むにゅん

 

 「むにゅん?」

 

 俺が起きようとすると、不思議な柔らかい感触がした。すんばらしい感触だ。まるで、おっぱいのように。

 

 「まさか・・・・」

 

 俺は布団を引っぺがしてみる。

 するとそこには・・・・・

 

 「うぅん・・・・あん♡・・・・」

 

 色っぽい声を出す赤い髪の少女、我が学園のアイドルであり、人気者の先輩。

 リアス・グレモリー先輩が寝ていた。

 全裸で。

 もう一度言う。『全裸』で!!!

 

 「あら、おはよう。」

 

 じっと見ていたら、先輩は目を開けていた。

 

 「あ、おはようございます。」

 

 「いい朝ね。」

 

 「はい、そうですね。」

 

 いやいやいや、そうじゃねーだろぉぉぉぉぉぉ!!

 何この状況!?

 フツーに会話しちゃってるよ!!

 

 「誠一、何してるの!?さっさと起き・・・・・・・」

 

 そんな状況の中、さらに悪いことに、母さんが俺の部屋のドアを開け、この何とも言えない状況を目の当たりにしていた。

 

 「おはようございます。」

 

 先輩フツーににっこりとあいさつしちゃってるぅぅぅぅぅぅ!!

 見てよ!!母さんの顔凍ってるよ!!唖然としちゃってるよ!!

 

 「・・・・・オハヨウ。ハヤクシタク、シナサイネ。」

 

 そう言って母さんは下りて行った。

 ・・・・・いやいやスルーぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?

 

 「あ、ああああああなたぁーーーー!!誠一がぁ!!!!」

 

 「どっどうした!!かあさん!!また誠一が布団を真っ白に汚したのかぁ!!!」

 

 「セッ、セ○クスーーーーーーー!!!!し、しかも国際的ーーー!!」

 

 「と、とにかくおちつけぇ!!!」

 

 と、母さんはしたで大騒ぎだ。

 

 「うふふふ、にぎやかね。」

 

 「えっと・・・・先輩。」

 

 「そうそう。お腹、大丈夫?」

 

 先輩が俺の身を案じる。

 

 「え、ええ。この通り穴あいて無いです・・・・もしかして、先輩が?」

 

 俺はそう訊いてみる。

 

 「ええ、そうよ。こうやって裸で抱き合ってね。」

 

 は、裸ぁ!!!!?!?!?!?!

 ブッ!!

 鼻血が出る。すこし刺激が強すぎたようだ!!

 

 「は、裸でですか・・・・・・・」

 

 「そうよ。でも驚いたわ。あなた、凄く頑丈なのね。こうして抱き合うだけで傷が塞がったわ。それに覚えているのね、昨日のこと。」

 

 「ええ、まあ、大まかなことは。それで、色々聞きたいことが・・・」

 

 「分かってるわ。そのことは今日の放課後に話すわ。とりあえず、学園にいきましょ。」

 

 「わ、分かりました。」

 

 ―――○●○―――

 

 そして放課後。

 

 「やあ、待たせてしまったかな?」

 

 俺を訪ねてきた男子。

 さわやかな笑顔を周囲に振りまいていて、女子共はキャーキャー騒いでいる。

 

 「それで、お前がグレモリー先輩の使いなのか?木場。」

 

 木場裕斗。この学園でぶっちぎりのイケメンである。男子ではグレモリー先輩同様有名人だ。爽やかなスマイルで学園中の女子のハートを打ち抜いている。俺たち男子に彼女が出来ない理由にはこいつにお熱な女子がいすぎるという説も濃い。

 

 「ああ、そうだよ。と言うわけで、僕についてきてほしい。」

 

 「ああ、わかった。」

 

 全く、いつもこんな感じの笑顔を振りまく。やってらんねえぜ。

 

 「いやーーーー!!」

 

 「そ、そんな!なんで木場くんと布藤が一緒に歩いてるの!」

 

 「汚されてしまうわ、木場くん!!」

 

 「木場くんと布藤のカップリングなんて許せない!!」

 

 廊下を歩いていればこのざまだ。訳の分からないことを言われる。つかさ、最後の台詞はあかんだろ。

 全く。もと女子高と言うこともあり、俗に言う腐女子と言うやつが一定数いるんだよなぁ・・・・・

 ホントにやめていただきたい。

 

 「こっちだよ。」

 

 俺は口を開かずに木場についていく。

 なにやら敷地内にある林に足を踏み入れた。

 こんなところ、あったんだなぁ。

 すると何やら木造の建物に着いた。

 此処は旧校舎だな。少し古いが、そこまで酷いものではない。

 

 「さあ、ついたよ。ここに部長がいるよ。」

   

 中に入り、階段を上ってとある部屋にたどり着く。

 『オカルト研究部』

 オカルトか・・・・かくいう俺も少し方向性はちがうものの、そんなものにかまけてた時もあった。サキュバスとか・・・・・

 話を元に戻そう。ここに、先輩がいるのか。

 

 「部長、連れてきました。」

 

 「ええ、入って頂戴。」

 

 扉が開かれる。

 室内はいたるところに面妖な文字が記され、中央には魔法陣が描かれていた。

 と、ソファーに座っている女の子を見つける。

 一年生の搭城小猫ちゃんだった!!

 こんな人気者がいたとは!!

 

 「小猫ちゃん、こちら、布藤誠一くん。」

 

 木場が紹介してくれた。小猫ちゃんはぺこりと頭を下げてくる。

 

 「あ、どうも。」

 

 俺も頭を下げる。

 部屋の奥からシャワーの音。

 ん?シャワー?

 

 「部長、これを。」

 

 「ありがとう、朱乃。」

 

 二人の女性の声がした。先輩のほかに誰かいるようだ。

 それにしてもいい光景だ。すんばらしい~~

 

 「いやらしい顔・・・・・」

 

 おっと、小猫ちゃんに厳しい一言をもらってしまった。

 シャー

 カーテンが開き、部長ともう一人の美人な女性が出てきた。

 

 「待たせてしまったわね。昨夜、シャワー浴びることが出来なかったから汗を流していたの。」

 

 もう一人の女性は!?学園二大お姉さまの一人じゃありませんか!?

 

 「あらあら。初めまして、私は姫島朱乃と申します。以後、お見知りおきを。」

 

 ニコニコ顔で丁寧なあいさつをしてくれた。

 

 「ど、どうも。布藤誠一です。はじめまして。」

 

 「これで、全員そろったわね。布藤誠一くん。えっと、セーイチって呼んでいいかしら?」

 

 リアス先輩からそう聞かれた。

 そんなもん決まってるぜ。

 

 「は、はい!ぜひそう呼んでください!」

 

 「ありがとう。では私たち、オカルト研究部はあなたを歓迎するわ。悪魔としてね――――」

 

 ――○●○――

 

 「―――って感じよ。大まかなことを理解できたかしら?」

 

 「ええ、まあ、なんとなくは・・・・・」

 

 としか言いようが無かった。

 まさか、悪魔とか、天使が実在するなんて。あ、でも天使は素晴らしい女性がいるに違いない。ぐへへ・・・・

 

 「まあ、納得できないのもわかるけど、事実なのよ。」

 

 「はあ・・・・それで部長」

 

 「なにかしら?」

 

 「それでその・・・なんでしたっけ?せ、せいくなんちゃら」

 

 「神器(セイクリッド・ギア)だよ。」

 

 と、木場が補足をいれる。

 

 「そうそう、その神器(セイクリッド・ギア)が原因でおれはその、堕天使に狙われたんですか?」

 

 俺は、夕麻ちゃんのことの真相を探る。

 

 「ええ。人間のみが宿すといわれているものよ。」

 

 「歴史上の偉人のほとんどが宿したと言われ、人知を超えた力を行使できるんだ。」

 

 「普通の神器は人間規模でしか影響しない。しかし、時には悪魔や堕天使の存在を脅かすほどの力を持ったものがあるです。セーイチ君がその例なのです。」

 

 「そ、そうなのですか・・・・」

 

 俺は困惑した。あんな奴らが恐れるほどの力が俺に?おれは一瞬で殺されたんだぞ?別に生かしておいてもいいじゃないか。

 

 「セーイチ。手を上にかざしてみてちょうだい。」

 

 「え?」

 

 「いいから。」

 

 俺はリアス先輩に急かされておれは言われるとおりにする。

 

 「眼を閉じて、あなたが一番強いと思う何かを心の中で浮かべて。」

 

 「強い存在・・・・・」

 

 「それを想像して、その人物が一番強く見える姿を思い浮かべて。」

 

 「はい・・・・・」

 

 「そして、その人物の最も強く見える姿をまねて。」

 

 リアス先輩に言われた通りにやっていく。

 しかし、これは恥ずかしいことになりそうだ。

 

 「力を込めてね。半端なことじゃだめよ。」

  

 こういわれてしまった。しかし、やるしかない!!

 

 「ドラゴン派ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 俺は声を張り上げて空孫悟のドラゴン派の真似をする。

 カッ!!!

 するとどうだ、俺の右腕が赤ともオレンジともとれる光が発現した!!!

 な、なんだ!?

 光は形となっていき、俺の右腕には赤とオレンジ色の籠手のようなものが装着されていた!?!?!?

 

 「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 思わず叫んでしまった。

 そりゃそうだ。

 なんにもないところからこんなのが現れてくるんだからよ!!

 質量保存の法則どこいった!?仕事しろよ質量保存!!

 

 「でたわね。初めてにしてはすぐ出たわでね。あなた、筋は悪くないわ。それがあなたの神器(セイクリッド・ギア)よ。これからあなたの意思でいつでも発言できるわ。それがあったから、あなたは殺される羽目になったの。」

 

 「これが・・・・」

 

 俺は自身の腕に装着された籠手を見る。

 

 「殺されているあなたをこうやって生き返らせたの。あなたが生きたいって強く願ったから。ただし、悪魔としてね。」

 

 バサッ!

 すると、みんなの背中から蝙蝠のような翼が生えた。

 俺の背中にも生えていた。みんなと同じような翼が。

 

 「改めて紹介するわ。裕斗。」

 

 「僕は木場裕斗。キミと同じ二年生だ。よろしく。ぼくも悪魔だ。」

 

 「・・・・・一年生・・・搭城小猫です。悪魔です。よろしくお願いします。」

 

 「三年生、姫島朱乃ですわ。この部の副部長です。今後もよろしくお願いいたしますわ。セーイチくん♪うふふ。」

 

 「そして、私が彼らの主であり、悪魔、グレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、セーイチ。」

 

 こうして俺はとんでもない世界に足を踏み入れたようだ。

 しかし、この学園の人気者の方たちと関わることとなった―――――

 

 誠一SIDE OUT

  




どうでしたでしょうか?
もう少し早く投稿できたのですが、少しストーリーを練っていました。
つぎはもっと早くにしたいと思います。皆さん、応援よろしくお願いします。

今回イッセーは出ませんでした申し訳ない。
この原作一巻に当たる部分は何かと私のこの物語の重要な最初の部分なので、極力細かく描写していきます。とくに、原作と違う部分は。同じ部分は書いてもしょうがないので省略する予定。

さて、セーイチくんが神器出しました。どんなものなのでしょうか乞うご期待
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