俺に二股が許された翌日、
「そんなわけで相談にのってくれサジ。」
「はぜろ。」
俺はサジに相談を持ちかけていた
「そんな事言わずに相談にのってくれないか?お前しかいないんだ。」
祐斗はなんかからかいそうだし、ギャスパーは逃げるし、一誠に至っては殴ってくる始末だしな
「はぁ、俺だって会長の仲が進んでいないのにお前の相談に乗らなきゃいけないんだよ。」
「あれ?確か、前に調理実習のケーキもらってよろこんでなかったけ?」
わざわざメール寄越してたから覚えているぞ
「…お前もリアス先輩達からケーキ貰ったんだよな?どうだった?」
「旨かったけど?」
流石にM屋とかH館とかの本職のケーキ屋に比べると落ちるけど、それでも、素人とは思えない程の味だった
「そうか…。俺はなぁ、痛かった。」
は?
痛かった?
「一口食べれば舌が冗談抜きで溶けそうな程の痛みが走った。食いきっても今度は内臓が痛んだ。結局痛みがおさまったのは三日後だった。」
「それ、本当に会長のケーキだったのか?」
「ああ、間違いねえよ。会長から貰って、お前にメールしたあと、直ぐ食べたもん。」
普通、料理というものは手先が不器用であろうと、レシピ通りに作れば、味覚が他の人とずれていない限り旨くなるはずなんだ
それでも、不味くなるというのは
隠れていない隠し味を入れたり(林檎とハチミツを入れすぎて極甘のカレー?だった)
あの娘のようにオリジナリティーを求めすぎたり(一見たまごタルトのように見えるカラシのかたまりのおでんタルトというふざけたものをつくったり)
ドジっ子だったり(料理に火をかけているのを忘れてカーボン料理になっていたり)
最後に…
これはまた別の機会に話すとして…
とりあえず、ソーナ会長とは一緒のご飯も食べたことがあるから味覚は狂っていない
つまり…
「なあ、お前って料理得意なんだよな。どうにかならないか?」
それは俺にその危険物を俺に食えと?
「なあ、サジ、とあるゴリラは言った。愛情は最高のスパイスだと。お前に会長への愛が本物ならきっとなんとかなるよ。」
すまんサジ、俺はこれ以上危険物は食べたくないんだ
まあ、会長の料理を食べる機会が有ったら、その時は指導しよう…
うん…
・
・
・
「で?お前の悩みはなんだ?」
「ああ、部長という恋人がいるのに、他に好きな人ができてしまったんだ。しかも、部長はそれを許すし…。」
「はぁ、別にいいんじゃね?」
「そんな軽く言うなよ。俺だって真剣に悩んでいるんだ。」
なんかリアスは軽く決めるし
俺に冷めたんじゃないかと不安になる
「だって悪魔って一夫多妻制だしな。」
は?
「あれ?知らなかったのか?悪魔って一夫多妻制だぜ?」
悪魔の駒を使って悪魔を増やしているのは知っていたがそれは知らなかった…
だから、リアスも簡単に許していたのか?
「マジで知らなかったのか?イッセーがハーレム作るとか叫んでたじゃん?」
てっきり一誠(エロ)をやる気にさせるための嘘だと思ってた
「これも、悪魔と人間の文化の違いってやつなのか…?」
なんか他にも違いってあるのだろうか
そういや部長って貴族でもあるんだよな
守らなきゃいけないマナーとか覚えなきゃいけない知識とかあるんだろうな
「まあ、お互い別種族の人を好きになったんだから文化とかそういうのは乗り越えられるように頑張るしかねーよ。」
「だな。」
ある程度の違いは乗り切るよう努力するしかないな
「そういえば、お前って悪魔の駒を貰ったんだっけ?」
「ああ。」
家の改築?祝いに来たグレイフィアさんから「あなたの功績に対して特例として悪魔の駒を渡す事が決まりました。」と言って渡された
ちなみに、僧侶と戦車が変異の駒だった
「当てとかあんの?」
「ないな…。」
ゼノヴィアは俺の騎士になってくれると言ってくれたけど、他になってくれそうな悪魔の知り合いとかっていないしな…
まさか禍の団との戦争が始まるかもしれないってのに一般人を巻き込む訳にはいかないし
なったらなったで強力な戦力になりそうな知り合いはいるけどな…
このまま、レーティングゲームに王として参加することになるとボッチで戦うことになるのだろうか?
「まあ、それはゆっくり考えるよ。サジのおかげで少しは気が楽になったしな。」
少しずつでも悩んで答えを決めながら進んでいこう
うん