やはり俺達の青春ラブコメは行き違っている   作:日向 ゆい

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あざとい後輩は今日も誰かに思いを馳せている
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__孤独とは、人を殺す唯一の道具なのかも知れない。人は他者を蹴落とし仲間を作り孤独を誤魔化して生きている。そういう考え方しかしてこなかった…いや、そういう考えしか出来なかった。しかし、そうではないのかもしれないと。いつの日だったか、そう思うようになってしまった。

『__それでも、俺は……俺は、本物が欲しい』

……間違いなくあの時だ。あの時に…俺は、俺達は変わった。多分これからも、そのトラウマは抱えて生きていくのだろう。というか、忘れたとしてもあの二人…いや、三人のせいでまた思い出すのかもしれない。頼むから忘れさせてもらいたい。

「ゆきのん!今日もゆきのんの家に行っていい?!」

「…構わないからとりあえず離れてくれないかしら由比ヶ浜さん」

なんて下らないことを考えながら本のページを一枚、また一枚と捲っていく。あの…頼むから少し離れてやってくれません?揺れるメロンとか視界に入ると集中できないから…目で追っちゃうから他所でやろう?

「…比企谷君。裁判所まで行きたいならそのまま大人しくしておきなさい。」

「…ヒッキーのエッチ……」

「誤解だ。俺は小説を読んでいただけで何もやましいことは…っつか裁判所直行なのかよ……」

そんな俺の命を危ない所まで持っていかれたところで今日の活動は終わり間際になっていた。

「…鍵、俺が返すか?お前ら家に行くんだろ?」

「いえ、大丈夫よ。私や由比ヶ浜さんの椅子であらぬ事をされても困るもの」

そんなことをサラッと言いながら微笑む雪ノ下。あの…そんな射貫くような素敵な笑顔を浮かべないで。俺死んじゃうから…泣いちゃうから。

「…冗談よ。気にかけてくれてありがとう。」

俺の心の中でも読んだのか、冗談だと言って普通に感謝された。なんか変に気恥しいな…とお互いに沈黙していると、由比ヶ浜が「早く返しに行こ、ゆきのん!」と言って押して行ったため何とかなった。ありがとう由比ヶ浜。この恩は数分は忘れん。

「さて…俺も帰るとするか…」

そう呟いて玄関に向かい歩き出そうとしたら亜麻色の髪の少女が近くに居た。凄く居づらそうにしながらキョロキョロと誰かを探している。なんだよ小動物かよ…とバレないように帰ろうとしたら「あっ!せーんぱーいっ!」うわぁ…見つかった……とりあえず無視して帰ろう。

「ちょっ、ちょっとなんで帰るんですかー!」

いつもと変わらずプリプリ怒る一色。あぁ…変わんねぇなぁ……ろくな事なさそうだなぁ…と半分諦めながら話を聞くとしよう。

「…なんだ、どした…?」

帰りたさMAXで話をする。そうすれば一色も諦めるだろう。タダでさえいつもより寒くて時間も遅い。早めに帰らないと親に心配されるだろう。ついでに言うと小町がお腹をすかせて待ってる頃だ。急いで帰らんと激怒される……それだけはやめて欲しい。お兄ちゃん死んじゃう。

「……先輩の家に泊めてもらえませんか…?」

世界が止まった。と言うより俺が一人で全力で固まっていた。突然どうした急なデレかいやいやそんな訳が無いしいつも通り葉山の練習台として扱われるんだろうきっとそうに違いない。と必死に自分に言い聞かせて冷静さを取り戻す。いや…若干心に傷を負ったけどね?よし落ち着いた…とりあえずいつも通りに接しよう。理由を聞かないことには始まらないしな。

「きゅっ…急にどうしひゃんだ」

……噛んだ。全力で噛んでしまった。変な空気が流れる中、一色の方を見ると沈黙したまま軽く引いていた。

「何ですか先輩可愛い後輩にお泊まりを誘われて一人でテンション上がってるんですか、ごめんなさい私も少し舞い上がってますがまだ先輩と付き合う勇気はないので待っていてください。」

いつも通りにまくし立てられて振られた。おかげで凄く冷静になれた。…最近、振られ慣れたな……嫌なことだけど、まぁ仕方ないか。

「んで、突然どうしたんだ。」

改まって一色に話を聞くと、今一色の家には誰も居ないらしく、雪も降ってきて一人だと心細い。友達の家に行こうにもそんなに親しい間柄ではなく、男子の家は論外なのだそうだ。雪ノ下の家を勧めたが「…あの先輩の所に居るのは精神が持ちません…」と却下された。

「頼れるのは先輩しか居ないんですよ〜」

少し涙目になりながら上目遣いで見つめてくる一色。わかったからあざとくこっち見んのやめてくれ、心臓に悪いしまた振られるオチが見えてるから。

「…男はダメなんだろ……?」

まぁ妹がいるけど。それでも俺は男だからと思っての提案だったが…

「先輩はヘタレなので…襲われる心配はないかな〜と」

……なんて失礼な後輩だ。俺だって…襲うよ?頑張って襲うよ?後悔するし小町から怒られるけど俺だって男だから襲えるんだからね?

「ってな訳で先輩よろしくお願いしますっ!」

そんな満面の笑みを浮かべられたら断れるわけもなく。不安しかない中不思議なことに一色いろはは比企谷家で一日を過ごすことになってしまった




みなさんはじめまして、日向ゆいと申します。知ってる方は少ないと思いますが、同じ名前で小説家になろうでオリジナル小説を書いております。そちらもぜひ読んでください。
さて、話を戻しましょう。俺ガイルが好きで、いろはすとくっつけたいなーと思っているので私のわがまま作品を読んでいただける方は少ないと思ってるのでここまで読んでいただけた方は凄くありがたいことです。

長々とすいません。それでは次話で会いましょう。
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