ハイスクールD×D ―魔法使いと龍― 作:shellvurn 次郎
評価のほうでちょくちょく最初のプロローグが胸糞悪いという感想をいただいております。もちろん、何も思わなかったわけではありません。自分でも書いてて少し気分が悪くなりました。どうにも胸糞悪い場面を構想してしまいます故。
IF編である、『魔源の赤龍帝』ではあのような胸糞展開は出来るだけ避けたいと思っております。しかし、胸糞展開は主人公が行動を決意するきっかけで、今までの屈辱を返すきっかけの一翼を担っていると考えています。もう胸糞はいらないですかね?もう一つそれを入れてイッセーが制裁を加えるっていう構想はあるのですがね
と、いうわけなので、皆さんお待たせしました。ここから三大勢力を攻撃する準備をしていきます。気長にお待ちください。
◆◇◆
グウォン
何もない場所から人影が現れる。全員で四人。空間が避け、その中から出てきた人物たち。アーサー・ペンドラゴンの持つ聖王剣コールブランドによって空間移動をしたのだ。
「皆さん、着きましたよ」
アーサーは道先案内人のごとく先導していく。猿の妖怪、美猴は愉快そうに歩き、妖怪黒歌は何やら覚悟を決めたようにキリっとした表情をしている。だが、一人はものすごく暗い表情をしている。先ほどから下を向いて歩いていた。そんな少女、ジャンヌを見過ごせないのか、アーサーはジャンヌと歩幅を合わせ、声を掛けた。
「ジャンヌ、落ち着きましたか?」
「え、ええ。ありがとう、アーサー」
声を掛けられたジャンヌは先ほどとは打って変わってニコッと笑顔になる。そんな明るい笑顔を見たアーサーは「そうですか、それはよかった」と笑みを向ける。これほど紳士的な男にこんな態度を取られたら、ほとんどの女性は一発で惚れてしまうだろう。おまけに家柄も良し、顔よし、性格良しの完璧さである。ジャンヌはジャンヌでアーサーにこれ以上ない笑顔を見せている。アーサーには絶大な信頼を置いているかもしれない。同じ聖剣使い同士通ずるものもあるのだろう。
四人は歩いていき、巨大な建物に入っていく。そして、入り口でそれを出迎える人物がいた。
「戻ったか、アーサー。」
銀髪の男、ヴァーリ・ルシファーが出迎えていた。
「ええ、ただいま戻りました。ヴァーリ」
「よう、ヴァーリ。で、首尾はどうなんだぜぃ?」
「ああ。とりあえず、俺たちは自由に行動する。やつらを説き伏せるには何も苦労しなかったがな」
ヴァーリは得意げに言った。ヴァーリが言った
「そうですか。それはよかった。しかし、こんなことならば
アーサーが苦笑しながら言った。
「アーサーの言う通りなんだぜぃ」
「そう言われたらそうにゃ」
「そうね」
アーサーの言葉に全員が同意する。
「一理あるな。しかし、ここに来なければ俺たちはこうして出会わなかったわけだ。それもあるが、まずしばらくは様子を見よう」
「そうですね」
ヴァーリの言うことにも一理あったのだ。
このメンバーで会話していると、とある集団がヴァーリたちに近寄ってきた。
「やあ、ヴァーリ。メンバー全員お揃いだね」
近づいてきた集団のリーダーらしき人物が前に出て声を掛けてきた。黒髪で、東洋人特有の顔立ちをしている。一般的な制服の上に中国の民謡装束のようなものを着ている。だが、纏っている雰囲気はただものではなかった。それは、ヴァーリと同等のものであった。
その人物が近づいてきたとあって、ヴァーリたち一向は力が入った。警戒態勢だ。それは近づいてきた男の後ろにいる者たちもどうようだった。刀剣類などを抜き、戦闘態勢に入っている奴らもちらほらといた。
「曹操・・・・・・・・・」
不気味な笑顔をしながらヴァーリたちに近づいてきたのは曹操。曹操たちも同じ
「相変わらず警戒されているな。別にここでやり合おうってわけではないのだがね」
曹操と呼ばれた男はやれやれといった顔で言う。
「曹操、そう言うわりには戦意はこちらにひしひしと伝わっているぞ。それと、そちらの主要な幹部たちはどうした?ほとんどいないぞ」
今度はヴァーリが早々に質問をした。曹操はすぐに答えた。
「いないさ。今はな。俺以外の幹部たちは全員外出中だ。」
曹操は何やら企んでいるような言い方をする。もちろんヴァーリたちが気づかないこともなかった。
「何を企んでいる?」
「さあね。我々は何も企んでなどいないさ」
曹操はヴァーリの質問に答えることは無い。そして視線をヴァーリからアーサーとジャンヌに向けた。
「やあ、アーサーにジャンヌ。久しぶりだ。そのついでに、キミたちもこちらに戻ってくる気はないかな?今なら、すぐにでも幹部の席を用意しよう。早急にこちらに戻ってきてくれるのなら、こちらとしても大変助かるのだがね」
「お断りします、曹操。私とあなた方では目指してるものも見えている物も違いますので。それに私はヴァーリについていくと決めました。それにヴァーリと行動を共にするのは退屈しません」
「私もよ、曹操。私も、ヴァーリについていきたいと思ったの。今後あなたのところに戻ることは無いわ。」
曹操の勧誘をアーサーとジャンヌはきっぱりと断った。どちらも鋭い眼差しを曹操に向けていた。そのような眼差しを向けれられていたが、ケロっとしていた。尋ねる前から返ってくる答えは分かっていたかのように。
「はぁ、やれやれ。キミたちも立派な英雄の血を受け継いでいるのではないのか?」
「関係ありません。たとえ、ご先祖様が英雄だとしても私は私です。それ以上でもそれ以下でもありません」
「言っているでしょ。私はヴァーリと一緒に居るって。それに、私は英雄なんかじゃない。そんなものに、なりたくもない・・・・・・・・・」
アーサーとジャンヌはそう断言した。しかし、アーサーはまだしも、ジャンヌはとてつもなく尋常ではない雰囲気を纏っていた。その瞳には闇が映っているかの如く、暗い眼差しだった。英雄という言葉に嫌悪感を示していたのだ。彼女は、何かを背負っているかのように。
「そうか・・・・・まあ、いいだろう。まあ、来る気になったらいつでも言ってくれて構わない。だが、いいのかな?その選択がのちに後悔することになっても」
「言ってなさいよ。私たちは後悔しない」
曹操はあれだけ拒否をされていたのにもかかわらず、涼しい顔をしながら言った。これは別に来てくれなくても支障はないとでも言いたいかのように。
「曹操。勧誘のためにわざわざ来たのではあるまい?」
「まあ、それを言われたらそうとしか言えないな。ヴァーリ、お前は知っているか?強い魔法使いのことを」
曹操が話題を変える。それによって空気が変わる。
「・・・・・なぜそれを聞きたがる?」
ヴァーリは顔を険しくしながら質問する。
「キミは会談の時現地にいただろう?その時には見なかったか?実は
「それを知ってどうするつもりだ?」
「いや、なに。大したことではない。ただ、俺としてもそのような強者と一戦交えてみたいだけさ。」
ヴァーリはその言葉を聞いてニヤッと笑みを浮かべながら口を開いた。ヴァーリとて、強者との戦いを望んでいる。曹操にはある程度共感出来る部分もあるのだろう。この組織に所属する者たちはだれもかれも戦闘好きなのだ。
「・・・・・曹操。一言言っておいてやる。そいつは強い。それと、そいつは三大勢力には属していない」
ヴァーリはあの時会場にいた。そして、曹操が言っている魔法使い、イッセーと戦ったのだ。当然ヴァーリは知っている。ヴァーリは曹操にそれとなく知っていることを暗示するかのように伝えた。
曹操はその言葉だけで、確信したような笑みを浮かべた。
「フハハ・・・・・そうか。お前がそこまで言うレベルか。それだけ聞ければ十分だ。ゲオルクも奴も、さぞかし喜ぶだろう。では、ここいらで失礼させてもらおう。礼を言うぞ、ヴァーリ。今日はいい話を聞くことが出来た」
曹操は後ろにいる英雄派一向を連れて満足そうにヴァーリのもとを去っていったヴァーリたちは曹操たちの後姿を無言で見ていた。
「いくぞ」
「はい」
「ええ」
ヴァーリの一声で全員が歩き出す。ヴァーリ一向は建物の中に入っていった。ロビーを抜け、大きな扉の前に立った。ヴァーリたちはその扉を開け、その中に入っていった。
「・・・・・・・ん」
すると、その中には、大勢の悪魔が一人の少女を取り囲んでいた。悪魔たちはみないかつい顔をしている。見たところ強さも中々のものだ。それにもかかわらず、少女は全く動じていなかった。それどころか、少女は淡々とヘビのようなものを悪魔たちに渡していった。しばらくして、全員にヘ日がいきわたると、悪魔たちはぞろぞろと部屋を後にした。少女は一人だけぽつんと残されていた。そんな少女にヴァーリたちは近寄っていった。
「オーフィス。またヘビを渡していたのか」
「・・・ん、ヴァーリ。それとアルビオン・・・・・」
少女はオーフィスと呼ばれた。この世界で最も強いドラゴン、
「オーフィス、お前。いったいどれだけのヘビを奴らに与えた?」
「ん・・・・だいたい、八割。ヴァーリたちも、いる?」
オーフィスは手のひらからヘビを出した。そのヘビからはとてつもない気配を感じさせた。ヴァーリはすぐに首を横に振った。
「いや、俺たちは必要ない。それは、お前の分としてとっておけ。肝心な時に力が出せなくなるぞ、オーフィス」
「ん、わかった」
オーフィスはヴァーリにそう言われると、素直にそれに従った。手のひらから出現させていたヘビを自身の体に戻した。そして、ボーっとしているオーフィス。それを何とも言えない目で見ているヴァーリ一向。
「・・・・・・・・・・オーフィス、お前は・・・・・いや、なんでもない。とにかく、俺たちは俺たちで勝手にやらせてもらおう。構わないよな?」
「ん、わかった」
「よし、いくぞ」
ヴァーリはオーフィスにそう言った後、仲間たちを連れてこの部屋を出て行った。ヴァーリ達が出ていき、オーフィスはこの部屋にポツンと一人だけ座っていた。その様子は寂しそうに、オーフィスはただただボーっと何かを見ているだけだ。
「――――――――――イッセー・・・・・・・・・・」
とある人物の名前をポツリとつぶやきながら・・・・・・・・・・・・・
――――◇◆◇◆◇――――
あれから数十日が過ぎた。
「と、いうわけだ。俺とアーサーと美猴は今日一日探索だ。黒歌、ジャンヌは自由にしていてくれて構わない」
「りょーかーい」
「わかりました」
「わかったにゃ。にしても、今朝ディオドラ・アスタロトが嫌らしい下衆な笑みを浮かべていたにゃ・・・・・・」
「私もみたわ。ホンと・・・朝から最悪」
女性二人が愚痴を零す。ディオドラ・アスタロトは冥界の現魔王の一人、アジュカ・ベルゼブブの身内である。それが、
「ああ、そういえば、やつらが動き出すんだったな。奴らは冥界に攻撃を仕掛けるだろう」
「ああ、あいつらそう言ってたぜぃ。ヴァーリを旧魔王派に引き込もうと、これでもかと勧誘してきやがったしな。あいつらしびれを切らして力ずくで押し通そうとしてたぜぃ」
「そんなにうるさかったの?」
「まあな。俺は奴らと奴らのやっていることに興味はない。俺は人間として生きると決めたんだ。今更魔王だとか、血族の血などにこだわる気はない」
「ウフフ、ヴァーリらしいわね」
「とりあえず、我々が関知することではありませんね。ヴァーリ、美猴、行きましょう」
「ああ」
シュパッ!!
アーサーは聖王剣コールブランドを取り出し、空を斬る。すると、空間が割れ、異空間が出現する。次元の狭間。無限に広がる何もない空間である。そこは危険な場所。入れば最後、二度と出てこられないところだ。しかし、力あるものや特殊な武具は例外である。自由に出入りできるのだ。聖王剣コールブランドもその一つだ。
「では、いってまいります」
「いってら~~」
「いってらっしゃい」
アーサーと美猴、そしてヴァーリ次元の狭間へと入っていった。
次元の狭間をまるで航空機に乗っているかのように移動している三人組。アーサーは聖王剣コールブランドを操り、何もない空間を進んでいった。
「ん~やっぱ、なんもないぜぃ。ここはよ」
「当然だろう」
三人は時々無駄話をはさみながらも探索を続けていった。
そして、数時間が立とうとしていたところだった。ヴァーリの様子が変化する。ヴァーリが気配を察知したようにとある方向を向いた。
「どうしましたか?ヴァーリ」
「ああ、ドラゴンの気配がした。おそらく、
「オーフィスが行くとは思いませんでした」
「んで、ヴァーリどうすんの?」
アーサーは一時航行を止め、ヴァーリの判断を待った。
「行くとするか。アーサー、美猴。探索は今日はここまでにしよう。」
「分かりました。」
「いよっしゃ」
アーサーはここで進路を変更、冥界への舵をきった。
しばらくしてヴァーリたちは目的の場所に到着した。そこには、ヴァーリたちが見知った顔がいたのだった。
「ん、ヴァーリ。それにアーサーと美猴」
「オーフィスか。まさか、お前が来ていたとはな」
「珍しいですね、オーフィス。あなたが自ら出てくるとは」
「我、あれを見に来た」
「あれ?・・・ああ、そういうことか」
ヴァーリたちはオーフィスが指を差した方向へと顔を向けた。それだけで、ヴァーリたちはすぐに察した。
「なっ!!ヴァーリ!!!」
そんなオーフィスとヴァーリたちのもとにぞろぞろと集団が現れた。
「
現れたのは、グレモリー眷属たち。それにヴァーリにとってかつて深い関係だった堕天使総督アザゼル。
「ヴァーリ、何しに来たんだ!?」
誠一はヴァーリにきつい口調で問いかける。それに対してヴァーリは普段通りに答えた。
「ただの気まぐれだ。俺たちは時空の狭間の探索中についでにここへ来ただけだ。それよりあれを見てみろ」
バチバチバチ!!!!
凄まじい音が鳴り響く。穴のようなものが現れ、そこに、一体の巨大なものが現れる。
「来たか。黙示録の赤い龍が」
「黙示録・・・・・?」
誠一はいまいちよくわかってない様子だ。そんな様子を見たアザゼルは説明した。
「
「そうなんすか!?」
「おうよ。なあ、ヴァーリ。お前がここに来たのはこれだろ?」
「その通りだ。」
そしてまた、全員がグレートレッドの方へと視線を向けた。
そこでオーフィスは指鉄砲のかまえでグレートレッドに向けて打ち出す格好をした。
「グレートレッド・・・・我はいつか、必ず静寂を手にする」
オーフィスが静かに宣言する中、そこへ二人の悪魔が現れる。
「ソフィアさんにベオグラードさん!!」
現れたのは最上級悪魔最強の姉弟たちだった。
「へえ。グレートレッドにオーフィス。それに今代の白龍皇までいるのね」
「あんたたちがサタン家、最上級悪魔最強の姉弟か。俺は白龍皇ヴァーリだ。是非とも一戦交えたいものだ」
「けっ、戦闘狂が」
面白そうな笑みを浮かべるヴァーリに対してベオグラードは悪態をつく。
「ふぅん。まあ、私は嫌いじゃないわ。それよりも、重要なことがあるわ。ねえ、オーフィス」
ソフィアはオーフィスへと意識を向ける。
「さて、オーフィス。やるか?」
アザゼル、ソフィア、ベオグラードは戦闘態勢に入る。全員が敵意をむき出しにして本気であった。三人とも、歴戦の強者である。大昔の聖書の大戦で生き延びているのだ。それを目の当たりにしたグレモリー眷属たちはみなひるんでいる。
そんな歴戦の強者たちの敵を射殺すような視線も、気配にも全く動じていないオーフィスは踵を返した。
「我は帰る」
気ままでマイペースな龍神は消えていった。
「さて、俺たちも退散しよう」
そう言った瞬間にはもう空間に割れ目が出来ていた。
「布藤誠一。その様子だと、ついに
帰り際寸前、ヴァーリは誠一を見てそう言った。
「あ、ああ!そうだ!俺もようやく至ったんだ!」
『ううう・・・・・・・・あんな、あんなぁ!!!!あんな方法でなんてぇ!!!!!!!うわああああああああああああああんんん!!!!!!!』
誠一は自信満々にそう言った。しかし、肝心なアグニルはというと誠一とは全くの正反対にまるで子供みたいに泣き叫んでいた。
この様子に流石のヴァーリも少し困惑していた。
「なあ、アルビオン。アグニルがあのようになっているのだが」
『さあな。私にもさっぱりわからん』
『アルビオン!!聞いてよぉぉぉぉ!!!僕の!僕の宿主君がぁぁぁぁぁぁ!!!』
『・・・・・・・・・・・ふむ。まあ、機会があればな』
アグニルは悲しみの慟哭をアルビオンに投げかけた。しかし、アルビオンはそれとなく躱したのだ。
『うわぁああん!それ絶対聞く気ないじゃんかぁぁ!!!僕はこの悲しみを誰と共有すればいいのぉぉ!!??』
「アザゼル、これはいったいどうなっているのだ?」
「うっ、それはだな・・・・・・・」
ヴァーリがアザゼルに訊くとアザゼルはバツが悪そうに眼をそむけた。ほかのサタン家の姉弟やグレモリー眷属も何とも言えない表情をしていた。
「・・・・・・・・・まあ、精々強くなることだ。布藤誠一」
「では、皆さん。ごきげんよう」
ヴァーリたちは空間の切れ目へと消えていった。アーサーは礼儀正しく挨拶をしていった。
―――◆◇◆◇◆―――
イッセーSIDE
チュンチュンチュン・・・・・・・・・
「朝か・・・・・・」
窓の外から小鳥がさえずっている。
その声と朝日によって目覚めた俺は、ゆっくりと体を起こす。
「全く・・・・・ニトラの奴め・・・・好き放題しやがって・・・・」
アルトリアとアーサー兄さんの墓参りに行ってからというもの、精神世界でニトラとの戦いに敗北した俺は毎回ニトラに散々玩具にされたわけだ。まあ、昔からのことだ。しかし、最近に至ってはだんだんと過激さが増している気がする。身体のありとあらゆる場所を弄ってきたり、遠慮なく抱き着いてきたりだ。本当にこれが現実の世界での話ではなく、精神世界の話でよかった。もう、そろそろ限界に近付きつつある。精神世界でのジルニトラの姿を思い出す・・・・・・・・・
少し頬を赤らめて俺に過激なボディタッチを繰り返す。完璧に整った綺麗な顔立ち。それでいて魅力的な体を持って、あれこれとスキンシップをするニトラ・・・・・・あんなことされて、俺が何も感じないわけない。実際結構ヤバいのである。
「はあ・・・・・・・」
変な気持ちになるのを必死で抑えて俺はベッドから立ち上がって寝間着から普段着へと着替える。服は今時の服である。とはいえ、ブリテンのころとそう変わらない洋服だ。いや、あのころのような豪華な感じではない。カジュアルといったところ。
[ん?なんだ、イッセー。昨日の私との戯れを思い出していたのか?]
そのようなことを考えていると、俺の中にいるドラゴン、ジルニトラが俺を揺さぶってくる。どうにも最近はニトラにこうしてからかわれている。
「うっ」
図星を突かれて俺は言葉が詰まる。というか、ニトラに基本は隠し事は通じないのだ。
[クックック、イッセーはエッチだな]
「し、しかたないだろ!ああ!もうこの話は終わり!」
[赤くなって、可愛いなぁ]
うるさい!そんなこと言われたって嬉しくないやい!
俺は気を取り直してリビングに向かう。いつもどおり朝食を取る。そのあとだった。
ピンポーン!
インターホンがなった。
この家に尋ねてくるやつは少ない。特に、インターホンを押すやつ等いないのだ。つまり、これは
「ごめんくださいでござる」
昔の日本の武士のような語尾でそう言われる。
「あ、私行ってくる」
ユキがすぐに出迎えに行く。
「おお、ユキ殿。久しぶりでござるな」
「うん、お久しぶり。どうぞ上がってください」
「かたじけない」
その訪ねてきた人物がリビングへやってきた。その人物とは――――――――
というわけでした。
アグニルがあのように荒ぶっているにはきちんと理由があります。それについても書いていきたいですね。