俺の兄貴は雪ノ下陽乃に似ている   作:鍵穴 光

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皆さんおはこんばちは、比企谷大路です。
今回は手が死んでしまった作主の代わりにやっております。この位で音をあげるとかほんとに作者として駄目だと思う。ホントに。
まあこれでも頑張っているので暖かく見てあげてください。
本日、4つ目の投稿です。

それでは、どうぞ。


大路によるテニス教室

そして翌日の昼休み。奉仕部と戸塚がテニスコートに集まった訳だか……

 

「なんでお前いるの?厨二座?」

 

「けぷこん!我も八幡とその兄貴分の勇姿を目に焼き付けようと思って見参した次第である!」

 

「そうか、じゃあ手伝いとかしてくれよ、助かるし」

 

「了解だ八幡の兄貴!そんな事造作でもない!」

 

あれ?俺ちゃんと自己紹介したよね?した……はず。

 

「兄貴、なんかこの前と対応違くない?」

 

「そりゃあの時はキレてたし、会話内容も小説であれだからな。でもそれ以外なら普通に接するよ面白いし」

 

あの時の顔を見て見直したなんて口が裂けても言いたくないのでそこは触れないようにした。

 

「取り敢えず戸塚、準備運動終わったか?」

 

「はい、終わりました」

 

「じゃ、戸塚の実力見るために実践に近いラリーやるぞ」

 

「はい!」

 

そこから戸塚の実力測定が始まった。最初は普通のラリーをしてから前後左右にバラしてストローク力と対応力を確認した。また、強めの打球を打ってパワーがあるか曲がるスライスで技術や柔軟性、俺が左に持ち替えて対左の強さを確認して終わった。

 

余談だが、俺は実を言うと両利きである。

 

「……驚いたわ、部長が左でも打てるなんて」

 

「ね!ほんとに凄いね!万能って感じ!」

 

「兄貴がテニスをやるの久しぶりに見たな」

 

「なんという強さだ!これなら軍勢を一網打尽に出来るぞ!」

 

観戦組はそれぞれの感想を言っていた。それにしても厨二座はキャラブレねーな。

 

「ありがとうございました!大路先輩凄かったです!」

 

戸塚からはキラキラした目でこちらを見つめる。ほんとに女子にしか見えないんだが……。

 

「まぁ、教えるんだからこれくらい出来ないとな」

 

おっと、話が逸れてるな。本題に戻らないと。

 

「それで戸塚の能力だが……」

 

「はい」

 

戸塚は真剣な面持ちで聞いている。強くなりたいと思う気待ちがひしひしと伝わる。

 

「対応力、ストローク力は申し分ない合格点だ」

 

「やった!」

 

「やったねさいちゃん!」

 

……何故だろう、由比ヶ浜の台詞に似た言葉を聞いたような気がする……。

 

「だけど、パワーと体力がないな。技術もそれなりにあるがパワーが無くて活かしきれてない。」

 

「はい……」

 

今度はしょぼんとし始めた。何なのこの子?感情豊かすぎるわ。

 

「それで戸塚にはベストな練習は基礎からだな、という訳で体幹トレーニングをやってもらう」

 

「「「体幹トレーニング?」」」

 

由比ヶ浜、厨二座、戸塚が頭にハテナマークが付いている。由比ヶ浜と戸塚の容姿なら良いかもしれないが、厨二座、お前はやめとけ。

 

「ああ、筋トレよくありがちな腹筋、腕立て伏せ、背筋は筋肉、つまりアウターマッスルという外側の筋肉を鍛えてるんだ」

 

「なるほど」

 

「でもそれだけを鍛えても意味はない。だからその筋肉を最大限に引き出す為にインナーマッスル、体幹を鍛えるんだ。最近のスポーツのプロの選手は体幹を鍛えて自分のフィジカルを高めているんだ」

 

「へーそうなんですか」

 

何となく分かって貰えたと思うがもっと重要性を認識してもらった方がいいな。

 

「戸塚、春の桜の木をイメージして見ろ」

 

「は、はい」

 

「桜の木は桜が満開だととても綺麗だよな」

 

「はい」

 

「でも、幹がしっかりしていないと桜の花の魅力を失ってしまう。簡単に幹が折れたら嫌だろ?」

 

「そうですね」

 

「それとおんなじだ。実力という大輪の華を咲かせるにはより強固な土台が必要になる。体幹の重要性が分かったか?」

 

「はい!分かりました!」

 

どうやらちゃんと理解してくれた様だ。

 

「それじゃ、今から教える体幹メニューを覚えてもらって、部活終わりや家での自主トレでやってもらうぞ。あと、走り込みも重要だからな、まずはそこから始めよう」

 

「はい!」

 

俺は戸塚に適した体幹メニューを教え終わると丁度いい時間だったので今日は解散と言う形になった。

 

 

 

 

------------------------------

 

 

こんな感じで日々は過ぎて、次の段階に移った。

 

基礎トレーニングをある程度積んで今度はボールを使って練習を始めた。

 

俺が前後左右、強弱、回転をかけたりなど、実践に近いボールを打ち返す練習をひたすらやっていた。

 

効果は誰から見ても出ている事が分かった。前は強い打球に押されていたが、今ではちゃんと打ち返せるようになっていた。本人もそれが感じれているようで嬉しそうな表情をしていた。そこからもっと上手くなりたいという欲求から戸塚は自らハードルを上げていった。

 

まあ俺の一つの目的は達成された。

 

それは自立心だ。自分の中でこんなのもいいんじゃないかという探求心が芽生えることだ。正直にいうと人にやらされる練習はあまり成果が出ないが、自分からやる事で成果は何倍にも跳ね上がる。だから俺が想定していた成長よりも更に成長していた。

 

これは教えている身に取ってはとてもいい気持ちになる。

 

だが、今見ると戸塚は少しバテ始めた。少し体幹トレーニングの方を重視しすぎてしまったかなと少しばかり反省した。

 

でも、ハプニングは一瞬に起きた。

 

「きゃ!」

 

戸塚が転んだのだ。

 

「うわ、さいちゃん大丈夫!?」

 

俺の後ろで八幡と厨二座と一緒に後ろに転がっていたボールを拾うのをやめ、戸塚に駆け寄る。

 

「大丈夫です、続けて下さい」

 

本人はこう言ってるが、休憩した方がいいなと判断した。

 

「いいや駄目だ、少し休憩しよう」

 

俺の一言で休憩をした。

 

「まだ、やるつもりなの?」

 

雪ノ下が戸塚に質問している。珍しいな、あまり自分から質問するなんて滅多にないな。

 

「うん、少しでも上手くなりたいしね」

 

「そう、では部長少し頼みます」

 

「おう」

 

雪ノ下は踵を返して、テニスコートから出ていった。

 

「なんか僕、怒らせる様なこと、したかな?」

 

戸塚は少し不安げな表情で見送くり、ぽつりと呟いた。

 

それに対して八幡が答える。

 

「大丈夫だろ、あいつは罵倒してないから機嫌がいいだろ」

 

「そうだよ、ゆきのんは見捨てたりなんかしないよ」

 

八幡に続いて、由比ヶ浜も戸塚を安心させるようにした。

 

「そうかな?」

 

「大丈夫だよ、あいつは今保健室から救急箱持ってきてるだけだから安心しろ」

 

「分かるんですか?」

 

「分かるよ、分かんなかったら奉仕部の部長なんて出来ないしな」

 

戸塚は少し安心したそうでほっと息を付いていた。

 

「それじゃ、練習再開とするか」

 

「はい!」

 

そこから練習をし始めたのだか……

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!テニスやってんじゃん、テニス!」

 

……もう嫌な予感しかしない。

 




如何でしたでしょか?
トレーニング系のこと書いたけど間違ってないよね?お兄ちゃんちょっと不安です。それでは次回もよろしくお願いします。

感想、評価、お待ちしております。
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