最強生物の力を宿した白兎   作:タイルアルゴウ

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四話

地上に戻ってくると、早速僕は換金所で集めた魔石を換金した後、僕はもう一度ダンジョンに潜るために屋台で腹ごしらえをする事にした。

 

「すみません、この肉の串焼きを三本と果実水をください。」

 

「あいよ。」

 

朝早くと言う事もあって焼きたての串焼きが果実水と共に出てきた。

 

それらを受け取った僕はギルドの待合のソファーに座って串焼きを食べ始める。

 

「{これ食べ終わったらもう一回ダンジョンに行こうかな。}」モグモグ

 

そう思いながら食べていると、続々と他の冒険者達がダンジョンにへと向かっていく。

 

その光景を見ながら僕はこう思った、速く一緒に潜る事が出来る仲間(ひと)が現れないかな、と。

 

現状では難しい事を考えながら最後の串焼きの肉を食べ終え、果実水を一気に飲み干すのだった。

 

「プハッ、よし行こう。」

 

口元を拭った後、空になった容器と串をゴミ箱に入れてダンジョンにへと向かうのだった。

 

 

 

ダンジョンに入った僕は敏捷のアビリティをフルに使って上層の最下層・十二階層まで降りてきた。

 

すると、そこでは他の冒険者がオーク、インプ、バットバット、シルバーバック、ハード・アーマード、インファントドラゴンなどの大量のモンスターに襲われていて、パーティは全滅してしまっていた。

 

凄惨な光景を目にしたと言うのに、僕の心は平常心を保っていた。

 

「{何でだろう、異様に落ち着いてるな~。}」

 

そう考えていると、モンスター達が僕の存在に気付いて襲い掛かってくる。

 

危機的状況なはずなのに何故か愉しんでいる僕がいる、何だか不思議な気分だ。

 

そう考えている間も迫ってくるモンスターの大群に目を向けると、全身に武装色の覇気を纏って思い切り地面を蹴って大群に突っ込んでいく。

 

まず小回りの利くインプと空中を動き回るバットバットを手刀で仕留め、オークとシルバーバックは貫手で身体を貫通させて直接魔石を抉り取り、ハード・アーマードは甲羅の上から拳で叩き潰し、インファントドラゴンは頭から踵落としで頭を砕いて倒した。

 

「ふぅ、こんなものかな。」

 

そう言いながら息を吐き、魔石を集めていくと、モンスター達が生まれてくる。

 

それに対して僕はうっすらと笑みを浮かべると、魔石の回収を中断して戦闘に入る。

 

後から襲ってきたモンスターの大群も難無く撃破した僕はその全ての魔石をバッグパックに詰め込むとこれ以上入らないと判断して地上に戻る事にした。

 

五階層まで戻ってくると、なんだか騒がしいと感じた僕は見聞色の覇気を発動させて周囲の状況を探ることにした。

 

すると、俺の後ろから巨大なモンスターが迫って来ている事を察知した。

 

そのモンスターの正体は・・・。

 

「ヴヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」

 

牛頭獣人でlevel2のモンスター・ミノタウロスだった。

 

雄たけびを上げながら迫って来るミノタウロスに対して僕は躊躇など一切なく武装色を纏った拳をミノタウロスの鳩尾の部分に抉り込ませた。

 

「ヴォッ!?」

 

いきなりの攻撃に驚くミノタウロスだが、僕は関係なく拳による連打を叩き込んでいく。

 

殴る度に伝わってくる軋む骨に撓む肉の感触が心地よくも感じた。

 

「ヴ・・・ヴォ・・・。」

 

何発も受けたミノタウロスは足元をぐらつかせて立っているのもやっとのようだ。

 

「これで終わりだ。」

 

最後に頭にかかと落としを喰らわせると、ミノタウロスは魔石とミノタウロスの角(ドロップアイテム)と化した。

 

「それにしても運がいいな、最後にミノタウロスの魔石と角が手に入るなんて。」

 

そう言いながら僕はベルトに角を挟み込み、魔石は何とかバッグパックに詰め込んだ。

 

すると、後ろから誰かが近づいて来るのを感じた僕は振り返りざまにバッグパックを背負いながら戦闘態勢に入る。

 

「あの、ミノタウロスを・・・見ませんでしたか?」

 

振り返ると、そこには長い金の髪に金色の眼で手に剣を持つ少女が僕にそう言いながら立っていた。

オリ団員はやっぱり大看板や飛び六胞に近付けた方がいいですか?

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