とある幼女の最強恐竜 (一旦完結)   作:カリーシュ

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1話

side??

 

……あれ、ここはどこだろう……?

 

 

 

 

 

「―如何だ?!」

 

「―駄目だな。 傷が深過ぎる」

 

 

 

 

 

……たしか、おねえちゃんとごはんのとりあいになって………

 

 

 

 

 

「―破棄だと!? コイツにどれだけのコストが掛かったと」

 

「まあまあ落ち着け。 どうせコイツらは二頭いるんだ、片方が死んでも問題無いだろう」

 

 

 

 

 

……さっきから、うるさいなぁ……

 

でもちからがはいらない……それに、なんだかねむくなって………

 

 

 

 

 

「―チッ! ならせめて解剖なりなんなりして、研究に役立てろ! パークの方でも、コイツは『期待の星』だからな! バックレるなよ、このヘッポコ!!」

 

カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、―

 

 

「………メスの刃が折れる相手を、どうやってバラせと?

ったく、ハイブリットだか何だか知らねえけど、胸糞悪くなるモン作りやがって………

―いっそ棄てるか。 けど焼却処分はアシがつくし………埋めるか。

後は野となれ花となれ、てな」

 

 

 

 

 

うにゅ………いいかんじにゆれて………

……おやすみなしゃい…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―あれ? ついさっきまでちゃんと持ってたよな?

 

………どっかに落としたか? ヤベェ、バレたらクビだ! 物理的に首がトンじまう!?

ティラノのエサはイヤだぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

「………おい、何をしている?」

 

「」\(^ρ^)/人生オワタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―とある日―具体的には、2017年8月5日の早朝

 

―八坂家

 

 

side真尋

 

「……ふぁぁ―昨日夜更かしし過ぎたな」

 

久し振りに居候邪神sがアニメか怪しい謎放送以外の番組を見てると思ってみたら、まさかのパニック映画だったからな……

 

しかもあの後、「過去編が気になりますね! ね!! ね!!!」と押し切られ、第1作から3作までぶっ通し………

 

 

「…日曜だし、母さんもいるし………

もう一眠りして大丈夫だよな」

 

「そうです。 レッツ二度寝タイム!」

 

取り敢えず流れ作業でベットの中に這い寄る混沌をフォークで刺して窓から捨て「ひでぶ!?」、枕に頭を沈める。

 

ついでに湯たんぽみたいに暖かいモノがあったので、少しばかり冷えた身体を温めr―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………湯たんぽ?」

 

夏だぞ? 蒸し暑い夏場の布団の中に湯たんぽとか、病人相手じゃなければ拷問だ。

 

「さっさと叩き出し―いやまずは様子をみよう」

 

布団を捲ったら神話生物とコンニチハはSAN値がヤバい。

 

タダでさえここ最近は色々あって、精神的にキテるのに。

 

 

 

 

まず大きさ。

結構小さい。 多少無茶をすれば片手で支えきれるだろうサイズだ。

 

次に触感。

ザラザラしてるが、全体的にヌメッとしている。

 

最後にシルエット。

……シャンタッ君じゃないことだけは確かだな。

翼無いし。 棘生えてるし。

 

 

 

 

 

「……しょうがない。 クー子でも呼ぶか」

 

夜通しゲームがデフォルトのあいつなら起きてるだろうし。 それに、部屋に呼んで1番安全なのがクー子だ。

 

……なんで同性のハス太よりも安全なんだろう。 涙が出て来る。

 

 

思わず涙が出てしまったようで、視界が歪み、布団に赤いシミが広がったように見えt―

 

 

 

いやどんな幻覚やねん。

 

 

 

「…………シミーーー!?」

 

慌てて捲る。

血塗れの生命体X(ただし虫の息)とコンニチハ。

 

 

「」

 

「ぎゃぁぁぁぁあ?! に、にゃ、ニャル子ぉぉぉぉおおお!! これはどういうことだぁぁぁぁぁぁあ!?」

 

 

寝起きドッキリ? 寝起きドッキリなのか!?

悪質過ぎるだろぉぉぉおおおお!!

そして伏線は何だったんだぁぁぁぁぁぁあ!?

 

 

「……少年、うるさ―

…………それ、どっちの破瓜の血? 答えによっては―」

 

「オイバカクロスファイアシークエンスは辞めろ! ちょっと手伝え!!」

 

慌てて跳ね起き、布団を蹴って退かす。

そこまでやればベットの上の惨状が見えたようで、クー子の眠そうな目が見開かれる。

 

 

「…………少年が産んだ?」

 

「だから僕は男だぁぁぁぁあ!!」

 

「……冗談」

 

 

火炎が引っ込み、クー子が例の生命体に触る。

 

 

「……少年、ハス太を呼んできて」

 

「何か分かったのか?!」

 

「……逆。 種族も、何で血塗れなのかも分からない。 でもハス太なら」

 

「元セラエノ図書館員―成る程!

すぐに連れて来る!」

 

 

部屋を飛び出て、奥の物置―今は連中の根城と化した空間―のドアノブを金髪の顔のマークに合わせて開ける。

 

 

「Zzz………駄目だよまひろくん、そんな、ニャル子ちゃんたちの目の前でなんて………」

 

 

 

閉める。

 

 

 

 

 

 

 

深呼吸。 心を落ち着ける。

 

「take two」

 

ガチャっ!

 

「Zzz………駄目だよまひ「言わせるかぁぁぁぁぁぁあ!! 起きろハス太!! 緊急事態だ!!」

んんん…………ふぇ?」

 

「そうですよハス太! せっかく真尋さんが起こしに来てくれたんですから3数える内に起きなさい!」

 

「じゃあ頼んでやるから星に帰れ」

 

「ハス太、永遠にゆっくりしていていいですよ」

 

「そう言いながらバールを振り被るな!」

 

「フォークっ!?」

 

 

いつの間にやら復活していたニャル子(気絶中)と、まだ半分寝ているハス太を強引に引き連れて部屋に戻る。

 

 

流石に状況が状況な所為か、クー子は特にふざけたりせず、傷口を低温で焼いて止血を試していた。

 

「……少年、遅かった」

 

「悪い、色々あった」

 

「……便利な言葉。 ハス太、後は任せる」

 

「ふぇ? ふぇ?! ふぇ!?

何このいきもの!?」

 

おっかなびっくりといった具合に謎生命体に触る。

 

「……少年、一つ分かった。

あの生き物、同じくらいのサイズの生き物に襲われてああなったと思う。 多分、犯人は同族」

 

「同族?」

 

「……ん。 牙とか、爪の大きさとかと、傷の大きさが大体一緒」

 

「…よく分かったな」

 

「……少年、褒めてくれてもいい」

 

「あー、後でな」

 

考えてみれば、2人揃って手が真っ赤だ。 この手で髪なんか触った日には洗うのが大変だろう。

……ハス太のベットシートはちゃんと洗っておこう。

 

 

 

 

 

「ふぇぇぇぇ………」

 

「どうだ、何か分かったか?」

 

「全然……見た事も聞いた事もないし、種族が分からないから薬も使えないし……」

 

「オイ待て、ハストゥール製薬の薬に種族単位での分別があったのか?」

 

「……ひ、人と邪神はあれるぎーとかが一緒なんだよ」

 

 

そーなのかー。 なら目を合わせて喋ろうな?

 

 

 

 

 

「―何やってるんですか。

構わずバーッと殺っちゃいましょう、バーッと!!」

 

「おいニャル子漢字?!?!」

 

いつの間にか復活していたニャル子が、懐から取り出した液体を謎生命体にぶっかける。

 

「何ヤッてんだこのバカァァァァァア!?!?」

 

「ご心配無く! 今のは『げ○きのかたまり』をすり潰した粉を溶かしたモノで」

 

「ポケモンじゃねぇんだからんな怪しいモン振り回してるんじゃねぇぇぇぇぇえええ!! それに本当に効果があるなら夜鬼にボコられたシャンタッ君に使ってやれよ!?」

 

「この薬はルルイエの一件の後、地球原産の素材で作ったからあの時は無かったんです!」

 

「材料言ってみ」

 

「苦虫、アオキノコ、ハチミツ、マンドラゴラ」

 

「ゲームが違う! それ『げん○のかたまり』じゃ無くて『秘薬』じゃん!?!?」

 

「……ニャル子、それよりも活力剤からのケルビの角の方がいい」

 

「いにしえの秘薬にすればいいってモンじゃ無いだろ!?!?」

 

「あ! めをさましたよ!」

 

「効いたよ!? 効いちゃったよオイ!?!?」

 

体躯の割に円らな瞳が見え、弱々しく「きぃー」と鳴いている。

 

「あぁもう! ニャル子、脱衣所からタオル取って来い。 ハス太とクー子はまず手洗って着替えたらiAiAPadで出来るだけ調べておいてくれ」

 

「……分かった」

 

「う、うん!」

 

邪神(ひと)使いが荒いが人ですなー真尋さんh

「今すぐ持って来いでなきゃフォークで生皮剥いでタオル代わりにするぞ」

生体時間加速(クロックアップ)して持って来ました」

 

顔を青くして震えながらタオルを差し出して来た。

 

それを取って、血を拭っていく事数分―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか見た事ある奴になった。

具体的には、昨日の映画ラッシュの最初に見た作品で、1番大暴れしていた『イ』から始まる奴。

 

 

「お、おい、ニャル子、これ……」

 

「何ですか? 言っておきますけど私は別に男子のお宝など…………」

 

 

 

縦に幅の広い顔。

 

紅い瞳。

 

背骨に沿って生えた棘。

 

緩くカーブした鉤爪。

 

白いウロコ状の表皮。

 

 

 

うん間違えない。

 

 

「―ニャル子ちゃん、変なニュースが…………」

 

「……今朝、そこそこの規模の次元振動があったらしい。 異世界からの迷子の可能性が…………」

 

 

 

 

 

 

 

「「「「………恐竜?! しかもインドミナスレックス!?!?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

で、即争奪戦となった。

 

「か、カワイイですね! 触らせグウウェイ!?」

 

「まだ弱ってるから駄目だようわぁ!?」

 

「……手当ての語源は、手の緩い温度が自然治癒に1番良いとされていたから。 だから温められる私が触るべきメラっ!?」

 

「邪魔しないで下さいクー子!」

 

「―お前らが1番邪魔だぁぁぁぁあ!!」

 

枕元のフォークを全弾飛ばす。

 

「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?」」

 

「」

 

「真尋くーん、お湯でふやかしたヤギ肉でいいかしら?」

 

「準備良すぎ!?」

 

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