仮面ライダーエグゼイド:クロスエンディング~スーパーゲーム大戦~ 作:GAP
第二部 序章
【ヒーローズ・クロニクル 世界樹ユグドラシル 玉座の間】
異なる世界の人物たちを呼び込み、開始されたヒーローズ・クロニクル。
その運営を司る人物たちが、この玉座の間に集結していた。目的は、このゲームの今後の運営方針を決めるためである。
正宗「そうか。そのように展開していたか」
全ての元凶である正宗が、シロウに声をかける。
シロウ「ええ。仮面ライダーたちはそれぞれ、ブレインバーストやALOのプレイヤーと協力体制を築いています。中には、それとは別の人間と手を組んだ者もいるようですが…。そして今日、旧シルフ領の領主であるサクヤという人物が、正式に仮面ライダーへの支援を発表しました」
シロウの言葉に、正宗は不敵な笑みを浮かべながら口を開く。
正宗「所詮、今までのことは時間稼ぎにすぎん。こちらの戦力も整った今、正式なプランを発動する。ご協力いただけますね?お二方…」
そう言いながら、正宗は視線を2人の人物に向ける。そこには、異世界から召喚された正宗の協力者である速水勝正と、ボロボロのマントを身に着け、不気味な雰囲気を醸し出す黒王の姿があった。
速水「無論、協力は惜しまぬつもりだ。幸いなことに元あった手駒の他にも、いくらか戦力を補強することが出来たしな」
速水の言葉を聞いて、奥に控えていた男たちが口を挟む。
???「おいおい、駒扱いとはあんまりだねぇ。まぁ、雇われた身分じゃそういう扱いでも仕方ないが」
???「私は雇われた身分じゃないが、駒扱いされるのはごめんだよ」
そう言いながら、その2にんは前に出てくる。それは、元の世界では伝説の傭兵として知られる『虐殺者』ムテバ・ギゼンガと、大量殺人鬼の死刑囚『血染めの象牙』坂東洋平だった。さらに、奥には『処刑人』阿古谷清秋や『美獣』桐生刹那なども控えているが、文句があるのは今のところ、この2人だけのようだった。
速水「望むものは全て与えてやる。ムテバには報酬、坂東には自由をな」
速水のその言葉を聞いて、2人は黙って下がる。
速水「見苦しいところを見せて申し訳ない」
速水がそう言うと、正宗は楽し気に言葉を返す。
正宗「むしろ頼もしい限りですよ、速水殿。それに比べて、黒王殿は先ほどから黙っておられるが、何か不満がおありかな?」
正宗に声を掛けられ、黒王はゆっくりと、厳かに口を開く。
黒王「私の目的は真なる救済による新世界の創造だ。文句など、もとよりあるはずがない。ただし…」
黒王がそこまで言うと、正宗がその続きを答える。
正宗「分かっていますよ。人類以外の種族で編成された軍団、現在用意しているところです。それが整うまでは、背後に控える方々に活躍していただきたい」
正宗はそう言いながら、黒王の背後に控える土方歳三、ジャンヌ・ダルク、アナスタシア、ラスプーチン、明智光秀、源義経に目を向けた。
黒王「無論、この者たちは好きに使ってもらって構わん」
正宗「結構!それでは、真のプランを発動することにしましょうか!」
そう言って、正宗は高らかに笑い声をあげる。
この計画により、異界のヒーローたちが集うこのゲームは、新たな展開を迎えることになるのであった。