ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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どうもみなさん、こんにちは。作者です。
今まで小説を執筆していたPCのセキュリティソフトの期限が切れたので新しく購入したゲーミングPCで執筆しております。
いや~なんて性能の無駄遣い・・・・・

にしてもハイスクールD×Dの作者さん、石踏さんはネーミングセンスがやばいっすね~~
二次創作にもありますが、日本語をそのまま英語や、ドイツ語にしたのルビはやっぱり何かが足りないですよね。それだと単純なので。その点、石踏さんのはそれがほとんど見られないのでかっこいいし、響きが好きですね。
自分は漢字を横文字にするのが好きなので、石踏さんのようなものを意識して設定を作りました。


No,XXVII ~戦闘準備開始~

 誠一SIDE

 

 駒王町、とあるレストラン。

 

 「うまい!うまいぞ!この遠く離れた極東の島国の食事は何でこんなにもうまいんだ!!」

 

 「うんうん!!これこれ、これよ!これこそが故郷の味なのよ!」

 

 駒王学園から徒歩15分くらいのところに位置するファミレスで注文した数々の料理を平らげていく目の前の二人組、ゼノヴィアとイリナ。

 

 「・・・・・・なあ・・・お前らもっとゆっくりと食ったらどうだ?そんなにいそいでかきこまなくても食事は逃げないぞ?」

 

 俺がゆっくり食べるように催促すると、ゼノヴィアは口に食べ物を含ませながら言った。

 

 「何を、言っている。ゴクン。死ぬほど腹が減っていたんだ。それに、ここの食事がうますぎるのがいけない。」

 

 ゼノヴィアはそう言ってまた新たなさらに手を付け始める。イリナはイリナでうんうん、とうなずきながら食べている。

 この食べっぷりに大食いである小猫ちゃんもこの表情だ。いやいや、小猫ちゃん。あなたもこれくらい食べてるよね?

 おっす、俺は誠一だ。

 今、このとおり、ファミレスでこの二人に食事を奢っているところだ。

 部室の外にある空き地でで少し、手合わせしてそのあとの話だ。

 俺と木場はこの二人にあっさりと負け、木場は俺たちの目の前から去っていった。このままの状態がおれはいいとは思わない。あいつはこのまま放っておいたら危険だし、はぐれ悪魔に認定されるかもしれなかった。

 そこで俺はすぐに行動を起こした。

 簡単に言えば、木場がおかしく成っている原因、この聖剣事件の案件に首を突っ込んだ。ただ、俺一人じゃない。俺の学園の会長、シトリー眷属の同じく兵士(ポーン)である同級生の匙に来てもらっている。最初は「嫌だー!!会長に怒られるー!!」って嫌がられたけど、小猫ちゃんもその現場に居合わせていて小猫ちゃんが無理やり連れてきた。そんなこんなで俺、匙、小猫ちゃんの三人でこの件に挑んだ。

 メンバーが決まったので、さっそくイリナとゼノヴィアに接触したわけだ。

 で、こうしていま目の前でガツガツ食っている二人だが・・・・・・金がなぁ・・・・・まさかこんなに食べるとは思わなかった。テーブル目一杯さらで埋め尽くされている。いや、積み重ねられた皿も含めればそれ以上だ。

 と、ゼノヴィアがさらにとんでもないことをしだした。 

 

 「あ、すいません。これとこれと、これをお願いします。」

 

 「はい、・・・・・と、・・・・・と・・・・・ですね。」

 

 「あ、私はこっちとこっちで。あと食後のデザートとして、これとこれをお願いします。」

 

 「はい、畏まりました。」

 

 あろうことか、まだ注文を追加でしてるし・・・・・しかもデザートまで・・・・・・さっきの店員さん若干引いてたぞ・・・・

 はぁ、これは足りないぞ・・・・・まあ、小猫ちゃんもお金出してくれるっていうことだからきっと大丈夫なんだけどさ。

 後輩に金を出させるつもりはなかったが、足りないものは仕方ない。ある程度予想はしてたけど。

 ああ、これで今月の小遣いがパァだ。

 だが、これも部活のため、仲間のためだ。

 木場のあの変わりようにはびっくりだが、これでもともに行動してきた仲間だ。さすがにあれを見過ごせない。小猫ちゃんは俺より付き合いが長いはずだから当然同じ気持ちだろう。

 まったく、木場のやつ。心配かけさせやがって。俺の小遣いもお前のために投資してんだ!ったく!これは貸し二つだからな!!!後で絶対契約のお得意様のお姉さま方を紹介してもらう。絶対にだ。

 

 ―――

 

 「ふぅ、落ち着いた。まさか、君たち悪魔に手を差し伸べられるとは、世も末だな。」

 

 と、口元を綺麗に拭きながら言う、デザートまで綺麗さっぱり平らげたゼノヴィア。

 

 「はふぅ~、ごちそうさまでしたっと。生き返ったわぁ~~ああ、主よ、この心優しい悪魔の方たちにどうかご慈悲を・・・」

 

 と、同じくデザートも平らげたイリナはあろうことか、胸の前で十字を切り始めた。

 

 「うぁっ!!」

 

 「い、いてぇっ!」

 

 当然のことながら、俺たち悪魔には激しい頭痛が襲ってくる。俺、匙、小猫ちゃんは頭に手を当てた。これでも相当のダメージが入ったな。

 

 「ああっ!ごめんなさい!つい切ってしまったわ。」

 

 テヘッと可愛らしく笑うイリナ。

 まったく頼むぜ。俺たち悪魔には辛い頭痛になるんだからよ。

 と、水を一杯グビッと飲んだゼノヴィアは先ほどとは打って変わって真剣な表情をしながら口を開いた。

 

 「で、私たちに接触をしたのは何故だ?先ほどのことがあったのだ。何か理由があるのだろう?」

 

 いきなり切り出されるか・・・・まあ、向こうも偶然会ったなんて考えていなかったか。

 俺たちも緊張が走る。ここで失敗してこのプランが台無しになるのはさすがに笑えないからな。

 

 「お前たちは聖剣を奪還しに来たのだろう?単刀直入に言う。俺たちはお前たちに協力したい。」

 

 俺が目的を言うと、二人は目を丸くしていた。そりゃそうだ。俺たち悪魔が教会の使徒に協力するなんてまずありえないからな。しかも一介の下級悪魔がだ。下手したら最悪の事態になりかねない。

 俺たちは極限の緊張状態の中、彼女らの回答を待つ。

 

 「・・・・言ったはずだ。悪魔側は手を出すなと。」

 

 あろうことか、拒否をされてしまった。

 この回答に匙、小猫ちゃんは何とも言えない顔をしている。

 しかし、先ほどのような威勢は見られなかった。さらに答えるまでに間があった。彼女らはそこまで拒否をするようには見えなかった。

 俺はそこに付け込んで説得を続ける。ここで断られてまんまと変えるわけにはいかない!俺の小遣いのこともあるからな!!

 

 「さっきも言ったろ?関係なくはないってな。大体、こちとらこの街に住んでんだよ。勝手に巻き込んでおいて手を出すなはないだろ?この町がボロボロになったら、教会は責任を取ってくれるのか?それに、コカビエルって堕天使の幹部なんだろ?部長も言っていたけど、勝てないだろ?俺たちが言うのもなんだけどさ。だったら数が多いほうがまだましだろ?」

 

 「・・・・・」

 

 俺の反論にゼノヴィアとイリナは黙りこくった。

 迷っているな。だが、先ほどのように速攻拒否はされなかった。

 これはもう一歩か。

 

 「・・・・わかった。君の言うことも分からなくはない。協力を認める。ただし、君たちの正体がわからないようにしてくれ。」

 

 ゼノヴィアが折れてくれた。

 

 「ちょっと!ゼノヴィア!いいの!?そうはいっても悪魔よ!!」

 

 イリナがゼノヴィアの判断に異を唱える。まあ、普通はそうおもうだろうな。

 

 「イリナ。冷静に考えろ。まず、私たち二人だけでコカビエルを相手にしてかつ、エクスカリバー三本全てを奪還するのは修羅の道と言えるのではないか?仮に私が奥の手を使ったとしても無事生還できる確率は確実に半分を切る。」

 

 「分からなくもないわ。でも、それでも私たちはそれを覚悟できたのではなくて?」

 

 俺たちを抜きにして繰り広げられる討論。

 彼女たちもまた一枚岩でなないのだろうか?たしか、教会にも宗派があったからな。

 

 「確かに覚悟はしたさ。しかし、私たちの信仰は柔軟でな。気が変わったのさ。任務を完遂し、無事帰還することこそ、真の信仰ではないのか?」

 

 「それは・・・そうだけどさ・・・・けど上への報告はどうするの?何度も言うけど、セ-イチ君たちは悪魔なのよ?上はそんなことを絶対に認めないわ。」

 

 「それについては心配ない。もちろん私たちは悪魔の力は借りはしない。だが・・・」

 

 ゼノヴィアの視線がこちらに向いた。

 

 「この極東の島国に紅炎龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)の使い手がいた。偶然とはすごいものだ。上は確かに悪魔の力を信用するなとは言ったが、ドラゴンの力については触れていない。任務中、偶然にも今代の紅炎龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)の使い手に遭遇。協力を仰いでコカビエルたちと戦った、上にはそう報告しておけばいいだろう。それにイリナの幼馴染なのだろう?信じてみようじゃないか。ドラゴンの力を。」

 

 なんかえらく期待されてしまっている。

 待って!!すんごいプレッシャーがのしかかってくるからそれ以上期待はしないで!

 

 「わかったわよ・・・・」

 

 先ほどから最後まで反対をしていたイリナがようやく折れてくれた。少しヒヤッとしたが、上手くいった!

 

 「よし、OK。商談は成立だ。契約通り、俺はドラゴンの力を貸す。ついでに、これからもう一人メンバーを呼ぶぞ。」

 

 俺は懐から携帯電話を取り出して木場に連絡をしてここに呼びつけた。

 俺が木場に連絡をしてから数十分後、俺たちのいるファミレスに顔を出した木場。俺が手を振って俺たちの座っているテーブルの位置を知らせて招いた。そして、俺の口からこうなった経緯を説明した。

 

 「なるほどね。大体理解したよ。しかし、正直に言うと聖剣使いに破壊を承認されるのはいささか不本意だけどね。」

 

 俺たちのいきさつを聞いた木場はそのように言った。

 すると、ゼノヴィアはそれに突っかかってきた。 

 

 「ほう、こちらが最大限譲歩をしたというのにずいぶんな物言いだな。おたくがはぐれだったら即切り飛ばしていたというのに。」

 

 ゼノヴィアも言い返す。にらみ合う両者。おいおいおい、待て待て待て。これちょっとヤバい雰囲気じゃないか?!このままではまずいな。

 

 「おいおい、これから一致団結してコカビエルを相手にしなきゃなんねえんだぞ?今から衝突はやめてくれって。今は利害が一致しているんだ。今ここで争う必要は無いだろ?」

 

 俺が止めに入ると、木場とゼノヴィアはにらみ合うのをやめた。

 

 「やっぱり、恨んでいるのよね?エクスカリバーと教会を。」

 

 「当然だよ。」

 

 イリナの問いかけに冷え切った声音で答える木場。

 

 「でもね、木場くん。あの計画があったおかげで聖剣使いの研究は飛躍的に伸びたわ。だからこそ、私やゼノヴィアのような聖剣に適応できる使い手が誕生したのよ。」

 

 「それとこれとは別だ。君のようにのほほんとただ聖剣をなんの犠牲もなく使えている奴にはわからないだろうけど、犠牲にされる身からすればたまったもんじゃない。第一、キミの立場が僕らと同じだったら今と同じようなことを言えるのか?」

 

 木場は憎悪の眼をイリナに向けた。これ以上なく冷徹な眼差しだった。確かにひでぇもんだ。

 これにはイリナも黙りこくって困っていた。そこにゼノヴィアが言った。

 

 「その件は、私たちの中でも最大級の大罪とされ、嫌悪されたものだ。そいつは問題視されていてな、結局は異端の烙印を押されて今は堕天使についている――――――その者の名はバルパー・ガリレイ。皆殺しの大司教と揶揄された男だ。」  

 

 バルパー・ガリレイね。覚えたぜ。そいつが悪の元凶なんだな。木場も、この情報が入手できただけでも成果は大きいだろう。

 

 「なるほどね。なら、僕も情報提供をした方がよさそうだね。僕はここに来る前、エクスカリバーを持った神父に襲撃された。フリード・セルゼン。この名に覚えは?」

 

 「!?なに・・!?やつだと・・!?」

 

 フリードの野郎!?あのクソ神父じゃねぇーか!俺もはっきりと覚えているぜ!あのイカれ野郎まだこの街にいたのかよ。

 俺も驚かされたがイリナとゼノヴィアもかなり驚いていた。一体どうしたんだ?

 

 「フリード・セルゼン。元ヴァチカン法王直属、それもかなり上の方のエクソシストだ。若干十二歳にしてエクソシストになった天才中の天才だ。悪魔や魔獣をことごとく消滅させていく功績は当時群を抜いていたと聞く。教会のお偉い様方も相当期待していたと聞いていたな。」

 

 ゼノヴィアから語られるフリードの素性。あのやろう!以外にも上の方だったのかよ!?どおりで強かったわけだ!

 イリナも続けざまに言った。

 

 「でも、フリード・セルゼンは唐突に姿を消した・・・・・・彼のうわさは良いうわさも悪いうわさもそこまでは聞かなかった。ただ、異端とされたわけでもなかったはずよ。当時、お偉い様方も捜索隊を派遣するほど慌てていたようにも見えたけど、詳細は分からないわ。にしても、この地にいるとはね。」

 

 なんか妙な話だな・・・・・追放されたわけでもないのか・・・・・まあ、それはいいか。

 フリードのことは置いておいて俺たちは話を元に戻す。と、そこに匙がある疑問を投げかけた。

 

 「なあ、あんたら二人とも、どうしてあの道のど真ん中で倒れてたんだ?しかも少しボロボロだっただろ?腹減っただけじゃああんなにはならないよな?」

 

 確かに、俺もそれは疑問には思っていた。俺が匙、小猫ちゃんと作戦を決行して最初にゼノヴィアとイリナを探したがすぐに見つかったのだ。しかし、二人ともうつぶせで倒れていて、エクスカリバーもむき出しだったんだ。

 

 「ああ、そのことも話そうかと思っていた。実は、君たちに起こされる前、とあるものと戦闘になっていたんだ。」

 

 バトってたのかよ!?しかし、この二人が負けるなんて相当の手練れのはずだ。

 

 「誰と戦ってたんだ?まさか、フリードか?」

 

 俺は相当強くて心当たりのある奴の名を出した。

 

 「いいえ、違うわ。その相手は教会の人間でも、堕天使でもなかったわ。人間だったのは確かよ。こちらの世界を知っている人間ね。」

 

 人間か・・・しかも、教会の連中でもないらしい。誰だろうか・・・・・?この二人に勝てる人間なんてこの街にいるはずが・・・・・・

 俺が施行を巡らしていると、パフェを食べていた小猫ちゃんが言った。

 

 「その人間。もしかして金髪の男ではありませんでしたか?」

 

 「そうだ。金髪の男だった。」

 

 それを聞いて、俺は思い出した。

 

 「そいつ!俺たちとも戦ったことあるぞ!魔法を使うやつだ!」

 

 そう、俺たちがはぐれ悪魔を退治しようと思ったらすでにそいつがその現場にいてそのまま戦うことになった。忘れはしない。木場もその男は記憶に新しいはずだ。

 

 「魔法?私たちは魔法など一切使われずにやられたぞ。」

 

 「ええ。しかもなにか妙だったんだよね~何か武器のような物でみね打ちされたのよ。」

 

 魔法を使わなかった?だとしたら別人なのかもしれないな・・・・

 

 「ともかく、その男にも気を付けたほうがいい。私がわずかに感じただけだが、奴からは何か神聖のようなものも感じた。しかし、強さは尋常ではなかった。私たちの聖剣がまるで効かなかった。」

 

 なんだって!!??聖剣をもろともしねぇっていうのかよ!?やばいじゃねぇか。そんな相手がもしこの聖剣計画に関わってたらさらに事態はまずいな。俺たちはただでさえ腕に自信があるとは言えない。だから俺は提案をした。

 

 「よし、取りあえず、エクスカリバーの奪還、もしくは破壊の共同前戦だ。これは俺のケータイの電話番号とメアドだ。何かあれば連絡してくれ。」

 

 「ああ、分かった。」

 

 俺たちはとりあえず大まかに話がまとまったところでお開きということにした。その際、お互いの連絡の為に番号を交換した。

 

 「では、そういうことで行こう。紅炎龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)の使い手よ、今回の食事の件は素直に感謝する。いつかこの借りは返そう。」

 

 ゼノヴィアはそういうと席を立つ。俺は面食らってしまった。

 意外だったな。悪魔に対して良い感情を持ってないだろうゼノヴィアから礼を言われるとはな。

 

 「セ-イチくん!私からも礼を言うよ!今回はありがとね!とっても美味しかったよ。危うくコカビエルと戦う前に死んじゃうところだったわ。セ-イチくんの奢りなら主も許してくれると思うの!じゃあね。」

 

 イリナもウインクしながら礼を言ってくる。おいおい、そんなんでいいのか?キミの主への信仰は。

 二人がこの店から出ていくのを見て、俺たちはほっと一息ついた。

 ああ、やっと緊張から解放されたぜ。小猫ちゃん、匙、木場もリラックスしている。

 かなり危ない橋を渡ってしまったが、何とかうまくわたることができたな。我ながら大胆すぎる行動だったな。

 すると、木場が俺たちにこの件の動機を聞いてきた。

 俺は素直にしゃべった。さらには小猫ちゃんが木場に上目づかいと涙目で眷属でいるように懇願されていた!これには俺もときめいちゃったぜ!小猫ちゃんもこんな表情するんだな。普段はこう・・・なんだ、ポーカーフェイスっていうか、表情が表に出ることがないからな。これには木場も断れなかっただろうな。いや、断ってたらぶん殴ってたが。

 

 「なあ、木場。俺さっきから蚊帳の外なんだが、お前に何があったか教えてくれないか?お前がエクスカリバーとやらと一体何の関係があるんだ?」

 

 と、先ほどから黙って話を聞いていた匙が木場に尋ねた。そういえばそうだった。匙はシトリー眷属だから知らないのも当然だ。匙からしてみれば、いきなり教会側とこんな話をしても断片的にしかわからなかっただろうから。

 

 「・・・そうだね、少し話をしようか。」

 

 コーヒーに口を付けた木場はうつむきながら話をした。聖剣エクスカリバーのこと、使い手の非人道的な実験のこと。それを聞き終えると匙は号泣しながら言った。

 

 「うおぉぉぉぉ!!木場ぁ!!お前、そんな悲惨な目にあってたのか!!!辛かっただろう!!俺は今お前にひじょーーに同情している。わかる!わかるぞ!!お前が恨んでいるのは至極当然だろう!!OK!わかった。そういうことなら、俺もこの件に協力しよう!会長のしごきは覚悟のうえでな。俺もいっちょがんばるからよ!お前も、救いの手を差し伸べてくれたグレモリー先輩を裏切るんじゃねえぞ。」

 

 匙がとてもいい言葉を並べてくれた。これには木場もうなずいた。

 とにもかくにも、こうして俺たちの共同前戦は無事発足され、行動にさっそく入ったのだった。

 

 ーーーーー◆◇◆◇◆ーーーーーー

 

 イッセーSIDE

 

 「またか・・・・・・」

 

 よう!!

 俺はイッセーだ。

 俺の目の前には、教会所属の神父とみられる男の遺体がある。白い神父服が見事なまでに真っ赤に染まっている。それも一人ではなかった。集団で殺されていた。なるほどな。どうやら、俺の生徒は優秀らしいな。聖剣を盗んだ人騒がせな連中はこの辺にいるとみて間違いないな。まあ、人騒がせな連中であることは間違いないが、面白いことをした連中でもあるけどな。教会にカチコミをかけて聖剣盗むなんざ、どの勢力でもフツ-はやろうとは思わないだろうからな。

 俺は先日、俺の生徒からの手紙を受け取った。しかし、また後日に新たに手紙が届けられたんだ。

 内容は件の聖剣の強奪事件の最新の情報だ。ちなみに、今ここにその手紙はある。

 

 あ、センセー。元気してる?

 

 相変わらずの始まり方だが、それは気にしないでおこう。

 

 聖剣を簡単に盗られた教会のマヌケさんたちの情報が更新されたよ。多分なんとなくセンセーも気づいていると思うけど、聖剣を盗った連中、リーダーのコカビエルだけど、潜伏場所がな、な、な、なんと、センセーがいる日本にいるってー!やったね!センセー。これでバトル相手ができたね!

 

 なにがやったね!だ。全く。来てくれるのはありがたくないわけではないが、ここは一般市民もいるんだぞ。それに、ここで戦うにはいろいろ問題も起きるってのに・・・・にしても、なんでこんな日本の郊外の都市に・・・・・ああ、そういうことか。

 

 センセーもわかったよね。コカビエルっていう堕天使は、堕天使組織のなかでも相当な戦闘狂なんだって。センセーと同じだね。まあ、センセーはその格と規模が違うけどね。センセーのいる町って悪魔の魔王の妹居るんでしょ?そこで人騒がせ起こしてまーたあの三大勢力の戦争を起こしたいんじゃない?馬鹿だよねー今時そんなことで戦争起こるわけないのにね。ましてや、そこは悪魔の土地でも天界の土地でもないのに。

 

 なるほどな。要するに現魔王、サーゼクス・ルシファーか、セラフォルー・レヴィアタンをどうやっても引きずり出したいらしいな。そうならばここは恰好の場所ってわけか。なんせ、現魔王の血縁者が二人もいるからな。三大勢力のトップどもか。誰とも会ったことがないからな。もし、よそでやってくれるならそれはそれで面白そうだな。

 

 そうそう。あともう一つなんだけど、教会が所有する贋作聖剣は全部で七本だけど、一本行方不明って言ってたじゃない?そのことだけど、行方不明になっているあともう一本の聖剣の在り処が絞れたんだよね~~大体十か所くらいにね。興味本位で探してみたけど、運よく反応が見られたよ。

 

 その知らせを聞いて俺は感心した。凄いな。まさか、そんなことまでやっていたとは知りもしなかった。この子は昔から探索、隠密に優れていた。それ関係の魔法ならば、かなりの手練れだ。

 

 ねえ、センセー凄い?褒めて褒めて?

 

 いわなきゃ褒めてあげたのに・・・・・まあ、次来たときは何かしらねぎらいの言葉をかけよう。

 

 見つけたら私、どうしよう?私がもらっちゃっていいのかな?

 

 もらったはもらったで教会のやつらがこぞってそれを取り返しにくるぞ?というか、魔法使いだろ?今さら聖剣なんて持ってどうするんだ。まだ見つけてないから何とも言えないが。まあ、今は手紙でしかこの子のことはわからないから彼女の判断に任せるとしよう。

 とまあ、手紙を読み進めていき、最後にはこんなことが書いてあった。

 

 て、そんな感じで報告終わりま~す♪ P.Sペンドラゴン家の長男が動いたようだよ♪どうやらあっちも聖剣に気が付いてるかも。

 

 と軽い雰囲気で手紙は終わった。

 なるほど、ペンドラゴン家の長男がな~~今までおとなしいやつばっかだったからな。ついに殻を破るものが生まれたか。

 兄さん。どうやら、今代はすごいかもしれないぞ?

 

 ーーーーーーー◇◆◇◆◇ーーーーーーー




はい、そんなわけで26話でした。
相変わらず、イッセーセンセーの生徒の乗りがいい感じです。
この子はこれからちょくちょく出てくると思います。
それと、この作品は主にアーサー王伝説にスポットを当てるかもしれません。
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