ハイスクールD×D ―魔法使いと龍― 作:shellvurn 次郎
IF編である、魔源の赤龍帝もよろしくお願いしますよ。
あと、読者の皆様に報告があります。
私はゾロアスター教に入信し、ゾロアスター教の教徒になりました。よろしくお願いいたします。
え?どうでもいい?
重要な報告とは言っていな(ry <バキッ 殴
ドライグSIDE
「ふぅ・・・・・・・まさか、あんなに囲まれるとは思わなかった・・・・・」
私はイッセーと別れた後、タンニーンのもとに身を寄せているドラゴンたちに囲まれ、まるで、よく見る人間のアイドルが町を歩いてて身バレした時のように見せ物になった。私があんなことを体験するとは思わなかった。慣れないことをしたせいか、少し疲れた。
そこら辺にある平らな石の上に腰かけていると、ティアが私の隣に立つ。
「なんだ?ドライグ。そんなに疲れたのか?」
「そりゃあ、ね・・・・・・」
「お前、知らなかったのか?赤龍帝ドライグはドラゴンの中では有名中の有名だ。雌ドラゴンで、あそこまでの強さまでたどり着いた唯一の個体。あこがれる者は数多くいたのだから。目の前に現れたらあれくらいにはなるさ」
「そ、そうだったんだ・・・・」
私はティアにそう言われて驚いた。そこまで知名度があったことに。昔の私は、そんな名誉だとかそんなことは考えていなかった。ただただ強さを求めていたから。白龍皇、アルビオンを倒し、二天龍の天をただ求めていただけだったから。
「ま、私もそのうちの一人だからな」
「え?そうなの?」
驚いた・・・・・・ティアとは付き合いが長い。私が滅ぼされる前にもいい友人として居てくれた。そんなそぶりは見せなかったけど
「ああ。ドライグとは、昔から友人としての付き合いがあったが、それと同時にあこがれも尊敬もあったさ。同じ雌でそこまでの強さに到達していたお前にな。私は、そんな友人がいて幸せだぞ?今も昔もな」
「ティア・・・・・ありがとう」
私がそういうとティアはニコッ、と笑みを浮かべた。ティアには昔からよくしてもらってる。同じ雌として通じる面もあったけど、時には助け合ったり、時には一緒に笑いあったりした仲。白龍皇との決戦に備えて彼女の宝具や伝説の武具の数々を貸してもらったりもした。だけど、私は三大勢力のやつらに滅ぼされて借りた武具は返せずじまい・・・・・・。彼女に会ったらなんて言って謝ったらいいのかといつもいつも神器の中で悩んでいた時もあった。でも、イッセーに復活させてもらって、いざ彼女と出会ったら、彼女は、ティアはこういってくれた。『あんなものはどうでもいい。ドライグがこうして私のもとにもどってきてくれたならそれで充分だ』って言って、抱きしめてくれた。私は涙が出た。大切な宝をなくした私をただ温かく迎えてくれたティア。私もティアと友人で入れてよかった。本当に。
まあ、ティアに借りた宝具や武具はイッセーと協力して全て無事回収したけどね。あれはあれで楽しかったな。ティア、私、イッセーの三人で世界中を駆け巡ったのは。結構バラバラに散らばってた。人間の盗賊団や異界の者たちのところにまでね。そんなこともあったなぁと思うと、自然と笑みがこぼれる。
「どうした?ドライグ。そんな嬉しそうに笑って」
「ううん。ちょっと昔のことを思い出してただけ」
「そうか」
久々にこの二人で会話が弾む。滅ぼされる前のことを思い出させる雰囲気だった。そんなとき、私たちの前に小さな美少女が歩いてくる。
「あ、ドライグさんにティアさん。久しぶり」
「あ、アーシャじゃない」
「久しいぶりだな」
この子はアーシャ。紫色のキレイな髪にお嬢様結びがとてもキュートな子。本当に可愛い。思わず抱き着いちゃいたいくらい。
「うん。それで、ユキやアウローラたちはどこにいったの?私、可愛い妹たちの顔を見に来たんだけど・・・・・・」
アーシャはユキたちを本当の妹のように可愛がっている。それゆえにユキ達もアーシャには甘えている。ちょ~~っと、愛情を込めすぎている気がしなくもないけど。
「あの子たちは親の元へいっているぞ。だから、今はここにはいない」
アーシャの問いにはティアが答えた。
「そう。なら、あの子たちがここに戻ってくるまで私も待ってようかな」
「それがいいわね」
そう言って、アーシャも平らな石に座る。しぐさの一つ一つが可愛すぎる。私を誘惑してるのかしら?私の視線に気づいたアーシャは私にニコッって笑顔を向けてくる。なんて純粋なんだろう。私の邪な視線を全く疑っていなかった。
「あ、そうそう。ここに来る前、イッセーに出会ったわ」
「そうなの」
「うん。といっても、すぐにお兄ちゃんのもとへ行っちゃったけどね」
少し残念がっているアーシャ。もう少しアーシャもイッセーとお話ししたかったと思う。イッセーは戦いになったらすぐに突っ走るんだから。
アーシャには、一人の兄がいる。義理ではなく、実の兄。それも、とんでもない人物だった。私も、ティアも、タンニーンも、そしてイッセーも驚いていた。アーシャと初めて出会ったときは、とても衝撃的な出会いだった。
アーシャの兄は、今現在こう呼ばれている。邪龍、
「では、いまイッセーとあいつは戦っているのか?」
「うん。お兄ちゃんのお友達もいるよ?」
私はアーシャの応答が簡単に予想できた。ぜったい、四人は暴れまくってるでしょうね。
――――――◇◆◇◆◇――――――
イッセーSIDE
ドン!!!!!ドドドン!!!!!!!!
ズガァアアアン!!!!!!
この火山地帯に凄まじい打撃音と山が崩れていく音が鳴り響き、それによる衝撃波があたり一帯を駆け巡った。
俺を含めて、四人は互いにぶつかり合う。
「へっ!こいつでもくらっとけ」
嬉々として大地を丸ごと更地にリフォームするくらいの魔法を放つ紫色と黒色が交じり合ったヘテロクロミアの男。邪龍と称されるうちの一体、
アジ・ダハーカは俺だけではなく、他の二人にも魔法を放つ。奴が放ったのは、やつ特有の炎と俺と共通の魔法、
俺はこの炎が魔法によって生み出されたこともあり、得意の分解魔法である
「こざかしい・・・・・」
「闇よ・・・・・」
他の二人はその攻撃をもろともしない。
拳を横に薙ぎ払っただけで炎を消し飛ばした金色と黒色のヘテロクロミア、黒いトングコートを着た邪龍が一体。
もう一人は暗黒の闇を腕にまとわせ、炎を闇で包み込み、永遠に闇の中へと葬って消失させた褐色で黒い祭服を身に纏った邪龍。
どいつもこいつもとんでもないほどの強さを持つ。ゆえに、こいつらを前にして一瞬の気の緩みも許されない。すぐに殺されるからだ。
「ふん・・・・ならば次はこちらからいくぞ」
クロウ・クルワッハはアジ・ダハーカに向かって拳を振りぬく。ただ、互いの距離は百メートルは離れている。しかし・・・・・
「ぐおぉっ!?」
クロウ・クルワッハの攻撃はアジ・ダハーカに届いた。クロウ・クルワッハはその肉体ゆえに拳圧のみでアジ・ダハーカに攻撃を与えた。アジ・ダハーカは突然の攻撃に対応しきれず、地上に吹っ飛んでいった。間髪入れずしておれの目の前に急接近していた。
「くっ!」
「フンッ!!」
ドゴォン!!!!
クロウ・クルワッハの左拳を受け止める。ビリビリと凄まじいパワーが伝わってくる。この怪力っぷりは随一だ。クロウ・クルワッハはさらに裏拳、肘うち、手刀、ボディブロー、回転蹴り、ありとあらゆる近接攻撃を仕掛けてくる。とんでもなく素早いくせに威力は人体破壊級。俺は全神経を集中させ、やつの攻撃を受け流していく。目で追ってたらやられる。クロウ・クルワッハの動きの気配を読むしかない。
ミシッ!
おれの肩から嫌な音がした。クロウ・クルワッハのパワーがとうとう俺の体に影響を及ぼし始めた。俺は即座にカウンターに出る。魔法を合わせた攻撃で、やつをひるませる。俺のこの瞬間に放った魔法ではひるませるのが精いっぱいだ。しかし、それで十分だ。この隙におれはやつの側頭部に蹴りをを入れる。
ガシィッ!!!
「!?」
だが、それほど甘くはなかった。クロウ・クルワッハはそれを読んでいたのかのように左手で俺の足をガッチリと掴んでいた。
「うおぉっ!!!」
クロウ・クルワッハは俺を勢いよく投げ飛ばす。勢いが良すぎておれは地面を破壊。地面にめり込んだ。それと同時にもう一回地面に人が落ちる音がした。アジ・ダハーカだ。気配から察するにアポプスの闇で飛ばされたらしい。しかし、そんなことを気にしている場合ではなかった。クロウ・クルワッハは追撃で俺のもとに猛スピードで接近してくる。俺は砂煙に隠れながら魔法を放ち、これ以上近づかれないようけん制する。
「ッ!!」
俺の魔法が唐突に目の前に現れたクロウ・クルワッハは俺への接近をやめ、その魔法を弾く。クロウクルワッハの足止めに成功する。しかし、俺は新たな攻撃を察知する。
「クソッ!!」
ドオォン!!
俺は素早く地面から離れた。俺の落ちた場所には闇の塊があった。アポプスの攻撃だ。俺はアポプスの方に視線を向ける。
カッ!!ドゴォン!!!
すると、アポプスはアジ・ダハーカの魔槍で吹き飛ばされる。
これは自分以外が全員敵同士。ゆえに一瞬たりとも気は抜けない。隙を見せたら三人の誰かに攻撃をされる。誰も動かなくなるのが普通だが、こいつらはそれを知ってて攻撃している。誰かれ構わず目に映ったものを攻撃しているのだ。
俺はアポプスに一撃を加えたアジ・ダハーカと、逆襲としてクロウ・クルワッハに魔法を放つ。
この程度ではこいつらにはダメージは与えられない。ここで、吹っ飛ばされていたアポプスがすでにこちらに戻ってきていた。
「(間違いなく、こいつら・・・・・・・・・また力を上げてきやがった)」
俺は内心確信していた。この邪龍たちはあの時遭遇してからというもの、力を単純に伸ばしてきた。新たな境地に至ってからさらに成長している。
聞いた話ではあるが、邪龍たちはもともとそこまでの力はなかったらしい。龍王クラスを少し超える程度であったという。だが、戦いに戦いを重ね、新たな敵を見つけたことで力を上げたんだ。
四人が互いに距離をあけて向かいあう。
「やはり、この程度では効かんか」
「そろそろ本気と行こうぜ」
俺を含めて全員の左腕に魔法陣と文字が現れる。そして、その魔法陣と文字が消える。その瞬間、先ほどとは比較にならないほどのパワー、気配、威圧感がこの地域を支配した。今まではホンのお遊び。力をセーブしていたからだ。かくいう俺も、その制限を開放する。俺の体からあふれ出る魔力が周囲に影響を及ぼし始める。やつら三人も同様に周囲に影響が出ている。大地が震え、火山の噴火が加速する。
互いに牽制しあう火山の噴火音がする戦場。
俺は先手を取り、三人全員に攻撃を仕向ける。
キィン!
三つの特殊で巨大な魔法陣がアジ・ダハーカ、アポプス、クロウ・クルワッハの目と鼻の先に現れる。そこから俺の主力魔法、
ドォォォォォォォォォン!!!!!
はるか遠くで
と、その時だ。俺の背後に一人の気配を感じた。
「フンッ!!」
「クッ!」
ドガッ!!!
俺は背後から放たれた拳をギリギリ防御魔法でガードした。やはり、クロウ・クルワッハは捉えきれなかったらしい。素早さ、パワーでは断トツの邪龍だ。
ピシッ!
俺の防御魔法にひびが入る。俺の防御魔法が立った一撃でこれだ。次は破壊される可能性が高い。クロウ・クルワッハは隙も与えず裏拳を放ってくる。俺はそれを肘でガードする。が、それは囮でやつは蹴りを入れる。
「グハァ!!」
俺のみぞおちに蹴りが決まり、俺は吐血する。体勢が崩れたところに俺はさらに連打を浴び、下に叩き落される。速すぎる。知覚系の専用魔法を使わないとやつの攻撃がかすかにしか見えない速さだ。気配で動きを読むことが出来ていても避けるのは容易ではない。俺が地面から起き上がった時にはクロウ・クルワッハは早くも追撃に入っていた。俺はそれを拳で迎え撃つ。そして、とある魔法を発動させる。
ガクン!!
「!?」
クロウ・クルワッハに異変が起きる。それは本人の表情からも分かることだ。クロウ・クルワッハのパワーが半減したのだ。当然速さも半減する。半減されれば十分捉えきれる。俺は先ほどのお返しに連打を浴び得続ける。
「グッ!!」
もちろん、この間にも俺の魔法でクロウ・クルワッハのパワーが半減され続けている。最後にドロップキックでやつを俺の眼の先にある火山へぶっ飛ばす。
ドガァァン!!!
クロウ・クルワッハが火山に突っ込み、山の中腹が崩壊する。
が、あらぬ方向からの攻撃を察知し、俺は腕でガードした。攻撃が俺の腕に当たった瞬間、爆発が起こり、煙が発生する。攻撃が飛んできた方向、正面にはアジ・ダハーカとアポプスが宙に浮いていた。この二体は禁術や魔術、魔法に関してはとんでもないほどの知識量、技量を持っている。クロウ・クルワッハとは対なるものだ。先ほどの攻撃を喰らったはずだが、あまり効いてはいなかった。アジ・ダハーカは得意の魔法で、アポプスは闇を展開してガードしたらしい。アポプスの体を闇が覆っていた。厄介だ。
「にしても、イッセーの魔法はえぐいなぁ」
「アルビオンの半減を再現するとはな・・・・・・・」
俺の魔法をアポプスとアジ・ダハーカが称賛する。先ほどクロウ・クルワッハに浴びせたのは半減魔法。ドライグの倍加とはまさに正反対の魔法だ。ドライグの倍加を使えるようになったあの日、倍加が出来るならその反対もできるはずだという仮説を試したが、案の定できたわけだ。相手の力を半減させる。本当に恐ろしいものだ。
「知っているなら、お前たちもその恐ろしさがわかるだろう」
俺は今度は逆に倍加魔法を用いて、自身を強化する。そして、そのまま、やつらに突進する。
「ハァッ!!」
アジ・ダハーカの懐に入り込み、倍加で強化した状態で近接攻撃をする。アジ・ダハーカは魔法を放とうとするが、遅い。この距離は魔法よりも格闘の方が断然早い。
ドゴォ!!!
「グハッ!」
拳が鳩尾に入る。間髪入れずにおれは格闘をアジ・ダハーカに入れ続け、地に叩き落す。
が、背後から攻撃が来る。アポプスの拳が俺に向けられる。俺は気配のみで察知し、振り向きざまに右腕で撃ちに行く。
ガッ!
アポプスの左腕と俺の右腕がかち合う。アポプスは武術、近接格闘についてはかなりの猛者だ。しかし、クロウ・クルワッハほどのパワーと速さはない。俺はすかさず左の拳で攻撃する。
グオン!!
しかし、俺の拳はアポプスには届かない。奴は、闇を展開して俺の拳を防いでいた。さらには・・・・・
「くッ・・・・!」
俺の腕がどんどん闇に飲み込まれて行っている。抵抗してもビクともしない。むしろ飲み込まれていく速さが増していった。
アポプスは黒い笑みを浮かべながらこちらを見ている。アポプスの闇がさらに深淵という言葉にふさわしくなっていた。昔はこんな凶悪ではなかったのだが。
「だが、永遠に闇の中でなんてごめんこうむるね」
ザシュッ!!
俺は自身の腕を切断してすぐに離れる。
「まだだ・・・・・」
しかし、それだけではなかった。俺の周りには巨大な深淵の闇がいくつも宙を漂っていた。
グィッ!
アポプスがそれらを操作し、すべて俺へと向かってくる。
アポプスのこれは基本対処方法が存在しない。唯一ある方法は闇とは対なる力。太陽のような恒星由来の力、もしくは闇を打ち消せるだけの圧倒的な光だけだ。
「・・・・・・・・
カッ!!!!
対アポプスの魔法、
「ハァッ!!!」
アポプスが視界を奪われている隙に魔力を上乗せした連撃を浴びせる。
ドッッゴォォォォン!!!!
アポプスは俺の連打を浴び、地面に叩き落される。俺はその隙に自身で千切った腕を再生させる。欠損状態でも、この再生魔法ならば問題ない。治癒魔法とは根本が違うからだ。しかし、流石はアポプスにアジ・ダハーカだ。あの攻撃でも全くダメージが入ったそぶりを見せない。すぐに立ち上がってこちらに向かってくる。その時だった。
ゴウッ!!!!!!
崩れた山の中腹から特大の炎が立ち上がった。その炎ははるか上空まで達していた。金色と赤い炎。その炎で山が丸々一つ消し炭になっている。クロウ・クルワッハの炎だ。クロウ・クルワッハはその特大の炎をおれっを含めて三人に放った。一網打尽にする気だろうか。その炎はデカすぎた。俺たちを余裕でのみこめるほどだった。その炎は喰らえばもちろん無事で済むようなものではない。
「クソッ・・・・面倒だな」
アジ・ダハーカがそう吐き捨てる。これだけの大質量の炎を無効化するにはかなり大変だ。アポプスも口にはしていないが同じことを思っているはずだ。
俺はこの炎に対抗して特大の魔法を放つ。
「
炎には温度の低いものをぶつける。シンプルにして効果絶大。これは絶対零度の氷をぶつけ、すべてを凍らせる魔法。また、この魔法の影響で空気中の窒素などが昇華してしまう。これも魔法の副産物だが効果はある。ちなみにこの氷は永久に温度が変化することは無い。
俺の放った極大の魔法でクロウ・クルワッハの炎が丸ごと凍結する。アジ・ダハーカは極大の氷属性の魔法で俺と同じように丸ごと炎を凍結。アポプスは極大の闇で炎を葬り去る。クロウ・クルワッハはもちろん防がれることを予測していたのか、炎をおとりにして急激に距離を詰め、俺の懐に入りこんできた。大魔法を放ったスキを突かれていた。クロウ・クルワッハは拳に大質量のオーラと炎を纏わせ、その拳を思いっきり振りかざす。
ドゴッ!バキッ!!
クロウ・クルワッハの一撃一撃が重い!!おまけに炎を防ぐためにこちらも魔法を展開しているが、破られてもおかしくない。
「グッ!?」
俺の魔法がやつのオーラと炎に押されてたが、遂に破られ、俺の腹に突き刺さる。その重すぎる攻撃で俺の内臓が圧迫を受け、内部の空気が押され、口からそれが勢いよく飛び出す。先ほどクロウ・クルワッハに掛けた半減魔法だが、力がもう既にもとに戻っていた。俺はやつの濃密なオーラ、そして重く、鋭いこうげきによって吹き飛ばされる。吹き飛ばされた先には火山があり、俺は中腹に激突。優々表面の中腹を破壊し山にめり込んで瓦礫に埋もれる。
俺は生き埋め状態になっている体を起こし、自身を覆っている瓦礫を吹き飛ばす。上空を見ると、クロウ・クルワッハとアジ・ダハーカ、アポプスたちが乱戦を繰り広げている。俺はそれに加わるためにすぐに急行しようとする。
が、俺の頭に中にある方法が思い浮かんだ。
「・・・・・・・・やってみるか」
俺は火山の方を向いて、試してみる。
念動力という力がこの世界には存在する。それを見習って、魔法で再現する。俺は倍加魔法で自信を強化させ、ありったけの力を指先に集中させる。火山の内部に干渉し、内部にある溶岩を魔法で操作して地下に埋まっている分すべて丸ごとごっそりと抜き去る。
「何っ!?」
戦っていたアジ・ダハーカたちがこちらに気づいてこちらに視線を向けた。アジ・ダハーカたちの上には巨大な溶岩の塊が浮いているからだ。これだけの質量を持つ溶岩を空中にとどめておくのはかなりの魔法力に加えて魔法の強度なども必要だ。
「くらっとけ!」
ドッパァ!!!!!!
俺は溶岩を空中にとどめていた魔法を解き、頭から溶岩を滝のように流した。
ジュージュー・・・・・・
溶岩が地に落ち、大地を焼く音を立てる。溶岩を全て流し終わったが、宙に浮いている三人。
「結構、効いたぜ・・・・・・」
「やってくれるな・・・・・・」
アジ・ダハーカとクロウ・クルワッハはあたかもダメージを負ったかのように言った。しかし、あの量の溶岩を全身に被ってもなお、戦うだけの力を残している邪龍三体。皮膚に軽いやけどを受けただけだった。
「そっちこそ・・・・・溶岩掛けられて火傷だけとか、どんだけ頑丈なんだよ」
「邪龍は・・・・・・・・しぶとさが取り柄だ」
アポプスが闇を展開しながら言う。ただの闇ではなかった。空を闇で覆い始めていた。
切り札を出すつもりだ。
アポプスだけではなかった。アジ・ダハーカはとてつもない数の魔法陣を展開させていた。さらに、その魔法陣がだんだんと凶悪なものになっている。ドクロの形をした呪焱、当たれば呪詛に毒され、身体に異常をきたして死に至るような暴風、吸い込めば呪殺は免れない瘴気、ヒュドラを思わせる凶悪な毒をもつ大蛇、暗黒色の雷など、不吉でしかない禁術の魔法だ。
クロウ・クルワッハは自身の身体に超高密度の闘気を纏わせた。闘気とは、この世界において一部の妖怪がつかう仙術の発展形。いつの間にこんなの覚えたんだ・・・・・。闘気や仙術を使う本家の妖怪と比べ物にならない気配なんだが。にしても、お得意の死の能力は使わないつもりらしい。
切り札を投入してきた奴らに対抗するため、俺もここで特大の魔法陣を出現させる。
「さあ、最終決戦といこうぜ」
「我が禁術、原初の水を喰らうがいい・・・・・」
「・・・・・・・・・・・当たらなければいいだけの話だ」
「やってみろよ、クロウ」
切り札を放つ前に軽口をたたき合う邪龍三人組。
「行くぜ!!」
全員が一斉に攻撃を仕掛ける。俺も力を込めた魔法を一気に解き放つ。
俺たちの目の前には、極大の光が俺の瞼に突き刺さった――――――――――――――――
はい、大学が始まってしまったのと、今回が何故かすらすらかけなくて南山でしたので遅れてしまいました。申し訳ない。それと、今回で初出の魔法がたんまりありましたね。
――――――――ΛΛΛΛΛΛ―――――――――
☆魔源の禁龍 アジ・ダハーカ
●ゾロアスター教の最強の悪神、アンラ・マンユに生み出されし最悪の怪物。
●千の魔法に加えて即死級の禁術を武器とする。
●原作の禁術に加えて本作オリジナルの禁術を追加。
●言わずもがな目茶苦茶強い。主神たち涙目。
●昔、イッセーと色々あって遭遇。一番会わせてはいけないやつと出会ってしまった。
●実の妹がいるというわけわからんステータスを持つ。
★三日月の暗黒龍 クロウ・クルワッハ
●ケルト神話に登場する戦いと死のドラゴン。
●邪龍三体の中で最も肉体がチート。
●言わずもがなこれまた強い。主神たち涙目。
●肉弾戦が主だが、特有の炎に加え、オリジナルであるデス系の魔術、能力を持つ。
●本人曰く今は肉体一つで行くらしい。
✯原初なる晦冥龍 アポプス
●エジプト神話に登場するドラゴン。
●もとは太陽龍の名があったが、煉獄に堕とされて性質が反転。闇を持つようになった。
●本人は今は気にしていないようだが、昔は相当根に持ってたらしく、太陽神ラーと幾度となく戦ったらしい。滅んだ理由はそれではないかと言われている。
●闇をひたすら極め続けた結果、何人たりとも闇から逃げられない深淵に至る。
●対抗できるのは今のところ太陽神のみ。
●言わずもがな強さが狂っている。破壊神たち涙目。