最強生物の力を宿した白兎   作:タイルアルゴウ

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十一話

ボクはベル君の届けてくれた淡い水色のドレスに着替えて会場にに戻ってくると、何故か男神達が騒がしかったけど無視することにして、ヘファイストスとフレイヤの元に戻ってくると、そこにはロキまでがいた。

 

「ゲッ、ロキ!?」

 

「ゲッってなんやねん、ゲッって!!ちゅうか、なんやねんそのドレスは!?」

 

ボクの言葉に噛みついて来るロキだが、ボクの来ているドレスを見てそう言って来るのに対してこう言ってやった。

 

「ふふん、このドレスは眷属(こども)のベル君がボクの為に届けてくれたドレスなんだよ!!」

 

「あっ、そうか。」

 

殊更興味が無いという感じでそう言って来るロキに対していつもなら喧嘩腰で行くのだが、先日の一件の事もあるのだが、何より眷属(ベル)の用意してくれたこのドレスを汚したくは無かった。

 

「それで、揶揄う為だけにここに来たのかい?」

 

ボクがそう問いかけると、ロキはこう言って来る。

 

「そんだけや。」

 

ロキの言葉を聞いてボクは思わずコケそうになったけど、何とか耐えた。

 

「って言うのは冗談やけど、用はあるで。」

 

その言葉を聞いてボクは身構える。

 

ロキはボクに向かってこう言って来る。

 

「お前んとこの眷属(こども)、異常すぎとちゃうか。」

 

そう言って来るロキに対してボクはこう言った。

 

「それがどうかしたのかい?」

 

「もう一回だけ確認させてもらうわ、ホンマに【神の力(アルカナム)】使ってないんやな?」

 

「何度も答えてあげるよ、使ってないってね。」

 

そう言いあっている二柱の神の間に入っていくのは一人の美の神。

 

「ちょっとロキも、ヘスティアも楽しい宴の席なのにそんな顔しちゃダメよ。」

 

会話に割って入ってきたのはフレイヤだった。

 

「ちょい、フレイヤ邪魔すんなや。こっちは今大事な話してんねや。」

 

そう言っているロキに対してフレイヤはこう言った。

 

「あら、それならもっと別の場所で話した方が良いじゃないかしら?」

 

「うぐっ」

 

そう言って来るフレイヤに対してロキは言葉を詰まらせる。

 

「それじゃあ、私はこの辺で失礼させてもらうわね。」

 

「もう帰るのかい、フレイヤ?」

 

フレイヤの言葉にボクがそう問いかけるとこう言って来る。

 

「えぇ、興味深いことも聞けたし、それにここにいる男神(おとこ)は食べ飽きちゃったし。」

 

その言葉に何人かの男神が反応する。

 

「すげ~」

 

思わずそんな言葉が口からこぼれてしまった。

 

「そんじゃ、ウチも帰るとするかな。」

 

そう言ってロキも帰ろうと僕の横を通り過ぎる時にこう言って来る。

 

「ドチビ、あの色ボケ女神には気ィつけときや。」

 

そう言って早々に去っていくロキの後ろ姿を見ていると、ヘファイストスがこう言って来る。

 

「私も忠告しておくわ。フレイヤには気をつけなさい。」

 

「う、うん、分かったよ。」

 

ロキに続いてそう言って来るヘファイストスの言葉にボクは同意する。

 

しばらくして、【神の宴(デナトゥス)】は終わりを告げてボクはベル君の待つ本拠(ホーム)にへと帰っていった。

 

本拠に帰ってくると、ベル君がソファの上で熟睡していた。

 

「遅くなってごめんね、ベル君。」

 

そう言いながらドレスは綺麗にクローゼットに入れていつもの服装に着替えてベッドの中にへと潜るのだった。

 

その一方で、摩天楼施設(バベル)の最上階、そこを私室(プライベートルーム)として使用している美の神フレイヤが自室へ戻って来て優雅に葡萄酒(ワイン)を口に含み飲み干した後こう言って来る。

 

「ヘスティアったらどうやってあんなにも感情を隠せるようになったのかしら?」

 

そう言いながらも楽しそうに笑むフレイヤは外にへと目を向ける。

 

「それに、ロキの言っていた通りヘスティアの眷属(子供)は規格外ね。まさか・・・、第一級冒険者(level5)に勝ってしまうなんてねぇ・・・。初めて見かけた時も美しかったのに、より一層魅力が増したわ。でも、あの様子ならlevel6いえ、level7(あなた)にも勝る力を持っているのかしら?あなたはどう思うのかしら、オッタル?」

 

そう言ってフレイヤは後ろに控えている自分の眷属(オッタル)に問いかける。

 

「・・・自分の目で確かめない事には分かりませんが、得体が知れないものを感じるのは確かです。」

 

主神(フレイヤ)の問いに即答で返すオッタル。

 

「そうね、私もあの子の魂には疑問を持っていたの。あんなにも純粋な魂に獣のような凶暴な()や皇帝の様な気高さを持つ()を持っているのかしら。」

 

フレイヤはそう言いながら自分の顎に手を当てて考え込み始める、そしてある事を思い出す。

 

「そうだわ、もうすぐ怪物祭(モンスター・フィリア)だったわね。良い事を思いついたわ。」

 

そう言いながらフレイヤはオッタルに顔を向ける。

 

「全てはフレイヤ(あなた)様の為に。」

 

オッタルはフレイヤが考えを聞かずにそう言いながら静かに頭を下げるのだった。

 

 

翌日、僕が目を覚ますといつの間に帰って来ていた神様がベッドの上で寝ていた。

 

「行ってきます、神様。」

 

神様を起こさないように動いてダンジョンに潜る準備を整えてそう言ってから本拠(ホーム)を出るのだった。

 

そして、変わった出来事が起こる事無く怪物祭(モンスター・フィリア)当日を迎えるのだった。

オリ団員はやっぱり大看板や飛び六胞に近付けた方がいいですか?

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