俺のクラスメイト二人が痛いんだが   作:カナリアP

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修正:浅学と思慮不足、そしてggrksを地で行く


少女たちと不機嫌な理由

ハル:マジか

ハル:嘘だろ

ハル:おい

ハル:やべえ

 

1/2のボク:語彙が死んでるよ

1/2のボク:珍しいねそこまで取り乱すなんて

 

ブリュンヒルデ:凶月の魔道士に心を操られたか!

 

ハル:かもしれない…

 

ブリュンヒルデ:!?!!?!??

 

1/2のボク:驚いた

1/2のボク:まさかのキミがそんなことを言うなんて

 

ハル:でもあの人はそんな禍々しいのじゃなくてだな……

 

1/2のボク:じゃあなんだい?

 

ハル:女神……かな

 

1/2のボク:は?

 

ブリュンヒルデ:何言ってるのこの人

 

ハル:女神って本当にいたんだな……

 

1/2のボク:そういうのいいから

1/2のボク:早く回想に入るといい

1/2のボク:今のボクはとても機嫌が良いから特別に聞こうじゃないか

 

ブリュンヒルデ:懐旧の旋律を拝聴しようではないか

 

ハル:いやさ

ハル:さっき本屋に行ったんだよ

ハル:欲しい漫画があってさ

 

ブリュンヒルデ:それは如何な魔道書【グリモア】か?

 

1/2のボク:そういうのは後にしてくれ

1/2のボク:続きを

 

ハル:そしたらさ

ハル:いたんだよ

 

1/2のボク:誰が?

 

ハル:ふみふみが!!!!!

 

1/2のボク:ふぅん

 

ブリュンヒルデ:ふむ

 

ハル:変装してたけどすぐに見抜けたね!

ハル:もうね、雰囲気がね

ハル:他の人と違うの

ハル:オーラみたいな?

ハル:思わず叫びそうになったけど

ハル:そういうのってやっぱ迷惑じゃん?

ハル:あっちもオフなんだろうしさ

 

1/2のボク:そうだね

 

ブリュンヒルデ:であるな

 

ハル:でもやっぱり気になっちゃってさ

ハル:漫画のこととか忘れてよく分からん棚の本を選ぶフリしてチラチラ見ちゃったんだよ

 

1/2のボク:不審者だね

1/2のボク:それも相当な重症だ

 

ブリュンヒルデ:我が王国の騎士団に通達せねばならぬか

 

ハル:そしたらあっちも気づいたみたいでさ!

ハル:困ったように笑って、人差し指を口元に添えて

ハル:言わないでくださいね?的なニュアンスのジェスチャーをしたんだよ!

ハル:女神かよ!!

 

1/2のボク:蘭子、明日のレッスンって何時からだったかな

 

ブリュンヒルデ:ヒュドラを召喚せし刻限である

 

1/2のボク:なら9時くらいキミの部屋へ行こう

 

ブリュンヒルデ:承知した

 

ハル:話聞けよおおおおおおおお!!!

 

1/2のボク:聞いてただろう

1/2のボク:何か不満でもあるのかい?

 

ハル:何か反応があってくれても良いだろ

 

1/2のボク:そうか

1/2のボク:悪いがボクたちは同じ事務所だからかなりの頻度で会っていてね

1/2のボク:どういう感想を言ったら良いか分からないな

1/2のボク:素直にキモいと罵倒すれば満足してくれるのかな

 

ハル:辛辣過ぎない?

 

ブリュンヒルデ:汝の胸に言霊は深く突き刺さるであろう!

 

1/2のボク:まぁ春川くんが文香さんを推しているのは知っていたけれど

1/2のボク:ああいう人が好みなのかい?

 

ハル:そうだな

ハル:上手く言葉にできないけど……ああいう大人しめな人が好みなのかもな

 

1/2のボク:ふぅん

 

ブリュンヒルデ:そう

 

ハル:なんだよ

ハル:なんか凄まじく恥ずかしいことを言った気がする

 

1/2のボク:そろそろ寝る時間だ

1/2のボク:悪いがボクはもう寝させてもらうよ

 

ブリュンヒルデ:闇に飲まれよ

 

ハル:え、なに?

ハル:なんでそんな唐突に

ハル:神崎とかいつもの!はどうした

ハル:おいってば

ハル:おーい!

 

 

ーーー

 

「……大人気なかったかな」

 

「でも、さすがにこれは彼がデリカシーがないというか、無神経な気がするけれど」

 

「………」

 

 

 

「うぅぅ……バカバカバカ」

 

「大人しめな人……」

 

「……深淵を纏いし闇の衣を着飾ってみる、とか」

 

ーーー

 

 

1/2のボク:おやすみなさい

 

ブリュンヒルデ:おやすみなさい




少女たち "が" 不機嫌な理由

ざっくりとしたキャラ紹介

ブリュンヒルデ
本名:神崎蘭子
現界に降りし闇の魔力を纏った大いなる堕天使。
彼女の放つ言霊を宿した言の葉は大衆を困惑させるが、そこに叡智を持つ魔道者が顕現した。
彼女はその魔道者を自身の眷属、あるいは従者、そしてあるいは執事として魂の契約を交わし、この世界を共に生きることを誓うのであった。

(春川くんは神崎語が理解できたため担任から神崎蘭子お世話係に任命された)

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