仮面ライダーエグゼイド:クロスエンディング~スーパーゲーム大戦~   作:GAP

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※仮面ライダーエグゼイドを下敷きにしたクロスオーバー小説です。
※一部独自解釈の部分があります。
※檀正宗がリセットに失敗した世界線の話です。

電脳の異世界にてエグゼイドやキリト、ハルユキ、カルデアの魔術師、そしてドリフターズの戦士たちが死闘を開始していたころ、別の並行世界でも異変が起ころうとしていた。
檀正宗の策略により、ゆがんだ野望と支配欲にまみれた男が異世界にさらなるうねりを巻き起こす。


番外編

拳願島。

日本経済の中枢を担う大日本銀行の所有するリゾート地であるここは、強さを求めて集まった「闘技者」と、それを雇用する企業の利権を争う大会「拳願絶命トーナメント」の真っ最中であった。

江戸の商人たちが幕府からの御用達の地位を得るべく発祥した拳願仕合。その後も日本の経済界の裏で脈々と続けられてきたこの仕合は、時に日本のみならず、世界経済へも影響を与えるほどまで発展していた。拳願絶命トーナメントは、その運営を担う拳願会の次の代表を決める戦いである。

すでにトーナメントは2回戦の全試合が終了しており、現在はインターバルの時間となっている。

その会場である拳願ドームの一室にて、日本の電力開発・供給を担う東洋電力の会長、速水勝正はPC画面に向かって何者かと話していた。

 

速水「依頼のデータはそちらへ送った。後の使い方は自由だ」

 

速水がそう言うと、PCの画面から声が返ってくる。

その相手は、電脳の異世界にて最悪のゲームを運営している檀正宗だった。

 

正宗「感謝しますよ速水殿。あなたがいなければ、失われたマーヴルヒーローズのデータも手に入らなかったし、このガシャットも作れなかった」

 

そう言うと、正宗は右手であるガシャットを持ち上げ、速水に見せる。そこには「ストリート・ファイター」のタイトルとロゴが刻まれていた。

 

速水「この程度のデータなど、我が東洋電力とその傘下、百人会の力を使えばたやすく手に入る。それで、例のものは?」

 

速水の問いに、正宗は邪悪な笑みと共に答える。

 

正宗「すでにこちらこのパソコンに繋がったガシャットの中に転送済みだ。後は、こちらが技術供与して作ったであろうバグヴァイザーに装填して感染させればいい」

 

速水「なるほど…。おい、河野」

 

正宗の言葉を聞いた速水がそう言いながら背後に声をかける。そこには、バグヴァイザーを持った背の低い、独特の髪型をした中年の男が立っていた。日本有数のゲーム制作会社、NENTENDOの社長、河野秋生である。

名前を呼ばれた河野は、おどおどしながら速水に返事をする。

 

河野「は、はい…」

 

速水「お前に作らせた、バグヴァイザーというのをここに」

 

速水をその命令に従い、河野は持っていたバグヴァイザーを手渡す。

PCの画面内からそれを見ていた正宗は、満足そうに微笑みながら、

 

正宗「では、こちらの世界で待っていますよ、速水会長」

 

と声をかけ、PC上から姿を消した。

 

速水「…食えん男だ。だが、利用価値はある…」

 

速水はそう言うと、バグヴァイザーを部屋の真ん中に設置した特殊な装置に装着し、配下である天狼衆に無線で連絡を取る。

 

速水「首尾はどうだ?」

 

速水が問うと、無線からすぐに返答が返ってくる。

 

『こっちの準備は完了だ。いつでも撒けるぜ』

 

その答えを聞いて、速水の顔にゆがんだ笑みが浮かぶ。

この拳願絶命トーナメントが開催される2週間前、速水の私用パソコンにあるウイルスが入り込んだ。そのウイルスこそ、次元を飛び越える力を得たバグスターこと檀正宗であり、速水に自分の存在やヒーローズ・クロニクル計画を打ち明け、協力を要請してきたのである。最初は胡散臭い与太話であろうと考えた速水であったが、正宗が自分の野望と計画を知り、それに協力をするといったことと、彼の計画自体が速水の利用できるものだったために同盟を結び、現在に至るのであった。

 

全ての準備が終わったことをを知った速水は、側近の鬼頭と咬に命令を下す。

 

速水「革命の始まりだ。全員に伝えろ」

 

速水がそう言うと、鬼頭と咬は部下たちに連絡を取り、命令を下す。そして、近くの机に置いてあったVRマシンを出して頭に装着するとチェアに横たわり、鬼頭と咬も同じくマシンを装着して横たわる。

 

速水「見ていろよ滅堂…。貴様の時代は今をもって終わりだ!」

 

そう言って、速水は手にしていた小型スイッチを勢いよく押し、正宗の待つヒーローズ・クロニクルの世界へと旅立つ。

それと同時に、バグヴァイザーが作動すると、天狼衆の仕掛けた装置によって拳願ドーム全体に特殊なバグスターウイルスが散布された。

 

すると、ウイルスはすぐに会場内にいた闘技者に感染し、次々とその威力を発揮していく。

速水勝正の邪悪な野望の幕が、電脳の異世界にて上がろうとしていた。

 

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