1/2のボク:もう少し展開をゆっくりにして描写を丁寧にした方がいいかな?
ブリュンヒルデ:名も無き観衆の心を掴むためには神速も大事だが
ブリュンヒルデ:重き迫力で魅せることも要であろう
1/2のボク:ふむふむ
1/2のボク:なるほど、アドバイスありがとう
1/2のボク:やっぱりボクとキミの趣味は合うみたいだ
ブリュンヒルデ:我々は運命が交差し魂の共鳴を果たした同志
ブリュンヒルデ:久遠の絆は最果てに至ろうと不滅である!
ハル:なぁ
1/2のボク:おや?
1/2のボク:学校は終わったのかい
ブリュンヒルデ:闇に飲まれよ!
ハル:おう、お疲れ
ハル:そうそうお前らに聞きたいことがあるんだけどさ
1/2のボク:これは珍しい
ブリュンヒルデ:我が強大な魔力を借りたいか
ブリュンヒルデ:果たしてその叡智を持って制御できるか?
ハル:いや明日から休日じゃん?
1/2のボク:残念なことにボクはお仕事だけどね
ブリュンヒルデ:我は使命を経て魔力の補充のためしばしの休息である!
ハル:だからさ、暇だし何かDVDでも借りようかとTSUTAYAにいるんだけど
ハル:なんかオススメない?
1/2のボク:DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
ブリュンヒルデ:ローゼンメイデン
1/2のボク:シュタインズゲート
ブリュンヒルデ:Fate/stay night
1/2のボク:攻殻機動隊
ブリュンヒルデ:とある魔術の禁書目録
ハル:多い多い
ハル:一作品でいいんだよ
ハル:しかも2時間くらいで見れるのでいいから
1/2のボク:だったらイヴの時間かスカイ・クロラだね
1/2のボク:どちらも世界観が独特で表現が素晴らしいんだ
1/2のボク:同じ理由でGhost in the shell、そしてイノセンスもおすすめだよ
ハル:攻殻機動隊だったか?
ハル:それにするか
ブリュンヒルデ:ぐぬぬ……
ブリュンヒルデ:厨二病でも恋がしたい!
1/2のボク:なっ
ハル:あー…なんだっけそれ
ハル:京アニの奴だよな
ブリュンヒルデ:総集編もあるしオススメだよ!
ハル:口調崩れてるぞ
ハル:んーだったらそれも借りるか…
ブリュンヒルデ:我が封印されし神の教典を持ち合わせている
ブリュンヒルデ:従者と共に幕を見ても良いぞ!
1/2のボク:くっ
ハル:円盤持ってんのか
ハル:じゃあ
1/2のボク:待ちたまえ
ブリュンヒルデ:何奴!?
ハル:どうした二宮
1/2のボク:ボクは日曜はオフなんだ
1/2のボク:だからキミの時間が空いていたらでいいのだが
1/2のボク:映画でも見に行かないかい?
1/2のボク:見たい映画が
1/2のボク:あってね
ハル:日曜か
ハル:別に構わないけどお前一応アイドルだろ
ハル:良いのか
1/2のボク:きちんと変装はするし
1/2のボク:それにまだまだボクは観測されるには自身の存在を固められていない
1/2のボク:今のうちに
1/2のボク:友人と親交を深めるっていうのも良いじゃないか
ハル:良いなら良いけどよ
ハル:Pさんには確認取っておけよ
ハル:で、何が見たいんだ?
1/2のボク:打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか
1/2のボク:だよ
ハル:あれか
ハル:でもあれってレビュー酷くなかったか?
1/2のボク:大衆の流れに逆行するのもたまには良いさ
ハル:ふぅん?
ハル:分かったよ、日曜な
ブリュンヒルデ:ズルい!!
ハル:今度はなんだ……
ブリュンヒルデ:我が従者よ!
ブリュンヒルデ:魂の契約に従い貴様に新たな使命を遣わす!
ブリュンヒルデ:外界へと赴き我を天界よりの灼熱の業火から漆黒の楯で守るのだ!
ハル:日傘くらい自分で持てよ
ブリュンヒルデ:むぅぅぅぅ!!!
ハル:分かった分かった
ハル:で、何しに行くんだよ
ブリュンヒルデ:遊戯なき世界など世界に非ず
ブリュンヒルデ:序曲の章、終焉たる景色での物語を
ハル:久しぶりに難解なの来たな……
ハル:LINEだと字幕が見えねえからなぁ
1/2のボク:ノーゲーム・ノーライフ ゼロかな?
ハル:あぁあれか……といっても原作見てないんだが
ブリュンヒルデ:不要である!
ブリュンヒルデ:原典へと至る鎮魂歌の補足は我が承ろう
ハル:休日が休日じゃなくなってしまった……
1/2のボク:自業自得だと思うけどね
1/2のボク:キミは甘いのだから
ブリュンヒルデ:我が従者として当然の運命!!
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「危ない……厨二病を見られるのだけは阻止できた」
「しかし二人で映画か……仲のいい男女でも、二人で行くというのはそのイメージはボクでもわかる」
「……服を選ばないと」
「……何故あそこまで心揺さぶられたのであろう」
「友と一緒に外界へと足を運ぶなどと……しかも春川くんと」
「…………ドレスで行ったら、怒るかな」
どちらの映画も好きです。
ざっくりとしたキャラ紹介
1/2のボク
本名:二宮飛鳥
達観した物言いと回りくどい口調で喋る厨二病。
屋上で黄昏ながら世界への独白を口にしているのをたまたま同じクラスの男子に見られ今に至る。
その時のことに触れると物凄く不機嫌になる。