ハイスクールD×D ―魔法使いと龍―   作:shellvurn 次郎

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どうも皆さん、こんにちわ。
超時空殲滅魔法こと、エーテリアス・ブラスターです。
やっと。やっと、イッセーの中に宿る龍のことを少し語るとこまできました。
自分としてはここまで長引かせようとは思ってなかったのですがね。
オリジナル設定をここで入れています。
では、どうぞ。


No,VII ~龍霊界~

 

 ―イッセーSIDE―

 

 「おとーさん・・・・・おかーさん・・・・どうか、安らかに眠って・・・・――――」

 

 おとーさんとおかーさんを丁寧に埋葬し、お墓を立てた後、僕は自分の家に取りあえず帰った。おかーさんとおとーさんのお墓から家はそんなに離れていない。でも、帰ったときには外を見るととっくに日が沈んでいた。夜になっていた。そして、きれいな三日月が雲一つない夜空を照らしている。

 

 「ただいま・・・・」

 

 いつものように帰ったときのあいさつを忘れない。誰も、いつものように「おかえり」とは返してくれないけど。家に着いたらまだやることはある。おとーさんとおかーさんの部屋を整理しておきたい。でも、おとーさんとおかーさんが生きていたときのままにしておきたいという気持ちもあった。こうしてどうしようかと迷っているとニトラ達が声をかけてきた。

 

 [イッセー、取りあえず今日はもうゆっくり休んだ方がいい。時間も遅い。子供はもう寝る時間だ。]

 

 『そうよ、イッセー。今日は色々とありすぎたのよ。少しは休んだ方がいいし、これ以上起きているのは子供には体にとって毒よ。』

 

 二人はの僕を心配して提案してくる。

 

 「うん・・・そうだね・・・・今日は疲れたから、もう寝るよ。」

 

 僕としてはもう少し起きて考えたかったけど、素直に二人の提案に乗ることにした。

 

 [それがいい。]

 

 僕は自分の部屋に行き、ベッドに寝転んだ。すると、すぐとんでもない睡魔が僕を襲ってきた。瞼も重い。今日はこれまでにないくらい眠れそうだ。

 

 [さて、私も眠りにつくとするか・・・お休み、イッセー。]

 

 『ふわぁ~~、私も。お休み、イッセー・・・・』

 

 うん、お休み・・・・ニトラもドライグもお休みを言って眠りについた。やっぱみんな疲れてたのかな・・・・そうして僕は意識を手放した。

 

 ―翌日―

 

 チュンチュンチュン・・・・・

 

 外からは小鳥の泣く声が聞こえてきた。朝日が僕の部屋の窓から差し込んでくる。その光と鳴き声で僕は目を覚ました。

 

 「ん・・・・朝か・・・・・」

 

 こんななんでもない日常に僕は帰ってきた。昨日のことから。

 

 [起きたか、イッセー。]

 

 そんな日常を複雑な気持ちで感じていると、僕の頭に声が聞こえてきた。

 

 「あ、ニトラ。おはよう。もう起きていたの?早いんだね。」

  

 [ああ、おはよう。起きたばっかで悪いがもう少し目を瞑って横になって貰えないだろうか?少し話しておきたいことがあるんだ。]

 

 「どうしたの一体?」

 

 [なに、身体は眠っている状態でイッセーの意識だけを精神世界に連れていく。]

 

 「ああ、昨日のあのニトラ達がいた場所に?一体どうして?」

 

 [なに、これから長く付き合うイッセーに自己紹介をとおもってね。昨日は名前くらいしかいってなかったから。赤龍帝ドライグにも『早く教えて。』と急かされてな。]

 

 「ああ、そういうこと。」

 

 ニトラの意図がわかった。そういわれれば、僕、まだニトラのことを何も知らないんだよなぁ。長くドラゴンとして生きているドライグでさえ知らないっていうくらいだもの。

僕だって、恩人であるニトラのことを知りたいという気持ちはある。それにドラゴンのことも。あれだけ会いたいと切望していたドラゴンが僕の中に宿っている。こんな幸せはない。折角なのでニトラの提案に乗る。

 

 「分かったよ、ニトラ。ありがとね、わざわざ。」

 

 [なに、お互いを知りたいと思うのは私だって同じだ。]

 

 そうして僕は再びベッドに横になって目を閉じる。そうすると僕は昨日行った自分の精神世界へとたどり着く。そこには既にドライグ、ニトラはもちろんのこと。ベルザードさんとエルシャさんもいる。ベルザードさんもエルシャさんも知りたいんだね。

 

 『あ、来たのね!!イッセー!おはよう!』

 

 僕が来るとすぐにドライグは嬉しそうな顔をして僕に挨拶してくる。

 

 「うん、おはようドライグ。」

 

 〈おお、イッセー来たか。〉〈おはよ、イッセーくん♪〉

 

 ベルザードさんもエルシャさんも各々挨拶してくる。

 

 「おはよ、ベルザードさん、エルシャさん。」

 

 僕はこのやり取りがたまらなく好きなった。おとーさんとおかーさんを失って、もう挨拶をできないと思っていたけど、こうして僕にまるでホントの家族のように接してくれる人がいる。

 

 [みんな、いるな。]

 

 そうしたやり取りをしていると、ニトラが来た。ニトラが来るとさっきの雰囲気から一転、シリアスな雰囲気になる。

 ドライグもニトラの方をじっと見つめていた。複雑な気分なんだろうか。ドライグは何とも言えない表情をしている。

 しんとした雰囲気に包まれていたが、その雰囲気を断ち切ったのはドライグだった。

 

 『それで?約束通り、話してくれるのでしょう?』

 

 ドライグは念を押すようにニトラに突き付けた。

 

 [ああ、自分で事が終わったら詳しく話すと、あの時言ったのでな。自分が言ったことくらい、責任持つさ。]

 

 ニトラは自分のことを話すつもりらしい。

 かつて強大な実力を持ち、この世界で最強と言われた二天龍。その二天龍でさえ知らなかった存在。

 たぶん、この世界で僕たちが初めてその存在を知ることになるだろう。なんだか何とも言えない気持ちだが、それと同時にとてもワクワクしてきた。これはいわゆる未知。未知との遭遇なのだから。

 そうやって密かにワクワクしていると、エルシャさんとベルザードさんが僕に耳元でささやいてきた。

 

 〈なんだか、楽しいことになってきたね、イッセー君。〉

 

 〈ああ、俺も不思議とワクワクしてきたぞ。俺たちが知りもしなかった存在だからな。こんな経験、赤龍帝だった時代にもなかったことだからな。〉

 

 やっぱみんな気になるんだな。僕だってそうだから。

 

 [まず先に言っておこう。私は種族は龍、ドラゴンであるがこの世界で生まれたドラゴンではない。]

 

 『――ッ!?』 

 

 僕たち―ドライグもエルシャさん、ベルザードさんもまずそこに驚いた。そことはこの世界で生まれたのではない、ってところだ。僕たちが住む世界は人間界。悪魔、、、デーモンが住む場所は冥界、天使、、、エンジェルが住むのは天界と昔、おかーさんが教えてくれた。だがそれ以外にも違う世界があるのだろうか?僕はさらにその話に引き込まれそうだった。

 

 『この世界ではないって・・・・・私だってアルビオンだって、ほかの龍たちもここで生まれたはずなのに!?』

 

 此処でドライグはそう返す。自分生まれた場所がこの世界なのだから。

 

 [もちろん、この世界で生まれたドラゴンもいる。それは確かだが、違う世界で生まれるドラゴンもいるのだ。現に私という存在がいるのだからな。]

 

 ドライグの言葉を聞いてもニトラはその姿勢を崩さない。

 

 〈じゃあ、貴方が生まれ、育って、生きてきた場所ってどこなの?〉

 

 こんどはエルシャさんが疑問を投げかけた。

 

 [私が生まれた場所・・・・そこは・・・・]

 

 『・・・・ゴクッ』

 

 「そこは?」

 

 なぜか緊張してきた・・・・・ドライグからもその空気故に唾をのんだ音がした。

 

 [そことは、ドラゴンが支配し、ドラゴンが生まれ、生きていく世界。いわゆるドラゴンの世界だ。]

 

 「ドラゴンの為の世界・・・・・」

 

 僕はニトラの言葉をつぶやいた。

 

 『その世界に名はあるの?』 

 

 [もちろんあるさ。その世界の名は、龍霊界。通称、ドラゴニアだ。]

 

 『ドラゴニア・・・・』

 

 [そうだ、私が生まれ育った地であり、私が生きていたところだ。]

 

 「ニトラの住んでいたところ・・・」

 

 僕はその龍霊界、ドラゴニアに凄く興味を持った。ドラゴンがたくさんいるのだから。

僕はその話をさらに掘り下げていく。

 

 「そのドラゴニアって、どこにあるの?」

 

 [もちろん、この世界の中にはない。全く別の次元にある。この世界には冥界というものがあるのだろう?それと似たような感じだ。その冥界も普通の方法ではいくことはできないだろう?次元を通っていかなければならないのだから。]

 

 『そうね。確かに冥界は魔法陣か何かで行かなければならないわ。じゃあ、そのドラゴニアにはどうやって行くの?それともこちらからは行く方法は無いの?』

 

 [行く方法が無いわけではない。ただ、魔法陣などでは行けない。]

 

 『じゃあ、どうやって・・・・』

 

 [次元の狭間。]

 

 〈!?〉〈!?〉

 

 『!?』

 

 ニトラが言った、次元の狭間という言葉。始めて訊いた言葉だ。まず、僕はそれを知りたかった。

 

 「ねえ、その次元の狭間っていうのは?」

 

 僕の質問にはドライグが答えてくれた。

 

 『イッセー、次元の狭間って言うのはね、様々な世界の隙間にある空間よ。人間界と冥界の間にある空間もそれのうちの一つよ。』

 

 「そうなんだ。そこってどんなところ?」

 

 『次元の狭間はね、様々な色をしているわ。』

 

 「へー綺麗なとこなんだ。」

 

 『見た目だけはね。そこは何もない世界・・・・完全な無の世界よ。』

 

 「無の世界・・・・」

 

 僕は新しい概念に引き込まれた。何もない世界・・・・この時何かに似ているなって思った。なんだっけな・・・・忘れちゃった。

 

 [その次元の狭間は上も下も、右も左もない。方向感覚も失われる。そして、その場所に長い間居続ければ、その次元の無に当てられて消滅してしまう。そんな世界だ。]

 

 「ええ!!消えちゃうの!?」

 

 僕はニトラの補足せてくれた説明に驚いた。

 

 [ああ、相当実力があるもの、もしくは何か対策をしている以外はな。例えば、何かしらの結界で自分を覆う、とかな。]

 

 「そっか、それなら行けるんだね?」

 

 僕はその方法があることに安心して確認してみた。

 

 〈ちょっと?イッセー君?もしかして、その次元の狭間に行く気なんじゃ、、、、〉

 

 「え?言っちゃダメなの?」

 

 〈なに行く気満々になってるのよ?!〉

 

 〈そうだぞ、イッセー。あそこは気軽に行っていいもんじゃない!〉

 

 『イッセー、私もあそこに行くのはお勧めしないわ。』

 

 「う~~ん、みんなが言うなら・・・・・・はぁ、残念・・・」

 

 [イッセー、まだあそこに行くのはまだ早い。大きくなってからでもいいじゃないか。まだ時間はあるのだから。]

 

 「わかったよ、ニトラ。」

 

 僕はさすがに次元の狭間に向かうことは諦めることにした。

 

 『それで、次元の狭間にあるというの?』

 

 僕が話の腰を折ってしまったが、ドライグは本題に戻す。

 

 [ああ。正確には、その狭間を通るのだ。次元の狭間の最深部。次元の狭間で最も無が強いところだ。その場所では、たとえ神であろうと無の力に耐えきれずに消滅するだろう。その最深部に、ドラゴニアへの入り口がある。]

 

 〈そんなところにあるっていうのかよ・・・・・〉

 

 〈超危険ゾーンじゃない・・・・〉

 

 『そんなところにあるのね・・・・どおりで知らないはずだわ。』

 

 [そうだ。だから、普通のものは近づくことすら敵わない。]

 

 「そうなんだ。」

 

 ニトラから知らされる新しいこと。僕はますます心が躍る。

 

 「その世界を知っているのって、こっちの世界にいるの?」

 

 「ああ、いるぞ。」

 

 僕の質問にニトラは肯定する。その答えはニトラではなく、ドライグが答えた。

 

 『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)、グレートレッドのことでしょ?』

 

 [そうだ。]

 

 「ドライグ、そのグレートレッドって?」

 

 『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)グレートレッド。夢幻を司る、最強のドラゴンよ。その強さ故に不動の存在、真龍ともいわれているの。』

 

 僕はドライグが言った最強という言葉に反応した。

 

 「最強!?ドライグよりも強いの!!??」

 

 『ええ、悔しいけど、私じゃ手も足も出ないほどよ。』

 

 「へぇー、そんなに強いんだ・・・・」

 

 『それで?そのグレートレッドだけがどうして知っているの?』

 

 [簡単なことだ。グレートレッドもかつてはドラゴニアにいた龍だからだ。]

 

 『うそでしょ!?』

 

 [事実だ。そうしてグレートレッドは次元の狭間を泳ぎ、そのバランスを保っているのだ。]

 

 『そんなことが・・・・・』

 

 [ん?・・・・いや、まてよ・・・]

 

 「ん?どうしたの、ニトラ?」

 

 [済まない、ドラゴニアのことを知っているものはグレートレッドだけではなかった。もう2体いたな。]

 

 ニトラはまたしても衝撃の事実をカミングアウトした。

 

 「その二体ってドラゴン?」

 

 僕は興味深くてその二体のドラゴンのことも聞いた。

 

 [ああ、もちろん二体とも龍だ。ただな・・・・]

 

 

 『ただ?』

 

 [あの二体は相当力を持っていたのだろうな。驚いたことにあの二体は自力で次元の狭間を通ってこちらの世界にやってきた。あのグレートレッドと同レベルの力を持っていたことになる。その二体はずっと戦っていてな。戦っているうちに次元の狭間に入っていって、次元の壁を突き破ってきた。] 

 

 『何なの・・・そのドラゴン・・・・』

 

 「すごいね・・・・」

 

 〈・・・・・〉〈・・・・・・んだよ、それ・・・・・〉

 

 僕はそれを聞いて引いた。戦いの末、次元の壁突き破るとかどんだけ強いの・・・・

 ドライグもエルシャさんもベルザードさんも若干引いてた。

 

 [私も当時のことは鮮明に覚えている。中々衝撃的だったのでな。懐かしい話だ。あちらにいるドラゴンたちも様々なことを思っていただろうさ。なんせ、ドラゴニアにこちらの世界のドラゴンが来るなど、前代未聞のことであったからな。]

 

 『それで、その二体のどらごんはどうなったの?』

 

 [ああ、流石のあの二体のドラゴンも、私たちを前にして争いはやめざるを得なかった。自分たちを上回るドラゴンがわんさかいたのでな。]

 

 『!?あっちには、それすらも超えるものがいるというの!?』

 

 ドライグはニトラに訊く。

 

 [当然だ。ドラゴンの世界なのだから。この世界のドラゴンより強いドラゴンなど、沢山いるに決まっている。特に、向こうにいる五体のドラゴン、実質あの世界を支配している五体のドラゴンはホントに強いなんてものじゃない。私から言ってもあれらは化物の類だ。]

 

 『!?じゃあ、私がその世界にいって戦ったら・・・・?』

 

 [はっきり言うが、瞬殺だ。赤龍帝ドライグ、あなたはこちらの世界では最強クラスだろう。私から言ってもいい線いっている。だが、あちらでは全くもって通用しない。こちらで言う二天龍クラスなど、ドラゴニアでは当たり前。いや、弱い方といっていい。一瞬で消し飛ばされるぞ。特に、向こうの上位陣にはな。]

 

 『うっ・・・・そんな・・・・』

 

 〈嘘・・・・ドライグでもそんななの・・・・〉

 

 〈なんつー世界だ・・・・・〉

 

 ドライグはショックを受けていた。それはそうだ。今まで培ってきた力が全く通用しない世界があったなんて知ったのだ。

 

 [ちなみに、先ほどの次元を突き破ったドラゴン、あの二体はドラゴニアに今も住んでいる。]

 

 「えっ!こっちに帰らなかったの?」

 

 [ああ、どうやら、ドラゴニアの方が面白いそうだ。その二体曰く、《元の世界はもうつまらない、元の世界のヤツラは弱すぎる》、だそうだ。今も喜々として戦っているだろうさ。]

 

 『それはそうよ・・・・だって、あのグレートレッドレベルなのだから・・・・』

 

 それはそうか。一体単騎で世界取れるんだから。

 

 [ちなみに何故かその二体は夫婦になってるぞ。]

 

 「〈〈『えぇっ!!!!』〉〉」

 

 ここにきて新事実。なにがいったいどうなって夫婦に!?

 

 「ねえ、なんで夫婦になってるの?その二体のドラゴン、ずっと戦ってたんでしょ?」

 

 僕はニトラに真相を聞いた。

 

 [さあな。私にもさっぱりだ。ただ・・・・]

 

 『「〈〈ただ、、、?〉〉」』

 

 僕たちはニトラの話に興味津々だ。

 

 [ただ、オスの方のドラゴンの目がな・・・・死んでいた・・・・]

 

 〈〈・・・・・・・・・・・〉〉

 

 『・・・・・・・・・・それは・・・・・・』

 

 「眼が死んでいた・・・・・・・?どゆこと?」 

 

 〈イッセーくん、それはね、あれよ・・・・・〉

 

 〈あれだな。イッセー、何も言わないであげてやれ〉

 

 「う~~ん。それじゃわからないよ~」

 

 『イッセー、大きくなったら分かるわよ。』

 

 僕は一切詳しいことが聞けなかった。ただ、大きくなれば分かると、それしか言ってくれなかった。

 

 「そーいうものなの?」

 

 『そーいうものよ。』

 

 「ふ~~ん。」

 

 ドライグも、エルシャさんもベルザードさんも、何故か哀れみの眼差しを向けていた。

 

 

 『〈〈(ああ・・・その二体のドラゴンのメスのほう、思いをこじらせてヤンデレ化したんだ・・・・・)〉〉』

 

 [ふふふ、それにしても懐かしい。私が生前の時は色々やったことを覚えている。]

 

 ニトラは昔のことを懐かしむように話す。

 僕はふと気になったことをニトラに訊いてみた。

 

 「色々って何やってたの?」

 

 色々ってところに僕は疑問を抱いた。僕は知りたかった。ニトラが生前名をしていたのかを。

 

 [そうだな、ホントにいろいろだ。魔法を極めたり、鍛錬に励んだり、戦いを求めて強者達と戦いに明け暮れたりとな。私もあの頃は若かった。勝てるはずもない相手に幾度となく挑んだものだ。]

 

 ニトラでも戦いを求めたんだ。そんなニトラの一面を見れて僕は嬉しかった。それに魔法を極めたってこっちで言う魔術師みたいだ。僕と似ている気がする。

 そんなニトラの話を聞いて僕はふと疑問に思ったことを口にした。

 

 「ねえ、ニトラって戦いに明け暮れたのでしょ?」

 

 [そうだ。]

 

 「凄く知りたいことなんだけど、ニトラはどれくらい強かったの?」

 

 僕がその質問を言った瞬間、ドライグもエルシャさんもベルザードさんもニトラに一斉に注目した。やはり、気になっているようだ。

 

 [私か?・・・・中々適切な言葉が見つからないが・・・・お前たちの世界の者と比較するならば、お前たちが不動の存在呼んでいる存在、グレートレッドならば、片手間で捻りつぶせる、といったところか。]

 

 『ッ!?』

 

 〈はぁ!?〉

 

 〈んなばかな・・・・〉

 

 「・・・・・・」

 

 今日一番の驚愕な事実、だった。僕は余りのスケールの大きさに言葉を失った。

 この世界で傷つけることのできるものはいないと言われる、グレートレッドを片手間で倒せるって・・・・ニトラってとんでもない存在だった。

 

 『あなた・・・・ホントに何者なの・・・・?』

 

 ドライグは声を震わせながら正体を訊いた。

 

 [私の名はジルニトラ。かつて捨てた名は、龍 炫 の 魔 法 神(マグナス・ロード・オブ・ドラゴン)、ジルニトラ。かつて魔法の神と言われた、神格をもつドラゴンだ。]

 

 『神格を持つドラゴンって・・・・』

 

 〈龍 炫 の 魔 法 神・・・・〉

 

 〈ちょっと待ってくれ、神格を持ってるってこたぁ、龍の神ってことなのか?だとしたら、グレートレッドも神格を持っているのか?!〉

 

 ベルザードさんは神格について聞いた。

 

 [ふむ、龍の神か・・・・残念だが、私は違う。ただ、神格を持っているというだけだ。神格を持つドラゴンは私のほかにもいたのだ。まあ、格が桁違いに上だがな。二つ目の質問だがな、グレートレッドは神格を持っていないはずだ。お前たちがそのように勝手に真龍と名称()をつけたのであろう?]

  

 〈何故、そう言い切れるの?〉

 

 [神格を持っているか、いないかは一定の実力があれば分かるさ。それに私はグレートレッドのことはある程度知っている。なぜなら、私はグレートレッドがこんな小さい時から知っているのだからな。]

 

 ニトラはそういって自らの手で具体的な大きさを形作る。その大きさは大体10メートルくらいの大きさだろうか。かなり小さい。ドライグの3分の1以下ってところだ。

 

 『あのデカい龍にもそんなときがあったの・・・・?』

 

 ドライグはいまいち信じきれないようだ。

 

 [ああ、だがその時にはもうかなりの強さを誇っていたがな。]

 

 〈そ、そうなのか・・・・〉

 

 〈全く知りもしなかったわ・・・・〉

 

 [つまりはそういうことだ。私のことはジルニトラとも、イッセーのようにニトラとも呼んでくれて構わない。よろしく頼むぞ。]

 

 ニトラは気さくにそう言う。

 

 『じゃあ、私はジルニトラって呼ばせてもらうわよ。私のことはドライグでいいわ。ジルニトラ。』

 

 [ああ、よろしくね、ドライグ。]

 

 『ええ、よろしく。』

 

 ドラゴン同士だからなのか。ニトラとドライグはすぐに打ち解け合っている。

 

 〈じゃあ、私はニトラって呼ぶわね!〉

 

 〈俺ジルニトラと呼ばせてもらうぞ。よろしくな。〉

 

 [ああ、こちらこそ・・・・・よっと。]

 

 ニトラはエルシャさんとベルザードさんにも挨拶するとなんと、ニトラの大きな体は突然輝きだし、ドラゴンの体から人間の姿に変身した。

 

 「ええ?!うそ!?」

 

 〈・・・・〉〈すげぇな・・・・こんなこともできるのかよ。〉

 

 [どうかな?わたし的にはこうした方がなじみやすいと思ってな。あんな大きい体のままでは慣れないだろう?]

 

 ニトラは女の人の姿だった。さらさらで腰まで伸びた綺麗な黒い髪。瞳も黒色。それでいて、とても美人さんだった。

 

 「綺麗・・・・」

 

 っと、僕は自然にそんなことを言ってしまっていた。

 

 [うふふ、ありがとう、イッセー♪]

 

 どうやら僕の口走った言葉はニトラに聞こえていたようだ。恥ずかしい・・・・

 

 『うう・・・なぜジルニトラだけ・・・私だって・・・・私だってぇ・・・・』

 

 ドライグは何か悔しそうだった。ここにはドラゴンは一体だけになっている。今のニトラは何処からどう見ても、超絶綺麗な人にしか見えない。

 

 [ははは、ドライグよ、お前もこれを覚えたいか?]

 

 『当然よ!私だけ仲間外れはや!』

 

 ドライグの口調が幼児化している。かわいい・・・・

 

 [あとで教えてあげるさ。]

 

 『約束だからね!!』

 

 [ああ。わかったよ。]

 

 『よおし!!』

 

 ドライグはガッツポーズをする。余程嬉しかったらしい。

 

 [さてと、これで一通り終わったな。]

 

 「うん。ありがとね、ニトラ。お蔭でたくさんのことを知れたよ!!」

 

 [礼には及ばんさ。さあ、イッセーもう現実世界へ行っても構わないぞ?]

 

 「うん。そうするよ。今日からまた、やらなくちゃいけないことはたくさんあるからね。」

 

 そう言って、僕は精神世界から現実世界へと戻った。

 

 ―イッセーSIDE OUT―

 

to be countinue  

 

 




はい、いかがだったでしょうか?
ここで、オリジナル設定を入れ込みました。
ニトラさん強すぎぃぃ・・・てか、とんでもないインフレですねw

感想待っています。
ではまた。

―――――――――――――――――――――――――――――――
ハイスクールD×D ―魔法使いと龍― 設定ミニコーナー

龍霊界 ドラゴニア

*龍たちの世界。広大な広さを持っている。ドラゴンのみしかいない。いわゆるドラゴンにとっての聖域である。
*人間界のほうのドラゴンとは次元が違う強さのドラゴンがいる。
*今は5体のドラゴンが実質支配している形になっている。しかし、それは形のみであって、他のドラゴンたちは好き勝手にしている。


龍炫の魔法神 ジルニトラ

*かつて、ドラゴニアに居たドラゴン。かなりの強さだった。   
*魔法の神であり、その魔法力はぶっ飛んでいる。
*ニトラの魔力はもはや悪魔たちや神の魔力とはかけ離れたもので、質など、すべてが別次元のもの。その魔力と言い難い力を生かすその魔法力からなる攻撃はグレートレッドでさえ倒すというレベル。
*神格を持っている。其の格の高さは神話勢力の主神たちとは比較にならない。 
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