クッパ戦記   作:鰹ふりかけ

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感想に呼ばれて復活だあああああ


悪魔の謀略

 

その報告を理解するのには時間がかかった………いや、頭が真っ白になったと言った方がよいか

 

「我がキノコ王国臣民一同はピーチ姫の即刻返還と賠償金を求める。なお、応じない場合にはそれ相応の措置を取らしていただこう」

 

 

思わず書類を持ってきたパタパタの前で無言で書類ごと机を叩き潰してしまった

 

甲羅に縮まり怯えるパタパタ、よくみると甲羅のしたに水溜まりが形成されている

 

「おい!」

「ひゃいいいいいいい」

「今すぐ全軍団長を呼べ、今すぐだ!」

「かかっっかしこまろぁしたあああああああ」

いかんいかん、口調が荒くなってしまっているようだ。

パタパタが弾丸のごとき勢いで執務室を飛び出していくのを確認してから思案する。

 

ピーチ姫がさらわれた?

 

誰に?

 

 

あいにくだが我が国は改革の真っ最中であり、上層部及び末端の兵に至るまでそんな無駄なことをしている暇がないのだ

さらに、指揮系統の改善により指揮統一が進み、上級将校の負担軽減と各種族ごとに独立していた軍団の一部を統廃合し、混成部隊の設立(砂中奇襲歩兵であったチョロプーを工兵へと配置転換・ほぼ全て部隊にパタパタ等の飛行種族の偵察兵を配置等)が行われた。

これにより各部隊の連携と情報の共有の効率がよくなり、さらに部隊がどこで何をしているのかが把握できるようになっておりそのような兆しすらなかった。

 

これにより我が軍における欠点の双頭である部隊の暴走と情報漏洩(マリオが壊せそうな壁や穴・暗号が漏れる)を防ぐ事ができるように………なったと思いたいな

 

軍団を率いるような連中には徹底した指令の遵守と報告を命令しているし………忠誠心故の暴走とかやるなよマジで

 

当然ながらワガハイにも心当たりがまったくないのだ

 

 

となると考えられるものは

 

この世界においてはきちんと謎の組織の態をとった連中の暗躍が考えられる。

 

ピーチ姫はワガハイ以外にもいろいろな組織に狙われており、

その種類は魔術師・蛮族・秘密結社・エイリアン……エトセトラと数えるだけで頭が痛むような連中がひしめきあっている。

 

まあ、ほとんどがすぐさま正体がばれてマリオのカチコミにあって速攻で滅ぶが、例外として正体を隠した上でピーチ姫の誘拐を成功させる奴らがいる。

そういう奴らは優れた科学技術や魔術をあつかったりしてめんどい上に初期には証拠や手掛かりをほぼ残さない

 

そうなった場合にマリオがとりうる行動としては………怪しいと思った勢力に突撃である(大抵はそこのボスから情報が得られてストーリーが進む)

 

 

 

 

ワガハイ

↑グサッ

ピーチ姫誘拐常連者

大魔王(笑)

なんか悪そう

とりまクッパボコればおk

 

 

さらに先程の書状を組み合わせると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬわああああああああああ奴がくるではないかあああああああああああああああああああ」

となる

 

暫くして落ち着く

 

 

しかし、先程のキノコ王国の連中が調子にのったことを書いていたのが気になる

今まで幾度も和平交渉をすれどもあのようなことしてくるなどはじめてなのだ

 

ウーム・・・判断材料がなさすぎる

 

 

「クッパ様皆集まりましたじゃ」

「オババか今向かう」

ゆっくりと立ち上がり歩き出し執務室から出ていく

 

 

クッパ城王座の間

 

「各軍団長および文官一同揃っておりますじゃ」

「ウム」

オババの言葉を聞いて王座の間を見渡す。

ノコノコやパタパタ等の亀族以外にもサンボやヘイホーテレサ・ハックン・パックンフラワー等の様々な種族が揃っていた。

 

『こうして見るといろんな奴がいるな我が軍団』と思いつつも同時にこれだけの種族がいるのにほぼキノピオオンリーで構成されるキノコ王国の歪さに気がつく

 

もうなんかね、民族主義バリバリで他種族排斥・奴隷化万歳で食料やエネルギーを盾に他国を脅迫する国家とかね

 

 

どうしようめっちゃヤバくね

 

 

キノピオ:穏やかな性格の種族

ぜってえ嘘だろ

 

「皆、よく集まってくれた。いきなりだが、本題に入ろうと思う。先程のキノコ王国よりピーチ姫返還を要求する書状が届いた」

「馬鹿な!」

「あり得ん!」

「何かの間違いだ!」

ざわざわ、ざわざわ

 

「静まれエエエエエエエエ!!………ウム、我もそうだがまったく心当たりがない。だが、万が一のこともあろう一応聞いておこう」

 

「ピーチ姫拐った奴いるか?」

「「「「「(ブンッブンッブンッ)」」」」」

「先祖に誓えるか!」

「「「「「「「(コクコク)」」」」」」

「ならばワガハイに誓えるか!」

「「「「「「「「ハイ!」」」」」」」」

 

 

 

「わかった、ではお前達を信じよう」

「クッパ様!では何者がやったのでしょうか?」

「わからん!」

「エエエエエエエエ!!」

「ただわかるのは、あの髭を撒いてピーチ姫をさらえるような連中がいる可能性がある」

「「「「「………」」」」」」

「さらにな、ぐずぐずしてるとマリオがカチコミかけてくかもしれん」

「「「「「「「!」」」」」」」」

「なので、我等が行うべきことは速やかに姫に城へと戻ってもらうことだ!」

「「「「「なるほど………」」」」

「でもどうやってやるんですか?」

 

「これだけの事態が起きているのだ、相手の目的が不明と言えども市場や経済に変化が起きるはず………そこから探る!」

「さらに今まで遭遇した組織の連中に接触して情報を引き出せ!その上で情報でもってキノコ王国と髭の疑惑を払拭する!」

 

「よいか!まさに我が帝国は危機に瀕しているのだ………総員一層の活躍を見せろ!」

 

「第一航空歩兵大隊、カラカラ砂漠へ向かいドロンチュ一家を捜索します!」

「第五装甲槌撃兵中隊、ゴロツキタウンのモンテファミリーの元へ向かいます」

「ハックン諜報部隊、キノコ王国への潜入を継続し市場経済・噂の収集を強化!」

「第三連合飛行艦隊、キノコ王国周辺海域の警「クッパ様あああああああああああああああ!!」なんだ!」

参謀本部が各部隊に指示を出していると箒にのった状態のカメックが飛び込んできた

メガネは外れかけローブがずれて禿げ頭がみえかけている明らかに様子がおかしい彼は情報を伝えてくる。

「奴が、奴がきます!」

「早すぎる!外交官!」

「はい!」

「今すぐキノコ王国へ行け!」

「予備軍を召集しろ!防衛戦を行う!」

 

カンッ カンッ カンッ

「炉を温めろ!フライホイールを回せ!」

「錨を上げろ!出港準備!」

「航空歩兵の搭乗急げ!」

 

「出撃!陣形を鱗形陣に移行!目的地はジャンボル島沖」

「ジャイロコンパス起動!」

「面舵いっぱい!」

「ようそろおおおおおおお」

軍港から多くの飛行戦艦が出撃していく同時に軍団が各地から召集されマリオの進行が予測される進路上の都市に避難命令が出される。

 

帝国歴×◯△年クッパ帝国戦時体制に移行

 

 

 

キノコ王国某所

 

「ですから!我が国は今回の件には関係ありません」

 

「本当ですかねぇーーー」

「証拠はあるのですかねえ」

 

「本当なんだ!」

 

「「「信じられませんねーーーー」」」

 

「クッ」

 

「それで、此方としても早く姫を返して欲しいんですがねぇ?」

 

「だから、いないといっているだろうが!」

 

「ふう、困りましたねえええ。これは調査しなくてはいけないですね」

「ええ、怪しい所を徹底的に調べないと!」

「調査隊を派遣しましょう!」

 

「貴様ら一体何を!」

 

「調査隊の保護のために軍を派遣しなくては行けませんねえ!」

「あなたの国は野蛮ですからねぇ、拠点を作らなくてはいけませんねぇ」

 

「………貴様ら」

 

「ええ、わかってますよ。なので早くしてくれませんかねええええええ!!」

「その通りですねええ!!」

 

「こんな事が許されるとでも………」

 

「はっはっ、日頃の行いのおかげですよ」

「亀とキノピオ。どちらの声を彼は信用しますかねえ」

「愚かな亀よ、立場をわきまえたまえ」

 

「不愉快だ!帰らせてもらう!」

ガシッ

「ちょっと困りますね」

「我等としても姫を救助するための情報が必要なんですよねえ」

 

「貴様らあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

「終わったか?」

「ああ、魚のエサにしておいた」

「まさかの情報ですねぇ、ピーチ姫がクッパ城にいるなんてね」

 

「「「笑いが止まりませんねぇ」」」

 

「さてと、この事をマリオさんに伝えてこないとね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





もう、ヤバい
キノピオが悪すぎる。

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