わざと設定を無視しているのが三つ程度あります。
出来る限り避けたいけど、逆行モノなので、無双が発生する可能性あり。
介入するのは〈イレギュラーは〉四人。
オリジナル設定が核心の部分にある。
本編で説明すべきどうしてこうなったかとかを、テンポの都合で前書きとか後書きで説明するかもしれません。
伏線とか意味はあったりして前書きとか後書きで変な考察をするかもしれません。
色々あって設定資料が手元にはほぼゼロ、記憶と原作を片手状態で書いてます。
批判感想は大歓迎。でも誹謗中傷は止めておいて下さい。
書き方に妙な拘りがあって、拙いように見える方もいるかもしれません。ですが直せません。これはどうか……というキャラ崩壊的な場面の指摘があったらそれは出来る範囲で直すつもりですが。
あとコレ駄文。
――以上を呑み込んで頂けなかったなら、即座にブラウザバックをする事を推奨します。
―――緑の流星が奔る。
若草色の装束に身を包むランサーのサーヴァントは、主の救援のため、屋上から屋上へと跳び移り急いでいた。最速のクラスの名に相応しき疾走を、多くの乙女を虜にしたという逸話を持つ『輝く貌』の英霊ディルムッド・オディナが行うのなら、まさに空で迸る星そのものだろう。
それだけではない。この速度をだすために消耗を度外視しているようである。主に忠誠を尽くしているのだろう。”聖杯”という賞品に釣られたというだけでは説明のつけようもない鬼気迫る様子だ。火を上げながら地上に向かい墜落している、と、そう見える。
本来、霊体であるサーヴァントは実体化を解けばより高速に動ける上、このように脚を酷使することもない。
だがそれをしない。なぜならば――
ランサーと比べ、あまりにも無骨な銀光に背後から狙われているためである。
音を切り裂いて迫る刃。死角から放たれたソレを、だがランサーは振り向きもせず、呪符らしき布を巻きつかせた長槍で風車の如く円を描いて防いだ。
槍兵の宝具の真名は、柄から刃先までびっしりと張られた布によって知ることは出来ないが、この英霊の正体を知っている以上、推量する必要もまた、ない。
さて、何故ランサーは反転して迎撃をしないのか?
槍兵のサーヴァントに選ばれた彼は、その名の通り白兵戦を得意とする。真っ向斬って争えるのは、同じ三騎士の一角であるセイバーか、強力な騎乗宝具を持つライダーだけである。ランサーに先ほどから向かってくる凶器はすべて飛び道具。三騎士の一角であるアーチャーの攻撃だ。だが、その性質はランサーやセイバーとは真逆。既にランサーは、背後より狙うこの弓兵に騎士道を期待してはいないだろう。
主を救うためには足を止めるわけにはいかない。
時間を惜しむのならば、相手の土俵に踏み込んではならない。
ランサーは己にそう徹しているのだ。
仮にランサーがアーチャーを窮地に追い込んだとしよう。だが相手も同じ英霊。一矢も報えぬはずはなく、そうとなれば宝具という切り札を持ち出すに決まっている。真名を隠すのは聖杯戦争のセオリーだ。それはつまり、決闘の契約書にサインをするのと同意。
ランサーはそのリスクと、自身の信頼する速さを天秤に架けた。結果、アーチャーに背を向けるという暴挙を行ったのである。
だがそれを驕りと侮るには、ランサーの戦闘能力はあまりにも高すぎる。
愚直すぎる疾走を阻む銀色の凶弾。己が忠義の道を妨げるそれをランサーは、火悉く弾き、あるいは真っ二つに両断した。アーチャーの矢は、はからずも空を翔ける星を眩く飾る光といえるだろう。
「…………!」
ランサーの脚を止めるように、影から黒と白、二つの閃光がその眼前に飛び出る。ちょうど月が雲に隠れた瞬間だ。
しかも左右同時。まるでこのタイミングを予知していたかのような挟撃――それは雲流に注意していれば不可能な芸当ではない。だがランサーを狙いながら空を仰ぐ余裕。はたしてどれだけの者が持ちえるであろうか。そして仕掛けられたとあれば、かつ頑なに前を注視し続けていた者に、これを防ぐ術などない。
「ふん―――侮るなよ、アーチャー」
だがディルムッド・オディナはかつて、そして今も英雄であり、英霊の座に召し上げられた者だ。この程度で与えられた二度目の生を散らす道理なぞ有りえない。
同時に見舞った筈の刃は――片や地に沈むように、片や空に昇るように――ランサーの胴を断ち割らんと交差の時を間近に控え、それを二つの槍に防がれた。
右手の長槍。
左手の短槍。
――そう。今代のランサーは、二槍使い。
それによって付けられた傷は癒えることがないという。
黄槍の呪いを解く方法がないわけでないし、単体で決め手となる武器もない。だが運用方法さえ間違えなければ、強力なサーヴァントに違いはないだろう。
敵としてこの男を前にすれば、まずその槍術に幻惑され、ランサー本人が意図しなければ正体のヒントすら掴ませずに敗北をもたらされるであろう。さらにそのパラメーターも優秀である。サーヴァントは召喚された地における自身の知名度と、
あるいはこの奮闘も、勝利する確率が現在のマスターのままである方が高いと判断したからなのかもしれない。
だが、それは叶わない。
月も人工灯も……あらゆる光が闇に堕ちたその中で、二刀を防いだその時――頭上に無数の
/ 一日目
衛宮切嗣はランサーとアーチャーの戦いの映像を全て確かめたあと、数時間かけて白無垢だった地図を変貌させた。
この冬木市にはあらゆる願望をかなえるという聖杯がある。キリストの血を受けた本物ではないが、その力は真作にヒケをとらない力を持つ。その一端が英霊召喚というデタラメだ。輪廻の外にある英霊の座から意思を持ったまま引っ張ってくるのだ、これを奇蹟の力と言わずして何と言うか。
……だが切嗣は、『根源』を目指す事を至上目的とする魔術師ではなく、魔術を道具の一つとしてしか見ない魔術使い。彼にとっては、聖杯に世界を変革する可能性があるというだけで充分だ。
その目の前にある図面には――
使い魔からの情報、霊脈の変動という魔術師ならではの情報だけでなく、
連日の巡回ルートと時間、警察無線から傍受した聖杯戦争絡みの事件、検問の位置……などが委細もらさず記入されているのである。
尋常なる魔術師にとって、魔術とは研究対象に他ならない。どのような可能性を持つかに終始して、やはり情報の無駄な多さが邪魔となる。
効率を追求することに長けた切嗣は、聖杯戦争の動向を把握することにかけては他の参加者よりも一歩抜きん出ていた。
「残り二人のマスターは不明なままか……」
現在、脱落している参加者。
ランサーのマスター・ケイネス。魔術協会の総本山である時計塔の魔術師でエリートコースを進んできた男だ。こいつには切嗣が直接手を下した。敵というカテゴリーから既に外れている。
アサシンと言峰綺礼。遠坂時臣の魔術工房に襲撃を行い、迎撃を受けてサーヴァントを失い敗退。中立地帯である冬木教会にいる監督役の保護を受けている。だがそれは狂言という可能性が高い。時臣と綺礼は魔術の師弟関係にあった。しかも前の聖杯戦争から綺礼の父・言峰璃正と遠坂の当主は友好な交流があったと聞く。真実、消滅したのはアサシンではなく、その影武者ではないのかと切嗣は疑っているのだ。
――どちらも昨日起きた出来事である。
切嗣は煙草をくわえて益もない思考を止めると、つい、と視線を地図の一角に送った。
深山町にある円蔵山。霊的存在である聖杯を降ろすにもっとも相応しい祭壇。冬木の霊脈でここに勝る場所はない。
そこからつい数時間前に、中級魔術に相当するだけの魔力が引き出されたらしい。
「まぁ……
わざわざ自分が対策を立てる必要はない。プロファイリングどおりの性格なら、万全を期すために
/
斯くして、第四次聖杯戦争に波乱を巻き起こす種はこの時、見過ごされた。
あるいは勝利の運命が、ある主従の手の中に定まることを決定された瞬間だったのか。
――しかし、この運命は暴れ馬の如く。
戦いの終局の後、ある選択を迫るものだった。
――Prologue Fin――
タイころの某団欒って、揃いもそろって一度助けると決めたら命惜しまない人間ばっかりですよねー(目を逸らしながら
それは兎も角として、次回の投稿は一週間先になるか、二週間先になるかも分かりません。いや、それじゃあダメダメだって自覚しているんですけど、推敲する気力がいまいちで……だから一話だけ投稿して様子を見てみようと……ほんとうに推敲するだけなんです、ええ本当に……