とある幼女の最強恐竜 (一旦完結)   作:カリーシュ

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4話

side真尋

 

―ここは、何処だ?

 

―確か、僕達はルルイエで………

 

 

「……なんでジャングルなんだよ。

そして暑っ!?」

 

一瞬で汗が吹き出してくる。

 

「…このままじゃ熱中症待った無しだな。 その前にニャル子達と合流しないと」

 

ジャングルの道を歩いていく。

 

 

……それにしても、大きな道だな。

デコボコしてるから多分未整備だけど、その割には道幅が広くて歩き易いし―

 

 

 

 

 

 

 

「―まひろくん!」

 

「! ハス太! 無事だったか!?」

 

歩き始めると、すぐにハス太と合流出来た。

 

「よかった。 歪みからでたらいなかったから…」

 

「バラバラな所に飛ばされたみたいだな。 タイミング的にインドミナスも近くにいるとして、問題は先に飛び込んでたニャル子達だな。

離れてないといいんだが……

………ところで、ハス太は暑さとか大丈夫なのか? 汗かいてないけど」

 

「風をふかせてるからね、すずしいよ! ちょっと待っててね」

 

すぐに少し強めの風が吹き始める。

……クー子とハス太がいれば、大体の環境でやっていけるよな。

 

 

 

 

 

 

 

〜少年邪神移動中〜

 

 

 

 

 

 

 

……

 

「…いないね」

 

「まぁ、ジャングルに迷い込んだんだ。 すれ違ってるかもしれないしな」

 

……しっかし、ここが地球上だと仮定して、何処なんだよここ。

 

環境問題が騒がれてる僕達の世界の地球でこんなに鬱蒼としたジャングルとなると、それこそ赤道直下の大陸とか、その辺りが殆どだ。

 

そしてその大半のジャングルが、恐ろしいほど広い。

 

 

……下手したら、もうこのまま人に会えないかもしれないな。

 

 

「ま、まひろくん……」

 

「? どうした、ハス太?」

 

「な、何か、きこえない?」

 

「?」

 

耳をすませてみると―

 

 

鳥のさえずり、何かが羽ばたく音、地響きの様な足音、水の流れる音、―

 

 

 

 

 

………足音(・・)

 

 

 

 

 

 

 

―ドドドドドドドドドドドドドドドド―

 

 

 

「……」

 

「ちか付いて……きてるね」

 

「……来てるというより、もう目の前じゃん!?」

 

咄嗟にハス太の手を引いて、近くの大木の陰に隠れる。

 

そのすぐ横を通り抜けたのは、―

 

 

 

 

 

「あれって、―ガリミムス!?」

 

「映画で見たまんまだな!?」

 

1、2、4で出て来た、群れで行動する草食恐竜―ガリミムスだった。

 

 

 

……ついでに、その内の一頭にしがみついてる白い物体と紅い物体があったが、スルーした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―まっひっろさ〜ん!! 会いたかった

「思いっきり楽しんでたよな? 恐竜ライド」

……探索の幅を広げる為でしt」

 

「クー子」

 

「捕まえるためにわざわざ生体時間加速(クロックアップ)していた」

 

「」

 

 

いつもなら、フォークを刺すタイミングだけど―

 

………偶には、見逃してもいいか。

 

 

「……少年、途中で凄いものを見つけた」

 

「凄いもの?」

 

「あぁ!? 私が報告するハズだったのに!?」

 

「……早い者勝ち」

 

「で、結局何なんだよ?」

 

話がズレそうだったので強引に戻す。

 

「それはですね………

 

 

 

 

 

 

 

―ビジターセンターです! ジュラシックパーク跡の!」

 

「………はぁぁぁぁあ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ビジターセンター跡 内部

 

 

……屋根も扉も、建物の大半が倒壊してるけど………

あの特徴的な、ラプトルの絵が描かれた壁は無事だった。

 

「ていう事は、ここはイスラ・ヌブラル……」

 

「それも倒壊の具合からいって、劇中でインドミナス・レックスがぶち壊していった後みたいですね。

ぺちゃんこになってましたが、ジュラシックパークのマーク付きのジープがありましたよ」

 

 

……次元振動………本当に異世界へのゲートだったのかよ。

 

 

「ちょっとまって! ここが映画のせかいだとして、じゃあ今は『いつ』なの!?」

 

「……確かに、気になる。

ぱっと見ここも壊れたてに見えるから、本当に直後なら、劇中のインドミナスレックスは勿論、翼竜にも気をつけなくちゃいけない。

事後ならティラノサウルスとヴェロキラプトル、それに作中に出てこなかった肉食恐竜も危険」

 

「それに、脱出も問題ですね。

都合良く私達の世界への次元振動が起きれば話は別ですが、期待は出来ませんし……

事後なら救出される可能性は低いですし、本来パークにいない人がいるのがバレれば面倒です。 結界も効果があるか分かりませんし」

 

「…つまり、ベストなのは帰り道が発生する事。 ベターで劇中の脱出船に潜り込む、か」

 

 

中々ハードだな。 そもそも、今が『いつ』かによっては後者の選択肢は取れないし。

 

 

「おやおや真尋さん。 もう一つクリア条件を忘れてますよ?」

 

「忘れてねえよ。

―取り返すぞ。 僕達の世界のインドミナスを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―それで、いの一番に確認しなければならないのは、今現在の時間です。 1番手っ取り早いのは、原作主人公であるあの兄弟かカップルと合流することですが……

必然的にインドミナスとの接触が困難になります」

 

「……なら、島の南側の避難エリアの様子を伺えばいい。 人が大勢いれば、まだ時間の猶予はある。

原作インドミナスの行動予測も―」

 

「…? どうしたクー子?」

 

台詞の途中で突然フリーズする。

まさか、近くになにかいるのか!?

 

「……出来ない」

 

「? ハッキリしなさいよクー子。 モササウルスのエサにしますよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……原作インドミナスの行動予測が、出来ない」

 

 

 

 

 

 

 

「…? だいたい映画どうりにうごくんじゃ―」

 

「……劇中でも、翼竜ドームを破壊した後は、ラプトルの狩りのシーンまで一度も描写がなかった。

つまり、昼から夜までの間は、いつ、どこに居るかが分からない」

 

つ、つまり―

 

「次の瞬間に、頭からバックリ逝かれるかもしれんということですか……」

 

「だからフラグを立てるなぁ!!」

 

「フラグとはへし折るモノです! その為には敢えてフラグを乱立―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―グルルルルルルルルル」

 

 

 

 

 

 

 

「」

 

「」

 

「……………へし折ってこいよ、死亡フラグ」

 

「ムリdeath」

 

目の前の木々の隙間からインドミナス・レックスがコンニチワ。

 

 

 

 

 

「―ガアアァァァァァアアァァァアァァア!!!」

 

 

 

「逃げるぞ!!」

 

「あれが僕らのインドミナスのかのうせいは!?」

 

「どうやって見分けるんだよ!?」

 

 

全力で走る。

……でも確かにハス太の言う通り、見分ける方法を探さないと―

 

 

 

 

 

 

 

「―ガアアァァァァァアアァァァアァァア!!!」

 

「ぎゃあ!? い、いつの間に前に!?」

 

「先回りされたのかよ!?」

 

 

気がつけば、いきなりインドミナス・レックスが目の前に―

 

 

 

 

「「ガアアァァァァァアアァァァアァァア!!!」」

 

 

 

「」

 

「…\(^o^)/」

 

「\(^o^)/」

 

「お前らどうやって発音した?!」

 

 

 

前からも後ろからもインドミナス・レックス。

 

 

 

 

 

……詰んだ?!?!

 

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