ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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みなさんこんにちは。こんにちは。自身の投稿頻度が終わっていると自覚しました。2019年は7話しか投稿していない。これはひどい。
今回のお話は原作の部分を補完する形がメインとなります。申し訳ない。今回は短いですが、投稿します。


No,LVII

 禍の団(カオス・ブリゲード)の一派である英雄派と京での戦闘があった時と同じくして駒王学園の修学旅行先である沖縄でもどうように戦闘が起こっていた。修学旅行中にセーイチ達二年生を英雄派は襲った。曹操は京、そして悪魔たち同時に二勢力に対して攻撃を仕掛けていた。セーイチ達は英雄派の主戦力が京で別の勢力と戦っているのを知るも、相対している人間たちの数と神器(セイクリッド・ギア)の練度を高めているのが要因で思ったよりも苦戦を強いられていた。

 

「いけっ!!」

 

「グゥッ!!」

 

 聖剣デュランダルに選ばれた元人間、ゼノヴィアが英雄派の構成員の攻撃に耐えられず、後方へかなりのスピードで吹き飛ばされる。

 

「ゼノヴィア!!クソっ!!こいつらっ!!」

 

 セーイチはこんなにも苦戦するとは思ってもみなかった。またもや、自分たちの力のなさを実感することになったのだ。

 

「(クソッ!!なんでだ?なんでなんだっ!どうしてこんな時にっ!!あと一歩が出ないんだっ)」

 

 セーイチは声には出さないが心で嘆いた。前回の戦闘の時に大けがを負って、復帰直後の戦線だった。顧問のアザゼルたちに止められたが、それでも仲間と戦いたいがために満を持して参戦したセーイチであったが、敵を倒すには至れない。

 

「(クソッ、これじゃあ前と同じじゃねぇか。どうしてここって時にっ!!)」

 

「ふっ、これでトドメを刺す。曹操様にいい報告ができそうだ」

 

「クソッ!!」

 

『おい、聞こえるか?セーイチ、おいっ!』

 

 絶体絶命という状況でセーイチの内側、神器の中からセーイチの精神に直接声が聞こえた。セーイチはその声を前も聞いたことがあったのだ。

 

「(あ、あなたは、歴代先輩のシャルルさん!)」

 

 セーイチに声をかけてきたのはセーイチが飛行機の中で対話した歴代で二番目の実力者である人間、シャルルであった。

 セーイチはこのピンチの中、歴代の神器の継承者の言葉に耳を傾けた。

 

『セーイチ、お前は確かに歴代の中でも強いほうだとは言えないだろう。だがな、それと同時にこの先どう進化するかわからない可能性の塊だともいわれただろう?』

 

「(そ、そうだった。あのとき、アザゼルせんせーはそういってくれた・・・・この才能のないおれに・・・)」

 

『そうだ。おまえはおまえだけの道を行け、後輩』

 

「(お、おれだけの・・・・道に・・・)」

 

『さあ、声に出して叫ぶんだ、セーイチ。お前が信じてやまないものをっ!!』

 

『へ?ちょっと?シャルル?何をするつもり?何かスッゴクいや~~~~~な予感がするんだけど?』

 

 歴代最強のハルに次ぐ実力を手に入れたシャルルは冷や汗を垂れ流しているアグニルをよそにセーイチを導く。セーイチを次のステージへ昇華させるために。

 

「(叫ぶ・・・・・おれが、信じてやまないものを?そんなもの、決まってるじゃないかっ!!!)」

 

『ふっ、叫ぶ言葉はもう決まっているようだな、セーイチっ!!!!』

 

『なっ、なんだ?冷や汗が止まらない・・・・・・こんなの、現役時代に白龍皇アルビオンと戦った時よりも寒気がするっ!!あ゛っ!!あぐっ・・・・・あ、頭がっ!!!!!!!』

 

 シャルル、セーイチの気分が高揚したところだが、反対にアグニルは頭を押さえて蹲る。今この瞬間、アグニルは凄まじい頭痛に襲われている。アグニルは痛みのあまりに神器内でのたうち回る。

 

『おいっ!!アグニルっ!大丈夫かっ!!』

 

 最高の相棒であったハルは苦しむアグニルに近寄って心配する。

 

『すまないアグニルっ!後で謝るから今は耐えてくれっ!!』

 

『どういうことだっ!シャルルっ!どうしてアグニルは苦しんでいる!?何をするつもりだ!?』

 

『まっ、前にも゛っ!!こんなことがあった゛っ!!まさかっ』

 

「さあっ!言えっ!セーイチっ!!」

 

 苦しみつづけているアグニルをよそにセーイチは特殊召喚(スペシャル・サモン)を発動させる。

 

召喚(サモン)!!!!おっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!」

 

 セーイチが悪魔特有の魔方陣を展開する。セーイチの遥か上空に展開された赤い魔方陣。その魔方陣には堂々とおっぱいと記されていた。そのおっぱい魔方陣からは一人の麗しい女性が降臨する。

 

「あれはっ!部長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?」

 

 魔方陣から姿を現したのは上級悪魔リアス・グレモリー(下着姿)であった。この状況を飲み込める者はセーイチとシャルルのみであった。

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?』

 

 いたって常識人であるハルにとってこの事態と特殊召喚(スペシャル・サモン)は理解の範疇を超えていた。

 

『う゛っ!!!や、やっぱり・・・・・・あ゛っ、ぐっ・・・・あ゛、あたまがっ!!!!!!!』

 

『おぃぃぃぃぃぃ!!叫ぶっておっぱい(これ)かよっ!!!!』

 

 あまりのひどい事態にハルはよく見るギャグマンガのごとくツッコミを入れざるを得ない。

 

「えっ?どうして?私、こんなところへ?召喚されたのっ!?」

 

 召喚対象となったリアス自身もこの状況を瞬時に理解できるほどの強さを持ち合わせていなかった。

 

『さあっ!セーイチっ!!儀式はまだ終わっていないぞっ!!』

 

『おいっ!まだやるのかっ!!』

 

『セーイチっ!儀式を続けろ!この次に何をするか、もう言わなくてもわかるよなっ!』

 

「シャルル先生っ!わかりませんっ!この先はっ!?」

 

 シャルルの言葉をそのまま実践にうつしただけのセーイチはこの本質を理解できていなかった。真の儀式はこの後が重要なのであった。

 

「仕方ねぇ、いいかっ!セーイチ!つつけっ!!!」

 

「つっ、つつく・・・・・・・だと・・・・・・」

 

「時間がねぇっ!!この状況を打開したいのなら、やれぇぇぇぇぇっ!!!!!!!」

 

「わっ、わかりましたっ!!!布藤誠一っ!つつかせていただきますっ!!というわけで部長ッ!!!細かいところはあとで説明するのでお願いしますっ!!つつかせてください!!!」

 

「な、なんだかよくわからないけどわ、わかったわ!」

 

 セーイチとシャルルは勢いでこの惨状をさらに加速させる。リアスはこの状況についていけていない。しかし、セーイチの勢いそのままに下着に手を付ける。セーイチはその顕わになったボタンをつついた。

 リアスの喘ぎがスイッチとなりセーイチの鎧が光り輝き、変化していった。

 

「なっ、なんだこれは!?」

 

「この凄まじい波動はっ!?」

 

『よしっ!!!成功だ!!!』

 

 セーイチの発するオーラが目に見えて強くなっていく。セーイチはスイッチをオンにすることでさらなる力を手に入れることとなった。その力はこの場の英雄派を圧倒した。

 

『あ゛ぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁ!!!もう嫌だぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!助けてっ!!ドライグさぁぁっぁぁぁん!!ティアマットさぁぁぁぁぁぁん!!!!』

 

 だがしかし、アグニルという尊い犠牲を払って・・・・・・

 

 ―――◆◇◆◇◆―――

 

 セーイチによって沖縄で撃退された英雄派の構成員たちは倒され、アザゼルたちに確保された者以外は生還することとなった。生還した者たちは曹操のもとへと帰還した。

 

「戻ったか」

 

 それよりも一足早かった曹操は聖槍を地面に突き立てたまま立っていた。

 

「はっ、遅くなりました」

 

「ふむ・・・・・見たところ人員が大幅に減っているようだな。何かあったのか?」

 

 英雄派の首魁である曹操は大幅に減った生還者たちを見ながら言う。

 

「はっ、申し訳ありません。敵があり得ない方法で力を覚醒したのです・・・・・にわかに信じがたいのですが」

 

「そうか・・・・・・まあいい。そのあり得ない方法とやらは気にはなるが、その覚醒も想定内。それよりも、次の作戦がある。レオナルドを休ませておけ。神滅具(ロンギヌス)魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)のデータもとることができた。今回の作戦でそうとう消耗しているはずだ。」

 

「はっ。レオナルド様、こちらに」

 

 曹操のもとに帰還した英雄派の構成員はレオナルドと呼ばれた少年をつれてゆく。少年ながらも、かの有名なイタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの末裔であった。さらには神滅具(ロンギヌス)である魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)をその魂に宿している。彼は曹操の計画で各勢力に魔獣を送り付け、データをとっていたのだ。曹操は実験を繰り返し、より強力な魔獣を生み出そうと画策していた。曹操の描いたこの計画は順調に進んでいっていたのだ。

 

「よし、レオナルドが生み出した対種族別魔獣のデータは大方集まった。これで悪魔、天使、ドラゴンに対する対策は整った。ん?どうしたゲオルク、怖い顔になっているぞ」

 

「・・・・・・・」

 

 英雄派幹部の一人、ゲオルクは京での戦線のあとからずっとしかめっ面をしていた。

 

「ゲオルク、まだ根に持っているのか?あの戦いに」

 

「・・・・・・・」

 

 ゲオルクは言葉では語らずとも、その表情がそう示していた。先の京での戦いで実質敗北を期した英雄派であった。しかし曹操はそれはそれとして次なる行動に舵をきるところであった。反対にゲオルクはいつまでもそのことに気を取られているのだった。

 

「ゲオルク、気持ちはわかるがそうしていては何も始まらない。それにあの戦いはあくまでも実験にすぎない。互いに本気は出していない。次に奴を倒す機会はまだあるさ」

 

 曹操はゲオルクの肩に手を置いて彼に言葉をかける。それによって冷静さを失い、報復することに行き過ぎていた思考をとりもどした。

 

「すまない、少々熱くなりすぎたようだ」

 

「よし、ではかねてから計画していたあれを実行しよう。冥府へ向かう準備をしなければな」

 

 曹操は不気味な笑みを浮かべる。ゲオルクは紫の霧を操り、英雄派のメンバーとともに禍の団(カオス・ブリゲード)の本拠地へと帰還する。禍の団(カオス・ブリゲード)のアジト、その巨大な建物の最上階にはその首魁、無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)、オーフィスがいる部屋である。曹操はその部屋のある上の上階に目を向けながらつぶやくのだ。

 

「曹操、とうとうあの計画を実行に移すのか。どこまでも恐ろしい奴だ。だが、愉快だ。これで、あの魔法使いも、ヴァーリも討ち倒せる力をつけることができる」

 

「ああ、その通りだ。オーフィス。無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)よ・・・・・・・・あなたはここで有限へと堕ちる」

 

「しかし、ヴァーリのやつが妨害してこないとは限らないかもね」

 

「なに、どのみちヴァーリとは一線交えるつもりだったさ。これが、白龍皇ヴァーリの最後となろう」

 

 次の作戦へと行動をする英雄派。それに対して、白龍皇であるヴァーリは現在もっとも脅威となっている英雄派の行動をマークしていた。

 

「(・・・・・・・・・・曹操、貴様の思い通りにはさせはしない。貴様とは決着をつける)」

 

 ヴァーリは自身のもっとも脅威となりうる英雄派の動向をマークしていた。とはいえ、下手な監視をすれば悟られる確率が高い。だが禍の団(カオス・ブリゲード)のアジトであれば、互いが顔を合わせる数少ない機会である。ヴァーリはその機会に英雄派の動向から一つでも多くの情報を抜き取ろうとしていた。

 

「(しかし、曹操の行動が予測できない・・・・・・曹操はオーフィスをどうするつもりでいるんだ・・・・・・・)」

 

 ヴァーリは曹操が無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)、オーフィスに目を付けていることを見抜いていた。しかしヴァーリには曹操の行動が予測できない。だが、曹操がオーフィスを狙っているとわかれば、ヴァーリの次なる行動は決まった。ヴァーリはぞろぞろと集団で歩いている英雄派の死角にいる位置から離れ、仲間の元へと向かった。

 

「(ククク・・・・・ヴァーリ、アジトに戻っているとはな。我々が帰還した時を見計らうとはさすがだ。しかし、貴様がどう動こうと、結果は変わりはしない。貴様が朽ち果てるという結果は)」

 

 曹操はヴァーリが自分たちの姿を見ていることは悟っていた。しかし、曹操はあえてヴァーリを無視した。それでもなお、曹操には勝利を確信していたからだ。

 英雄派は今では禍の団(カオス・ブリゲード)の最大戦力の一角。もはや、英雄派の台頭により他の勢力は一気に飲み込まれた。英雄派と互角に戦えるのはもはや白龍皇たちのみ。ここで、三大勢力を含め、世界中の神話勢力を悩ませてきた禍の団(カオス・ブリゲード)の二大派閥による混乱が始まろうとしていた。

 

今執筆中の小説に加えて、新作を同時並行するか、もしくは一本に絞るか。参考までに意見を。

  • 同時並行でもよい
  • 今の小説に絞る
  • 今のを少し停止して新しい小説を投稿
  • まかせる
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