外伝~2~永い後日談のクトゥロニカ神話『一途な彼等』 作:カロライナ
「ま、いいか、今は重要じゃねぇ。で、そこの取り巻きのような犬達はなんだ? どの犬もめんこい顔をしてやがるが…」
「こいつらか? こいつらはなオレ様の部隊、一撃必殺の兵士たちさぁ! お前のような野良犬一般……野良犬も守ってくれる奴らだ、感謝しろよぉ? そして指揮官のオレ様を崇めるがいい!!」
「アー、なるほど? …はいはい。流石。ドッグテイマーサマー。俺にはできない事を平然とやってのけるーそこに痺れるぅー憧れるぅー」
「ふふふ…ボケ老人でもその位の脳味噌は残っているんだな。そうだもっと
笑顔が引き攣っていたドッグテイマーではあるが、話題が他の事に逸れ 言葉通りに崇められたことで悪い気はしなかったのか、人刺し指で鼻の下を擦りつつも照れるように、はにかむ。
されど褒め称えている爆雷は決して心からによるものではない。ただただアニメのセリフを棒読みしているだけであり、土下座スタイルで平伏しながらもガスマスクの下の瞳は死んでいた。そしてショルダーバッグ内に手を忍ばせると物陰に着々と舞台作りの為の道具たちを丁寧に隠していく。
「そんな憧れるドッグテイマーサマー、地上の爆発痕はお前がやったのですかー? それとも何か爆撃機のような物で爆破されたー? 賢いテイマー様ならきっと爆破したのかなー?」
「あれか。あれはだな、時々、上で爆発力を知るために訓練をするんだがなぁ……その時にお前の隣の脱走兵は訓練中に逃げ出しやがったんだよ。逃げ足ばっかり達者になりやがって。起爆電波も届かねぇ所に逃げやがった!」
「バウっ!!」
敬語とため口を織り交ぜながら爆雷はドッグテイマーを、おだてに煽て 更に浮き足を立たせる。爆雷の掌で弄ばれていることにもつゆ知らずドッグテイマーはペラペラと爆発痕にに至った経緯を話す。2人の会話中は吼えるのを抑えていたラッキーではあったが、ついに我慢がしきれなくなったのか、大きく1度だけ吠えてみせる。
「なんだ て――」
「…なるほどぉ?」
「…あ?」
「すごーい!! 君は『犬が』居ないと“何もできない!!!”フレンズなんだね!!!!」
「…今、なんつった?」
「あれれーおかしいなー良く聞こえなかった? じゃあ、もう一回わかりやすく言ってあげよう。不良品の爆発物は工場生産、犬も工場生産、君の仕事は爆弾の起爆スイッチを押すだけの『サル』でもできる簡単なお役目。君は犬が居なければ『なんにも、できない』無能なフレンズなんだね!!!!!」
「…ぶっ殺す!!!」
「やれるもんならやってみろよ。アンデットみたいな肌色をしたキ印野郎」
遂に怒りの限界に達したのか、ドッグテイマーは会話を切り上げると爆雷に対して中指を立て怒声をあげながら罵倒する。怒声に反応してドッグテイマーと取り囲む犬達も臨戦態勢へと移行する。
しかしここで押し負ける爆雷でもなかった。右手で拳銃のような形を作るや否やそれを自分自身のこめかみに当てグリグリとねじ回した後、ドッグテイマー同様中指を高らかに突き上げ罵倒するのだった。
【後書き】
ばっくはっつ♪ ばっくはっつ♪
らんらんらーん♪
けものフレンズ再放送すごかったですよね!
特に12話!! 感動しました!