最強生物の力を宿した白兎   作:タイルアルゴウ

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二十五話

緑肉に覆われた北の食料庫(パントリー)の通路を進む僕達は怪物祭(モンスター・フィリア)で暴れた食人花の強襲を受けていた。

 

「もうなんなんですか、このモンスター達は!?」

 

「鬱陶しいにも程があるぜ」

 

食人花に狙われているリリとダマが攻勢に出ながら文句を言う。

 

「リリとダマを集中的に狙っている⋯なんでだろ?」

 

「肉塊はともかくリリルカは弱いからか?」

 

僕とリガスも食人花との戦闘の最中、原因を探ろうと頭を回転させる。

 

「リガスてめぇ俺はともかくってどういう意味だゴラァ!!つうか、サラッと俺のこと肉塊つったかこの野郎!!」

 

「文字通りの意味だが」

 

そんな中、リガスの言葉にダマが反応しリガスは平然と返した。

 

「BLACK光火(コーヒー)!!」

 

人獣型に変形したダマが口から黒い光線(レーザー)を放つと食人花によるダマへの攻勢が激しくなった。

 

「なるほど、魔石か」

 

「なにがです?」

 

「二人だけが集中的に狙われる理由が解った、それは魔石だ」

 

「なるほど、リリルカはサポーターだから多くの魔石を持っているのと肉塊は魔導具(マジックアイテム)に魔石を使っているからか」

 

「そう、でもここで時間を食うのはダメだ」

 

その言葉とともに僕は走り出し金棒を振るう。

 

「雷鳴八卦!!」

 

放たれた一撃は食人花を一掃し走り出せる状態になった。

 

「時間を無駄にした、行くぞ」

 

「「「おぉ!!」」」

 

僕達はまっすぐ食料庫(パントリー)へと向かうのだった。

 

 

 

我々【ヘルメス・ファミリア】は剣姫とともに異常事態(イレギュラー)の調査にやってきたのですが剣姫とは分断されてしまい先を進んだのは良かったもののそこで待ち受けていたのは闇派閥(イヴィルス)!!

 

交戦することになった我々ですが死兵が七年前にも用いてきた人間爆弾として利用されて劣勢に立たされています。

 

「狙うのならばあの男!!」

 

私、アスフィ・アル・アンドロメダが指揮官と思わしき動物の骨を被った白装束の男に攻撃を仕掛けるも防がれ持っていた短剣を奪われ逆に重症を負ってしまった。

 

仲間の多くを失ったそんな時だった、彼らが現れたのは。

 

 

 

「なんだこれ?」

 

眼の前に広がる光景に首を傾げる僕。

 

「アレはもしかして⋯、闇派閥(イヴィルス)!?」

 

闇派閥(イヴィルス)ってなに?」

 

「はい、七年前オラリオを陥れようとした邪神の眷族のことです」

 

「ふーん、であそこで白装束とや戦りあってる連中は?」

 

「あれは・・・【ヘルメス・ファミリア】という派閥(ファミリア)ですね」

 

「つまり、今回はあの闇派閥(イヴィルス)っていう奴等が犯人でいいってことだよね」

 

「はい、そうなります」

 

「じゃあ、殺るぞ」

 

「「「おぉ(はい)!!」」」

 

僕の一声で全員が臨戦態勢に入る。

 

「てめぇらは消えろ!!」

 

「ぎゃぁあああああああああああああああああっ!!」

 

最初に飛び出したのはリガス、背中に炎を纏って刀で斬り捨てていく。

 

「あんの野郎、抜け駆けしがって・・・!!」

 

ダマがそう言いながら戦いに出る。

 

「ここは俺様の舞台(ステージ)だぁ!!」

 

そう言いながら魔導具(マジックアイテム)を取り出し闇派閥(イヴィルス)を攻撃していく。

 

「ぎゃぁあああああああああああああああああっ!!」

 

「ふんっ」

 

僕も戦場に立ち白装束を金棒で殴り飛ばしていく。

 

「この回復薬(ポーション)も使って下さい」

 

「ありがとう!!」

 

リリは負傷した【ヘルメス・ファミリア】の援護(フォロー)に回る。

 

さっきまで優勢だった闇派閥(イヴィルス)はたった四人の乱入者によって劣勢にへと追い込まれた。

 

「なんだこれは・・・!!」

 

その光景を眺めていた主犯らしき男が口を開く。

 

「現実」

 

それに対して僕はそう言った。

 

「お前らのくだらねぇ目的はここで潰れるんだよ」

 

「ガキが・・・ふざけるなぁ!!」

 

そう言って動物の骨を被った白装束の男が襲いかかってくる。

 

「不味い、お前逃げろ!そいつはLv.4のアスフィが叶わなかった相手だ!!」

 

その様子に気づいた犬耳の女が叫ぶ。

 

「死ねぇ!!」

 

「煩い」

 

雷鳴八卦

 

僕の片腕で振るわれた金棒の一撃を受けて男は壁までぶっ飛んだ。

 

「えっ」

 

その光景に【ヘルメス・ファミリア】が呆気にとられる、自分達の団長(アスフィ)を圧倒した白装束の男を金棒の一撃で吹き飛ばしたのだから。

 

「リリ、回収!!」

 

「はい!!」

 

僕の指示で倒れて血を流している女性を回収させる。

 

「ぐぅううっ、何なのだ貴様はぁ!!」

 

吹き飛ばされた被り物が破壊され白髪緑眼の男が頭を抑えながらそう叫ぶ。

 

それに対して僕はこう言った。

 

「これから死ぬやつに必要あるか?」

 

「!! 舐めるなぁ!!」

 

金棒を肩に乗せてそう言い、それに激昂した男が襲いかかってくる。

 

ドガッ バキッ ゴスッ メキャッ!!

 

だが襲いかかってきた男は僕に金棒で迎え撃たれ一方的に嬲られていく。

 

「硬いな」

 

そう、男の身体が異様に頑丈なのだ。

 

「まぁ、でもこれで・・・終わりだ」

 

そう言って金棒を振り下ろそうとした時、更に乱入者が現れる。

 

「テメェは・・・!!」

 

「?」

 

「あの人は!?」

 

それはこの前喧嘩した【ロキ・ファミリア】のベート・ローガと見覚えのない妖精(エルフ)が二人。

 

まぁ、それとは関係なく金棒を振り下ろすと男はモンスターと同じように灰となって消えた。

 

『!?』

 

その光景に全員が驚愕する、それだけあの光景はあまりにも異常だからだ。

 

「なにこれ?」

 

僕は男の消えた後に残った極彩色の魔石の破片を手に取るが・・・。

 

それもすぐに砕けてしまった。

 

「それでこれってなんなんですか?」

 

僕がそういった瞬間、壁だった場所から金髪の少女と赤髪の女が突き破って現れた。

 

「アイズ!!」

 

「アイズさん!!」

 

ベートとエルフの一人が金髪の少女(アイズ)の名前を呼ぶ。

 

それに気づいたアイズがそちらに視線を送る。

 

その隙を赤髪の女は見逃さずに剣を振るおうとするのを僕が金棒で弾く。

 

「なにっ!?」

 

視覚外から乱入に赤髪の女が驚きの声を漏らす。

 

「女、お前もこれの関係者か?」

 

「そうだと言ったら何だ?」

 

「ここで消えろ」

 

「ほざけ」

 

僕と赤髪の女との戦いが始まる。

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