__風呂から一色を上げる事数分。一色は小町が見守る中リビングで休んでいた。俺は引っ張りあげただけで着替えには関わっていない。いや、ホントだよ?決して男子諸君の望むハプニングは起こっていない。実質小町に頼んで着替えとかはお願いしたわけだし…
「…なんで風呂場でまで疲れなきゃいけないんだ…」
自室に戻って数分。未だに大鳴りする心臓と、忘れられない一色の肌の感触と、盛大な反省と後悔のおかげ?で毛布にうずくまっている。すげー恥ずかしいしすげー消えたい。そう思いながら毛布にくるまってうーうー唸っていると
「お兄ちゃんうるさい!」
と小町に怒られた…なんかリビングで似たことした記憶あるな……とか思っていたら一色が俺の部屋に入ってきた。はい?いやいやなんのドッキリでしょう?なんかの間違いだよね?そう思わせてくれ。
「あの…小町」
「私もう寝るから。いろはさんと仲良くねー」
またか。また俺の話を聞かないのか。まぁこの際構わない。とりあえずこの空間をなんとかしなければ…。
「いっ、一色…お前はベッドで寝るんだ…」
…突然何を話しているんだ俺は。ほら見ろ、一色も唖然としてる。だが、すぐに優しい笑顔に変わった。
「…先輩は、優しいですね。ですが…お断りします」
「いや…でもな……」
「先輩が一緒に寝てくれるなら、話は別ですよ?」
突然何を言っているんだこいつは。と今度は俺が唖然としてしまった。とりあえずいろんなものを整理しよう。風呂上がりにのんびりしてたら一色が俺の部屋に来て一緒に寝ようと提案してきた。何これ俺リア充かよ……んな訳ないか。
「それで…どうするんですか?せ、ん、ぱ、い?」
したり顔でそう言う一色に再度言葉を失う。だが何か言わなければならない気がする。そう思い必死に考えていくとふと昔のことを思い出してしまった。何かを考える際に戸塚が出てくるのは気にしないでくれ。
「……いろは。」
「ひゃっ、ひゃいっ!」
さぁどうしよう。ファーストネームで呼んだら親密になるのだろうか、という昔の記憶をピンポイントで思い出してし戸塚が異常に可愛かったのを思い出していたら一色の事をいろはと呼んでしまいさらに変な空気になってしまった。
「…せ、先輩……?」
「お、おう…どうした」
何を言われるのかとビクビクしていると急に一色は俺に抱きついてきた。なんで急に抱きつくの待って柔らかいしあったかいしいい匂いする……
「…もう一回…名前で呼んでください……」
「……俺じゃない方がいいんじゃないか。」
そう言うと一色はより強く俺のことを強く抱きしめてきた。言いくるめて逃げる俺を離さないとでもいうかのように強く、優しく抱きしめてくる。
「…嫌です。先輩がいいんです、先輩じゃなきゃ嫌なんですっ!」
……それは、懇願のようにも聞こえた。子供が欲しいものをねだるように、好きな人が離れない約束を求めるように、まるで…俺の言った本物を、求めるように。
「っ……いろは…」
「…先輩。」
そう言って一色を抱きしめると一色は俺のことを優しく呼んだ。俺の求めたものに答えてくれるように。駄々をこねる子供を優しく諭す母親のように。一色は、口だけだと思えば簡単に現実に戻されるであろう一言を。俺がいつの間にか期待していた一言をハッキリと、告げた。
「__私は、先輩のことが大好きです。私と…付き合ってもらえませんか?」
……俺は、自分の求めた本物を見つけられたのかもしれない。
皆さん、やっはろー!ということで、ゆいでございます。
今回は文章が少なくなってしまいました……でもでも!そろそろ終わるんじゃないかっ!ってくらい良いシーンだと自負しております。是非アニメで声をあてて欲しいレベルですw
安心してください、まだまだ終わりませんよ?(ニヤニヤ)
やっと思いを伝えられたいろはす。この言葉にヒッキーはどう返すのか。そこら辺を期待しながら、待っていただける方は次回をお楽しみにしていてください。
それでは、ゆいでした。