佐久間まゆと森久保乃々が近くに住んで居るだけで案外、毎日は楽しいです。 作:桃音@まゆすきp
ご心配をおかけしました事を誠にお詫び申し上げます…!
佐久間まゆの朝は早い。
なぜならば、隣の部屋に忍び込んで朝食を作るというミッションがあるからである。
「今日はとてもいいネギがありますから、お味噌汁を作りましょうか。」
昨晩のうちに予約炊飯をしておいた白米の出来を確かめて微笑む。
「炊き加減もバッチリですね♪」
とんとんとネギを切る間に、グリルから焼き魚の香りが漂う。
焼き魚と味噌汁、そして白米という最高の日本の朝食を用意している彼女は346プロダクションのアイドルである。
森久保乃々の朝は遅い。
夜中まで趣味のポエムを書いていた為に健やかに机の下で寝ている。
彼女もアイドルだが、たまに目の下にクマが出来てしまうためにメイク担当は早く寝るようにいつも伝えているが、ポエムを書くことが大好きな彼女は気がつくと夜中まで書いてしまうのだ。だから、眠くて仕方ないのだ。
しかし、まゆがあらかじめセットしている時計のアラームは寝ている彼女を無視して鳴り響く。
「…うるさいんですけど。」
アラームを止めると次は携帯から鳴り出す。
「…しつこいんですけど。」
携帯の電源を落とすと次はドンドンドンと玄関が鳴り出す。
「今の…もりくぼはすやくぼです…」
がちゃりと音がして、玄関から可愛らしい声が響く。
「乃々ちゃん♪まゆですよぉ〜?朝ですよぉ〜!起きてください!」
「すやくぼです…すやくぼです…。」
しかし、まゆはそんなすやくぼを起こす為の魔法を唱える。
「乃々ちゃん?このノート、可愛らしいですね♪」
「み!見ないでください!起きますから!後生ですけどぉぉぉぉっ!?」
そんな2人の好きな相手はまだ寝ている。隣の部屋に住んでいる2人のプロデューサー。
恋愛御法度のアイドルとプロデューサーという関係性の為、恋をしている事を事務所に隠している。
しかし、プロデューサーへの態度を見ればバレバレな事に気付かない2人。
そんな2人は元々仲が良い。
「乃々ちゃん、ここにお洋服しまっておきますね。」
「…は、はいですけど」
森久保は放っておくと倒れているため、こまめに訪問して掃除と料理をして帰っていくのがいつもの光景だった。
「乃々ちゃん、お外に出かけませんかぁ?」
「嫌です出ませんむーりぃー!!」
「出ましょうね」
半ば無理矢理外に連れ出すのもまゆがしていた。
「乃々ちゃん♪」
「…まゆさん。」
そんな2人は気がつけばアイドルにスカウトされて、事務所に所属している。
「悠馬さんが引っ越してきてから私たちはすっかり変わっちゃいましたね♪」
「…それはもりくぼも思います。」
用意された朝食をテーブルに並べて、まだすやすやと眠っている大好きな人を2人で起こしにいく。
「おはようございます♪プロデューサーさん♪」
「…おはようございます…そしてもりくぼは森に帰りますけどぉぉぉ!!!」
はい、見ての通り短編です!
森久保とまゆが仲良くしている同人誌が全く見つからない!
まゆののでもののまゆでもいいから欲しいよぉぉ!
森久保同人もまゆ同人ももっと増えて欲しいものです。
すやくぼ可愛い。絶対可愛い。