色々とありましてこのような事になりました。
それではどうぞ。
「ん〜〜〜……」
俺、比企谷大路は四月の今現在、高校生活最後の年を迎えている。
あの雪ノ下先輩が卒業してからも色々な事があった。
まずは雪ノ下先輩と交流があった城廻めぐりと仲良くなった。実は同じクラスメイトで、クラス内で俺がどうなっているのかを雪ノ下先輩に伝えていたらしい。なるほど、だから雪ノ下先輩は俺がクラスでの生活習慣が分かっていたのか。
うん。取り敢えず、俺の学校でのプライバシーを返せ。
後はバイトの掛け持ちを辞めた。
俺の気に入った喫茶店があり、人も店長しか見た事がないのでここでバイトしてみたいな〜なんて思っていたら無意識にバイトの申請をしていた。自分が思う以上に気に入ったのだろう。優しそうな店長は1発OKしてくれたので真面目に働きたいと思い、他のバイトを辞めた。そこから一人バイト仲間が増えて現在3人でやりくりしている。
それから、あれから雪ノ下先輩の真似をしていたが、自分の感覚では余り変化はなかったと思う。だが城廻の話だと相当変わったらしい。
前よりもフレンドリーになり、たまに出るカッコイイ優しさと癒しの様な存在感などがあるんだと。身に覚えがないんだか……。
あと、何よりも変わったことと言えば俺が怒ったときと不機嫌な時らしい。そのときの行動や言動が雪ノ下先輩に凄く似ているらしい。
曰く、冷たい空虚な目と、それに似合わぬ笑顔、相手を打ち負かす言論が似すぎている。(城廻談)
ん〜まぁそうかもしれないな、何かあった時は相手はいつも震えているし、終わると泣いてるか、只の抜け殻みたいになっている。なんかごめんね……
後は変わらないかな、2年の体育祭や文化祭はいつも通り独裁権限、無双し、生徒会は俺の策略で城廻を生徒会長になり、裏でひとしきり笑い、職場体験では只働いていたら向こうの方々が凄い顔をしていた。因みにそこは料理店だ。
なんかしたっけ、俺?
それと、嫌なことは思い出したくないのでそれは言わないに事にする。八幡が気にしないでくれと言っているしね、本人が気にしないなら気にしない。
さて、長いのか短いのか分からない回想を止めて今の状況を確認しよう。
此処は奉仕部、いるのは寝ていた俺と俺を訝しそうに見ていた後輩部員の雪ノ下雪乃。
「部活中に寝るなんていい度胸ね、部長」
「ここの部活は依頼が来ない限り自由時間だろ、そんな事言うならお前だって読書してるから有罪だぞ」
何を隠そうこの子は前部長の雪ノ下先輩の妹なのだ。
外面的にも内面的にも全然似てね~
「そんなことはないわ、私は時間の使い方を有効に使っていますから。貴方とは違って」
確かに読書をしていれば速読や言葉の理解力、登場人物の心情や作者の意図を見つけ出すことが容易になるが、そこは違くないですか?自由時間ではなければ読書すらやってはいけないと思いますが。それと先輩なんだから敬語使え、敬語。
「聞いているのかしら?部長」
「聞いてるよ、分かったから敬語使え」
「聞いているならいいわ、でも貴方の様な人間に敬語は使わないといけないのかしら?」
「第一印象で判断するのは良くないぞ、雪ノ下」
実質、雪ノ下は余り俺のこの学校での立場を知らない。俺はこの学校では、頼れるお兄さん、裏の権力者などの存在となっている。おい、なんだ裏の権力者ってそんなものになった覚えはないぞ。(無自覚)
それに雪ノ下が入部してからそんなに大きい依頼はきていないので実力を出す機会が無い。故に雪ノ下は俺のことを全くもって知らない。
「第一印象をも何も無いでしょう貴方は」
「……了解、後でどうなっても知らんから」
「?」
不思議そうな顔すんのやめてくんない?美人なんだからさ、そういう男を抹殺するような顔。
ガラガラガラ
「比企谷、雪ノ下入るぞ」
おい、あの先生ノックもしないで入ってきたぞ。先生としてどうなんだ。
「先生、ノックを」
「済まない済まない」
雪ノ下は平塚先生に指摘しているが俺は本題であろう事に質問した。
「兎も角先生、なんで俺の弟が後ろにいるんですか?」
そう、平塚先生の後ろに俺の弟、比企谷八幡がいるのだ。おおよそで分かるが恐らく強制入部部員だろう。なんで兄弟揃ってこうなるんだよ……
「彼は今日からこの部活に所属する入部部員だ」
「あーー、どうも比企谷八幡ですっておい誰が入部部員だ」
「比企谷、お前は罰としてこの部活に入ってもらう、異論反論講義質問口答えは認めない。頭を冷やせ、反省しろ」
「巫山戯るな」
「「「!?」」」
何故、平塚先生、雪ノ下、八幡が驚いたのかと言うと俺だ。今の俺は頭にきている。
「何が罰でこの部活に入れだ、舐めてんのかこの三流教師。この部活は罰則部じゃない、この部活を作ったひとりなら一番分かるはずだ。貴女は俺とあの人の場所を傷つけるのか?入らせるならちゃんとした理由で入らせろこの独身女」
「っ!」
俺とした事が、平塚先生はこんな理由で八幡を入れることなんてしない。これは嘘で本当は人にメリットのある理由があると思う。でも嘘を付くために罰なんてもので誤魔化しこの部活に入れるようならば許さない。俺と雪ノ下先輩の大きな分岐点であり思い出の場所にこのような事をするなんて許せない。
「す、済まない比企谷。だが私にも本当の理由はあるのだよ」
「……すみません、少し頭に血が登り過ぎました。今日は帰ります」
俺は身支度を済ませ立ち上がりドアに手をかける。開けて出る前に一言言う。
「八幡を入れるかどうかは一任します。八幡は帰ったら俺に報告、いいな」
「わ、分かった」
「それでは失礼致します」
俺は奉仕部から出ていった。
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「ただいま〜」
「おかえり大路兄今日は早かったね」
俺を出迎えてくれたのは妹の比企谷小町。中学3年生で今年は受験生だ。
「あぁ、八幡は少し遅れるから後で本人に理由を聞きなよ?」
「了解であります!」
相変わらずあざとい。でも八幡に比べると度合いが低いんだよな。小町は八幡のこと大好きだからね。は〜兄弟愛が欲しい。
「今日のご飯何がいい〜?」
「ん〜、肉じゃががいいな!」
「了解」
早速、料理を始めようかな。っとその前に。
「ただいま〜カマクラ」
「ニャー」
家の愛猫カマクラにただいまの挨拶を言う。
何故か俺は動物に懐かれやすく、ペットショップに行くと大惨事になるレベル。
「じゃ、料理やりますかね」
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ふー料理完成いい出来だな。
「ただいま」
「おかえりーお兄ちゃん♪」
小町がおもむろに抱きつく。皆さん見ましたか?八幡がただいまの『た』を言った瞬間に行動に移してましたよ。それに台詞に音符マークが付くレベル。あ〜妬ましい。パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパル。
「おかえり、料理できたから食べながら話そうか」
「おう」
「お兄ちゃん早く食べよ」
「はいはい」
もう2人の世界だな。疎外感が半端ね〜。
「「「いただきまーす」」」
暫く世間話と八幡の捻くれた話を聴きながら(俺はこれまでの会話に入っていない、というか入れてくれない。待って涙か……)本題に入る。
「それで入ることにしたのか?」
「不本意だか入ることになった」
「そうか。他には?」
「平塚先生が雪ノ下に俺の腐った目を矯正しろと依頼があった」
「よし、あの独身教師精神的に殺してやる」
「大路兄、ブラコン出てるよ」
おっといけない。
「それでお兄ちゃん、雪ノ下さんってどんな人?」
まぁ、答え100%で、
「(嫌な奴)」
はい、ビンゴ。
でも、部活でこれから関わっていけば評価も変わるし今はそっとしておこう。
「それじゃ分かんないよ、大路兄は雪ノ下さんをどう思うの?」
「ん〜結果で見れば毎回学年一位の成績優秀、類まれなる容姿など表面で見れば完璧超人ってとこかな」
それに比べて、中身はただ姉を追い続けている空っぽな哀れな子ってとこだな。言わないけど。
「もしかして大路兄その雪ノ下さんの事好きなの!?」
「有り得ないだろ、兄貴がそんなことあるわけない」
八幡は小町の言ったことに否定する。
「そうだな、寧ろ恋愛とか異性とか全く興味無いな」
そして俺も否定する。いやマジで恋愛?何それ美味しいの?
「えー、つまんないの」
お前は俺をなんだと思ってるの?
「まー兎に角八幡」
「ん?なんだ?」
「ようこそ奉仕部へ。歓迎すると共に君の成長に期待してるよ」
如何でしたでしょうか?
久しぶりでおかしいかもしれませんがご了承ください。
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