転生したのでせっかくだから対戦車道をやってみようと思う   作:倒錯した愛

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デート後編、と言いつつ短めの2000文字ちょっと。

みなさん、西住みほさんの好きなもの知ってます?

まずはボコですよね、じゃあもう一つは?

そう、コンビニです。


くじ引き作戦

支払い終えて、喫茶店を出る。

 

せっかく黒森峰に来たのだし、いろいろ見てみたいから案内をしてくれと西住に頼んだ。

 

西住の案内のもと町内を回っていると、コンビニの広告が目に入った。

 

なんてことない、600円でくじが一回引けるというだけのものだ。

 

ただのくじ、そう、一等賞がボコの描き下ろしイラストパジャマでなければただのくじだった。

 

ボコの描き下ろしイラストパジャマ………俺が着る必要はないし着たい気持ちもないが、1人のファンとしてあれを欲している。

 

「ジョージ君……………その………」

 

「西住、行くのか」

 

西住はすでにホルスター(財布)から銃(お金)を抜いている、ワルサーの8連発(5000円札)とは………どうやら本気のようだ。

 

「うん、ここで決着をつけるよ」

 

使えそうな銃(残金)は………5連発(3000円)のS&Mくらいだな。

 

チャンスは5回………狙うはヘッドショット(一等賞)だ。

 

「私が先に行くよ」

 

言うなり西住は5000円札を店員に差し出し、くじを引いた。

 

結果は…………。

 

「そんな………」

 

4等がひとつ、残りはすべて5等、残りは!すべて!5等ッッ!

 

「こんなの、あんまりだよ………」

 

「畜生、魔女の婆さんの呪いだ………」

 

1発も当たらないとかシャレにならんぞこれは………ちっ、だが西住はくじを引いちまったんだ、俺も引かなきゃいけねえ。

 

ボコファンとして、逃げられねえ。

 

「すみません、くじお願いします」

 

「はい、5回ですね、どうぞ」

 

腕をくじ箱に突っ込む…………くっ、まだ中のくじが多い、触っただけでも20枚以上はある。

 

いっそ10万円(重機関銃)並みの金額を出してこのくじ箱をひっくり返してやりたいくらいだ。

 

仮に20枚あるとして、その中の一等賞の1枚を5回のチャンスの中で引き当てなきゃいけない。

 

本物(一等賞)と偽物(2等以下)を見分ける手段も使えない。

 

くそっ、だから運が絡む戦いは嫌いなんだ!『前』は常勝の祝福を受けていた、今はもうそうでは無い。

 

だが、それでもこの歳まで一般人レベルの能力であらゆるものに勝ってきたんだ。

 

この勝負にも勝たなければならん!

 

まずは1枚目!

 

「はい、めくりますね」

 

当たっちゃいないだろうさ、チャンスは5回もある!限界ギリギリまで数減らしをしていけば、確率は上g

 

「一等のボコの描き下ろしイラストパジャマです」

 

……………………えっ?

 

「あ、ありがとうございます………」

 

「続けて引かれますか?」

 

「あっはい、引きます」

 

どんな顔して喜びゃいいんだこれ…………西住もレイプ目だぞおい。

 

もしかして、運のステータスが上がったのか?

 

う、うぅん?

 

残りの4回でボコマグカップを2個とボコボールペン1本、ボコぬいぐるみをゲットした。

 

マグカップは3等、ぬいぐるみは2等だ。

 

あぁ!西住が死にそうだ!

 

「西住………」

 

「あはは、あはははは……」

 

なんと言うか、すまん…………。

 

あっ、そうだ。

 

「あー、パジャマは俺が着ても仕方ないし、西住にやるよ」

 

「えっ!いいの!?」

 

復活が早いなおい、さすが西住流。

 

「でも、さすがに悪いよ、喫茶店でも奢ってもらっちゃったし」

 

「むっ、そうか、これでは貢ぎすぎかもしれん………よし、ならば西住、俺が試合に勝ったら受け取ってくれ」

 

「えぇ!?」

 

「戦勝祝いに参謀へプレゼントってことで、どうだ?」

 

「う、うーん?…………じゃ、じゃあ、ジョージ君が勝ったら、受け取るけど……本当にいいの?このパジャマ、黒森峰仕様の特別品だよ?」

 

「…………正直譲るのは惜しい、だが、西住の力を得て試合に勝ってそれで何もお礼ができないほうがもっと口惜しい、だから勝ったら受け取ってくれ」

 

「頑固だなあジョージ君は………」

 

「西住に頑固と言われちゃ、俺も相当なもんだな」

 

「むぅ………」

 

頰を膨らます西住、リスみたいだな。

 

「ははは、意地悪をしたな、ところで西住、俺のマグカップとボールペンを西住のボコストラップと交換させてくれないか?」

 

「え?いいの?」

 

「マグカップはどっちも同じ柄だし、ボールペンは持っててもそれほど使うことがないからな…………西住の取ったボコストラップで重複しているものがあれば交換して欲しい、どうだ?」

 

「いいけど…………なんか、私ばっかりもらっちゃって、悪いなぁって………」

 

「何を言うんだ西住、ファンであるならグッズの自慢や交換くらいするだろ?俺は西住とボコファンの同志として、マグカップとボールペンをストラップと交換したい」

 

「ボコファン…………うん、そうだね、ボコのファンなんだもんね!」

 

こうして、戦いは終わった。

 

戦果は俺の方が大きかったが、西住の貢献(くじを8枚減らす)で得たもの、報酬は山分けだ。

 

「あっ」

 

「どうした?」

 

「お金、使いすぎちゃった………」

 

「えぇ………」

 

勢いよく5000円札をブチ込んだ奴とは思えないほどの落ち込みよう。

 

まあ、冷静になってみると『やっちまった………』ってブルーになることはよくあるしな、こればかりはなんとも。

 

「……………サイゼ◯ヤでよければ、奢るぞ?」

 

「……………お願いします、ジョージ君」

 

なんとも締まらない西住とのデート(?)であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日は本当にごめんね!お昼だけじゃなくて晩御飯まで奢らせちゃって、今度お礼するからね!』

 

『楽しみに待ってる、それと明日の試合、応援してくれよ?』

 

『うん、絶対応援に行くから!』

 

『期待してる、明日に備えて早めに寝るよ、おやすみ西住』

 

『おやすみ、ジョージ君』

 




サイゼリ◯店内

「………………なんなんだ、あの男…………みほと親しいようだが………どこのどいつだ」コソコソ

「ジョージ君!ボコボコピザだって!」

「ボコの顔のピザか、よし、すみません、こっちのボコボコピザをひとつと、ドリアとパスタと………」

「もしや…………巷で噂のあれか、あれなのか?……………………みほの」



「みほの………彼ピッピ、なのか?」
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