クッパ戦記   作:鰹ふりかけ

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感想欄でマリオが気がつかない。
とおっしゃる方々ご意見ありがとうございます。

だけども考え見てほしい。

あれが封印とか宝物とか守りきったことありましたか?
むしろ進んでやらかしたりとかしてませんか?

それどころか事前に何かしようとしたりした事がありますか?

と、ここまで述べたように。
はっきし言ってあの髭が自発的に行動する所を見たことがないのです。
いつも何かが起きる→出動→何々するために何が必要→それをてにいれたらまた何かが起こる→また何かをする→残念罠でした………こんなんばっかり。

情報に関しても自分で調べようとせずに何々に聞きにいきましょうが殆どだし。

これを見てあのコピペを思い出した。



マリオの特徴

1 自分自身の具体的な目標をもたない
2 相手の夢を阻止するのが生きがい
3 単独~小人数で行動
4 常になにかが起こってから行動
5 受け身の姿勢
6 いつも怒っている


クッパの特徴

1 大きな夢、野望を抱いている
2 目標達成のため、研究開発を怠らない
3 日々努力を重ね、夢に向かって手を尽している
4 失敗してもへこたれない
5 組織で行動する
6 よく笑う


忠義と不死の軍勢

キノピオによるプロパガンダによりクッパ帝国は世界の敵となった。

周囲の国家から国交断絶をこちら側との協議を行う必要すらもないというように一方的に告げられ。

 

貿易や通信が死滅

 

外交官や現地にいた記者の追放や我が国に関係のないカメ系の種族への迫害が起こり初めたとの情報まで出てきている。

 

 

さらに、貿易が壊滅したことにより帝国で産出されないゴム等の一部戦略資源が不足し、軍団の整備や生産が滞りつつあった。

幸いな事に食料系への投資のおかげで品種改良されたカラカラの実や地下を利用したキノコの水耕栽培工場が稼働しており巨大化魔法も相まって余裕があり国家としては未だに余裕がある状態だ。

 

最後に戦況であるが………マリオに対する少数精鋭部隊の投入や起伏の激しい山岳地帯や洞窟での遅滞戦術、航空戦艦の総員離脱後の自沈作戦によりマリオの侵攻を抑え込むことに成功。

 

だが、クッパ帝国は世界の敵となった。

 

これが意味する所は世界の中での孤立であり、すなわち政治工作が壊滅。

同盟や連合どころの話ではない、奴らのプロパガンダにより講和交渉や終戦交渉までならず会談を仲介してくれる第三国がいなくなってしまったのだ。

 

 

さらに、敵の正体がようやく判明したのだがそれが軍産複合体のような存在であった。

通常ならば軍産複合体と言えども政治的影響力があるだけで直接的な権限を持っていないが現在のキノコ王国においては政府の腐敗がすさまじく、まさに売国奴の巣穴と化している。

 

このくそったれな戦争も奴等が煽っているのだ。

 

 

憎しめ!争え!怨め!それらが我らの富となる。

 

戦争を起こして一番得をするのは誰か?。

 

答えは簡単、商人だ。

 

戦争はしょせん経済と経済のぶつかりあいであり主義や思想それらは後付けのスパイスに過ぎない。

領土を奪っても開発し運営するのは商人達だし賠償金等は戦時国債の支払いに当てられる。そしてそれを大量に保有するのも商人。

当然戦時は物質の消費が莫大になり利益が増える。

 

ここまでこれば、いかにウハウハであるかがわかるだろう。

彼らにとっては戦争を終わらせるなんてもってのほか、むしろ優勢ならばいくらでも続けてほしいと望む。

 

だから、必死になって煽る。

 

いかに相手が醜悪で卑劣で下等であるかを訴えてそして執拗に自分たちが正義だと訴え。

 

人が死ねばそれだけ新たな需要が生まれ。

 

民衆の怒りは相手国民への非道への免罪符となり。

 

商人達の懐は盛り上がっていく。

 

たとえマリオを倒したとしても奴等は死滅しない。

政府と軍部の責任を追及すれども彼らは裁かれもしないし責任の追及さえもできないだろう。

もしくは一瞬で掌を返して自分達は哀れな被害者だと装い出すのがおちだろう。

 

奴等はゴキブリだ。叩いても叩いても無からわくかの如く出現するような存在。

もしもこの文明が滅びようとも最後まで生き延びてそうなしたたかさとしぶとさとを兼ね備えた存在。

 

そんな奴等との戦争なのだ。

政府や軍部等は操り人形に過ぎずその裏側に見え隠れする闇が相手では本来の戦略では勝てない。

 

土俵が違う。

 

奴等は戦争なんぞで倒せる相手ではない。

 

「どうすればいいのだ………」

「クッパ様どうされましたか?」

「何でもない!で、戦況はどうなのだ?」

「やはり厳しいです。マリオの侵攻を抑えてはいますが完全には止め切れていません。」

「いつまでもつのだ?」

「………もって半年です」

「そうか」

「キノコ王国の方でもパルチザンの活動がはげしく捜索活動が難航しています」

「再統合した部隊を回せ」

「ですが!」

「くどい!今だからまだ可能なのだ………マリオが本国に到達するのを危惧して尻込みをすれば最後の希望すらもなくなる」

「わかりました!」

「しばらく休む!後は任せた!」

「「「「了解しました」」」」

 

 

自室に戻り思案する。

やはり、マリオをなんとかしなければいけない………だがピーチ姫を見つけねば反撃のチャンスすらもない。

 

マリオが城に到達する。

それがどのような事かわかるだろうか?

 

クッパ城は城であり民衆の住居でもある。極寒のこの土地では適切な設備なしではカメ族はいきられない。

そのために都市を囲むように至るところにマグマを流して気温を上げてカメ族が生活しやすいような環境を作りその上で建物を建てて、それを防御するように城壁が築かれていき今の城ができている。

 

そこにマリオが突入してくるのだ。当然ながらマリオ側も亀族やクリボーの男女や子供の区別等はつかない。

そのために徹底的な虐殺が起こる。その上で遺体からコインやアイテムを持ち去り城内を蹂躙して回る。

宝物庫や食料庫のアイテムやコインも全部持ち去り持ちきれないものはその場ですべて捨てる。

 

後に残るのは避難していた大量の孤児や未亡人そして重症の働き手のみ。

 

そして、そこに笑顔のキノピオ達がやって来て全てを奪っていくわずかに残った物資を食料を働き手を………その状態のまま放置して本当に抵抗する力を奪った上で不平等な条約や契約を結びさらに搾取を行っていく。

 

なぜ我輩が処刑されないか疑問に思わなかっただろうか?ワガハイなんぞ自国に対して侵略を繰り返し軍事的挑発を行う独裁者だ。

そんな奴の首なんぞなん十回規模で飛んでなくてはおかしいのだ。

 

だが、自分がクッパになったからわかる。クッパは慕われ過ぎているのだ。ワガハイがいなくなればカメ族は、いや配下の者達全員が絶望する。

生きる希望すらも失いこの世に望みがなくなってしまう。

 

するとどうだろうかキノコどもは金の卵を生み出す亀を失う事になり儲けが少なくなる。

 

なのでワガハイが生かされているのはカメ族から永遠的に搾取するためなのだ。

 

「どうすればよいのだ………」

頭を抱える。ワガハイはしくじったのであろうか?

民を思い今まで行動してきた母親の腕の中でぐったりとする赤子を、腹をすかせて道の草を食べようとする子供を無くそうとしただけだ。

 

なのに何故?何故このような仕打ちを受けるのだ!

 

今唯一の希望はピーチ姫のみ。

早く、早く見つけるのだ!そうしなければ………我輩達は終わりなのだ。

 

 

 

 

 

 

クッパは何度も首をひねり資料を読みあさり何度も何度も思考する。

あらゆる方向からアプローチをいれども状況が好転するとは思えないのだ。

それでも諦めずに瞳を閉じて思案する。

 

だが良案はでてこない。

 

そして、突然糸が切れたように倒れて眠りにおちてしまう、連日の怒涛の激務と徹夜でクッパの体はもう限界を迎えていたのだ。

 

自分の独りごとさえも聞かれないように扉の前の衛兵すらも追い払っておりクッパの周囲には誰もいなかった。

 

「誰ダ!我らノ王を悲しませるノは?」

 

「誇り高い我らノ王を悩まセタのは?」

 

「ダレダ!」

 

「「「「優しシキクッパ様ヲ悲しませタノは!」」」」」

 

それは、人に観測されない事象。

 

テレサではなく根本的にことなる存在達。

 

部屋の中に淡い光が集まり始め………それはやがてノコノコやトゲノコ、ハンマーブロスへと形創られていく。

 

一様にクッパを見つめ、あるものは嘆き。あるものは憤慨し。あるものは涙を流す。

 

そして皆に共通するところがあった。

 

決意をこめた瞳である。

 

それらはやがて四散しキラキラと光る残光を残して窓から飛び出していった。

 

 

 

この日から各地で異変が起き始めた。

 

かつての戦場で砦で城でカロンが起き上がり始めたのである。

 

彼等は言葉を話さず皆一点に向かって歩き始めた。

 

マリオのいる場所に。

 

 

 

 





このクッパなら王の軍勢とかできそう。

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