この作品独自の設定の説明会ですね。
サイバー流批判に関しての評価と感想をいただきました。
別にサイバー流が嫌いなわけではありません。ただ、アニメで説明されているサイバー流の説明だけでは舐めプだと感じてもいます。この作品では原作のGXで批判されていたサイコ流に近いデッキが横行します。OCGに近いデッキですから。相手のエースはきっちり止める。止めれなければ効果で除去する。そういう風な作品にしたいと思っています。ですのでテンポの都合上で鮫島校長には退場していただいております。ご不快に思われる方も居られたことをお詫びいたします。
「諸君、入学おめでとう。オレが今年度より校長となった柏木遊大だ。校長ではあるが、授業も受け持っているので顔を合わせる機会は多いだろう。さて、まずはこの本校でのシステムについての説明をしよう。長い話になるが、退学に関しての話もある。聞いていません、知りませんは聞かない。ちゃんと話を聞いているように。相手のカードの効果を聞き逃すなんてデュエリストとしてはずべきことはするなよ。まず、制服を見ても分かる通り、君達は3つのランクで分けられている。上からオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッドだ。このランク性はオーナーの常に競争してこそ成長が見込めるというお言葉から来ている。ランクが高ければ高いほど、施設の使用の優先度が高くなったり、寮の設備が充実していたりする。そして月初めのテストの成績によってランクが変動する。気を抜けばオベリスクブルーから一気にオシリスレッドなんてこともありえる。ちなみに去年の1年生のことだが、最初の試験でオベリスクブルーから降格したのは28名。半分以上が落ちた。そしてオシリスレッドからオベリスクブルーまで昇格したのが6名いる。この意味が分かるか?中等部主席万丈目準」
オレに問われてオベリスクブルーの青いコートを着た生徒が困惑しながら答える。
「……何か不正が?」
「はい、面白い答えをありがとう。正解はアカデミア本校は魔窟だからだ。最初に宣言しておく!!中等部での授業はお遊びだ!!まずはこの映像を見てもらう」
モニターの映像内ではオレとクロノス教諭がデュエルディスクを構えている。
『オレのターン、ドロー!!フィールド魔法【歯車街】を発動。そして【古代の機械射出機】を発動。このカードは自分の場にモンスターが存在しない場合、自分の場の表側表示のカードを1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、デッキから【アンティーク・ギア】モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。オレは【歯車街】を破壊してデッキから【古代の機械巨人】を特殊召喚。さらに破壊された【歯車街】の効果を発動。このカードが破壊された時に発動できる。手札・デッキ・墓地から『アンティーク・ギア』モンスター1体を選んで特殊召喚する。オレはデッキの【古代の機械兵士】を特殊召喚する。カードを1枚伏せてターンエンド』
「さて、此処までで問題だ。あの時のデッキには【古代の機械巨人】は3枚入っていた。だが、オレは【歯車街】で【古代の機械兵士】を出した理由は?」
「そんなのは簡単だ。【古代の機械巨人】は特殊召喚できない効果を持っているからだ。【古代の機械射出機】は召喚条件を無視すると書いてあるから特殊召喚できる」
「これぐらいは分かるか。では、続きだ」
『ワターシのターン、ドローニョ。手札から【歯車街】を発どーう。そして、【サイクロン】で【歯車街】を破壊するノーネ』
『それにチェーンして【サイクロン】を発動。【歯車街】を破壊する』
「さて、問題だ。この後の効果の処理を答えてみろ」
「ふん、アンタの【サイクロン】が【歯車街】を破壊して、もう一人の教諭が『アンティーク・ギア』モンスターを特殊召喚。そして【サイクロン】が対象不在だ」
「はい、0点」
「なっ!?」
自信満々に答えて0点と言われて顔を真赤にする。
「誰か分かる者はいるか?」
ぽつぽつとラーイエローから手が上がり、オシリスレッドでも一人だけだが手が挙がる。
「じゃあ、オシリスレッドの君」
「はい。校長先生のチェーン2で【サイクロン】で【歯車街】が破壊されて墓地に送られ、【歯車街】の効果の発動条件が満たされます。ですが、チェーン1の【サイクロン】の効果が残っています。【歯車街】は破壊された時、発動できる。ですのでタイミングを逃してしまい、チェーン1の【サイクロン】対象不在になります」
「正解だ。これがタイミングを逃すという現象だ。何人か、これと同じ現象を見たことがあるはずだ。見たことがないのなら、その程度のレベルだったということだ。なあ、中等部主席万丈目準。いつオシリスレッドに落ちるか分からんぞ」
屈辱から振るえているがその程度だ。
「さて、分かったな。オシリスレッドでもオベリスクブルーよりも知識を持つ者はいる。ただ、家庭環境によってカードをまともに揃えられなかったことから実技の成績が芳しくなかった者もいるだろう。ここは学び舎だ。そういった生徒を援助するシステムが今年から導入される。制服と同時にアカデミアに絶対に持ってくるようにと白紙のカード、ブランクカードが20枚入っていたはずだ」
胸ポケットから白紙のカードを取り出して両面を見せる。
「そのカードはKC社海馬社長とI2社ペガサス会長の全面協力の下に開発されたカードだ。同じく学園での電子マネーやメールや通話を行えるPDAのスロットに装填し、カードリスト内から好きなカードを選択すれば、そのデータが書き込まれ、学園のデュエルディスクのみに反応してデュエルを行える画期的なカードだ。成績優秀者には追加でカードが配られ、校則違反などで没収される。そして、卒業時に成績に応じて実際のカードと交換が行われる!!」
PDAに挿入してリストから【ブラック・マジシャン】を選択してブランクカードにデータを入力して【ブラック・マジシャン】のカードをデュエルディスクにテストモードで置けば、【ブラック・マジシャン】のソリッドビジョンが浮き上がる。
「あ、あの、リストに【青眼】も、あるんですけど」
ラーイエローの女生徒が恐る恐るといった感じで質問してくる。それに関しての答えはこれだ。
「言ったはずだ。全面協力だと。もっとも、イラストは完全に新規描き下ろしで差別化はされる。ちなみに海馬社長直筆のイラストだ。昔からペガサス会長が海馬社長に【青眼】の量産の打診をしていたのだが、それを後押ししてきた。無論、ペガサス会長の【トゥーン】もブランクカードで使用できるし、卒業時に配布もされる。だが、分かっているな。何方のカードも二人共深く愛していることを。生半可な気持ちで手にしようとは考えるな。コストにしまくったら殴られたからな」
【トレード・イン】で捨てて、【アドバンスドロー】でリリースして、【融合解除】から3体リリースで【神獣王バルバロス】をアドバンス召喚なんてしてたらデュエル終了後に顔面にグーパンチを食らった。使い方が気に食わんと言われたが、確かに自分では出来ない【青眼】の使い方だと認められ量産に至ることが出来たのだ。下敷きの【希望皇 ホープレイ】に謝ってほしいけどな。まだいないけど。
「ああ、それからブランクカードに関して一つ注意事項だ。生徒のブランクカードはこちらで全て管理している。勝手にアンティや力づくで強奪しているのが分かれば退学だ。黙っている必要はない。親の権力で脅しても無駄だ。最初にも言ったがKC社とI2社が全面協力だ。二度と日の目を見れると思うなよ。奪われた、拾ったならすぐに教師に申告すること。無論、トレードも貸出もなしだ。ブランクカードの増減の許可は教師だけが持っている。異常が確認されれば査問会の調査、場合によっては退学だ。ちなみに二日前にそれを行った馬鹿が居てな。退学になった。詳しくは先輩に聞いてみるが良い」
これだけ脅せば問題ないだろう。分からないようなら退学になるだけだ。
「続いて、月一テストに関してだ。月一テストはデュエルモンスターズについての試験だ。昨年までは筆記と実技だけだったが、今年からはデッキ構築の課題が追加される。このデッキ構築は毎回出されたテーマを満たしたデッキを一ヶ月をかけて構築し、レシピを提出する形になる。まあ、最初の頃は簡単だ。そこまで難しいものではない。来月の試験まで半月しかないからな。まずはこの【メガロック・ドラゴン】だ。こいつを有効利用するデッキレシピの提出だ。そこまで難しくはないはずだ。PDAのリストを利用してもらって全然構わない。これは多くのカードに触れてもらうために行われる。多くのカードに触れることによって使えないカードなどこの世には存在しないということを理解してもらいたい」
【隣の芝刈り】の恐ろしさを新入生の何人が理解できるだろうか。
「そして月一テストの点数によって寮の入れ替えを行う。これは強制だ。ちなみに制服は元の色を利用してもらっても構わないし、改造するのもありだ。そこは自由だ。そして最後だが、此処、アカデミア本校では独自の禁止・制限の裁定が行われている。リストをちゃんと見ておくように。以上で入学式を終わる。さて、最後になるが、これが分かる奴はこの場に残るように」
オレの相棒では目立たないのでクロノス教諭の【古代の機械巨人】に出張ってもらう。
「では、解散」
生徒の殆どがホールから出ていき、14人の生徒が残る。その内8人は精霊付きでもなければ見えてもいないのでホールから追い出す。残った6人の内、1人は見えていない精霊付きだった。彼についている精霊が強引にこの場に留めている。
「さて、君だけは何がなんだか分かっていないようだね」
「あの、助けて下さい。動けなくて」
「放して上げなさい【椿姫ティタニアル】彼にも君を見ることは出来る」
オレが説明してやれば【ティタニアル】蔓を解いて彼を開放する。
「動けるようになった。校長先生、一体何が?」
「話は移動してからにしよう。君達を先輩と引き合わせる」
「先輩?」
6人を連れて旧特待生寮の場所に作った多目的教室に向かう。
「なあ先生、それって試験の時に言ってた?」
「そうだ、遊城。そして、ようこそ、オレ達は君達を歓迎しよう」
多目的教室に入ると同時にクラッカーが鳴らされる。総勢25名とその精霊たちが新たな同類たちを歓迎する。
「さて、此処にいる彼は見えていない。だが、ぼんやりとだが見えてきているはずだ」
「校長先生、一体何が起こっているんですか!?」
「君はデュエルモンスターズの精霊の話を聞いたことはあるかい?」
「噂程度なら。じゃあ、もしかして」
「そう、此処にいる者は皆見えているし、相棒がいる。無論、君にも相棒が着いている。見えてはいないようだが、ここは精霊の力に溢れている。しばらくすれば身体が慣れて見えるようにもなるし、話せるようにもなる」
「じゃあ僕のは【椿姫ティタニアル】?デッキに入れた覚えもないのに勝手に入ってくるのが」
「ちなみにデッキは?」
「『巨大戦艦』です」
その言葉に皆からの同情が集まる。機械族デッキに【ティタニアル】はかすりもしないな。こういうことがあり得るからブランクカードの導入を推し進めたんだよ。
「手札事故も多かっただろう。植物族のデッキを扱う先輩もいる。彼女に相談してブランクカードを使って調整し直すと良い。専用デッキとサブデッキを用意すればサブデッキには潜り込まなくなるから。ただ、サブデッキばかりを使ってるとまた侵食される。召喚もたまにしてやらないと拗ねて手札事故が起こりやすくなる」
そう説明してやると落ち込んでしまった。
「なんでこんな目に」
「そういう運命としか言えないな。まあ、実際の所、相棒とコミュニケーションを取ってなんとかするしか無いな。苦労した奴は君以外にもいる。ここは精霊達と上手く付き合っていくための集まりだ。そして精霊学の授業を行うための教室でもある」
何人が自分も苦労したからと励ましている。
「さて、では自己紹介をしようか」