最強生物の力を宿した白兎 作:タイルアルゴウ
ギルドを後にした僕は
「ステイタスの更新?別に良いけど、ベル君のステイタスは変化がないと思うよ?」
そう言いながらも更新の準備を始める神様に対して僕は上着を脱いでベッドへうつ伏せに寝転がる。
着々と更新がされていく中で、神様がこう言って来る。
「ベル君、今回はお金たくさん稼いできたみたいだね。」
「えぇ、本拠の改築とかもしたいですしね。それに、入団希望者がいたとしても本拠がこれじゃあ話にもなりませんし。」
「うぐっ!!」
神様の言葉に対してそう返すと痛いところを突かれて声を上げる。
そんな声を上げた後、神様が僕のステイタスに違和感を感じたのかジッと覗き込んでくる。
「べ、ベル君、一つ聞きたいんだけどさ・・・。」
「何ですか、神様?」
そう言って来る神様に対して僕がそう聞くと、こう言って来る。
「ランクアップが可能になっているのはどういうこと何でい?」
そう聞いて来る神様に対して僕はこう言った。
「あぁ、それはミノタウロスを一人で仕留めたからじゃないですかね。」
「ミ、ミノタウロス!?」
僕の言葉を聞いて神様は驚きの声を上げる。
「どうしたんですか、神様?」
「どうしたじゃないよ、怪我は無いのかい!?」
僕がそう言うと、神様は慌てながらそう言って来る。
「怪我なんてしてませんよ。だって、僕が一方的に叩きのめしましたから。」
「そ、そうなのかい?」
「えぇ、だから僕は無傷ですよ。」
僕がそう言うと、神様は戸惑いながらも確認をしてくるのでハッキリとそう言った。
「分かったよ、嘘もついてもないみたいだしね。それじゃあ、ランクアップさせるよ。」
「はい。」
そう言って来る神様に返事をする僕。
「はい、ベル君更新が終わったよ。」
「ありがとうございます、神様。」
更新を終えると、神様はステイタスを書き写した羊皮紙を僕に渡してくる。
それに目を通すと、スキル欄に一つのスキルが追加されていた。
ベル・クラネル
level2
力EX 耐久EX 器用EX 敏捷EX 魔力I0
百獣S 覇気S 破砕A 耐異常S 拳打A 幸運A
【
・力、耐久、器用、敏捷のアビリティを常時超高補正
・最強(おもい)が続く限り効果持続
・最強(おもい)の丈により効果向上
【覇気】
・三種の覇気を扱う事が出来る。
・武装色:体や武器に纏わせて攻撃力を上げる
・見聞色:周囲を感知する力
・覇王色:全てを威圧する力
【
・自由を求めることで敏捷のアビリティを高補正
【
・一対一での戦闘の際、全アビリティ高補正
このスキルを見た瞬間、あのミノタウロスとの戦いが切っ掛けで発現したものだと分かった。
「ベル君、このスキルの発現理由は分かっているから言わなくていいよ。」
「はい。」
神様も発現の元が分かっているようでそう言って来る。
「でもね、ベル君一つだけ言わせて欲しい。」
「何ですか?」
「ボクを一人にしないでおくれ。」
「分かりました、神様。」
悲痛な顔でそう言って来る神様に僕はそう言うしかなかった。
ランクアップの報告をするために僕はもう一度ギルドにやって来ると、何やら賑やかな気配を感じた。
「【ロキ・ファミリア】が遠征から帰ってきたらしいぞ!!」
「本当か、見に行こうぜ!!」
【ロキ・ファミリア】 確かこのオラリオの二大勢力の一角だったけ。
そんな事を考えているとギルドに着いた僕はエイナさんの所にへと向かう。
「エイナさん、さっきぶりですね。」
ボクがそう話しかけると、エイナさんはこう言って来る。
「そうだね、それでどうかしたの?」
そう聞いてくるエイナさんに対して僕はこう言った。
「ミノタウロス撃破したらランクアップしましたんでその申告に来たんです。」
僕がそう言うと、エイナさんは固まってしまう。
「ベル君、もう一回言ってくれるかな?」
「だから、ランクアップしたから申告に来たんですって。」
一瞬だけ静寂に包まれた後、エイナさんは大声でこう言った。
「ラ、ランクアップ~~!!?」
その声に反応して周囲の人達の視線を集めてしまっている。
「エイナさん、声が大きいですよ。ほかにも人がいるんですから。」
僕はそう言いながら周囲に視線を向ける。
そして、なんとか僕はエイナさんを連れて個室に連れていき、話を再開する。
「べ、ベル君、ほ本当なの、ランクアップしたって!?」
「はい、そうですよ。」
どもりながらもそう聞いてくるエイナさんに対して僕は淡々とした口調で答える。
「本当にランクアップしたの?」
疑いの目で見てくるエイナさんに対して僕はこう言った。
「そんなに疑うなら確認すればいいじゃないですか、僕の
そう言うと、僕は上の服を脱ぎすてて背中に刻まれた
「さぁ、早く確認してください。」
そう言いながら僕はエイナさんに背中を向け、ステイタスを見せる。
「う、うん。」
エイナさんは僕に言われるがままステイタスに目を向ける。
「確かにランクアップしてるけど、力・耐久・器用・敏捷に至ってはEXってどういう事!?」
エイナさんはそう言って頭を抱え込んでしまう。
「エイナさん、これは僕のあるスキルが起因しているんです。」
僕はそう言いながら脱いだ服を着ていく。
「スキル?」
僕の言葉を聞いたエイナさんが顔を向けてそう言ってくる。
「えぇ、ですからあり得ないことがあなたの目の前で起こっている。」
「でも、アビリティの上限を超えるなんて・・・!?」
「何が起こるかはわかない、それが神々の恩恵ですよ。」
「っ!?」
それに対して僕がそう言うと、エイナさんは押し黙ってしまう。
「それじゃあ、ランクアップの申告は終えたのでもう帰りますね。」
「う、うん。」
僕はそう言って個室の扉のノブに手をかけると、エイナさんの方に顔を向けてこう言った。
「エイナさん、僕があなたにステイタスを見せたのは誰にも口外しないと信頼しているからです。もちろん、神様にも許可は得ているので安心してください。それに、僕の異常なまでのランクアップの理由を知ってもらうにはlevelとアビリティ欄だけで十分と神様も言っていましたし。」
「ベル君・・・。」
エイナさんはほのかに嬉しそうな表情を浮かべると顔を引き締めてこう言ってくる。
「ここで見るものは誰にも他言しないって約束するよ。 もしベル君のステイタスが明るみになるようなことがあれば、私は相応の責任をおうとして君に絶対服従を誓うよ。」
エイナさんは僕の顔を見ながら真剣な表情でそう宣言してくる。
「い、いや、絶対服従って・・・そこまで深刻にならなくてもいいんじゃ・・・。」
僕はそう言うが、エイナさんは首を横に振った後、こう言ってくる。
「ううん。 冒険者にとってステイタスは一番バラしちゃいけないもの………それを見せてくれるっていうのなら、私も相応の覚悟を負わないとフェアじゃない」
「エイナさん・・・。」
エイナさんの真摯なその姿に、再度僕はこの人の事を信頼できると確信する事が出来た。
「ありがとうね、ベル君。」
急にお礼を言ってくるエイナさんに対して僕はこう言った。
「何がですか、エイナさん?」
「だって、私の事を信頼してくれてるから秘匿にしなくちゃいけないステイタスを見せてくれたんでしょ。」
「はい、そうですよ。」
エイナさんの言葉に僕がそう返した。
「だからだよ、私の事を信頼してくれてるって事が嬉しくてね。」
そう言いながら微笑むエイナさんを見て、僕はなんだか落ち着いた気持になった。
「それじゃあ、僕はもう帰りますね。」
「うん、気をつけて帰ってね。」
「はい。」
そう会話をした後、僕は本拠にへと帰っていくのだった。
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