ふらりと迷い込んだ夢の中
ぐだぐだなイベントが起きなかった世界での沖田さんに出会うだけのお話です



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いつかの小説を改正したものです。
前回の小説投稿から少しずつ改正してたので所々書き方が変な場所があるかもしれません。
また沖田さんの口調に違和感があるかもですがお気になさらず。


桜花の下で~改正版~

あの日、運命の日ともいえる始まりの日。

ただの一般人である自分が非一般人に、サーヴァントのマスターとして

カルデアのただ一人の生き残りのマスターとして、時代の旅を始めたあの日から

どれくらいの時間が経ったのだろう。

 

6つの特異点を修復していく旅の中で、様々な英雄と出会った。

何もかもが焼き尽くされた街での黒き騎士王。

その特異点の中でただ一人、騎士王を倒そうとしていた原初のルーンを使うアイルランドの光の御子

フランスの人々に裏切られても、けしてフランスの人々を憎まず、そして見捨てなかった聖処女

そしてそんな聖処女の側面として聖杯を使い作られた竜の魔女……

 

他にも出会った英霊達はおり、彼らと出会うことで、戦って行く中で作られた縁のお陰か、各特異点で出会った英霊達はほぼ全員カルデアに存在している。

それ故毎日が騒がしいし、たまに険悪な雰囲気も出てしまうが、今のところ喧嘩(殺し合い)には発展していない。

鬱憤が溜まったりした際には、シミュレーションルームで訓練と称して殴り合っていたり、第五特異点であるアメリカにて神話並の戦いをしているようなので、基本的にはそれを観戦をしながら適当に応援をしている。

どこかの放任主義の王様や、某海賊船の船長がそれに合わせて賭け事を始めていたりするけどそれもスルーしておく。

 

そして今現在は第7特異点をスタッフの皆さんが探している最中なので、ある程度は落ち着いて生活が出きる。

なので、第6特異点から帰ってからはいつも代わり映えしない同じような生活をしている。

 

生活のリズムとしては、朝は早起きをしてレオニダス達、筋肉組と訓練を。

昼頃にはエミヤやブーティカ、キャット等に料理を教えてもらい、午後の時間では前日に一緒に過ごす約束をした人達と過ごす。

そして夜は、いつもと同じようにベッドに入り込んでくる三人組を部屋からやんわりと追い出してから一日の疲れをとるために就寝をする。

 

 

そして同じように繰り返す非日常的な日常の中で一つの夢を見る

 

それは懐かしい、何ヵ月振りかの日本の和風の一軒家。

庭には立派な桜の木が満開の花を咲かせ、春風に吹かれながらゆらゆらと揺れている

 

 

いつかのレイシフトと同じように、気づかぬ間に迷い混んだのか、それとも本当に夢なのか。

それは分からないが、何故かこの場所は心が安らぐ。

 

とりあえずいつもの突発的な出来事(イベント)の要に誰かが出て来て一波乱が起きる等と言う事もなく、何も起こらないのでよいしょ、と縁側に腰掛けゆっくりと桜を眺めることにする。

 

 

「あれ?こんな所で何をしているんですか?」

 

桜を少し眺めていると、不意にそんな声が後ろから聞こえた。

誰かと思い振り向くと、桜色の着物を着付けた、女の子が立って珍しそうな物を見た様な目でこちらを見ていた。

静かな空間へといつの間にか出現した女の子に驚き、ピタリと体の動きを止めてしまう。

 

「……?」

 

それを不思議がりながら返事を待っているのか、首を少し傾げながらこちらを見てくる女の子。

返事を帰さない訳にもいかないので、

いつの間にか此処に居たから桜を眺めていた、と返す

 

「なるほど……う~ん、お茶でも淹れますので隣に失礼してもいいですか?」

 

お茶を淹れるのなら自分がと思い、立ち上がろうとするが肩に手を置かれ制される

 

「貴方は少し休んでてください、いつも馬鹿みたいに動いているんですから、この夢の中でくらいはゆっくりとしていてください」

 

夢……夢と言われてやっぱり、と思い動きを止めている間に女の子は家の中へと入っていきお茶を淹れるための用意をし始める。

出遅れた感が拭えないが、先に釘を刺された故、頭をポリポリと掻きながら再び桜へと目を移す。

縁側で桜を見ながら、人にお茶を淹れて貰える……人理修復を始めてからゆっくりとした時間がそんなになかったからこんな夢を見るのかな?

と考えながら春の風を受けていると、緑茶の香りと共に女の子がお盆を持って家の中から帰ってくる

 

「どうぞ、粗茶ですけど」

 

そう言いながら湯飲みを渡してくれたので、ズズズと緑茶を飲む

はふー……といった息が口から出るが天気も良く、緑茶も美味しいのだ、出ても仕方がない

 

「ふふふ」

 

横から笑い声が聞こえたので女の子をジッと見る

 

「あ、いえすみません、何と言うか和みきった表情でしたのでつい」

 

そんな顔をしていたのか、と思い湯飲みを置き自分の顔をムニムニと弄る。

すると今度は笑い声は聞こえて来なかったが視線を感じたのでチラリと目を向ける

やはり和やかな表情で微笑みながらこちらを見る女の子。

 

そういえば名前は……と言葉を漏らす

 

「え?名前……ですか?」

 

コクりと頭を縦に振る

 

「では名乗らせてもらいます。私は新選組一番隊隊長……沖田総司です」

 

沖田総司……日本では有名な侍の一人だろう。

誠の旗を象徴とした新撰組の一番隊隊長である。

その生涯は肺結核にて病死したたといわれており、男性のはずなのだが……

 

「あ、お団子食べますか?」

 

別のことに意識を取られ、気付けなかったが、その言葉でお盆に三色団子が六本ほど積まれているのに気づく。

まぁ夢ならば彼?が女性でも問題がないだろう。

別に史実に影響が起こるわけでもないだろうし、今はこの夢を楽しもうとお団子を貰い口に入れる

 

それからまた暫くは雑談をしながら桜を眺め、お茶を飲み、まったりと過ごしていた。

 

しかしやはり夢は覚めるのが道理らしく

突然意識に白い靄がかかり始める

 

「……夢から覚めそうですか?」

 

俯きながらも頭を押さえコクりと頷く

 

「そうですか……ではまたカルデアで会いましょう」

 

え?と顔を上げ隣を見る

しかしそこに彼女の姿はない

 

「む、その顔は何事か分かってませんね」

 

いつの間にか移動したのか正面から声がする

 

「でしたら黙ってサプライズの方が良かったですかね……」

 

意識がなくなる前にと顔を向ける

 

「ですが言ってしまいましたし……また明日ですかね」

 

正面に目を向けると桜の下であはは、と笑いながら彼女が言葉を紡ぐ

 

「それでは召喚をしてくれるのを待っていますよ」

 

そして意識がなくなる直前に、自分への最後の言葉に彼女は

 

「マスター」

 

と僕に言葉を告げた




因みに沖田さんは来てくれませんでした。
その後の頼光さんチャレンジもしましたが出ませんでした。
やはりガチャは悪い文明ですね、それではまたお次があれば。

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