エーテルちゃんはひとりぼっち   作:菓子ノ靴

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chapter 3 - 2 変態サディスト女

早朝……。

エーテルは自室の鏡の前に立ち、いやに神妙な面持ちをしている。

 

窓の向こうからは山鳥のさえずりが聞こえる。

 

おもむろに胸のボタンを外して、腰紐を緩め、寝間着を床に滑り落とす。下着のみになると、反転して、鏡に向かって尻を突き出す。他人には見せられないポーズだが、誰も見ていないので問題ない。その恰好のまま、首をめいっぱい後ろに回す。

 

鏡に映った尻には、見るも痛々しい青あざが広がっていた。

 

「うわ……。結構ひどいなあ……痕にならないかなあ……」

 

念のため、パンツを膝までずらしてみたが……パンツで隠れていた場所にも、一ミリ余さず青黒いあざが出来ていた。

 

「あの変態サディスト女……」

 

エーテルは足の動きだけで器用にパンツを放り捨てるとベッドに倒れ込み、うつ伏せになる。尻のあざを見てしまった以上、痛みがなくとも、あまり負担をかけたくない。

 

「大嫌いだっ」

 

手をばたつかせて、ベッドに八つ当たりする。

 

「――変態っ、変態っ」

 

恨み言を吐き出してから、ふてくされた表情を枕に押しつけた。

 

「……」

 

……昨晩(ゆうべ)。ようやく懲罰房から出してもらえた。

 

過去最長の()()()()の監禁は、さすがに堪えるものがあった。だが、それより、三十日経っても、青あざというのはこうも消えないものかと、エーテルは不安で(たま)らなかった。

 

「変態アリシア……いつか絶対に復讐してやる……」

 

力いっぱい枕を締め上げながら、呪文のようにそう呟いた。

 

 

 

 

 

  ×  ×  ×  ×

 

 

 

 

 字数稼ぎのための人物紹介(読み飛ばし推奨)

 

 

 

●エーテル

 

身長163cm

体重44kg

 

(趣味)

妄想

食べること

 

(嫌いなもの)

にんじん

アリシア

 

(備考)

勉強は嫌いじゃない。どちらかといえば秀才タイプ。優れた魔法適性を持ち、十歳という若さで全属性の魔法を扱えるまでになった。本当なら宮廷魔法士として招聘されるところだが、彼女の才能は父王によって秘匿されている。

 

 

 

●ユスティヘル公爵[エーテルの義父]

 

(悩み)

長男のエイルトンが不出来

 

(頼れるもの)

長年の勘

アリシア

 

(備考)

国民思いの公王様。国民からの人気は絶大。妻のオラキア(湿地帯の魔女)は、昔は絶世の美女だった……。

 

 

 

●クラリッサ

 

身長159cm

体重47kg

 

(特技)

小鳥を指にのせられる

 

(備考)

愛くるしい容姿に、性格も温厚。メイド募集時の面接で、面接官(家令の老人)は一目見ただけで彼女の採用を決めていた。

 

 

 

●アリシア・アーク

 

身長169cm

体重53kg

 

(趣味)

狩り

お花

 

(備考)

リハネスの生まれ。孤児院育ち。剣術は我流。王国の近衛騎士団に入団する前は、ユスティヘル家で使用人として雇われていた。

 

 

 

●エミル・ヴァレル

 

(異性の体で好きな部分)

 

(好きな食べ物)

 

(備考)

女性に興味がないわけではなく、奥手なだけ。年に数回は告白されているほどの美青年。酒場のウェミニアも、あの一件以来人知れずエミルに片思い中。




※酒場のウェミニアは次回登場するキャラクターです。


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