「圧倒的不利だねー」
「十天衆あろうものが、あのような小娘に遅れを取ってどうする」
「健康レベルがなかなかたまらなくてねー」
「我が3アビのバリアが欲しいということか」
「お願いだよ~」
「断るわけにもいかない状況だな。いいだろう。もともと、村を案内してくれたら使ってやるという条件だった」
「そうなんだっけ?覚えてない人は読み返してみてね!作者も忘れてたって、その設定」
「だが、今回は特殊なケースだった。ジータの邪魔が入ったからな」
「そうかもしれないね…おっと、ここ見つかったみたいだからあそこまで走ろう」
「我に指図をするな」
「はいはい――それで、まだ真龍様のお気に召さない?」
「ふむ。では、次の町も案内せよ」
「ははーっ!必ずやご案内いたしましょう」
「決まりだな。では行くぞ。防戦一方は面白くない」
「次の1撃を防げれば健康レベルは3になる。頼んだよ、スカーサハちゃん」
「相変わらずなんか気持ち悪いな、お前にちゃん付けされると」
「そんなー。ま、それどころじゃないね!行くよ」
「いいだろう。我の加護を授けよう」
「うーがおー!」
「バーサーカーとは思えない見事な剣捌き…でも、もらった!」
ジータの攻撃を華麗に受け流し、その反動で剣を振り抜く。スカーサハのバリアのおかげで、ダメージはない。そして、必殺の3アビを使用する。
「こんなのはどう?」
「次で決めさせてもらうぞ、ジータ」
「七星剣――奥義!」
「真龍の名、伊達ではないぞ――」
「ディエス・ミル・エスパーダ!」
「クロイスタバイル!」
「「エアロデトネーション!!」」
「!?」
こうしてベルセルクジータは地に倒れ、ファイターの姿に戻った。
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「はーい、ジータちゃん。特別に反省会でーす!」
「しゅん…」
「かわいいからゆる…ぶわっ」
「後ろから飛び蹴りさせてもらったが、さすがは十天衆名ばかり頭目。膝をつかないとは」
「そ、そりゃね…(俺じゃなきゃ死んでるよ!?)」
「えーと、かわいくても許されないことも世の中にはあるのです」
「そうだな。まずは犯行動機から述べてもらうとしよう」
「くすん…だって…2人が楽しそうに森に行くから…」
「だから?」
「まぁまぁスカーサハちゃん…ぶへっ」
「息の根を止めたつもりだったがかわしたか。してジータ、だから何だ」
「私も混ざろうかなって思ったんだけど…あ、いたずらしたほうが楽しいかな!って思って…」
「ほう」
「慌てていたずら考えてたらこんな感じになりました」
「ふむ、それが遺言でよいな。さて首を洗え」
「いやいやスカーサハちゃん、ストーップ!まだ聞かなきゃいけないことあるでしょ」
「そうか?」
「あるよ!やれやれ、まったくもう…まず、これは全部ジータちゃんの独断でやったものなの?」
「ビィ君も一緒に考えてくれたけど、全部私です」
「次。正直こんなくだらないいたずらを村の人が協力してくれるとは思えないんだけど…どうやって協力させたの?」
「わわ、私の言うことだからみんな聞くわよ!」
「そんなわけないと思うよ?」
「うう…高額のふるさと納税をしました」
「つまり金で解決したと。残念だなぁ、ジータちゃんをそんな風に育てたつもりはないんだけどなぁ」
「以後気を付けます」
「ジータちゃん。俺言ったよね。力には責任が伴うんだ。ノブリスオブリージュって聞いたことあるだろう?お金も力だよ。その使い方を間違えちゃったんだ。この責任はジータちゃんが思っている以上に重いと思うなぁ。きっとカトルやエッセルが聞いたら…。本当に残念だ」
「ごめんなさい…」
「俺やスカーサハちゃんに謝るのは当然だけど、他にも謝る人いるよね。最後。巻き込んだ村人にどう謝罪するの?」
「これからみんなの家に寄って行こうと思います」
「だってよ、スカーサハちゃん。どうする?」
「我は帰るぞ。実につまらん。ジータよ、あまり我を失望させるな。シエテもついて参れ。まさか幼い小娘を一人で歩かせはしまいな」
「そうだね。俺も行くよ。今回はしっかり反省してもらわなければならない。頼むよ、ジータちゃん」
「あ、シエテお兄ちゃんとスカーサハちゃん」
「へぇ、こういうタイミング見計らった感じ、作り話でしかないと思ってた…あ、おうちお隣だから本当にタイミングを見計らってたのか」
「ほう。してお主ら、何か用か?」
「えー、ひどい、友だちでしょ?これ、あげる!」
「友だち、か。悪くない。して、これは…石か?」
「そうだよ、俺のとっておき!」
「私からはこれ!」
「これはCCさくらの持っている杖…か」
「そうだよ!CCさくら知ってるんだ!すごい!さくらちゃんのお話今度しようね!」
「あ、ああ。いいだろう。ふん、では特別に最後に我が真龍に変身して貴様らをグランサイファーに連れて行ってやろうぞ!」
「え、うそ?スカーサハちゃん、それは…」
「よいなシエテ。お前はしっぽにでもつかまっておれ」
「やったー!楽しみ!」
「ありがとう!やったぁ!」
「えええー!」
次第に空も暗くなっていく。明るい月がこちらを見て笑っている。スカーサハは、やはり人里を歩くのは悪くない、と思うのであった。
最終回ということで、いつもの2倍の文字数です。
次回はおまけ回ですが、書いていて1番楽しかったです。