ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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はいどうも皆さんこんには。
東京に引っ越して3日経ちました。いやはや、自分の荷物は9割が漫画、ラノベの類でしたのであまり片づけはしなかったので執筆に入れました。
今では段ボールに入れたまま放置してます。
ゲーミングPCでも買おうかなと思ってます。自炊楽しい('ω')

この作品を閲覧しておられる皆さまに朗報です。
ハイスクールD×Dには人気のキャラ、アーシアちゃんとヒロインになれたかもしてないキャラ、レイナーレさんがいますね。なんと、この二人とイッセーが関わる物語をIF,短編集で書くことが決定しました!!この作品、―魔法使いと龍―のIF編なので、イッセーの設定は同じです。
レイナーレ好きの皆さん、アーシアを愛でる皆さん、ぜひお楽しみに。また、他の原作のヒロインとも絡みがあるIF編も作るかもしれません。今のところこ決定はこの二人ですね。


No,XXIII ~衝突~

 誠一SIDE

 

 よう!誠一だ。 

 堕天使レイナーレをぶっ倒して3日経った。レイナーレにやられた傷はアーシアが治療してくれた。その姿はまさに教会の聖女。なんで教会のヤツラはこんなけなげな子を追放した!?ぜってぇ許せねぇ。今は昼休み。内心教会に怒りを覚えながらいつものメンバーと飯を食っている。ま、その教会がアーシアを追放しなかったら、こうして出会うこともなかった。なんとも皮肉なことだよ・・・・全く。

 そのアーシアはクラスメイトの子と共に昼食をとっている。その中には駒王学園2年生のアイドルにして、うちのクラスのマドンナ、ユウキちゃん、アスカちゃん、リリカちゃんもいる。あそこのレベルがマジでヤベェ。部長たちオカ研メンバーと張り合えるじぇねぇか!!

 

 「ねぇねぇ~布藤~~」

 

 「あ?なんだよ。」

 

 飯を食っていると俺に話しかけてくる奴が一人。声からして男ではない。

 

 「アーシアとはぶっちゃけどうなの~?やけにあの子に優しいけど?」

 

 こいつは桐生藍華。俺たちに話しかけてくる唯一の女子である。まあ、性格はいろいろとぶっ飛んでいるわけだが。

 

 「そういや、誠一は真っ先にあの子のもとへ行って色々教えてあげてたよな。」

 

 「言われてみればその通りだな。誠一よあの子と何かあるのか?」

 

 松田も元浜も桐生の話題に便乗してきやがった。

 

 「なんもねーよ。外国人だしよ、色々分からないことあるから助けている。それに同じ部活だからよ。色々助けるように部長に言われてるんだよ。」

 

 「ふーん。」 

 

 今のは半分は本当に言われたことだが半分はテキトーに言っただけだ。ホントはアーシアと一緒の家に住んでいる。ホームステイって形でな。そんなことをこの場で公言すればあとで悲惨な目に合うのは間違いない。

 

 「そう、今はそういうことにしといて上げる。」

 

 ・・・・・・・どうやらダメっぽいがな・・・・こいつは何かと鋭い面がありやがるからな。

 

 「セーイチさーん!!」

 

 放課後、授業が終わり、アーシアが俺の席のもとへ近づいてくる。ああ、なんとも麗しい・・・・

 

 「おう、アーシア。部活いこうぜ。」

 

 「はい!」

 

 俺たちは部室へと直行した。今日から、アーシアの悪魔としての仕事が始まるんだ。俺はそのサポート。

 アーシアがここで契約を取れるように頑張ってもらいたい!!もちろん、俺も全力でサポートするぜ。変なやつだったらぶっ飛ばす!!

 

 「来たわね。じゃあ、さっそく始めるわよ。」

 

 「「「「「はい!!」」」」」

 

 こうしてアーシアを加えた部活が始まった。

 

 ―――――

 

 「みなさ~~ん行ってきました~~」

 

 アーシアの初お仕事が終わって部室に帰還した。

 

 「それで、どうだった?」

 

 部長がアーシアを見ながら訊いた。

 

 「はい!また呼んでもらえることになりました!!」

 

 アーシアは眩しい光を放ちながら笑顔で言った。

 

 「凄いじゃない!!アーシア!!」

 

 「あらあら、初めてで契約なんてすばらしいですわ。」

 

 この知らせを聞き、全員がアーシアをほめる。スゲェぜアーシア。

 俺は自分のことのように喜んだ。

 しかし、その喜びもつかの間だった。

 

 「部長。はぐれ悪魔の討伐依頼が来ました。」

 

 朱乃さんがみんなに聞こえるように言った。

 

 「そう、わかったわ。みんな、行くわよ!!」

 

 「「「「「はい!」」」」」

 

 俺たちは気合十分ではぐれ悪魔の討伐へ行った。

 俺も、今回こそはと意気込んでいた。

 だが、その場所には正体不明の一人の男が佇んでいたんだ。

 

 誠一SIDE OUT

 ―――――――◆◇◆◇◆―――――――

 

 イッセーSDIE

 

 「あなたね?このあたりではぐれ悪魔を消しているのは。」

 

 先ほどの誇りがあった悪魔を滅したところ、新手が来てしまった。

 このあたりで活動している悪魔たちだ。

 腕を胸の前で組、仁王立ちをしている紅色の髪の女悪魔。こいつが多分この集団の長と言ったところか。

 そのすぐ横にいる黒髪の女。紅髪の悪魔の参謀と言ったところだろう。

 金髪の剣を腰に携えたおとこと、白髪(はくはつ)のチビちゃん。おっと、何故かこのチビちゃん睨んできた。もしかして小さいことを気にしているのか?まだ小学生なんだから仕方ないではないのだろうか。

 そして・・・・・

 俺をずっと睨んでいる茶髪の男。少し力が入っているな、この男。

 間違いない。こいつだ。今代の紅焔龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)の所有者は。この男からドラゴンの気配がバンバンする。

 おまけに、その男にずっと引っ付いている金髪の少女もいる。見たところ、この子が一番戦闘向きではないだろう雰囲気を出している。ただ、何かしらのサポート系の能力があると見た方が良いだろうな。悪魔は昔から、なんの力も持たない人間を眷属にはしない。これは非人道的な奴だろうとなかろうとだ。 

  

 「それで、あなたは一体何者かしら?」

 

 リーダー格の女悪魔が俺に尋ねてくる。おそらく、俺のが人間だろうと踏んでの質問だろうな。

 ふっ、なんだこのデジャヴは。前にもこんなことあったな・・・・同一人物ではないが。

 

 「何ってそんなの見ての通り、人間だろ。」

 

 俺はとりあえずあえて相手が意図してない方の答えを言う。因みにこちらの質問は俺の生活の中でよくこの手のことを聞かれる。俺はどの奴に訊かれた時でもこの決まった答えを言っている。

 

 「それは見ればわかるわ。そうじゃなくて、あなたは何処の勢力の所属?この三大勢力のどこかしら?それとも、他かしら?」

 

 三大勢力。この女悪魔が言っているのは聖書の三大勢力だ。悪魔、堕天使、天使と神という三すくみという関係。今も昔も、この3つは敵対しているが、もしこの三つが手を取り合い、一つになれば数、規模だけは世界最大だろうな。まあ、魔王も死に、この神話にとっての主神である聖書の神も死んでいる。そんなわけで今一番弱い神話と言っていい。外から攻撃されるかもしれないのに、同じ神話内で内戦とは愚かなものだ。

 

 「さあな。まあ一つ言うならば、お前ら三大勢力のどれかに着くなんていうことはしたくないな。」

 

 俺はあえてあいまいに答えた。本当は形上属している神話勢力はあるがな。まあ、どうとるかはこいつら次第だ。 

 

 「そう。つまり、教える気もない。私たちの味方ではないってことね。」

 

 へぇ・・・・この女悪魔。見事に言い当てたな。

 この悪魔、ただのボンボンのおじょーさんではないらしい。 

 更にこの女悪魔は続けた。

 

 「とにかく、私たちと一緒に来てもらえないかしら?ここの都市一帯は私の管轄地域。さっきのあなたの発言から私たちにとってあなたは脅威になるかもしれないの。おとなしく来てもらえれば手荒な真似はしないわ。」

 

 と腕を組み、仁王立ちをしながら言う悪魔。周りにいる奴らの表情も徐々に険しくなっていく。

 プライドは高そうだな。この悪魔。悪魔の貴族は全員そうだな。いや、むしろ貴族であるからこその誇りだろうな。今の悪魔は昔からかわらず貴族社会だ。かくいう俺の国の貴族もかつてはそうだった。今は俺の祖国に貴族という特権階級は存在しない。王族なるものは存在するが、その王族に強力な権限はなく、民主主義をやっている。いまだ悪魔は貴族主義だからあんななのかね・・・・

 しかし、プライドが高いのは悪いことではない。むしろ、プライドのない貴族など、それは貴族ではない。でなければ腑抜けと見られる。貴族とは、王族とはそんなものだ。態度で相手を威圧し、制して行くのだ。下手に出れば不利になるのは定石である。

 

 [イッセー。なんなんだ?こいつは。腹立たしい。]

 

 ニトラが怒りを孕ませた声をあげる。

 相当いら立っているな。

 ニトラもあの件以来、悪魔を嫌っている。いや、嫌悪している。

 

 「(そう怒ってやるな。貴族はこういうものさ。ちょっと前の俺の祖国もこんな奴ばかりだったろ?)」

 

 俺はニトラの怒りを抑えるよう、心の中で語り掛ける。

 確かに無駄にプライドの高い奴、特に貴族悪魔は気にくわない。だが、同時にもう割り切った。ああ、そうか悪魔はこんなものだ、と。  

 

 [あれとこれとは別だろう。まだ人間の貴族の方がましだ。そんなように割り切れるイッセーは大人だな。いや、イッセーの強さのレベルに到達すれば当然か。]

 

 「(まあ、こういうプライド高い奴がやられる様はいいもんだろ?)」

 

 [ふっ、ますます見たことある光景になりそうだな。]

 

 ニトラと俺で悪魔そっちのけで話し合う。

 おっと。流石にあちらさんもいら立ってきたようだ。

 取りあえず、ここは下手にでてあちらに先行を譲ろう。 

 

 「ついていく?どこにだ?」

 

 「私たちの根城までよ。」

 

 まあ、はいじゃあ行きますってついていくわけがないんだけどな。

 

 「断る。ついていったところで、こちらには何のメリットもない。時間の無駄でしかない。OK?」

 

 俺はきっぱりとお断りさせていただいた。

 さあ、どう出るか。こうなれば悪魔と言えば手段は一つしかないだろう。

 

 「そう。なら仕方ないわね。私たちの勢力の関係上、脅威を何よりも優先に対処する必要があるの。悪いけど、実力行使させてもらうわ。みんな!!」

 

 「「「「「はい!!部長!!」」」」」

 

 全員の士気が高まる。全員が戦闘態勢に入った。

 やはりな。

 だが、面白い。一体魔王の身内とやらはどれぐらいなのか見させてもらうとしようか。

 

 「裕斗、小猫!!先手をお願い!アーシアは後ろに下がって!!」

 

 紅髪の悪魔の指示で金髪の騎士とおチビちゃんが前に出てくる。やはり、あの金髪の悪魔を下がらせたな。やはりウィザード系、サポート系の能力で間違いない。

 

 「悪いね!傷つけたくはないけど、部長の指示なんでね!はあぁっ!!」

 

 金髪の騎士は剣を振ってくる。

 騎士か・・・・スピードが上がっている。

 サッ

 俺は騎士の剣を躱す。

 

 「まだまだ!!」

 

 騎士は間髪入れず、斬撃を入れてくる。

 全くもって残念だ。遅すぎる。まだあの時の騎士の方がマシだった。

 俺はすべての斬撃を躱し続ける。

 

 「くっ!!」

 

 「嘘!!裕斗のスピードについてこられるの!!」

 

 「こんな程度じゃあ、ついてくるに決まってるさ。」

 

 ドゴッ!!

 

 「グハァッ!」

 

 斬撃を躱し続け、隙が出来たところで蹴りを一発鳩尾にぶち込む。

 速さは良いが、防御がなってない。今のはノーガードで入ったな。加減はしてあげたがまあ立つことは出来んだろう。

 騎士は勢いよく壁に激突した。

 

 「・・・・えい」

 

 バシッ!!

 次は白いチビちゃんがパンチを入れてきた。

 俺はそれを素手でガードする。

 

 「・・・っ!」

 

 チビちゃんが間髪入れずに攻撃してくる。体の中心線に近いところに攻撃がいっている。まあ、悪くない。基本は押させてあるって感じだな。

 

 「甘い。」

 

 バシッ!

 攻撃が決まらないことで焦りが生じたのかだろうか、攻撃が単調になってきたところでパンチを直撃させる。

 チビちゃんはぶっ飛ぶ。が、立ち上がった。なるほど、戦車か。さっきの騎士より防御力はあるようだ。

 

 「小猫、裕斗!!何てこと・・朱乃、セーイチ!!」

 

 「「了解!!」」

 

 黒髪の女は悪魔(こうもり)の翼を生やし、宙に浮き、巫女の姿になる。

 

 「行くぜ!!こい!神器(セイクリッド・ギア)!!」

 

 男の方は神器(セイクリッド・ギア)である紅焔龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)を発現させる。

 あれが、八大龍王の一角、紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)アグニルを封じた神器(セイクリッド・ギア)か。ドラゴン系の実物を見るのは初めてになるな。

 だが、まだまだだな。所有者がこれではな・・・・

 

 「雷よ!!」

 

 黒髪の女は魔力で雷を起こし、こちらに放ってくる。

 その雷が俺に直撃する。

 ん~~びりびりして気持ちいいな。肩こりとか治りそうだ。

 

 「やったか!?」

 

 紅焔龍児が期待する声を出した。

 

 「いや~気持ちよかったぜ。肩こりが少し治ったよ。」

 

 「そんな!!」

 

 「確かに当たったはず・・・・」

 

 早くもあちらの表情が曇り始める。

 

 「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 紅焔龍児がこちらに迫ってくる。あの騎士に劣る速度で。しかし、あの神器、油断ならんな。炎が絶えず出ている。

 

 「はあっ!!」

 

 だが、正直この中で一番弱いな。

 対処は一番簡単だ。こいつをぶっ飛ばすやり方が脳に数十通りも浮かぶ。

 

 「よっ!」

 

 「うわぁっ!!」

 

 俺はここで初めてただの魔力を使い、吹っ飛ばす。魔法は使うまでもない。

 

 「セーイチ!!」

 

 「今のは・・・・・」

 

 「魔力、に見えましたが・・・・」

 

 俺が魔力を使ったのに対し、気づき始める。

 

 「やってくれたわね!!!はぁっ!!!」

 

 ここでやっと攻撃をしてきた紅髪の女悪魔。

 両手に魔法陣を出現させ、悪魔特有の魔力攻撃をしてくる。

 元ソロモンの悪魔は72柱存在した。今では半分が死んだらしいが。それぞれは特有の力を持っていたという。

 

 「消し飛びなさい!!」

 

 女悪魔が打ち出した赤黒い魔力がこちらに飛んでくる。

 

 「ふん――」

 

 バチッ!

 赤黒い魔力はきれいさっぱり消えた。

 勿論、今のは俺の魔法の一つ。分解魔法だ。これは難易度は超SSS級。最も難しい魔法の一つと魔法使いの間では言われている。さらに、分解する対象が悪魔の魔力ともなると、普通の物質を分解するのとではその難易度はさらに跳ね上がる。俺のもとに訪れている魔女も基礎の分解に苦戦している。

 いうまでもないが、こいつらには何が起こったのか理解が追い付かないだろうな。

 

 「・・・・消えた・・」

 

 「そんな!」

 

 動揺する悪魔一向。

 

 「もう一度っ!!」

 

 悪魔はまた再度同じような攻撃をしてくる。何度やっても結果は変わらない。

 俺の目の前で消失する。

 

 「そんな・・・」

 

 ここでいったん話と行こうか。

 

 「お前、もしかしてバアルの者なのか?」

 

 俺の質問にきょとんとする悪魔。俺はさらに続けた。

 

 「今の攻撃。あの魔力はソロモンの72柱序列1位、バアルの消滅の魔力だろう?」

 

 「・・・・・よく知っているわね。」

 

 悪魔は苦し紛れに言った。

 俺が分解するとき、その対象を分析する。その魔力はバアルの消滅の魔力と酷似しているのだ。

 

 「当然だ。これくらいは常識の範疇だろう?」

 

 俺は、あの時から必死こいて修行に励んだ。

 これから敵となるだろう三大勢力の悪魔、堕天使、天使の名はもちろんのこと、冥界、天界の大まかなことは調べて頭に入れている。

 敵を知るのも、戦いを制する要因にもなるのだ。

 

 「そうね。確かに、あなたの言う通り、私はバアルの家系の血を引いているわ。でも、私はバアル家の人間ではないわ。私はリアス・グレモリー。上級悪魔グレモリー家の次期当主よ!!」

 

 と、また消滅の魔力を放ちながらご丁寧に自己紹介までしてくれた。

 なるほど。

 元ソロモン72柱序列56位、グレモリー家の者だったか。だとすれば現魔王、ルシファーの身内か。なんとも奇妙な遭遇だ。こんなところで魔王の血筋と相まみえるとはな。思えばいまだにこの三大勢力のトップとは会ったことが無い。

 言われてみれば、あの紅髪。グレモリーを象徴しているな。

 滅びの魔力を扱うものだからてっきりバアル家にグレモリー家の者が嫁いだと思ったが、逆だったか。

 バチッ!!

 俺は向かってくる魔力攻撃を素手で叩き落として消滅させる。

 

 「・・・っ素手で私の攻撃を!?」

 

 「ぶ、部長・・・・」 

 

 あちらの表情がさらに暗くなる。

 ここでまた新たなことがらに入る。

 

 「それにしても、お前たち眷属?は色々と面白いな。」

 

 「・・・どういうこと?」

 

 俺は続けた。

 

 「まず紅焔龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)の所有者に加え、そちらの黒髪の悪魔は、堕天使だな。」

 

 「っ!?」

 

 俺が指摘した瞬間、一部を除いた者の顔が険しくなる。

 紅焔龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)の所有者は知らなかったらしいな。

 

 「隠しているつもりだったのか?だとしたら甘すぎるな。そんなことよりも、何故その力を俺に使わなかった?まさか、使わなくても勝てるとでも思っていたか?だとしたら少し自信過剰すぎるぞ。」

 

 「・・・・・・」

 

 黒髪の女は俯き、よりいっそう表情を曇らせる。

 

 「そっちの白髪のチビちゃんもだ。君は日本の妖怪だな。気配から察するには猫又・・・・いや、それにしてはかなり力があるな。猫又でも上位の種族、猫魈だな。」

 

 俺がそういうと、今度はチビちゃんが表情を曇らせる。

 確認を取るまでもなく、図星だろうな。この程度で表情が変わるようではまだまだだ。

 

 「何で?って表情(かお)をしているな。簡単なことだ。俺はこの日本の妖怪たちとは少し縁があったんだ。初見じゃ、猫魈とは分からないだろうがあいにく、猫魈に何度もあったことはあるんだよ。」

 

 正体を看破されたことによってあちらの士気はズタボロだ。

 ここで畳みかけるとしよう。

 

 「そんな様子ではいつまでたっても「その口を、閉じなさい!!!!」」 

 

 俺がしゃべっているのを遮って、黒髪の悪魔が先ほどと同じ攻撃をこちらに放つ。だが、さっきとりも威力が高いものだった。

 バチィ!!

 しかし、当然のごとくその攻撃は全くとどくことは無い。

 

 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

 「朱乃・・・・」

 

 息を切らす悪魔。しかし、その鋭い眼光はこちらをとらえていた。

 しかし、堕天使特有の光力は使わなかった。

 

 「やっぱ使わないか・・・・」

 

 これ以上はもうダメだな。

 この者たちはこれ以上は出来ないだろうと判断し、ここで終わりにする。

 俺は宙に浮き、ここで初めて魔法陣を展開する。

 

 「あなた・・・その魔法陣・・・魔法使いだというの!?」

 

 紅髪の悪魔が信じられないという表情で言う。

 

 「そうだ。」

 

 「なら、なぜここに?!魔法使いはどこかの魔術師組織に所属しているはずよ!悪魔と友好関係にある組織もいるのよ!」

 

 「答える義理はない。」

 

 俺はそう吐き捨て、低威力の魔弾を金髪の少女以外に発射させる。

 

 「うあぁぁぁぁ」

 

 「ぐぁっ!!」

 

 「「「きゃあぁ!!」」」

 

 両手両足、4か所に攻撃をし、行動を不能にする。

 土煙が立ち、視界も悪くなる。

 

 「うぅ・・・・」

 

 「みっ、みなさぁぁぁん!!!!」

 

 砂煙がなくなると地にバラバラに倒れ伏せている5人のもとに金髪の少女が駆けつけていった。

 ま、こんなもんか。上級悪魔なら。

 少女は一人ひとりを神器(セイクリッド・ギア)なるもので傷を治していっていた。

 中々の回復スピードだな。なら、魔法でその傷の回復速度を遅らせる。そうすれば、いくらその神器(セイクリッド・ギア)でも時間はかかるだろう。

 俺はそれを横目に見ながら去っていった。

 

 ――○●○――

 

 ちょっとした運動、第二ラウンドを終え、帰宅する。

 玄関から家に入ると、ちょうどティアとばったり会った。

 

 「ああ、おかえりイッセー。何かあったのか?」

 

 ティアはバスタオルでしっとりと濡れた綺麗な髪をわしゃわしゃと拭きながら言った。

 格好はTシャツに短いパンツ。寝間着、なんだろうけど少し露出も高い気がしなくもない。

 ティアの寝間着は色々な種類がある。大人っぽいのもあるが、こんな感じの可愛らしいのも似合っている。

 

 「ただいまティア。いや、ちょっとした食後の運動だよ。」

 

 俺は少しお茶を濁した言い方をする。まあ、あながち間違ってはいないはずだ。

 

 「ふっそうか。しかしな、イッセー。お前、少し魔法を使っただろう?さしずめ戦いだな?」

 

 ティアには見事に言い当てられる。 

 ホントに鋭い。

 

 「ああ、まあな。」

 

 「そうか。ほどほどにしておけと、昔はくぎを刺していたが、今のイッセーなら大丈夫だろうとは思うけど油断はするなよ。」

 

 「わかっているよ、ティア。」

 

 俺はにっこりと笑顔で言った。そのつもりである。

 ティアは昔からよく俺を気にかけてくれる。

 会った当初はそうでもなかったけども。

 しかし、彼女のこの厚意は受け取っておこう。嬉しいからな。

 

 「ならいいんだ。」

 

 対するティアも微笑みながら言った。

 少し俺の頬が赤くなる。

 ティアの笑顔といい、ドライグの笑顔といい、魔法のようなものだ。毎日顔を合わせていても赤くなってしまう。これぞ魔法と言うのではなかろうか。

 そして、その明るい笑顔はあの子を思い出させる・・・・

 いかんいかん。過去を受け入れ、前に進むと決めたんだ。

 

 「ほら、イッセー。風呂に入ってこい。ちょうど、ドライグ達が出たようだから。」

 

 「ああ。そうだな。」

 

 ティアにそう言われ、俺はわずかにかいた汗を流しに行く。

 風呂場に行く途中、ドライグとも出会う。

 

 「あ、イッセー♪おかえり。今からお風呂?」

 

 ドライグもまた、しっとりと濡れた赤い髪をバスタオルで拭きながら言った。

 

 「ただいま、ドライグ。そのつもりだよ。」

 

 「そう。ゆっくり入ってもいいからね。たまには。」

 

 ドライグが笑顔で言った。

 確かに、俺は手っ取り早さを優先してシャワーと身体と頭を洗うだけで済ませてきた。長い間湯舟には浸かっていない。

 たまには浸かって疲れを取ろう。

 

 「ああ。そうするよ。」

 

 俺はドライグの言う通り、湯舟につかることにした。

 

 「ふぅ~~~」

 

 俺はザブッと湯船につかる。この湯船につかるというのは祖国にはなかったな。

 俺は祖国のことを思いながら今日はゆっくりと入浴をするのであった。

 

 イッセーSIDE OUT

  

 

 

 

 

 

 

 




はい、いかがだったでしょうか。イッセーとグレモリー眷属の初のバトルでした。
猫魈の魈の文字がまあ、出てこない出てこない。変換しても出てこなかった。
それで時間かかりましたね。
さて、つぎはいよいよ物語が動きまして聖剣編ですね。

あ、ちなみに言っておきます。
作者はリアスや、リアス眷属をアンチにはしません。
何故かって自分はリアス眷属のキャラ好きですから。
ただ、物語の展開上敵対することになるのは仕方ないことなのと、単純に実力差がありすぎるから負けるのは必然です。
ただ、タグは保険ですよ。敵対するとキャラアンチに見られる可能性がありますから
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