俺の兄貴は雪ノ下陽乃に似ている   作:鍵穴 光

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お久しぶりな人はお久しぶりです。初めましての人は初めまして。作主の鍵穴 光です。

自分なりに頑張ってみました。まぁ、評価は他人が付けるものですから意味無いですけどね。

それではどうぞ。


本編
こんな幸先不安なプロローグは嫌だ


俺は比企谷大路、どこにでもいる普通の高校1年生だ。

 

今は4月なので入学したばかりだ。

 

突然で済まないが、人には表と裏の顔があると思う。つまり善と悪、人間には当然持っているものである。表は嘘、裏が本性。例えば、表では仲良くはしているが、裏では陰口を言っている人など、表と裏は人それぞれである。つまり軽い二重人格だ。二重人格は世間では希少とか特別視されていると思うが、俺にとっては人間は持っていて当然だと思う。だから俺は人とはあまり深く関わりたくない。

 

 

 

さて、深いのか深くないのか分からない話をしてしまったが、今の現状を確認しよう。

 

この時間帯は帰りのHR、俺は今帰る身支度をしている。目の前にはクラス担任の平塚先生……だめだ嫌な予感しかしない。

 

「比企谷大路だな」

 

チッ、めんどくさいがここは振り切るしかない。

 

「どうしましたか先生、何かご要件でもあるのですか?」

 

考えている事とは裏腹に満面な笑みで対応する。俺だって人間だ、表と裏はある。しかし俺は他の奴とは違う。俺の表は絶対にバレない自信がある。理由の一つは自分の情報を隠しているから。人は第一印象で型ができる。前に言われたことがある。「比企谷君って、いつも無表情だけど話しかけてみると、笑顔が良くて優しいよね」っと。完璧に騙されている。この言葉は誰にもバレないという再確認ができた。

 

ふと先生の顔を見ると、興味深そうにしている。まさかバレたのか……

 

「なるほど、確かにアイツに似ているな、だから興味を持ったのだな」

 

言葉からしてバレているな、まさかな化けの仮面がこうも簡単にばれるとは、やはり大人には難しいかな?

 

「ついてきたまえ、お前に会わせたい奴がいる」

 

「会わせたい人、ですか?」

 

普通に気になったため聞いてみる。なんかあったか?

 

「いや、詳しく言うなら、お前と関係も持っておきたい奴かな」

 

「……」

 

そうだとは思ってないが、色恋沙汰は御遠慮しておきたいんだが。

 

「まぁ、ついてきたまえ」

 

「……はい」

 

嫌な予感は当たるものだな。迷惑すぎるが。

 

 

 

 

 

 

 

 

辿りついたのは、人気の無い1番端の教室、札には何も書かれていない。平塚先生は鍵を開けて教室に入る。俺はそれに続いて入る。目の前に写った光景は特に強い印象は無かった。ただ、長机とひとつの椅子が置いてあるだけ。

 

「少し待ちたまえ」

 

平塚先生は待てと言っている。仕方ない、待つとするか。

 

「静ちゃーん連れてきたー?」

 

ドアの方から声が聞こえたのでドアの方に顔を向けると、身の毛がよだった。そこに居たのは、学校の超有名人と言われている、雪ノ下陽乃。噂では色々と聞いているが、簡単に言うと完璧超人と言われている。確かに美人だ、だが俺はそれよりも印象が残るものがあった。

 

 

 

 

 

……なんなんだこの人、表と裏が他の奴と違う。

 

説明は出来ないが言うとすれば、表と裏がこの人にとっては裏と表?それとも表裏一体?そんなものを感じた。

 

そして、何故だか俺と似ている気がした。

 

 

俺は自然とその人から1歩遠ざかった。

 

それを見た雪ノ下陽乃は笑った。

 

まるで、面白い玩具を見つけた様な顔を。

 

「ふーん、やっぱり私の思った通りだね、君は他の人とは違う」

 

これに負けじと対応する。

 

「あなたこそ、人を弄ぶのが好きそうですね、他の人とは違う」

 

この発言に雪ノ下陽乃と平塚先生は驚いていた。図星かな?

 

「……へー、分かるんだ、私のこと」

 

「わかるも何も、似ている気がしたんですよ僕と貴女が」

 

そう、これはひとつの共感の芽生えなのかもしれない。

 

「気に入った。君。私の部活に入らない?」

 

「部活、ですか?」

 

「そう、奉仕部なんだけど、簡単に言うとボランティアかな」

 

「魚を食べたい人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える感じですか?」

 

「そういうこと」

 

部活か……正直どうでもいいと思っていたが、この人の部活となると入っても意味がないことはない。

 

それに……この人と関わってみたいという気持ちがある。

 

「分かりました、入部を希望します。これからよろしくお願いします、雪ノ下先輩」

 

「あら?結構簡単に入ってもくれたわね」

 

「別に駄目ならいいんですよ入らなくても」

 

「ごめんごめん、冗談だからね」

 

「そうですか」

 

「あ、これからは一緒にお弁当食べようね♪」

 

「……それは本当に?」

 

「うん、ほんとだよ♪」

 

……やっぱり駄目だ、これから先が不安でしかない。

 

 




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