きっかけとは…とても小さいもの。
それをどう出会いとして捉えるかなんて人それぞれだ。
「レオンハート殿!ようこそ遠路はるばる…」
簡単な挨拶が終わったところで、街を見て回る事になり外に出た。
アルフィノ達と集まる時間を決め、一旦別れる。
「結構寒いわね…」
1人そう呟いて周りをぐるりと見渡した。
イシュガルド…
ウルダハやグリダニア、リムサ程の活気はないが多少人は歩いている。
「あ…可愛い子…」
…おっと、いけない。つい何時もの癖でふらりと街の女の子に声を掛けようとしてしまった。
まだ来たばかりなのだ。まずは見て覚えなければ…暫くここに留めて貰えるのだから…
そう思い直して街を歩く。
「上層と下層だと雰囲気が違うわね。…これも永く続く戦争の影響かしら…?」
上層は富裕層、下層は貧困層、といった印象を受けた。
ウルダハでも多少見かけはしたが…
ゆっくり見て回っているとたまに声を掛けられる。
この国の人からすれば私は異邦人。しかも他国での英雄で騒動の中で逃亡してきたとなれば物珍しいのだろう…
断るのも悪いので(時間もまだたっぷりある)止められる度に挨拶と会話を。
勿論笑顔で。
ある程度見て回った後、竜騎士団のある建物の前を通り過ぎようとした…がふいに声を掛けられ、足を止め声がした方へ顔を向けた。
「…なぁ、あんたが他国から来た英雄様か?」
すらりと背の高い、どこか厳しさも感じさせる男性にそう聞かれた。
「えぇ…そうだけど…」
少し怖い。何となくそんな印象を受けたが笑顔で返す。
警戒されては後ほど大変だからだ。
「(ハッ…!)…すまない、挨拶もせずに。俺はグラディス…グラディス・ローウェンだ。そこの竜騎士団に所属している」
手を差し出されそう挨拶された。
「リジー・レオンハートよ。…英雄だけど今は汚名を被せられた逃亡者よ」
手を握り返し少し茶目っ気を加えて返した。
…が、いくらなんでも逃亡をネタにするのは厳しかっただろうか…?
内心冷や汗をかきつつ相手の反応を待つ。あまり隙がないとも見受ける為少し不安ではある。
「…ハハっ、それをネタにするのか?
変わった英雄様が来たもんだ」
笑った。
良かった、と内心胸を撫で下ろしつつも笑顔になった相手に少し驚きもした。
厳しい印象があるのに笑うと少し優しさが交じる。
「…レオンハート、話では一緒に闘う事になるみたいだし宜しくな?」
「ふふっ、レオンハートだなんて堅苦しいわ。リジーで良いわよ?貴方は…」
自分を下の名前で呼べとは言ったものの…相手をどう呼ぼうか迷う。
どう見ても歳上っぽい為ファーストネームを呼び捨ては躊躇われる。
「…友人からはグラ君とかグラとか色々呼ばれてる。中には覚えられない奴もいるらしくてな」
肩を竦めつつそういう彼に少し笑い
「…じゃあグラ君…で、貴方私よりも上に見えるもの。流石に呼び捨ては私が躊躇っちゃうわ」
そう返した所でリンクパールが反応する
「失礼……はい?…えぇ、分かったわ。後少し見てない所があるからついでに見てから戻るわ…えぇ、また後で」
思ったより早く戻ったらしいアルフィノ達からの連絡だった。時間があるとはいえ待たせるのも悪いと思い予定より少し早めに切り上げるか、と考える。
「ごめんなさい、そろそろ行かなきゃ。友人達を待たせてるみたいなの」
振り返りそう伝える。
「…あぁ。また今度だな。」
英雄様だから忙しいんだもんな。そう言って笑う彼に少し惹かれた。
会ってまだ数分程なのに…不思議だ。
「えぇ、また今度……あっ!あの子可愛い!!」
笑顔で返す途中、視界の端に気になる子が入り、
言葉もそこそこな状態で走って追いかけていった。
……後ろで呆気に取られた彼の顔を見れたかもしれないとも知らずに。
久しぶりのss
あくまで作者の妄想なグラリジの初対面
Twitterでのウチの子達の会話から妄想が膨らんで出来た産物です
楽しいね!!!!