side真尋
『異世界であるジュラシック・ワールドに迷い込む』という、今までの中でもトップクラスのトンデモを体験した翌日。
疲れの残る身体を起こすと、
うわっ、涎でべっとりしてるし。
「がじがじ。
……あ、おきた。 ごはんよこせー」
………どうして、こうなった。
――ティラノサウルスに襲われた直後。
サラダバーとかほざいて消えた黒フードがやったのか、向こう側が見えなくなるくらい紅い風が吹き荒れたと思ったら、すぐに暴風が収まり、
気がついたら、出発点であるルルイエに戻っていた。
……なぜか、インドラプトルごと。
ニョグ太を宇宙に打ち上げた後、インドミナスを例のドキドキノコ薬でロリ化させると、『せっかくですしやっちゃいましょうそうしましょう!』とインドラプトルにも薬を飲ませた。
フォーク片手にニャル子を〆ている間に効果がでたらしく、縮んで人間になった姿は、
『――!?!? え、う、え、えっえ????』
ショタだった。
もう一度言おう。
ショタだった。
しかも
……え? ニャル子も狙われてただろって?
『フヒヒヒヒ』とか言って手をワキワキさせていたら、ドン引いていた。 おいそれでいいのか生物兵器。
僕らは、何故か更に1人増えた状態で帰ることになった。
その結果がこれだよ、全く。
――こいつらのことは分からないことの方が多い。
面倒ごとが、文字通り星の数ほどありそうな『次元振動』だって、まだ完全に片付いていない。
だけど、まあ、
「なんとかなんだろ」
「ところで、ニャル子は潜り込んでこなかったのか?」
「そこでれっくすがかじってる」
「ガリゴリ……あ、おはよう」
「」←血の海
「……ヤムチャしやがって」
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特設キャラ説明
・ インドミナス・レックス
原作では開始以前に死亡していた、『ifの存在』。 現在はロリ化して八坂家に居候。 姿は人間時のシャンタッ君に近いが、髪が真っ白。
かなり無邪気で、他人の言う事をコロッと信じてしまう。 でもインドラプトルとは仲があまり良くなく、よく喧嘩している。
パワー特化型で、ソファーを
ちなみに真尋の長扱いは未だに直っていない。
・ インドラプトル
ご存知、『炎の王国』の看板恐竜。
ニョグ太がインドミナスと、健康診断の目的で保管されていたブルーの血から採取したDNAを掛け合わせて造られた。 なおオスなのは原作設定。 現在はショタ化して八坂家に居候。 姿はインドミナスと瓜二つだが、髪が真っ黒。
我儘で、ツンデレ。 ついでに悪戯好き。 インドミナスとは仲が良くなくて、よく喧嘩する。
スピード特化型で、稀にツッコミで放たれた真尋のフォークを回避するほど。 雑魚を一瞬で殲滅したり、身体のデカイ相手の全身を切り裂くことで戦闘に貢献。 火力不足が現在の悩み。
・ ロバート・マルドゥーン
『ジュラシック・パーク』で登場したキャラ。 ショットガン、スパス12を愛用。
経緯としては、パーク時はゲーム版と同じ『命辛々ラプトルを退け、後から来たもう一機のヘリで脱出』。 その後、当時の経験目当てでマスラニ社に雇われ、ジュラシック・ワールドに。
恐竜脱走時の対処係に任命されていて、真尋たちが合流した時は独自にインドミナスを追っていた。 よって、パッと見一般人に見える真尋たちを見て、『ジャイロスフィアで谷残った奴らが居たんだっけか(人数等は未把握だった)』と保護する。
・ 黒フード/邪神
《情報は削除されました》
どうも、雑食系カマキリなカリーシュです。
この作品も1年という長い期間を空けてやっと完結しましたが、どうだったでしょうか? 正直、後半になればなるほどニャル子感が抜けて、駆け足になっちゃいましたけれど、楽しんでいただけたのなら幸いです。
この作品は、書き始めの当時並行して書いていた別作がスランプに突入した時に丁度良く『ジュラシック・ワールド』が金曜ロードで流れて、『じゃあ試しに書いてみっか。 別作もクロスモノだし』という軽いノリで手を出し始めたのがキッカケです。 よって、ちゃんとしたストーリーやらは全く考えてませんでした。 マルドゥーンポジとか書き始めた時はエミヤを出すつもりでしたし。 なんでさ。
その別作も書き上がり、続編を書き始めて……と、そうこうしているうちに『炎の王国』が公開。
『インドラプトル』というネタを供給され、そういやこんなん書いてたなと、インドラプトルを混ぜて再開。
這いニャルからは、最終巻の敵以外では1番真尋たちを追い詰めたであろう敵、ニョグ太withハイパーイースを、
ジュラパシリーズからは、マルドゥーンを加えて再開。
なんとか完結まで持ち込めました。
お気に入り登録、評価を下さった皆様、本当にありがとうございました。
それでは、またどこかで!
※以下オマケの予告(仮)
――霧の島からの脱出から、約1月。
平和(?)な日常に再び、
異界への扉が開く――
「――よ、久しぶりだな、お前ら」
「!? この声、まさかあなた黒フードですか?!」
「――嘗て歴史の改変を修復した貴様だからこそ、この一件を頼みたい」
「その前に1発殴らせろヨグソトスゥッ!!」
――邂逅する主人公。
「フゥゥゥゥゥハハハハッ!! 私の宇宙CQCを持ってすれば、麻酔銃を叩き落とすことなぞヌルゲーの極み!」
「アホ毛の代わりに頭に刺さってるモン自覚してから言えや」
「……君たちは、」
――襲い掛かる恐竜たち。
「GgYAAAaaaaaaaaaaaaaッッ?!?!」
「「ヒャッハー!! 汚物は消毒だァァァァァア!!!」」
「……お前ら実は姉妹だってオチ無いよな? つかなんだソレ」
「無限ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲ですがなにか?」
「令呪を持って命じる今すぐそのふざけた代物をぶち壊せ」
――立ち塞がる邪神。
「ニャァァァルゥゥゥコォォォォォォォ!!!」
「げ、兄さん野良ニャルラトホテプ?! なんでこんな所に?!」
「俺もいるぞ!!」
「なんでいるんだよ」
「麻婆で檻を溶かしてきた」
「なんでさぁぁぁぁぁああああ!??」
「……もうあんたらのテンションには付いていけん」
そして、――
――――『悪意』が、膨れ上がる。
「……おい待て、
なんでこんなモノがこの世界線に存在するんだ?!?」
「?! チッ、あンのジジィ!! とうとう手綱振り切られやがったな!!!」
「遂に見つけたぞ。 さぁ、例のデータとサンプルをこちらに渡せ!!」
「だが断る!!! つか何の話だよオイ心当たりが一個しか無いぞオイ!!」
「十中八九ソレだろうがァァァァァア!!!」
「あれは最早恐竜でも、怪獣ですらない。
――形を持った、死だ」
「―――GO髃ァァぁ亜アアAAA荒A鐚AAAaaaぁaa啞鴉aaaaaアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」
――投稿予定時期:未定