High School Fleet ~封鎖された学園都市で~ 作:Dr.JD
――――アリストテレス(古代ギリシャの哲学者)
どうも皆さん、おはこんばんにちは。
作者です。
新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
前の投稿からかなり時間が空いてしまいましたね。申し訳ないです。
実は今更ですが、ダンガンロンパにハマってしまいましてね。
それぞれ1,2,V3のゲーム動画を視聴しました。
そのため、執筆が止まってしまい、投稿も遅れてしまいました。
話は変わるんですが、もし艦長の岬さんがダンガンロンパに出演したら、こんな感じになると思うんですよね。
岬 明乃
「私は、超高校級の艦長、岬明乃です。よろしくね!それで、あなたの名前は?」
岬 明乃
「こんなの間違ってる!絶対に、絶対に私達はコロシアイなんてしないからね!」
岬 明乃
「ここにいる皆も、外で待ってくれる晴風の皆も、大切な家族だからさ。皆のためなら、私は何だって出来るよ。だから、心配しないで?」
うーん、難しい(笑
まぁそんなこんなで、本編の方をどうぞ
2012年、7月23日、15;03;44
高校1年生 陽炎型航洋艦五番艦「晴風」 艦長
岬 明乃(みさき あけの)
日本国 茨城県 尾阿嵯(おあさ)町 近海 プラットフォーム 司令塔エリア付近
ミラー副司令
「オーガスト隊、こちらはミラーだ!兵士らの収容は完了したか!?済んでいたら、直ちに航空支援を要請する!オーバー!」
ブラックホークパイロット
『こちらオーガスト隊、全兵士と職員の退避は完了した。燃料給油と兵器換装で、15分は掛かる』
ミラー副司令
「ダメだ!そんなに保たない!ヘリを1機だけで良い、奴らに攻撃して時間を稼いでくれ!その間に我々は離脱する!」
ブラックホークパイロット
『こちらオーガスト隊、大半の航空機は全て兵士の収容に当たっている。プレデターミサイルを搭載したUAVなら使用可能だ』
ミラー副司令
「そいつはありがたい!直ちに回してくれ!」
ブラックホークパイロット
『了解した。UAVの到着は10分掛かるが、それまで時間稼ぎを頼む。健闘を祈る、オーガスト隊、アウト』
ミラー副司令
「ミラー、アウト!………聞いたな、ミサイルを搭載したUAVが到着するまで、10分だ!それまで、プラットフォームの残骸を盾にしながら、奴らを退くぞ!」
ミラー副司令の計らいで、現代戦争の象徴になりつつある無人兵器の投入が決定した途端、私は僅かに安堵声を漏らした。
UAV………無人航空機。
私達の世界には存在しない航空機を、人を乗せないで多種の目的達成のために設計された兵器の一つ。
空中からの偵察、監視、威嚇、そして………攻撃。
役割自体は飛行船と大差はないが、違うのは速度だ。
UAV、いや、攻撃型航空機の大半は言えることだが、敵地へ速やかに到達し、目標をピンポイントで攻撃し、反撃される前に離脱する兵器だ。
ただし、これは地上における作戦が展開された場合だ。
今回は海上を彷徨っている巨大戦艦、紀伊だ。
威力は申し分ないのだろうが、命中率が気になるところだった。
だったら、なぜその事をミラー副司令に聞けなかったのか。
それは、私達がこの世界の住民ではないからだ。
厳密に言えば、この世界の戦い方を、資料でしか見たことがなかったのだ。
航空機と言う、私にとってはイレギュラーな兵器が投入された時点で、私達の常識は邪魔でしかなくなってしまう。
納沙 幸子
「大丈夫ですよ、艦長」
岬 明乃
「っ!」
と、思考を隔てるように幸子が私の肩に触れる。
先程、彼女を怪我させてしまったが、今はもう気にしてないようだ。
彼女は、普段と変わらぬ笑みを浮かべたまま。
納沙 幸子
「私達はどんなピンチにも堪えてきました。辛いことも悲しいこともありました。でもその度に私達は切り抜けてきたじゃないですか。今回も同じようにするだけです」
西崎 芽依
「そうそう。さっさと紀伊の連中を追い払ってさ、んでもってバーボッチも助けてさ、この世界を満喫しようよ。だから、もう一踏ん張りさ!」
立石 志摩
「うい」
そして自然と、身体から力が抜けていく。
それがどこか嬉しく感じ、懐かしさも感じた。
だからこそ、私は何度でも戦える。
何度でも立ち上がれる。
ミラー副司令
「艦長、君は仲間から随分と慕われているようだ。今のような危機的状態で最も危惧するべき点は、交戦意欲が低下して判断が遅れてしまう事だからな」
岬 明乃
「………あなたと比べれば、年期が違う」
ミラー副司令
「そりゃそうだ。生きてる世界や時代が違う。経験がモノを言うのは当然だ。それに、生きてきた時間だって俺達の方が長いんだ、これで活躍されては俺達の面子は丸つぶれさ」
苦笑を浮かべながらミラー副司令は苦言を零す。
老練、とまでは行かなくても、彼らなりの戦い方を間近で学ばせて貰おうと思う。
それが………この世界に迷い込んでしまった私達の戦いだ。
ならば、その戦いから仲間を助けるための知恵を得よう。
私達の知らない戦い方を。
岬 明乃
「ミラー副司令、私達は無人攻撃機が到着するまでに逃げ続ければいい、と?」
ミラー副司令
「そうだ。幸い、プラットフォームの残骸がそこら中にある。それを利用すれば、奴らから身を隠せるだろう」
岬 明乃
「鈴、操艦は慎重に」
知床 鈴
「はい!」
………最初は、残骸を利用してでの隠密作戦は効果を発揮していたが、長くは続かなかった。
紀伊から放たれる主砲が次々と残骸をなぎ倒していったのだ。
今でも激しく揺れる船体に、ミラー副司令が悲鳴に近い声を張り裂けていた。
ミラー副司令
「奴ら、手当たり次第に砲撃してきてる!これじゃ隠れていても意味がない!」
納沙 幸子
「紀伊の主砲は大和型全艦、46サンチ砲が9門あります!掃射されれば1分も持ちません!」
岬 明乃
「攻撃機は?」
ミラー副司令
「あと5分だ!それまで持たせるしかない!」
いや、不可能だ。
直感的にそう感じた。
周囲の瓦礫がこちらの行く手を阻んでいる。
他のプラットフォームも同様に破壊されているのなら、その中で動き回るのは致命的だ。
だが、かと言ってプラットフォームから飛び出れば、紀伊の餌食になる。
退いても攻めても負けは明らかだ。
そのどちらの選択をしても、結局は向こうが必ず勝利する戦術。
こんな戦いをするのは、あの艦長と支えているあの副長くらいだろう。
と言うことは………。
岬 明乃
「………なら、相手の弱みにつけ込むか」
誰にも聞こえない声でそう口にすると、伝声管を使う。
岬 明乃
「まち子、周囲に敵のスキッパー隊は見えるか?」
野間 まち子
『いえ、確認できません。砲撃に備えて退避したかと』
岬 明乃
「もし再度接近してきたら報告を頼む。手空き乗員は安全防具を身につけた後に甲板へ向かい、さらには――――」
私は隣に居る幸子にある物の手配を頼む。
すると彼女は微笑んで、私に耳打ちする。
納沙 幸子
「了解です………スキッパー隊の誰かを捕まえて、人質に取るんですね?」
岬 明乃
「………なに?」
途中からの言葉を私にしか聞こえないような小声で告げる。
私の考えてることが、彼女にバレていたのか?
すると幸子は、クスッと笑いながら微笑む。
納沙 幸子
「分かりますよ。この瓦礫の山じゃ、回避行動は上手く取れません。46サンチ砲なんて近くに被弾してもアウトですから、私達が生き残るにはスキッパー隊の仲間を人質にとって、攻撃を躊躇わせるしか方法はありませんから」
岬 明乃
「………紀伊の艦長の事、覚えていたのか」
納沙 幸子
「因縁のある相手ですからね。結果よりも仲間の命を第一に考えられる数少ない方ですので」
岬 明乃
「そこに漬け込もうとしている私は、ある意味では連中と同じ、か」
納沙 幸子
「そんなはずありません!艦長は私達の命を助けようとしてるじゃないですか。それだけじゃありません。ミラーさん達だって」
岬 明乃
「成り行きでそうなったまでさ。元はと言えば光達を助けるために遠路遙々、ここまでやって来たに過ぎない」
幸子はまだ何か主張したがっていたが、私は言葉を隔てる。
そうだ。
私はいつだってそうだ。
大切な戦友、いや、家族を守るために戦っているんだ。
それはあの頃から何も変わらない。
松永 理都子
『艦長、発煙筒の設置完了だよー。かよちゃんの方も終わったって』
岬 明乃
「ありがとう。なら今から煙を出してくれ。マチ子、準備は良いか?」
野間 マチ子
『大丈夫です。本来なら近接戦闘で戦いたかったのですが………』
岬 明乃
「それはまた別の機会に設けるよ。よし、なら私の合図で――――」
??????
『待って艦長!』
私が伝声管に合図を送ろうとした途端、割って出る声が。
小笠原 光
『待って艦長!その役目は私達に任せてくれないかな?これからスキッパー隊の連中を狙撃するんでしょう?』
岬 明乃
「!!」
日置 順子
『さっき美甘ちゃんがライフル銃を持って上へ上がるのを見たからさ、誰かを撃つんだって思ったんだ。だったら、その役目は私達が引き受けるべきだと思うんだよね』
岬 明乃
「………3人はまだ怪我の治療中のはずだが?これは失敗は許されないんだ、その状態で狙撃できるのか?」
武田 美千留
『艦長、私は、いや、私達はただ、今日まで遊んでいた訳じゃありません。でもその今日という日に、私達はあなた方に大変な迷惑を掛けました』
聞こえてくるのは、懺悔の言葉。
先程までなら、それで終わっていたのだろうが。
彼女の言葉は続く。
武田 美千留
『その汚名を返上したい、とか思っていません。失敗は絶対に許されないのも承知の上です。だから私達は、失敗を帳消しにしたいんじゃありません。大切な家族を助けたくて、志願したいんです』
岬 明乃
「!!」
家族を助けたい。
ただその一言なのに、動きが止まる。
家族、か。
あの子が、好きな言葉だ。
岬 明乃
「………分かった。なら、狙撃は3人に任せる。ただし、理都子と果代子の2人を補佐として付ける。怪我が酷いなら、補助が必要なはずだ』
武田 美千留
『は、はい!』
小笠原 光
『ありがとう、艦長!よし!なら撃ちまくっちゃうよ!』
日置 順子
『いやいや、殺しちゃダメだよ?でないと人質が死んじゃうからね?意味ないからね?』
などと伝声管の向こうから呑気なやり取りが聞こえてくる。
全く、あの3人は。
こんな重要な場面で笑い合うとは、ある意味、肝が据わってるとも言える。
西崎 芽依
「艦長、今、笑ってた」
岬 明乃
「………気のせいだ」
西崎 芽依
「はいはい、そう言う事にしておく」
それから数分で、全ての準備が整った。
狙撃手の配置も完了した。
私は号令を掛ける。
岬 明乃
「これより作戦を開始する。煙幕の用意!」
野間 マチ子
『了解!』
私の一声で、マチ子が晴風各所に仕掛けた発煙筒を作動させていく。
するとすぐさま、晴風が黒煙に包まれる。
岬 明乃
「各員、スキッパー隊の接近を確認次第、光達に居場所を報告せよ」
伊良子 美甘
『………こちら後部左舷甲板、距離400、左舷40の方向にスキッパー隊を目視しました。数は2です』
岬 明乃
「よくやった。光、撃てるか?」
小笠原 光
『目視で確認。晴風が被弾したと思って近付いてきてる。みっちん、じゅんちゃん、良い?』
日置 順子
『問題ないよ』
武田 美千留
『同じく。りっちゃん、かよちゃん、スポッターやって貰える?』
小笠原 光
『よし、私はボディナンバーが2の奴狙うから、じゅんちゃんとみっちんは4の奴狙って』
全員
『『『『了解』』』』
それぞれの配置に付いたところで、狙撃体勢が完全に整った。
他のスキッパーがいないところを見るに、完全に退避したと考えて良いだろう。
岬 明乃
「残りの手空き乗員は、狙撃完了後、直ちに乗組員を確保。拘束した後、艦橋へ連れてきてくれ」
伝声管でそう伝えると、今度は光達から報告があがる。
小笠原 光
『艦長、狙撃したよ。手足に上手く当てられたから、今、マッチ達が急いで海面から乗組員を引き上げに行ってるよ』
岬 明乃
「よくやってくれた。後は私達に任せて、3人は医務室で休んでいて」
小笠原 光
『ううん、私達は射撃指揮所へ向かうよ。狙撃が上手くいったからか、テンションが上がって、アドレナリン?がどんどん流れてきて、逆に落ち着かなくなっちゃった』
岬 明乃
「しかしっ」
武田 美千留
『お願いです艦長、仮に紀伊が砲撃してきたら、反撃できる手段は多い方がいいです。だからもう少しだけ、私達の我が儘に付き合ってくれませんか?』
岬 明乃
「………射撃指揮はタマに移す。指示するまでは、射撃は控えるように」
3人
『『『了解!!』』』
私はため息をそっと漏らすと、今までずっと黙っていたミラー副司令が無線を切った。
ミラー副司令
「艦長、無人攻撃機が到着した。これで反撃できる手立てがもう一つ、組み上がったぞ」
先程までの会話を横で聞いてたのか、サムズアップを映し出した。
野間 マチ子
「艦長、捕虜を連行してきました」
タイミングを見計らったかのように、マチ子がスキッパー隊の内の2人を連れてきた。
2人は両腕を後ろ手に縛られていて、気を失っているのか、全く動く気配がない。
共に付いてきた美波に視線を合わせると。
鏑木 美波
「応急処置は済ませてある。それと、意味はないだろうが血液採取も完了している。十中八九、感染せいているだろうがな」
それだけ言うと、怪我人の治療に行ってくると言い残し、艦橋を去った。
辺りが、静寂に包まれる。
岬 明乃
「………機関始動、プラットフォームから脱出する。麻侖、頼む」
柳原 麻侖
『合点』
岬 明乃
「鈴、第2戦速まで航行せよ。聡子は紀伊に向かって発光信号。内容は、”そちらの隊員2名を捕虜とした。機関を停止し、会談する機会を設けたい”」
勝田 聡子
「了解ぞな」
知床 鈴
「はい!」
各員がそれぞれ持ち場の役目を果たす。
晴風はプラットフォームから脱出すると、早速、聡子が発光信号を出しに向かう。
後は、メッセージを受け取った彼女がどう行動するかが肝だ。
だが、いずれにせよ。
岬 明乃
「みんな、後もう少しだ。もう少しでこの戦いに目処が付く。だから、もう少しだけ力を貸してくれ」
その一言で、艦橋組とミラー副司令はコクリと頷いた。
どんな回答が来ようとも、長く続いた戦いも、これで決着が付く。
勝田 聡子
「艦長、紀伊から返答あったぞな………”そちらの要求は可能な限り呑む”と」
その瞬間、艦橋内が沸きだった。
そんな返答をすると言うことは、少なくともいきなり撃たれる心配はないと言うことだ。
あの艦長の弱みを握る、と言う最低ではあるがこちらも命が掛かった状態だ。
倫理だのルールに縛られていて大切な者を守れなくなるのが一番恐ろしい。
………やったぞ、明乃。
お前の家族、また守って見せたぞ。
さて、要求の内容だが………。
岬 明乃
「返信、そちらの武装を全て解除せよ。機関、レーダーも全て停止。それが確認次第、捕虜と交換する。以上」
勝田 聡子
「了解ぞな」
これで、相手がこちらの条件を呑みさえすれば、一時的な問題は解決する。
だが肝心の根本的な問題は………。
岬 明乃
「元の世界から来た艦を、どうやって元の世界へ戻すかだ。こちらの世界へやって来たのは恐らく故意だろうな」
西崎 芽依
「えっ?どうして?」
岬 明乃
「でなければ、スキッパー隊を展開して観測射撃するなんて芸当は出来ないからな。予めこちらを拿捕する計画を立ててないとこんな素早く実行できない」
納沙 幸子
「あー、なるほど。では、彼女達を捕まえて情報を吐かせるのも手ですね。素直に吐くとは思えませんが」
知床 鈴
「えっ、私達、元の世界に戻らないといけないの?」
鈴の放ったその言葉に、ミラー副司令はギョッとする。
元の世界に戻らないといけないの?
その言葉の意味は、暗に戻りたくないと語っているのと同義だ。
ミラー副司令
「き、君は元の世界へ戻りたくないのか?重要な手掛かりが入手できるかも知れないのだぞ?」
知床 鈴
「あっ、そう言えばミラーさんには話していませんでしたね。私達の世界はもう――――」
岬 明乃
「鈴」
私が静かに口にすると、鈴は青ざめた顔色になる。
知床 鈴
「あ、ご、ごめんなさい。私………」
岬 明乃
「ミラー副司令、私はあの世界について多くを語りたくない。語りたくはないが、教訓として次に活かせることなら出来る。だから、これ以上の深入りは避けて欲しい」
ミラー副司令
「いや、すまない。かなり無神経だったようだ。忘れてくれ」
岬 明乃
「………」
そんなミラー副司令を横目で見ると、聡子と目が合った。
勝田 聡子
「艦長、機関の停止を確認したぞな。主砲も副砲も正面に回頭したぞな」
岬 明乃
「よくやった。これより会合地点に向かう。聡子、以下の座標を発光信号で送ってくれ。座標は――――」
そこで、視界が右方だけ、光に包まれる。
遅れて、巨大な爆発音が炸裂する。
一瞬、何が起こったのか理解できなかった。
プラットフォームの燃料が引火して大爆発を起こしたのかと考えた。
だがそれは間違いであると気付いた。
遠方にある巨大戦艦、紀伊。
その船体が、巨大な火柱を上げて大炎上していたのだ。
西崎 芽依
「うそ、なんで?なんで紀伊が燃えてんのさ!?」
納沙 幸子
「ミラーさん、何かしましたか?」
ミラー副司令
「いや、無人機は投入したが、攻撃指示は出していない。何が起こってる?」
どうやら無人攻撃機が原因ではないようだ。
なら、なぜ?
納沙 幸子
「っ!!艦長、通信が回復しました。恐らく、電子機器に影響を与えていた紀伊が炎上したからでしょう。周辺地域に居る各通信を傍受しました、流します」
幸子がタブレット操作をすると、それを机に置いた。
すると、男性の怒声が響いてくる。
MSF兵
『おい、急いでヘリを回してくれ!ここの設備だけじゃ、負傷者を治療しきれない!』
ヘリパイロット
『こちらはヘンリー隊!地上部隊から攻撃を受けてる!至急、応援を!』
海上自衛隊員
『こちらは護衛艦みらい。大和が突然、爆破、大炎上している。負傷者を収容するべく、ヘリ部隊を出撃させる。地元病院に連絡し、救急車の用意を』
多くの通信が入り乱れながらも、職務を全うしている。
そんな中、懐かしい声を聞いた。
クウェンサー=バーボタージュ
『こちらクウェンサー!聞いてたら誰か応答してくれ!』
久しぶりに会うような感覚に、思わず感極まってしまう。
だが、そんな気持ちを抑えつけ、幸子に無線を繋げるように指示を飛ばす。
岬 明乃
「こちらは晴風だ。クウェンサー、生きていたんだな」
クウェンサー=バーボタージュ
『おお、明乃か!久しぶり!って訳でもないんだな。頼む!救助を要請したい!』
岬 明乃
「今どこに居るんだ?」
嫌な予感に近い心情を受け止めつつ、状況把握を務める。
だがそんな時に限って、嫌な予感というのは的中してしまうものだ。
クウェンサー=バーボタージュ
『さっきからプラットフォームを攻撃しまくってた戦艦の内部だ!さっきの化け物の相手をしてたら、色々訳あって戦艦内部に突っ込んじまったんだ!』
今回の話はあまり進みませんでしたね。
次回が、恐らくプラットフォーム奪還戦の最後のストーリーになると思います。
新章がスタートしたら、恐らくそこで本ストーリーは一旦、ストップするでしょう。
別の方の視点のストーリー製作を行いますからね。
それはそうと、前書きの続きを少しだけ書こうと思います。
岬 明乃
「大丈夫だよ。君は、君が思っている以上の力を秘めていると思うんだ。だから、君はもっと自分を信じても良いと思うんだ!私が保証するよ!」
岬 明乃
『だからね、私の意思、あなたに託すよ。最後まで一緒に居られなくて、ごめんなさい』
やう゛ぁい。
演出がV3の赤松さんに似てしまっている。
皆様はどうかは分かりませんが、私はハッキリと申したい事がございます。
V3は絶許(ファンの皆様、申し訳ございません)