ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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IF,短編集の方ももうそろそろ一話目が出来るマス。
そちらも、出来次第投稿しますのでよろしくお願いします。


No,XXXIV ~会談その二~

  イッセーSIDE

 

 「―――神がいなくとも、世界は回るのさ。」

 

 堕天使総督アザゼルがカッコつけながら言ったあと、三大勢力は今後の戦力のや兵力の話をしだした。

 

 「では、そのような方向で調整して構わないかな。」

 

 「こちらは異論はねぇ。いつあいつらがこっちに刃を向けるかわかんねぇからな。」

 

 こいつらが言っているあいつらというのは、聖書神話と対をなす神話勢力のことだ。もちろんのことではあるが聖書のやつらとは友好的ではない。されに言えば、あちらのほうが実力、数ともに上手なのだ。

 

 「――――さて、こんなところだろうか?」

 

 魔王ルシファーの一言で俺を除く会談の席に座っているやつら全員が大きく息を吐いた。一通りの重要な話は終わったみたいだな。会談は大体一時間といったところ。案外短いものだ。

 会談が一息ついたとたん、銀髪の悪魔がこの部屋に入ってきて全員にお茶を給仕している。そのさなか、天使長ミカエルは視線を紅炎龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)の方に向けた。 

 

 「さて、話し合いも良い方向へ向けることもできたことですし、約束してあった紅炎龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)殿のお話を聞いてもよろしいかな。」

 

 俺以外の全員の視線が紅炎龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)方へ向く。というか、そんな約束をしてあったのか。天使と悪魔の約束なんざ聞いてこともない。こんなことは、昔ならあり得なかったが。

 紅炎龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)は金髪の悪魔に確認をとった後、口を開いた。

 

 「はい。単刀直入に訊きます。なぜ、アーシアを追放したのですか?あれだけ、神への信仰が厚くて、心優しい彼女をなぜ追放したのですか!」

 

 やつのその目は、怒りと疑問で満ちていた。必死に天使長ミカエルに訴えかけていた。

 

 「それに関しては、申し訳ないとしか言えません。神の死後、残されたものは奇跡などを起こす、および悪魔祓い、十字架などの聖具へもたらす効果などを司る『システム』です。これは神以外が扱うことはできません。私たちセラフ全員でシステムを動かしていますが、不完全な状態で動いているのです。こうなれば、神の加護や慈悲もすべての者に行き届かなくなっているのです。―――大変不本意なことではありますが、救済できるものは限られます。さらに言うならば、システムに悪影響を及ぼすものはできる限り遠ざける必要があるのです。神の死によってシステムに一部不具合が出来、それが原因で本来の能力が変質してしまった神器(セイクリッド・ギア)です。アーシア・アルジェントの持つ聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)、あなたの持つ紅炎龍児の双籠手(イグニタス・クロスギア)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイデング)もです。そして、一番影響が出るのが神の死を知る者です。上位天使以外で神の死を知るものが近づけば、さらに悪影響が出かねません。なので、アーシア・アルジェントとゼノヴィアを異端とするしかありませんでした。」

 

 と、天使長は席を立って頭を下げた。

 こんな光景はそうみられるものじゃないな。天使長という立場であるミカエルが、ただの悪魔に頭を下げるなんてのはこの場限りの光景だ。俺はそれを心の中で楽しみながら見る。

 

 「いえ、頭を上げてください、ミカエル様。私は、今の生活に不満は抱いておりません・・・・・・こんなことを言ったら、他の信徒にはもうしわけないですがね。」

 

 「私も、ゼノヴィアさんと同じです。私も今の生活が幸せです。大切な人も出来ました。憧れであったミカエル様ともお話が出来てうれしいです!」

 

 この二人の悪魔の姿に天使長ミカエルは安堵した表情をする。

 

 「お二人の寛大な心に感謝します。デュランダルはゼノヴィアに任せます。サーゼクスの妹君の眷属ならば、安心でしょう。」

 

 ここでアザゼルが思い出したように言った。

 

 「そーいえば、これに関係したことなんだがよ。俺んところの部下がそこのおじょーちゃんを騙して殺したらしいな。その報告も受けていた。」

 

 この発言が火に油を注いだのか、紅炎龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)はアザゼルに対してドスのきいた声で言った。

  

 「そうだ!あんたの知らないところで、あんたに憧れを抱いていた女性が、あんたのためにアーシアを!殺したんだ!」

 

 「俺たち堕天使は、害悪になるかもしれない神器(セイクリッド・ギア)所有者を始末しているのは事実だ。しかし、組織としては当然だろ?近い将来外敵になるかもしれないものを大きな脅威になる前に始末しなければ、後々になって大切なものを失いかねない。それでお前は死んだ。理由は才能が圧倒的に欠如している人間が、紅炎龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)の力を使いこなすことができるとは到底思えない。暴走させれば、町一つを火の海にすることくらいはできるんだ。その神器は。」

 

 「おかげで、俺は人間をやめた。」

 

 「嫌じゃないだろ?現に、お前が悪魔になったことを喜んでいる奴もいると思うぜ?」

 

 その言葉に、やつは黙る。

 俺も同じ境遇者として奴に少し助言してやる。

 

 「もともと、神器(セイクリッド・ギア)は教会の信徒にのみ受け継がれるものだったんだ。聖書の神が作ったシステム上はな。しかし、神が死んだことによってその制約もおそらくなくなった。それによって世界中の人間に宿るようになったんだ。そこで問題なのは、自分には力があると勘違いした人間が悪事に神器を利用する可能性があるってことだ。そんな奴らは人間の治安維持部隊ではおそらく淘汰することはできない。だから無作為に散らばった神器を管理しようとしている。そうだな?天使長に堕天使総督?」

 

 俺の言っていることはおそらくあって入るだろうが、念のためにこの二人に確認をとる。

 

 「え、ええ。おっしゃる通りです。」

 

 天使長ミカエルは驚いた顔をしながらも、俺の言ったことに肯定を示した。

 

 「お前、中々神器(セイクリッド・ギア)の知識あるじゃねぇか。神器(セイクリッド・ギア)に興味でもあるのか?なんなら、俺んところの研究室に来るか?」

 

 アザゼルは嬉々として俺を勧誘してくる。なぜそんなにうれしそうなのだろうか?

 

 「アザゼル。さりげなく自身の陣営に勧誘をしないでください。」

 

 「そうだよ★アザゼルちゃん。」

 

 こんどは天使長や魔王レヴィアタンも首を突っ込んできた。

 

 「にしても、聖書の神も中々に腹黒いな。神滅具(ロンギヌス)に加えて、無数に存在する神器(セイクリッド・ギア)の数々。それを自身の陣営のほぼすべての人間に持たせようとしていたんだろ?それだけでも恐ろしい戦闘軍団だ。よほど、あんたら悪魔や堕天使を消したかったんだな。」

 

 俺は冗談半分に言ってやる。

 そうすると、先ほどの空気と打って変わってシーンとなる。天使長は苦笑いをし、堕天使総督や魔王たちは冷や汗を流している。あれ?これは触れてはならないことだったか?まあいいや。

 

 「ま、まあさっきの重いジョークは置いておいてだな。そろそろ、俺たち以外にも世界に影響を及ぼしそうなやつらに意見を聞いていこうか。完全無敵のドラゴン様によ。まずはヴァーリ。お前はこの世界をどうしたい?」

 

 堕天使総督の問いに白龍皇は不敵な笑みを見せる。

 

 「世界をどうしたい、か。俺はただ強い奴と戦えればそれでいい。俺からも訊いていいか?」

 

 強い奴と戦えればいい、か。全く。奴らしい限りだ。流石は最強の白龍皇だな。世界のこれからの行く末なんてまるで興味がないと言っているようなもんだ。

 

 「ん?なんだ?」

 

 今度は白龍皇が言いたいことがあるらしい。

 

 「まず一つ目だ。この場にいる全員に聞く。赤龍帝、その存在を知っている奴はいるか?」

 

 その名を聞いたとき、ここにいる奴らは全員だまる。

 

 「こっちとしても、探してはいるんだがな。全く見つからないんだ。俺も気になっていてお前らに聞こうと思ってたんだ。まあ、ヴァーリが訊くとは思ってなかったがな。」

 

 と、堕天使総督がそう補足をした。堕天使勢力は神器(セイクリッド・ギア)に熱心なことだ。まあ、こいつら堕天使が探したところで一生見つからないがな。

 

 「いいえ。私は全く知りません。私たち天界のものも赤龍帝に関しての報告は一切ありません。」

 

 「我々悪魔たちもだ。ここ三百年のあいだ、白龍皇や紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)に関しての報告はあれど、赤龍帝の情報は全くない。こちらとしても、それをあなた方に聞きたかったところだ。それならば、一体どうしているのだろうか?赤龍帝は。」

 

 「さあな。だが、どっかにいるんだろうよ。」

 

 三大勢力のトップ共はみんなして知らないの一点張りでいる。ま、当然だ。ドライグの本当の真実を知っているのは俺を含めて十人もいないのだから。

 白龍皇はやっぱりな、という顔をしながら口を開いた。

 

 「二つ目だ。アザゼル。先ほど言っていたあいつらっていうのはどういうやつらだ?」

 

 「ん?ああ、攻めてくるかもしれないっていっていたやつか?それはな、俺たちと対をなす神話勢力だよ。」

 

 「ほう?」

 

 白龍皇は神話勢力と言った瞬間に興味を持つ。もしや、そいつらにちょっかいを出す気なのか?

 堕天使総督は白龍皇の性格が分かっているのか、慌てた様子だ。

 

 「おい、ヴァーリ?そいつらと戦う気でいるんじゃなるまいな?そいつらだけはやめておけ。あいつらは俺たちのいわば天敵みたいなもんだ。そんなことになったらヤバいぞマジで。」

 

 「それはますます面白い。」

 

 それを聞いてもなお、戦う気でいる白龍皇。怖いもの知らずだな。

 

 「あ、あの~?その神話勢力って何ですか?めっちゃくちゃ強いんですか?」

 

 全く無知であろう紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)が不思議そうにその存在を聞いてくる。こいつは聖典のことも知らんのか。

 その質問に堕天使総督が分かりやすく簡潔に答える。

  

 「あいつらは強いってもんじゃないぞ。そいつらの神話勢力の名は、聖典神話。とくに、聖典の七大天使は半端じゃない奴らだ。いいか?そいつらとは絶対に関わるなよ。そうでなければ、速攻やられるぞ。いいな?」

 

 「ええ。これに関してはアザゼルと同意見です。」

 

 堕天使総督は普通じゃない形相でくぎを刺した。天使長も珍しいことに堕天使総督に同調した。よほど、相手にはしたくないらしい。まあ、当然だわな。

 

 「は、はぁ・・・・・・」

 

 これだけこのトップ陣が言っているのにまだ何もわかってなさそうな紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)。こいつ、よく今まで生き残ってこれたものだな。称賛したくなるほどの運の良さだ。

 それに対して白龍皇はさらに笑みを浮かべた。楽しそうだな、こいつは。相変わらずだ。しかし、紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)とは比べ物にならないほどこいつは強いと思うが、まだあの七大天使を相手にするには足りないだろう。このままいけば後悔することになるな。必ず。 

 

 「ったく。んじゃ、次は紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)だな。お前は、世界をどうしたいんだ?」

 

 堕天使総督に問われた紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)は困った顔をしながら答える。

 

 「正直、世界がどうとかよくわからないです。自分にそんな世界を動かす力があるとは思えなくてなりません。ただでさえ、後輩の面倒を見ることもままならないというのに。実感がわかないです。」

 

 「今は、な。しかし、お前とて紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)の力を宿すものだ。それだけ力は秘めている。選択しないと、各勢力の上の奴らが動きにくいんだ。」

 

 未だにはっきりしないやつに対して堕天使総督はハァ、とため息をついていった。

 

 「では、布藤誠一。お前さんによくわかるように恐ろしくかみ砕いて説明してやろう。俺たち三大勢力が戦争を再開すれば、お前も悪魔側の戦闘兵として前線に出されるだろう。お前は紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)だからな。そうなれば、リアス・グレモリーとセ○クスできないぞ?」

 

 「な、なん、だとっ」 

 

 またしてもこの場の空気がおかしくなった。周りは呆れた顔をしている。唯一違うのは紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)。何かを悟ったような顔だ。

 

 「和平を結べば、戦争の戦力として駆り出されることもなくなる。そうなれば、あとに必要になってくることは種族の存続と繁栄。毎日、リアス・グレモリーやそお前の周りにいる女と子作りに励むことも出来るぞ。どうだ?さっきの小難しい話よりお前にとっては格段にわかりやすいだろ?どっちを選ぶ?」

 

 ここまで言えば、流石に答えは出るはずだ。にしても、ここまで言わないと分からない残念な頭だ。同情せざるを得ない。

 紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)は興奮しながら言う。 

 

 「わ、和平でお願いします!!和平が一番ですっ!!!俺も、部長たちとエッチしたいです!!!」

 

 声高らかにそう言った紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)。なんともまあ、恥ずかしい。

 ここには身内がいるんじゃないのかよ。

 と、やはりそのことを指摘されると紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)はハッと気づいて言葉を見繕う。

 

 「えっと・・・・・俺は、この身に宿る力は、皆の為に使います!部長、朱乃さん、小猫ちゃん、アーシア、木場、ギャスパーの為にも、危険にさらされたら、迷いなく俺が駆けつけます。俺にできることはこれくらしかないですから。」

 

 「そうか。」

 

 今度は何となくそれっぽい答えを出した紅焔龍児(エヴォリュシオン・ドラゴン)。その答えに、天使長、堕天使総督、二人の魔王は頷いた。

 

 「さてと。じゃあ、最後の議題だ。ここにいる奴らのほとんどが疑問に思っているはずだ。まあ、魔法使い。」

 

 堕天使総督が俺を指す呼称を言うと、ほぼ全員が俺の方へと視線を向けた。

 

 「改めて聞かせてもらう。お前さんは一体何者だ?」

 

 俺は前に聞かれたことと同じことを質問される。まあ、ここには堕天使総督だけじゃないからな。聞きたがっているやつもいるだろう。特に、この魔王レヴィアタンは興味津々だ。

 

 「俺はただのしがない魔法使いの一人。名前は、イッセーだ。魔法使いなんてこの世界にたくさんいるからそれほど珍しい存在でもないだろ?」

 

 「そりゃ、そうだがな。しかし、お前みたいなコカビエルと余裕で打ちあえる魔法使いなんざいねぇよ。俺んところの髪の子を見張る者(グリゴリ)は魔法協会とつながりがあるが、過去そんな奴は見たことねぇ。お前さん、一体どこの組織のやつだ?」

 

 「それは私も興味があります。」

 

 堕天使総督が言った、魔法協会はいわゆる通称だ。本来の名は灰色の魔術師(グラウ・ツァオベラー)。もっとも規模がでかい魔法組織だ。過去に何度も組織に奴らに勧誘されている。しかし、こいつらは悪魔と深いかかわりを持っている。更には会長が悪魔と来た。そんな組織には入るわけにはいかないし、入りたくもない。一度しびれを切らした奴らは俺に攻撃をしてきたが、返り討ちにしてやった。まあ、その子とは徹底的に証拠を隠滅しておいた。しかし、それとて、あのメフィスト・フェレスのことだ。異変には気が付いているはずだ。しかしこいつらの様子から見れば、俺のことはまだ出回ってはいないな。

 とにもかくにも、それは置いておいてだ。正直悪魔たちには語る必要が無いと思うが、こんな愉快な会に招いてくれた堕天使総督が言うならまあ、言ってやってもいいか。

 

 「もう一度言うが、俺が属している組織はない。俺の魔法は、超少数派の流派だ。俺を含めて、俺と同じ魔法の流派を受け継ぐものは十人もいない。」

 

 まあ、あえて名をつけるとすれば、マーリン・アンブロジウス直系の魔法流派と言ったところだ。しかし、その名は伏せさせてもらうがな。

 この魔法は他の奴らとは比べ物にならないほどの価値と威力を持つ。よって、これを知る者は少ない。俺の母さん、マーリン・アンブロジウスが世に広めた魔法とは別なのだ。これを知った魔法使いが血眼になって探している。この魔法の存在を。なので、魔法使いの界隈では知る人ぞ知るお尋ね者なのだ。俺と、俺とおなじ流派の者は。

  

 「では、何故この地にいるのかな?魔法使いならば、ここの管理者であるリアスの元へ訪れなかったのは?」

 

 今度は魔王ルシファーに問われる。

 この質問はナンセンスだ。俺が一々悪魔のところへ行くことは無い。ましてや俺たち一族の敵であるのだから。

 

 「その質問はそっくり返すよ、魔王ルシファー。キミの妹、悪魔の癖に何故この日本にいるのだ?お前たちは冥界という領土があるだろ?それとも、領土を冥界以外にも拡大させようと言うのではあるまいな?その質問に答えてくれないのなら、俺にその質問はするべきではないと思うな。」

 

 「・・・・わかった。先ほどのことは忘れてくれ。」

 

 魔王はその返しが来るとは思っていなかったのか、あっさりと撤回する。

 

 「ねえねぇ☆魔法使いくん!!だったらさ、私の妹と契約しない☆?」

 

 とそこに首を突っ込んできたのは魔王レヴィアタンだった。

 

 「契約だと?」

 

 「そうそう。魔法使いは研究をするんでしょ?だったらさ、こちらの技術を取り入れたりとかしたら、なにか進展するかもしれないよ?それに、上級悪魔と契約を結ぶことは、あなたのステータスにもなると思うよ☆はぐれの魔法使いはどこもいい印象を持っていないしさ。」

 

 と魔王レヴィアタンから契約話を持ち掛けられる。

 

 「お姉さま!!それは!」

 

 「ソーナちゃん、大丈夫よ。この魔法使いくん、実力はたしかだし、それに一人でも多くの仲間にしたいじゃん?」

 

 危険だと言うばかりに止めようとするメガネをかけた悪魔。この二人、姉妹だったか。にしても、この場においても公私混同か。

 俺は呆れた様子でこのやり取りを見る。

 

 「おいおい、セラフォルー。俺と同じことをしてんじゃねぇよ。何さり気なく契約もちかけてんだ。」

 

 「何よ、アザゼルちゃん。私の魔法少女レヴィアたんと共演できると思っていたのに~~」

 

 と、俺の意思を無視して繰り広げられる論争。勝手に話を進めないで貰いたい。

 実は、俺はセラフォルー・レヴィアタンを知っている。俺の生徒がこの前愚痴っていたのだ。なんでも、このセラフォルー・レヴィアタンは魔法少女と自分で言っていて、おかしな服を着ているらしい。だいたい、魔法少女が着るようなあんな可愛らしいを着ている魔法使いなんていない。無駄に影響力のある魔王だ。こんなやつが魔法少女の服なんて着て、魔法使いを名乗っていると世間の魔法使いのイメージが悪くなると、おれの生徒も愚痴っていたがその通りだ。大体、この歳m、じゃなかった、いい年こいた奴があんな服装をして恥ずかしくないのか。俺は認めたくない。このような頭のネジが消し飛んでいるような奴が魔法使いを語るのは。俺が憧れた、母さんや父さん、モーガン姉さんのような人たちが本当の魔法使いだ。

 とにもかくにも、俺の出す答えは決まっている。このメガネをかけた悪魔が妹らしいが、よく見れば、コカビエルとの戦闘で弱い結界しか張ることのできなかった悪魔と契約したところで、何も得るものもない。

 

 「勝手に話を進めないで貰えるか?魔王レヴィアタン。契約はしない。あんたの妹とやらと契約したところで何にも得るものもない。悪魔の技術など、俺にとっては必要のないものだ。それに、上級悪魔と契約したというステータスなんぞ、俺からしたら何の役にも立たない代物だ。」

 

 「そ、そんなことないと思うよ?現に、私たち悪魔の魔力だって、魔法では出来ないことばかりよ?」

 

 「それは逆も然りだろ。俺は悪魔の使う力に興味はない。使おうとも思わない。ともかく、俺は悪魔だけとは契約するつもりはない。」

 

 俺が断言すると、魔王レヴィアタンは無言になる。

 悪魔は信用できない。それだけだ。

 

 「では、キミはこれからどうするつもりなんだい?」

 

 魔王レヴィアタンとのやり取りを見かねた魔王ルシファーが口をはさんできた。

 

 「どうする、とは?」

 

 「キミは、私たちの味方なのか?それとも敵なのか?」

 

 その問いに、ここにいる全員、とくにトップ陣たちの顔色が変わった。結局、敵なのか、味方なのか。それが一番の知りたかった情報だろうな。これは。

 

 「もし、キミがこちらの味方とは言わないまでも、協力者になってくれるのならばこちらとしては助かる。キミのような強力な魔法使いは貴重だ。」

 

 他のヤツラ、魔王レヴィアタン、智天使(ケルヴィム)や上級堕天使たちも同じような思考なのだろう。こちらに視線を向けてくる。しかし、天使長と堕天使総督は少し違った視線だが。

 

 「しかし、我々の敵となるならば、こちらとしても手段を考えねばならなくなるのだ。」

 

 つまり、味方もしくは協力者になるならそれで良し。敵となるならば、こちらは容赦しない。そう言いたいのだろう。

 

 [イッセーもちろん、決まってるな?]

 

 俺の中でこの会話の一部始終を聞いていたであろうニトラ。

 当然だな。

 

 「(ああ。勿論、敵対してやるさ。)」

 

 天使長や堕天使総督は悪い奴ではなかった。天界や堕天使はこちらとしては悪魔ほど個人的な恨みはない思ったが、悪魔と和平を結ぶ時点で敵となる。それに、ドライグを・・・・・・・・・少し残念だが、仕方あるまい。こっちも容赦はしない。

 と、俺がその問いに応えようとした瞬間だった。

 ヴゥン!!

 普段は感じられるはずのない波動を、ここの全員が感じたのだった。

 

 be continued

 

 




はい、時間停止のところまででした。
次はいよいよ戦闘ですね。
この作品は戦闘を重視しますので。
ハイスクールD×Dね、俺としては十分面白いのですが、物足りないんですよ。
せっかく、神々が出てくるのに実際にはほとんど名前だけしか出てこないと来た。ならば拙者が、それらを全面的に出す。
ただし、クトゥルフ神話は正直だそうか迷っている。










――――――――――――――――――
設定ミニコーナー

聖典神話勢力

*作者が作った架空の神話勢力。聖書と決定的に仲が悪い神話を作ろうと思ったのがきっかけの一つ。
*聖書神話とは仲が悪い。その昔、小さな衝突も起きている。
*めっちゃツオイ。
*特に、有名なのが聖典の七大天使。
*聖典の七大天使の名は世界中の神話勢力で有名。


灰色の魔術師 グラウ・ツァオベラー

*もっとも勢力がデカい魔術組織。
*会長は番外の悪魔、メフィスト・フェレス。
*その昔、イッセーはここの構成員に何度も接触している。
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