魔法科高校の救世主   作:ノット

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徹夜の時に起こる、謎のハイテンションでこの話を書いたのでかなり聖剣使いの禁呪詠唱っぽいモノが出来上がりました。

聖剣使いの禁呪詠唱っぽいものとは……冷静になると恥ずかしい。









爆発

 高校生活二日目。

 今日の朝は寺に稽古に行くらしいので達也と深雪とは別に一人で登校した。

 初の高校生活というわけで、少しばかり早く学校に着いてしまったが、他の人もその様な理由からか、ちらほらとクラスの中に人がいる。

 

 指定されている自分の席について受講登録を済ませたら暇になってしまった。

 手持ち無沙汰になり、端末を開いて適当にページを開いて、それを読んで行く。

 

 思ったよりも内容が面白く、集中して読んでいたらクラスの中が騒がしくなってきた。どうやら、深雪が登校してきたらしい。周りからは深雪の見た目の美しさについての賛辞で溢れていた。確かに、深雪は恐ろしく綺麗だ。目鼻立ちもしっかりしていて、顔のつくりも左右対称である。周りが騒ぐのも無理はない。

 

 そんな深雪がこちらに歩いてくる。もしかして……。

「おはようございます、シュウ君。お隣ですね」

 心なしかほっとした様子の深雪だが、俺からしたら全然ほっとしない。俺に向けて周りから物凄い視線がくる。おそらく、コイツと深雪の関係はなんなのだと誰もが思っているはずだ。

「おはよう、深雪。偶然だな」

 話しかけながら、この周りの奴らをなんとかしてくれと目で訴えてみるが、深雪はニコッと微笑むだけで何もしてくれない。

 彼女の微笑みにより俺に向けられる視線に、軽く殺気が込められる様になった。

(あぁー、俺の高校生活終わったかも)

 

 俺は深いため息を一つ吐いた。

 

 ◇

 

 お昼は深雪に一緒に食べないかと誘われたが、穂波さんに作ってもらったお弁当がある事に加えて、深雪の後ろにいる男子たちが殺気だっているのでやんわりと断っておく。

 深雪達ご一行が教室から出た瞬間に俺の周りに人が集まり始める。

 案の定、深雪との関係を聞かれる。ただのご近所さんという予め決めていた回答をすると、周りは納得し、深雪への繋がりを持つために俺にすり寄ってくる奴で溢れた。

 

 一人一人適当にあしらっていたら休み時間が終わってしまった。授業より疲れたなぁと思うと同時に深雪はいつもこんな感じの生活を送ってるのかと思うとある種の尊敬の念が俺の中に湧いた。

 

 

 ◇

 

「シュウ君、一緒に帰りませんか?」

「あぁ、帰ろうか」

 深雪と一緒に帰る事でまた面倒なことになりそうだったが、もう今日はなんでも良いから早く帰りたかった。

(帰って穂波さんのご飯を食べたい)

 切実にそう思っていた。

 俺と深雪の後ろにずらっとクラスの人達が付いてくる。深雪もやんわりと断っているのだが、そんな事気にしないとばかりについてくる。

 深雪ももうなにかを言うのを諦めたようで、俺と会話しながら達也との待ち合わせの場所に向かった。

 

 

 

「何の権利があって、二人の仲を引き裂こうとするんですか!」

 また、面倒なことになったなぁと俺は、そしておそらく達也も思っていることだろう。

 達也と合流したのは良いが、そこから何故か一科生が達也と深雪を引き離そうとした。彼ら曰く、一科と二科では釣り合わないから当然らしい。

 

 深雪は深雪で達也と何かを話して、エキサイティングしているし、もう収拾がつきそうにない。

 

 もう一人で帰ろうかなと思っている時に、とうとう一科生は許容限界を超えたらしい。

 CADを操作して、俺たちに向かって魔法を放とうとしている。が、二科生の女子がそれを止めようとしているのが視界の端に見える。十中八九、彼女によって妨害され魔法が放たれることはないだろうが、そしたらそれで一科の他の連中が激昂しそうだ。

 今日、何度目かのため息を吐くと同時に俺は一瞬で二人の間に移動した。

 

 光技の一つ、神速通。

 足に通力を纏うことで高速移動を可能にした俺は、一科の生徒のCADを弾き二科の女子の警棒を受け止めた。

 

「もう、そこらへんでやめとけ。犯罪者になるところだったぞ」

 一科の生徒に向かって忠告する。

「お前は一科のプライドというものがないのか‼︎ ウィードなんかとつるんで恥ずかしくないのかよ⁈」

 

 

 

 

 思い……出した。

 

 

 

 

「お前たちに一つ言いたいことがある」

 

 

「この世に、人が人を縛る鎖なんて、ないんだよ‼︎」

 

「深雪がどこでなにをしようが、深雪の勝手だろうが。深雪の行動をお前らが無理やり縛ると言うのなら俺が相手になってやるよ」

 

 

 通力をいつもは体に押し留めているが、それをいま解放した。

 彼らの目には見えないが、謎の重圧により一科生はなにも言えなくなってしまった。そして、俺の言葉が届いたのか、少し冷静になれたようだった。

 

「司波さん、無理矢理付きまとってすいませんでした。あと、灰村、そのなんだ、ありがとう」

 ぶっきらぼうに彼はそう言い、すぐにその場を離れて言った。他の一科生も頭に登った血が下りたのだろう。すぐに散っていった。

 

 

(ん? なんか俺変なこと言わなかったか?)

 

 今日一日のイライラが限界を迎えたのと、突然前世の記憶を思い出した事によりなんだかペラペラ喋ってしまったが途轍もなく恥ずかしい事を言わなかっただろうか?

 

 ゆっくりと達也たちの方を振り返る。

 赤髪の少女は今にも吹き出しそうにしていて、眼鏡をかけた少女は何故だか顔を真っ赤にしている。達也はいつも通り何を考えているか分からないし、深雪に至っては今の台詞を録音していたらしい。

 

 

 

 

 

 この日、俺に黒歴史が出来た。

 

 

 

 

 




七草&渡辺「私達の出番は?」

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