「__私は、先輩のことが大好きです。私と…付き合ってもらえませんか?」
そう言って抱きしめてくる一色の体は震えていた。拒絶されるのではないか。また、振られるのではないか。という恐怖があるように見えた。…こういう時葉山はどうしたんだろうな。俺にはどうしたらいいかさっぱりだが、とりあえずその恐怖を取り除かないといけない気がした。
「……俺も…いろはの事が大好きだ。」
「…せん…ぱいっ…」
そう言って俺も離さないように抱きしめると一色は今にも泣きそうな声をしていた。どうしたものかと考えていると一色はまだ落ち着いていない震えた声でハッキリと告げた。
「…言質…とりました…からっ…はな…れま、せん…から…ね?」
「…とりあえず落ち着け」
そう言って小町にしていたように一色の頭を撫でる。そうすると今度は顔を真っ赤にしてうーうー唸っている。茹でダコみたいになってますよいろはすさん…
「と、とりあえずベッド行くぞ。」
「そっ、そうですね!」
お互いに我に返ったのかパッと離れてベッドに向かう。危なかった…後ちょっとで道を踏み外す所だった…と思いながらベッドの上に座ったら再度いろはすの襲撃を受けた。正確には抱きつかれた。
「…先輩っ、好きですっ大好きですっ」
「わかったから落ち着けって…」
…あれ、いろはすってこんなに可愛かったっけ…っつか犬っぽいな…とか思いながら宥めるように撫でていると一色は俺の胸元に擦り寄ってきた。犬かよ…
「急にどうしたんだ…」
「私もわからなくなってきました…」
そう言いながらも離れる気は一切ないようでずっと甘えるように抱きしめてきている。
「……そういえば、明日休みなんだけど…」
「…どこかに連れて行ってくださいよー」
さっきの今でもう心臓が持たない…そろそろ離してもらわないとヤバい。理性やら心臓やら体やらがすっごくヤバい。もう今すぐ寝てしまって夢落ちだったの方が楽かもしれない。けどすごく泣きたい…
なんて下らない考えで現実逃避しながら他にも考えていたことがある。
「俺だと面倒だろ。ほら…あの、あれだ。噂とか。」
「噂…ですか?確かに私が先輩と付き合ったって知られたら私の地位が危ういですね……」
分かっていたことだ。俺は文化祭の時の一件で完全に嫌われている。多少なり存在は薄まったが、それでも生徒会長となった一色いろはと付き合うということはそれなりに話題になる。ということは必然的に俺のあの一件も浮き彫りになる。それはつまり一色が嫌われ者と付き合っているというかなり大きなハンデになるだろう。
「…多少は苦労すると思います。でも、先輩となら乗り越えられるかなって思うんです。」
そう言う彼女の目に嘘偽りはなかった。どんな困難があっても絶対に手放さないと、そう伝えるような覚悟の眼差しだった。
「…そうか。なら…これからよろしくな、いろは。」
「こちらこそです、八幡せんぱいっ」
彼女となら、俺が求めたホンモノの答えを見つけられる気がした。
どうもどうも、お久しぶりですと、ゆいです。
久しぶりに更新しました、遅れてすみません(土下座)
楽しみにしててくださる方がいれば、とても嬉しいですが…いろはすが少し壊れてるのでこんないろはす好きな方は続きも見ていってください。
話はまだまだ続ける予定です。
なので、楽しみにしててください!