ハイスクールD×D ―魔法使いと龍― 作:shellvurn 次郎
前話の40が中々クオリティが低かったと思う作者でございます。
それと、今話から主人公視点以外が全て三人称の形で書きますのでよろしくお願いいたします。やはり一人称視点だといろいろ限界が来まして・・・・・
イッセーSIDE
「ふぅ・・・・・・。朝か・・・・・・」
いつの間にか日の光が俺を照らしている。太陽ももうすっかり上っていた。
俺はベッドから体を起こした。
あの戦いは思いもよらぬ展開で幕を閉じた。
『あ、こんなところにいた!。もう!!お兄ちゃんたちはいつまで戦ってるの!!』
アジ・ダハーカの妹、アーシャの登場によってだ。アーシャは普段いかないような火山地帯に顔を出し、俺たちの戦いをその一声で止めさせた。普通ならば戦いに水を差されることを最も嫌うドラゴンはその水を差した存在に怒りをあらわにするはずだ。特にこいつらドラゴンの中でも単騎で戦いを挑む邪龍ならなおさらのこと。しかし、アーシャだけは例外である。アジ・ダハーカの妹という存在というのも理由の一つである。が、それ以上に存在そのものが理由だろう。アジ・ダハーカの妹ではあるが、その本当の正体はゾロアスターの善と悪を体現する二体ドラゴンの間にできた聖と魔、善と悪の混合を体現する唯一の存在。
ドラゴンであるが、戦いという戦いの経験はほぼ皆無ではある。しかし、その内側に秘める力と可能性はまさに無限大。計り知れないほどの強さを秘めている。俺の推測では無限、もしくは夢幻に匹敵する可能性がある。が、両親には戦いから離れた世界で育てたのと、同じく両親に加えてアジ・ダハーカが妹を戦わせないという無自覚なシスコンっぷりを発現しているため、現時点では強くはない。まあ、アーシャとて凄まじいブラコンぶりを発揮しているがな。傍から見ても明らかなほどに。
そんな理由で戦闘狂の末路であるクロウやアポプスでさえも中断せざるを得なかった。アーシャに攻撃すれば、その兄貴が黙っていない。戦いの後はアーシャはアジ・ダハーカと一緒に時間を過ごしているだろう。それだけじゃない。クロウやアポプスも共にいる。アーシャはアポプスやクロウのことをアジ・ダハーカの友達っていう認識でいる。まったくもって笑えない。あいつら三人が共にいるなんてことはna
。
俺は先日のことを回想しながらリビングの方へと向かった。
「おはよ」
リビングにはもうすでにティア、ドライグ、伽耶とあと珍しいことに人間の姿に変態したタンニーンがいた。
「あ、イッセーおはよ。」
「ん、起きたか」
「おはようございます!」
ティアとドライグと伽耶がそう返してくれた。客人であるタンニーンが来ていたのだが、三人がすでに出迎えてくれていた。
人間の姿になったことでより鮮明に感情が読み取れるようになったタンニーンだが、呆れていた。
「全く。やっと来たか。俺はこの三日間何度も足を運んだのだぞ?三日間もぶっ続けで戦いおって・・・・・・・。」
温和なタンニーンは滅多なことでは怒りをあらわにすることは無い。今回は怒りというより呆れが大きいようだった。
「ああ・・・・・・それはスマン、タンニーン」
俺は反論の余地もなくただただタンニーンに謝るほかなかった。
「フン。ま、そんなことは今に始まったことじゃないがな。それは置いておいてだ。先日、イッセーに見せたいものがあると言っただろう?」
「ああ。確かにな」
そのことは覚えていた。しっかりとな。確かタンニーンに案内してもらうというはなしだったはずだ。
「今日、その場に行くぞ」
「了解」
俺はタンニーンの言う通り、その案件を承諾した。しかし、寝起きだったために申し訳ないが少し待ってもらうことにした。
――――●〇●――――
それから数十分後。俺は起きて支度をしてから家を出て再度森林の中を歩いてゆく。そして、ワームホールを開いて目的地のある世界へと入る。アナザーワールドに入ると人間の姿をしていたタンニーンが元の真の姿へと変える。タンニーンは人間態よりも自身のありのままの姿の方がしっくりくるということらしい。本人曰く。よって人間態になるのは俺の家を訪れる時くらいだ。
タンニーンとともに移動すること少々。巨大な木、ドラゴンアップルが見え始める。そのドラゴンアップルの栽培地をどんどん進んでいく。タンニーンの背中をひたすら追っていく。そして、農園のもっとも奥のほうへと案内された。
「タンニーン、これは・・・・・・?」
目の前にある物体に目をくぎ付けにされる。巨大な木に実っている立派なドラゴンアップル。しかし、今までのドラゴンアップルとは全く違っていた。
「イッセー。これが見せたかったものだ」
タンニーンが腕を組みながら自慢げに言った。
「これは、ドラゴンアップルを品種改良してさらに味を上げたもの。試作品ではあるが、一応名前はついてある。見た目通り、ゴールデンドラゴンアップルだ」
「ゴールデンドラゴンアップル・・・・・・・」
目の前にある輝きを放っているリンゴ。赤ではなく、金色のドラゴンアップルであった。
この金色に輝くドラゴンアップルに目を奪われる。
「凄いな・・・タンニーン。もはやこんなものまで創り出すなんてな・・・・・・一体どうちがうんだ?」
俺はこの興味深くてたまらないゴールデンドラゴンアップルについて知りたくて仕方がない。
「ふむ。これは三日ほど前にイッセーを案内した全ドラゴンが食べられるドラゴンアップルと同じく、誰でも食すことが出来る。さらに、味も向上している。特に、糖度については通常のドラゴンアップルの二十五パーセントアップしている。さらには、ドラゴンの傷を癒し、力を与えることもできる薬としての効果もある」
「それもうなんていうか・・・・・・・とにかくスゲェな」
俺はタンニーンの説明を聞いて言葉が出てこない。味については当然のことだが、まさか傷をもいやせるような効果もあるなんてなぁ。
「なんでも研究班の自信作だそうだ」
研究班もタンニーンのところにいるドラゴンたちだ。さらにタンニーンの長男と長女もそこにいる。二人は優秀で、学者気質だ。戦闘はあまり得意としていない。戦闘のボーヴァに頭脳が特化している長女と長男。全く、タンニーンの子息たちは様々に秀でているな。
「なるほどな。タンニーンの長男と長女も携わったのか?」
「ああ。大いに関わっているぞ」
「凄いな。タンニーンの子息は優秀だな」
「そう言ってもらえるのなら、親としてもうれしいものがある」
タンニーンは自分の子供の成果をまるで自分のことのように喜んでいる。いい親だな。そこには、人間もドラゴンも、ほとんど変わらない親としての情があった。
「それで、ゴールデンドラゴンアップルは、この一本の木だけか?」
俺はこの目の前にある木を見ながら尋ねた。
「ああ。そもそも、この品種改良もろもろにはそれなりの年月がかかっていてな。残念だが、これもまだ試作段階。この一本しかまだできていないのだ」
「そうか、良く分かった」
俺は再度、このゴールデンドラゴンアップルを見る。
そして、俺の頭の中にはとある新たな研究材料が見つかった。
「ありがとな。タンニーン。おかげで、また新たな研究の題材を思いついたぞ」
「ほう、それは是非聞かせてもらいたいな」
俺がそういうと、タンニーンはとても興味深そうにする。タンニーンは龍王としてその強さを誇るが、このようにドラゴンアップルとそのドラゴンたちに関わるようになってからは研究方面にもある程度精通するようになったのだ。
俺は今のところの考えをタンニーンに述べる。
「ああ。このゴールデンドラゴンアップルの治癒効果から発展したんだがな、実はかなり前の悪魔との戦闘でそれはそれは興味深いものを手に入れたのだ」
かなり前というのも、俺がこうして今も生きている原因の魔法を放ったあの日のことだ。
「ほう、悪魔嫌いのイッセーが興味を抱く物とはなんだ?」
「ああ。実は、悪魔たちは傷が一瞬で元通りになるアイテムを精製、流通させているんだ。
「聞いたことあるな」
タンニーンほど長い時を生きていたものなら知っていてもなんら不思議ではない。たとえ悪魔のことであろうと。
「だろうな。昔悪魔から鹵獲して一通り調べてみたんだ。それを応用すればドラゴン専用のそれが出来るかもしれない」
「ほう、それは興味深い」
タンニーンも関心を示した。
「タンニーン。そういえば、このゴールデンドラゴンアップルは傷を治癒すると言ったが、一体どのレベルまで治癒するんだ?」
俺は疑問を投げかけた。
ひとえに傷をいやすといっても、レベルがある。まず大前提として、治癒というのは自然ならざる力。当然、魔術師は傷は癒すことはできない。そして、魔法使いは治癒魔法というものを持っている。普通の魔法使いが使える治癒魔法は精々切り傷をふさぐ程度。力の強い有名な魔法使いに至っては致命傷でも直すことが出来るということもあるだろう。ただ、欠損は別だ。無から有を作ることになるからだ。
「推測の範囲だが、おそらくは即死級や致命傷の傷でなければいけるだろう。ただ個々の生命力と力に左右される、欠損は直せないというのが俺の私見だ」
「なるほどな」
俺はタンニーンの答えにさらに思考を巡らせる。
欠損はたとえ治癒魔法でも直すことはできない。俺のあの治癒魔法は、アジ・ダハーカの禁術を教えてもらってから改良してできた代物。この世に欠損を治す方法など、アジ・ダハーカの禁術か力の強い神のみだ。
「さらに研究の幅が広がるな。欠損を治す、精神をいやす、体力を回復させるといった効果もつけることをやってみよう。」
「フハハハハハ、それが出来ればもう申し分ないほどだ。だが、イッセーにはそんなもの必要ないだろう?わざわざそんなアイテムなどを使わなくても、魔法でなんとでもなるのではないか?」
タンニーンは俺の実力のことを鑑みて言っているのだろう。俺とタンニーンは交流のある奴らの中でもっとも付き合いが短いドラゴン。とはいえ、お互いに戦った仲でもあるわけだ。当然俺のことは良く知っている。
「なに、魔法使いとしての興味本位での研究の題材さ。仮に完成したからといっても俺が使うわけではないさ」
「なるほどな、そういうことか」
タンニーンは納得したように首を縦に振った。
「ま、とにかくだ。タンニーン、今日は面白いものを見せてくれてありがとな」
「礼には及ばん」
タンニーンは少し恥ずかしそうにしながらそう言って、飛んでいった。俺はその大きな背中を見て、おれはこの場を去った。
あと、家について知ったことだが、タンニーンは収穫したままだったドラゴンアップルを俺の家にまで運んでおいてくれたらしい。また世話になってしまった。戦いのことに意識が行き過ぎるのも俺の悪い癖だ。あとでまた礼を言っておかなければ。
――――――◆◇◆◇◆――――――
冥界。
グレモリー領の名もない山々がこの二十日間、どんどん高さが無くなっていき、平地となっていた。もともと、高々とそびえる山脈であったのだが、激しい修行によってもはや見る影もない。
ドォン!!!!!!!
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!???」
見るからに凶悪な魔力が一人の少年を襲う。少年は悲鳴を上げる。ただ、幸いなことに少年はそれを超ギリギリのところで避けていた。
しかし、それだけでは終わらない。少年は平地をひたすら走っていく。その上空には悪魔の翼を展開して宙を飛びながら少年を追いかける。
「ウフフ、ほらセ-イチ君!まだまだ行くわよぉ?」
十枚という翼を展開しながら凶悪な魔力を少年、布藤誠一に対して容赦なく撃っていく。
「やべぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
セ-イチは叫びの声をあげながらも間一髪のところで全てを避けていた。放たれた魔力によって地面がどんどんえぐられていく。
「あのようなギリギリで避けていては、実戦じゃあぜんぜんだ」
ドゴォ!!
セ-イチの前に突如として現れた男にパンチをもろに喰らうセ-イチ。
「グハァッ!」
そのパンチの勢いでセ-イチは後ろに二十メートルほどぶっ飛んだ。あおむけに倒れこむセ-イチ。よく見れば、セ-イチはボロボロだった。もはや意味をなしていない衣服。泥だらけ傷だらけの体。それらが、この修行の激しさを物語っていた。
「・・・・・まだだ」
セ-イチは立ち上がる。その目は、いまだにセ-イチの目の前にいる二人の悪魔に向けられている。その燃えるような瞳が、今だ心が折れていないことを表していたのだった。
「ほう、まだ立つか」
「あったり前ですよ!さんざんやられたんだ!これくらいなら慣れましたよ。それに、俺はこの程度では諦められねぇ!強くなるって誓ったんだ!」
セ-イチは自分の決意をさらけ出す。その言葉に悪魔は称賛した。
「いいわねぇ。かっこいいわぁ」
「いい覚悟だ、クソガキ!!」
二人の悪魔はさらに激しい修行をセ-イチに課す。セ-イチはそれに必死に食らいついていったのだった。
―――――〇●〇●〇―――――
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・・」
それから数時間後。セ-イチはあおむけに倒れ、息を切らしていた。流石に、肉体に限界が来ていたみたいだ。
「クソガキ、これで俺たちからの修行はシメーだ。良くここまでついてきたな」
「お疲れ様、セ-イチ君!」
女性はセ-イチに手を差し伸べる。
「ソフィアさん、ベオグラードさん・・・・・・ありがとうございました」
セ-イチは女性悪魔、ソフィアの手をつかんで立ち上がった。セ-イチは嬉しそうにしながらも、やり切ったという表情をしていた。
「ねえ、セ-イチ君?」
「はい?何でしょうかソフィアさん」
ソフィアはセ-イチに思わせぶりな表情をしながら言う。何人の男を落としてきたのだろうか。それとも素でやっているのか。どちらにせよ、セ-イチはソフィアに見とれていたのだった。
「セ-イチ君。今までずっとこうして修行して、寝泊まりもここでしてきたじゃない?だからね、今日は私たちの家に泊まりに来ない?」
その言葉はセ-イチをフリーズさせるには充分であった。
「ちょっ、姉上。何を言っているんです」
その弟、ベオグラードがソフィアに異議を申し立てる。しかし、ソフィアはその異議を即却下するかの如く反論する。
「いいじゃない。セ-イチ君が今まで頑張ってきたのはベオだってわかってるでしょ?それに、セ-イチ君以外の眷属は屋根のあるところで寝て、食べて修行をしてたわ。可哀そうじゃない」
「ええぇ!?!?そんなの初耳ですよ、ソフィアさん!!」
自分の今まで二十日間の境遇を聞いて驚くセ-イチ。無理もない。セ-イチはこの二十日間、固い石の上で睡眠をとり、そこらへんの動物を狩って空腹を満たしていたからだ。救いだったのは主のリアスや先輩の朱乃からの弁当くらだったのだ。
「でしょ?だから、セ-イチ君を私たちの家に招待しちゃいます!」
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!あのサタン様のご自宅に行けるなんて!!!」
ソフィアの宣言に完全に酔いしれているセ-イチ。あこがれていたサタン家に行けるということに舞い上がっている。それと比べてベオグラードは面白くなさそうな顔をしていた。
「姉上、ほんとにこのガキを連れて行く気ですか?」
「もう、しつこい。それに、いつまでベオはセ-イチ君のことをガキ呼ばわりするの?いい加減名前を呼びなさい。じゃないと私、ベオのこと、きらいになっちゃうんだから」
「うっ・・・・・・わかり、ました」
ソフィアには頭が上がらないベオグラードであった。
「(ん?ベオグラードさんって、シスコンだったのか・・・・・・・?すっげぇ落ち込んでいる)」
その会話をはたから見ていたセ-イチは内心そんなことを思うのであった。
―――――〇●〇―――――
「おお・・・・・・・ここが、サタン家、ですか・・・・・・・・」
セ-イチ、ベオグラード、ソフィアはグレモリー領から飛び立った。そこから離れた場所、サタン領の中心から西に三キロほど離れた位置にあるサタン家にやってきた。セ-イチはそのサタン家の家をその目で見て、疑問に思うものだった。
「(あれ・・・・・?でも、思ったよりも、広くない・・・・・。確かに、すっげぇ綺麗で見とれるけど・・・・・むしろ、部長の家の方が広い・・・・・)」
セ-イチはその隅々まで行き届いた庭や建物の綺麗さに目をむくも、それと同時にそのようなことを内心思っていたのだった。確かに、セ-イチが見たグレモリー家はこれよりさらに広かった。サタン家は最上級悪魔で最も偉いという認識でいるセ-イチにとってこれは不思議でならなかったのだ。
「セ-イチ、お前。もしかして思ったよりも大きくない、とでも思っているようだな」
そんなセ-イチの思考を読んだかのようにベオグラードはセ-イチに問いかけた。
「あっ、いえ!!!別にそういうわけじゃないです!!ただ少し、その・・・・・自分が想像をある意味超えていたので・・・・・」
図星を疲れてついついぼろが出てしまうセ-イチ。ポーカーフェイスは苦手なのだろう。
そんなセ-イチを見てベオグラードはため息をつきながら言った。
「はぁ・・・・ま、気にすんなよ。そんなこと、いつものことだ。ほかの悪魔たちも、初めて来たときはそうだったさ。正直、最上級悪魔の家、とは思えないだろ?上級悪魔であるグレモリー家でさえ、サタン家よりでけぇんだからよ」
「ええ、まあ・・・・」
「まあ、そうわよねぇ・・・・・。悪魔たちは家を大きくすることでひとつのステータスにしてるのよ。自分の地位や権力、力を示す。でもね、家って大きければいいのかしら?だいたい、私たちって五人家族だからそこまで大きくする必要はないのよねぇ。お掃除も大変だし。昔はもっとちっちゃかったのよ?」
「えっ、昔は・・・・・もっと?」
セ-イチは衝撃を受けた。それは、あまりにもほかの悪魔と価値観なるものが違っていたから。悪魔の貴族っていえば、それはそれは実力主義で、自身の力を顕示するようなものだという認識だった。サタンならなおさらだと思っていたのだ。だが、どうだ?実際に来てみればこんなにも、自分と価値観が近かったのだ。セ-イチのサタンへの印象がここでがらりと変わったのだ。
「さ、いきましょ」
「は、はい」
三人は揃って玄関からロビーへと入る。そこにはとある人物が一人いた。
「お姉さま、お兄様、おかえりなさいませ。それと、そちらのどの方は?」
この姉弟と同じく、綺麗なピンク色のツインテールの髪をしている少女。背からして小学生と同じくらいの年齢の見た目だ。
「ただいま、シェリー。紹介するわね。こちら、今代の
「え、えっと、初めまして・・・・リアス・グレモリー様の
「リアスさんの・・・・初めまして、布藤誠一さん。私はシェリー・シエル・サタン。サタン家の次女です。どうぞ、よろしくおねがいします」
シェリーはスカートのすそを持ち上げ、お嬢様らしく挨拶をする。その振る舞いはお嬢様として完璧であった。そのしぐさにセ-イチは終始見とれていた。その部分はどこでもデフォルトである。
『全く・・・・・相棒君はこんな小さな子にまでその毒牙を・・・・・』
「(うっせぇ、アグニル。可愛いもんは可愛いんだよ)」
彼の中に眠るドラゴン、アグニルもこの反応である。
セ-イチははっと気づいてすぐに体裁を整える。
「気づいたらもうこんな時間ね。夜ごはんにしましょうか。」
「はい」
「そうですね」
「セ-イチ君も、遠慮なく食べて言って」
ソフィアはウィンクをしながらセ-イチに言う。セ-イチはまたもや先ほどと同じことをしそうになるがグッとこらえる。
「あ、すみません。ごちそうになります」
と、四人はともにダイニングに移動した。
「え?食事って、ソフィアさんが?」
ダイニングに移動した後、真っ先にセ-イチは疑問を投げかけた。
「ええ、そうよ?」
「え?使用さんとかは・・・?」
「確かにいるけどね。でも、食事は基本私たちで作ってるの。」
「私もですよ?」
「俺もだ」
シェリーとソフィアはさも当然のように言う。
「そうなんですか!?」
セ-イチはまたもやほかの悪魔とのギャップに驚愕をせざるを得なかった。セ-イチが初めて冥界に来てグレモリー家でごちそうになったときには使用人が食事を作り、運んでいた。しかし、サタン家ではそんな悪魔の常識などなかったのだ。
「ええ。お母さんがいれば四人で。でも、お父さんとお母さんは仕事でいない時がほとんどなの」
「だから、いつも食事はお姉さまとお兄様と私の三人でとっているんです」
「そうなんですか・・・・・」
セ-イチはどこか人間と似てる、そう思いながら食事を作っている三人を見ていた。
―――――●〇●―――――
「凄い・・・・」
それから数十分後。食卓にはずらりとならんだごちそう。どれもこれも食欲をそそるものばかりだ。
「い、いただきます。ん!おいしいです!!」
「そう?良かった」
セ-イチはそのおいしさにフォークとナイフが止まらなくなる。
「はい、なんかこう・・・・・家庭的というか。すっごい温かいです」
セ-イチはさらに料理を口に運んでいく。
三人も口に運んでいった。
数十分後、料理を食べ終え、入浴を済ませた四人はリビングでくつろいで談笑をしていた。
「凄いですね!セ-イチさん、コカビエルに白龍皇。様々な強敵を相手にしていますわね」
セ-イチの武勇伝を聞いて笑うシェリーに、それを笑顔で見守る姉弟。
そして、セ-イチもソフィアとベオグラードに質問をした。
「そういえば、ベオグラードさんにソフィアさんに眷属っているんですか?おれ、挨拶とかしておきたいんですけど・・・・・・」
セ-イチは興味本位などで聞いた。しかし、返答はこれまた予想を反していた。
「セ-イチ君。私とベオグラードは眷属は一人も持っていないわ。」
「ええ!?!?どうしてですか?」
ソフィアの言葉に驚きを隠せないセ-イチはそのわけを聞く。
「簡単な話だ。セ-イチ。それは――――――――――――――――俺と姉上が
はい、すみません。遅くなりました。履歴書でやらかしまくりましてな。
にしても、サタン家の三人は書いてて楽しかったですよ。まるで仲のいい三人兄弟って感じで。しかし、ソフィアさんがどうにもセ-イチ君に肩入れしすぎな気がするのは気のせいかな(=゚ω゚)ノ?
それと、IF編の魔源の赤龍帝もよろしくお願いします。つか、そちらのほうの話ばかり最近頭に浮かんできて、もうそちらをメインに書いてしまおうかと愚行に走ってしまいそうになりました。そっちのほうがよければ、それはそれで構いませんが。