最強生物の力を宿した白兎   作:タイルアルゴウ

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十九話

【ソーマ・ファミリア】からケジメを取ってすぐのこと、僕達は本拠(ホーム)にて神様に【ステイタス】の更新をして貰っていた。

 

「それでソーマは放心状態で窓から転落死したって事なんだね、リガス君」

 

「えぇ、そうです」

 

神様の言葉にリガスは淡々と事務的に答える。

 

そして・・・。

 

「君がベル君達と小隊(パーティ)を組んでいたって言う小人族(パルゥム)のサポーター君だね」

 

「・・・はい、そうですヘスティア様」

 

神様がそう言うとリリは借りてきた猫のように大人しくというよりかは小さくなりながら答える。

 

「君の事はベル君達から聞いているけど・・・、君はこれから如何していくんだい?」

 

そう聞いてくる神様にリリはこう答える。

 

「リリはあのまま行けば確実に殺されていました、用済みの道具として。だから、そんな危機的状況にいたリリを助けてくれたベル様達に報いたいのです。ヘスティア様、どうかリリを【ヘスティア・ファミリア】に入れてください、お願いします!!」

 

そう言いながらリリは地面に手をついて頭を下げる。

 

「嘘は言っていないね・・・。【ヘスティア・ファミリア】への入団を許可するよ」

 

「ありがとうございます!!」

 

「ただし、もう二度と前の派閥でして居たようなことはしないように。もし、破ったらどうなるかは解るよね」

 

「はい!!」

 

こうして、【ヘスティア・ファミリア】に新しい団員が加わったのだった。

 

【ソーマ・ファミリア】から【ヘスティア・ファミリア】へと改宗(コンバージョン)したリリの【ステイタス】がこちら。

 

 

 

リリルカ・アーデ

 

Lv.1

 

力I42 耐久I42 器用H143 敏捷G285 魔力F317

 

《シンダー・エラ》

・変身魔法

・変身像は詠唱時のイメージ依存。具体性欠如の際は失敗(ファンブル)

・模倣推奨

・詠唱式【貴方の刻印(きず)は私のもの   私の刻印(きず)は私のもの】

・解呪式【響く十二時のお告げ】

 

縁下力持(アーテル・アシスト)

・一定以上の装備過重時における補正

・能力補正は重量に比例

 

百獣崇拝(クティノス・ラトレイア)

・超早熟する

崇拝(しんこう)が続く限り効果持続

崇拝(しんこう)の丈により効果向上そ

 

百獣忠誠(クティノス・ピスティス)

・超早熟する

忠誠(こころ)が続く限り効果持続

忠誠(こころ)の丈により効果向上

 

【覇気】

・二種の覇気を扱う事が出来る

・武装色:肉体や武器に纏わせて硬度と攻撃力を上げる力

・見聞色:周囲を感知する力

・流桜:内部破壊の覇気で武装色の上位

・未来予知:数秒から数十秒の先の未来が見える見聞色の上位

 

魔法を持っていることには驚いたが、なるほどとも思った。

 

これであれば種族を偽り他派閥の冒険者から荷物などを掠め取れると言う訳だ。

 

スキルに関してはサポーター向きのスキルと言える。

 

しかし、今のままではダメだ。

 

「ベル様、どうかされたのですか?」

 

そう聞いてくるリリ本人に対して僕はこう言った。

 

「うん、リリには自衛の術を身に付けて欲しいんだよね」

 

「自衛・・・ですか・・・」

 

それを聞くと、リリは少々苦い顔をする。

 

「そう、もし僕やリガスが自分の戦闘にしか手が回らなかったらリリが狙われちゃうからね」

 

「確かにそれはそうですが、リリに戦いの才能なんて・・・」

 

「リリ、僕は別に前に出て戦えなんて言ってないよ」

 

「えっ」

 

「自衛は自分の命を守るための物なんだから」

 

「はい!!」

 

そんな会話をしながら夜は更けていくのだった。

 

 

 

 

 

早朝、オラリオはある話題で持ちきりだった。

 

それは【ソーマ・ファミリア】の本拠(ホーム)及び酒蔵が襲撃を受け、主神ソーマは天界へ送還され、眷族は皆殺しという内容と同派閥団長のザニスが賄賂や密輸を行っていたという内容だけだった。

 

「モンスターの密輸に関しては揉み消されてるか・・・」

 

しかし、密輸に関しては【ソーマ・ファミリア】だけではなく【イケロス・ファミリア】という派閥も関与していたらしくギルドは【イケロス・ファミリア】を指名手配することにした。

 

その理由は事情聴取の為に【イケロス・ファミリア】の本拠(ホーム)を【ガネーシャ・ファミリア】団長である【象神の杖(アンクーシャ)】シャクティ・ヴァルマと団員数名が訪れるともぬけの殻だったらしい。

 

これにより、【イケロス・ファミリア】は闇派閥(イヴィルス)寄りの位置付けとなった。

 

「う~ん、世の中何があるか解ったもんじゃ無いね」

 

そう言いながらパンを囓る神様に対して僕達の反応は・・・。

 

「まぁ、そうですね」

 

「あぁ」

 

「えぇ、そうです」

 

なんとも淡泊な反応だったとさ。

 

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