真龍様は今日もワガママ!   作:虹野衣司

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ロイヤル交渉、真龍様の前に敗れる!


①セルエルとノイシュ、空回る

「我に介護せよと申すのか」

「いやぁ俺もあんまりお願いしたくないんだけどね?それに介護って俺まだ元気だよ?」

「仕方あるまい。良いだろう。代わりに…この町を案内せよ」

「お、スカーサハちゃん、お出かけしたいの?いいよいいよ、いこいこ!」

「たわけ!人の営みを見ておきたいだけだ」

「またまた~」

「ふんっ…」

「ええ、あ、ちょっとおいていかないでよ~」

 

****************

スカーサハがグランサイファーに搭乗してから、何日か過ぎた。

最初は大変だった。基本的に過保護なノイシュもセルエルも、無理やりにでも光属性に連れていこうとし、ジータ団長にとめられていた。

「我は1人でも大丈夫だ。人の分際で案ずるな」

などとスカーサハも怒り出し、せめてヘルエスやノイシュのいる火属性に…と思ったが、これも失敗。結局スカーサハは風属性に来たのである。

 

そうと決まればロイヤル勢は動きが早い。

「シエテ様。お願いがあります」

「おや?アイルストの王子様じゃない?」

「今は国がありませんので」

「ああ…すまなかったね。で、こんなところに何のようだい?」

こんなところとは、シエテの剣拓コレクションルーム(通称:剣これ)である。

「十天衆だからね。自室は持てないからこうしてコレクションルームを作ってもらったってわけさ」

最も、物置部屋となんら変わりはないが。

「このたびスカーサハが風属性となることが決定いたしました。これを受けて、ジータはすぐにでもお試してゆぐまぐに向かうとおっしゃっています。どうか、スカーサハを守っていただけないでしょうか」

「それはできないかも」

「…そんな!」

「あなたたちだって戦いに絶対勝つとか、絶対守り抜く、なんて保証できないことは分かってるよね?だからだよ。もちろんスカーサハちゃんに何かがないように最善を尽くすよ。十天衆の頭目だからね」

「ありがとうございます…」

「ほら、こんなところに長居するとスカーサハちゃんに見つかっちゃうよ~」

「す、スカーサハちゃん!?」

「え~だって見た目はかわいい女の子だもんねー」

「シエテ様、見た目に騙されては…」

「…おいノイシュ。さっきからシエテとなんの話をしているのだ?」

「あ、こ、これは…スカーサハ様、どうしてこちらへ?」

「質問に質問で返すな。我が先に聞いている」

「ノイシュ、私が。スカーサハ様、申し訳ありません。今シエテ様とスカーサハ様の話をしていました。私たちは旅の同行を認めましたが、戦いに参加することにはいささか疑問を抱いております。どうかディアドラ召喚石のままでいていただけないでしょうか。そして倉庫で待っていていただけませんか」

「断る。安心せい、この器が壊れても、我の存在は消えぬ。それに我は強い」

「ですが1度このノイシュに負けているのですよ」

「そこまで我が心配か?ぬかせ。国が心配なのであろう」

「私たちは本当にスカーサハ様のことを心配しているのです。どうかお分かりください」

「ふん。人間の言葉ほど信じられぬものはないが、まぁいい。どちらにせよ、我は戦闘に行く。シエテと申したか。ジータが呼んでいるぞ」

「おお、ジータちゃんからの呼びだし?うれしいね~!あ、セルエルさん、ノイシュさん」

ウインクだけしてさっさと行ってしまった。

「おぬしらはそこで見ておれ。平気じゃ」

シエテに続くようにして、スカーサハも行ってしまった。その後ろ姿を、まるで父親のように、ただただ見守るしかなかった。

 

 




ストーリーイベント前に書いたのですが、シエテもっとピックアップしたくなりました。
海パン最高でしたね!笑
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