とある幼女の最強恐竜 (一旦完結)   作:カリーシュ

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第7話

side真尋

 

 

クー子とハス太を回収して、エンジン音のしないようシャンタッ君で移動する。

不慣れなジャングルをバギーで進むのは危険だし、匂いを追う事も出来るから、一気に便利になった(相変わらず耳栓必須だけど)。

 

「なんで最初からシャンタッ君使わなかったんだよ?」

 

「インドミナス2頭ですらヤバイのに、象並みの大きさのUMAがいきなり出てきたらマズイですよ。 見られたらどうするんですか?」

 

「なるほどな。

で本音は?」

 

「ぶっちゃけ思いつきませんでしtぁなとす?!」

 

ちっ、避けたか。

 

 

 

「……ニャル子、シャンタッ君が追ってる匂いは、本当にこっちに来てたインドミナスであってる?」

 

「大丈夫ですよ。 あらかじめ幸運で振っておいたら成功しましたから!」

 

「おいホントに大丈夫なのかそれ?」

 

不安になってきた。 やはり多少の無茶はしてでも二手に分かれるべきだったか?

 

「だいじょうぶだよ!

きっと、すぐに会えるよ!」

 

「……そう、だな。

それより、暴走してるあいつを戻してやる方法を考えないとな」

 

ニャル子に会ってからの発言を思い出せる限りで洗い出す。

どこか、伏線のようなポイントは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギギギギギギギ?!!」

 

「うぉ?!」

 

急にシャンタッ君がその足を止める。

何事かと前を見れば、暗闇の中に佇む、白い巨体が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インドミナス・レックスが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽あっ! ???の インドミナス があらわれた!

 

 

ちょっと待て。

 

「なんでポケモン?!」

 

「モンスターを捕獲するとしたらやっぱりポケモン風でしょ!」

 

「でもモンスターボールのパチモンの契約カプセルにはあいつ入りきらないんだろ?」

 

「…………………………」

 

「……少年、君のような察しの良いガキは嫌い」

 

「うるせぇハヨ直せ」

 

「……ぶーぶー」

 

視界の下の方に映っていた文字列が消えた。 こいつも律儀に待っているのか、未だ襲ってくるような様子はない。

 

「しっかし、実際問題どうしますか? ゴリ押しは無理がありますし」

 

「……急なことだったから、例の薬も数が無い」

 

それだよなぁ。 何をするにしても、手がなさ過ぎる。

 

「……しょうがない。 取り敢えず、」

 

動きを封じよう、と言おうとしたタイミングで、インドミナスが動き始める。

でもその動きは、非常にゆっくりとしたものだった。

 

「? やけに鈍い――というか、殺気が薄いですね?」

 

「そうなのか? でもどうして、っと?!」

 

条件反射で抜いていたらしいフォークを落としてしまう。

ずっと暑い熱帯雨林にいたから、汗で滑ったか。

地面に落ちたフォークが甲高い金属音をたて――

 

「グギャァァァァァァ?!??!」

 

「………は???」

 

吠えながら、ジリジリと後ずさる。

あれ? この反応、どこかで――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――試しにフォークをポッケから取り出す。

 

――「ピィィっ!」

 

――震えが一段と強くなる。

 

――フォークをしまう。

 

――震えが少し収まる。

 

――フォークを取り出す。

 

――震える。

 

――フォークをしまう。

 

――震えが収まる。

 

――フォークを取り出して金属摩擦音を立てる。

 

――失神した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――分・か・る・か・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

「ピギャアアアアアアアアア!?!???」

 

追加で出したフォークを握りしめたまま叫んだら、メッチャ怯えられた。 向こうのほうが6、7倍デカイのに。

 

つか伏線近ッ?! てっきり原作から適当に引っ張ってくるか誤魔化してゴリ押しするもんだと思ってたら、まさかのちゃんとした(?)伏線があったよ?! アレか? 1年前のプロットとっといてたのかよ?! まどマギやら東方やらで根刮ぎ吹っ飛んでるもんだと思ってたぞ!?

 

「真尋さんメタい! メタいです!!

例えクソザコうp主が最新作ブームに乗っかって投稿→他作への宣伝を計画しているようなクズでもそれは考えちゃダメです!!」

 

「お前の方が罵詈雑言吐いてね? つかぶっちゃけ乗り遅れてるよね?!」

 

「それもいっちゃいけないよ! 泣いてるひとだっているんだよ!」

 

「……あの、いつまでインドミナスは放置するの?」

 

「「「あ」」」

 

「グルルルル……」

 

まだビビってる様子のインドミナスに向き直る。

所々焼けていたり、弾痕があるけれど、あまりダメージは受けてないみたいだな。

 

 

「よーし! こうなったら、後はニョグ太をブチ転がしてハイパーイースをゴウ・ダ=ツすれば万事解決ですね!」

 

「だな。 で、どうやって追う?」

 

「船での脱出が不要になった以上、制限時間は無いに等しいです。 さらにニョグ太が無茶な原作介入をしない限り、インドミナスレックスはここにいる1体のみ。 十中八九襲撃があるハズです。 つまり、探さなくても向こうからノコノコやってきたところを踏みつけて谷に蹴り込めばおkです!!」

 

「それノコノコ違い、それじゃ亀だ。

……ところでさ、あの邪神、ニョグ太を殺しにかかってたじゃん?」

 

「ええ。 そのうちガチギレして『ゲート・オブ・ヴァビロンッッ!!!』とか叫びそうなレベルでしたね」

 

「何故にAUO?

で、ソイツ。 ハイパーイースごとグシャっと殺っちゃう可能性は?」

「今すぐ探しましょうマッハで行きましょう寧ろ制限時間縮まってたぁぁぁぁぁぁ!?!!」

 

グルンッ! とシャンタッ君が方向転換して、がむしゃらに走り始める。

理性が戻ったインドミナスも、後ろからついてくる。

 

「おい!? アテはあるのか??」

 

「はい!!

時間帯的に、ガチでパークを丸パクするならシステムとか遺伝データを盗む為に、ビジターセンター内に潜入している可能性が高いです! あそこはホスキンス(クソデブ)がブルーに殺られてからインドミナスがモササウルスに喰われるまではコントロールルームにメガネのオッサンが1人いるだけで、しかもそれ以降は無人になります。 これ以上ない絶好のチャンスです!」

 

な、なるほど――って、ちょっとまて?!

 

「それだと原作勢とバッタリ会っちゃうんじゃないか?!」

 

インドミナスを連れてたらヤバイだろ!? 特にティラノ!!

 

「だから、ワンチャンに賭けます!!

着くのが、戦闘終了後、尚且つニョグ太の目的が終わる前であると!!」

 

「む、無茶苦茶だ!」

 

でも、そうは言っても、もうその奇跡を信じるしか、

 

「あ、真尋さんは奇跡とか魔法とか願わないで下さいね。 フラグになるので」

 

「お前らじゃあるまいしやるかぁ!!!」

 

 

 

 

 

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